美女と野獣 (2017)

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Beauty and the Beast (2017)


1991年のアニメ映画の実写リメイク。ですのでストーリーについての感想はなしです。1991年のアニメは映画館で観ました。普段、たとえディズニーであろうがアニメ映画なんてまったく関心のない私が観に行ったくらい当時話題でしたが、噂にたがわず素晴らしかったし、26年後についに実写化されたことは感慨深いだけでなく、アニメに負けないくらい素晴らしかった。
キャストはエマ・ワトソンとダン・スティーヴンスしか知らなかったので、燭台のルミエールがユアン・マクレガーなのは声で分かりましたが、彼が歌うのは「ムーラン・ルージュ!」以来久しぶりで嬉しかった。
そしてラストで呪いが解けて次々と使用人たちが本来の姿に戻るのだけど。置時計のコグスワースがイアン・マッケランだったのには腰を抜かすほど驚いたし、ポット夫人はエマ・トンプソンでした。ベルと野獣のダンスシーンで流れる「美女と野獣」を歌うのも、エマ・トンプソンでした。しかしこの映画、やたらとイギリス出身俳優が多くて、狙ってキャスティングしたのだろうか?

友人のご厚意でお貸ししてもらったDVDには特典映像もたっぷりで、わたしはむしろこっちをメインに楽しみましたが、ガストン役ルーク・エヴァンスが読み合わせの時に座ったままものすごい声量で歌うからほんとうに驚いたのだけど、聞けば彼はもともとロンドン、イーストエンドの舞台出身だったのですねー! それを知ったら見事な歌いっぷりにも心から納得。ル・フウ役ジョシュ・ギャッドもまたミュージカル出身の俳優ということで、劇中のガストンとル・フウが一緒に歌うシーンはすごく息ぴったりでコミカルで、このふたりのパートはとにかく楽しかったです。

エマ・ワトソンが着る黄色のドレス、本当によく似合っていて素晴らしく美しかったです。そしてDVDを貸してくれた友人には公開当時、「野獣役の人がかっこいいよ」って勧めたんだけど、「でも野獣でしょ? 顔見えないじゃん!」って言われて、いやたしかにそうだけど、そうなんだけど、でもかっこいいから! 見て! ってアピールしときましたが、伝わったかしら。特典映像を見てもらえたら必ず伝わるはず!


【おまけ】
この映画の宣伝でbbcの番組に出たルーク・エヴァンスとジョシュ・ギャッド。なんと、AからZまで順番に単語を使って電話での会話をしてねっていう無茶ぶりな企画。そんなのを振るほうも振るほうだが、受けて立ったうえにちゃんと成し遂げたふたり。これはすごいです!

Luke Evans & Josh Gad: Beauty and the Beast Prank

「ダンケルク」のDVD

http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/#home_entertainment

ダンケルク、12/20にDVDが発売されるとのことですが、
ダンケルク アルティメット・エディション 4K ULTRA HD&ブルーレイセット
つーのが出るんですよ。普段めったにソフトは買わないのですが、これを手に入れれば我が家の4K対応TVがついに本領を発揮できるのか!? とちょっと浮足だってます(笑)。しかも特典映像が約100分ってこれはぜひ見たい。

春に買い替えた我が家のTV、それはそれは画像がきれいなのですが、特に黒が恐ろしいほど深く美しく再現されて夜や闇のシーンは言葉もないくらい。オンデマやブルーレイで再生してもこんなにきれいなのに、4Kだったらいったいどうなってしまうのか。

パディントン2のロンドンプレミア

11/5にロンドンで「パディントン2」のプレミアがありました。

Jessica Hynes flashes her bra at Paddington 2 premiere

皆さん熊と一緒に柔らかな表情! そして11月なのでみなさん胸元にポピーを添えています(なぜ11月に赤いポピーを付けるのか、理由はこちらの説明が詳しくて分かりやすいかと)。

そして前作に続きパディントンを吹き替えたベン・ウィショーですが。



「ちゃんとごはん食べてる!?」って心配になるくらい史上最高にやせっぽちで、ぎゃーってなりました。お召し物はプラダです。
胸元には結婚相手と揃いのデザインで誂えたネックレスをしていたとのことで、指輪ではないのもまたロマンチック。

2018年1月にはヒュー・ボネヴィルとヒュー・グラントの来日も決まりました。豪華!

『ダウントン・アビー』のグランサム伯爵とヒュー・グラントが来日決定!映画『パディントン2』


2が封切られる前に早く1作目を見なきゃ。家族みんなで見たいけど、そうすると子供たちも分かるように吹替だよねぇ。私はもちろん字幕で見たいから、そうすると字幕と吹替の計2回鑑賞しないといけないね。



レフティ・ブラウンのバラード

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The Ballad of Lefty Brown (2017)


正統派な西部劇であり謎解きの部分もあって、わたしは大変楽しみました。
お話はレフティと40年以上友人であるエディが馬泥棒に撃たれて殺されてしまい、犯人を探し出して復讐しようとするところから始まります。最初の15分ほどで、議員になったエディ・ジョンソン(ピーター・フォンダ!)と妻のラウラ(キャシー・ベイカー)がもうすぐモンタナからワシントンD.C.に引っ越すこと、それにともないずっと大切にしていた牧場をエディの友人のレフティ・ブラウン(ビル・プルマン)に譲ること、エディとラウラは仲が良いが、ラウラはレフティをあまり好きではないらしく、彼に全てを譲るのを快く思っていないこと、そのレフティは心優しい、悪く言えば弱腰の男でずっとエディの世話になっているような人物で、映画の冒頭でもバーで揉め事を起こし、喧嘩の相手を撃ち殺した男を撃つこともなければ絞首刑にする際、男の足元にある椅子を蹴り飛ばす勇気もない人間であること。そして牧場から馬を盗んだ泥棒を追っているさなかにエディが撃ち殺され、レフティが犯人を追おうとするも、旧友で今はモンタナ州知事のジミー・ビアース(ジム・カヴィーゼル)と彼の部下でかつては酒浸り、今は連邦保安官の同じく彼らの友人トム(トミー・フラナガン)が弔問に訪れ、民兵を差し向けて必ず犯人を捕らえると約束すること。これらがスピーディに描かれて、冒頭からぐっと話に引き込まれました。
わたしはこの映画は犯人を追跡するのがメインストーリーだと思っていたので、レフティが犯人を捕まえるのは無理だと思われていて、先に出発したレフティに追いついたトムが一緒に追跡するのではなく、レフティに対して追跡はやめて戻ろうって説得するからちょっとびっくりした。まぁよく言えば友人を危険にさらしたくない、悪く言えばレフティに犯人を見つけて撃ち殺す能力や勇気はない、と見られているのかと。
たぶんトムはレフティ自身が犯人の金髪の男とその仲間がいる小屋を見つけるとは思わなかっただろうし、人数はレフティたちのほうが劣勢なのにいきなり銃撃戦になったり、途中でレフティが見放せなくて拾った男の子、ジェレマイア(ディエゴ・ジョセフ)が若気の至りで過剰な英雄願望を抱くせいで撃ち合いに足を突っ込み、結果撃たれてしまったりと、なかなかに予想外な出来事が次々と起こるのはスリリングでした。
さらに犯人たちが潜伏している小屋に議員のクロウブリーが金を渡しにやって来たことで、実はエディ殺しには州知事で友人でもあるジミーが一枚噛んでいるのでは、というところからエディ殺しの真相を追うミステリ色も帯びてくるし、さらにジミーによってエディ殺しの濡れ衣を着せられたレフティは自分が無実であることをラウラや町の人々に証明する必要も出てきて。
ラストは今までは気弱で英雄では決してなかったレフティが旧友の敵をとるために、ラウラに代わって絞首刑となったジミーの足元にある椅子を蹴り飛ばし(以前のレフティにはできなかったことですね)、きっちりとケリをつけました。たぶんこのことでレフティは大きく成長したんだろうし、町を出て二度と戻ることはなくお尋ね者として生きていくのかなぁ、とも。彼の年齢が年齢だから、そう遠くないうちにどこかの縁もゆかりもない土地で死んでいくのは容易に想像できることから、悲しい終わり方でもありました。111分、バランスよい配分のお話だったと思います。

人物ごとの雑感を。
レフティ役ビル・プルマン。彼は「インディペンデンス・デイ」で有名だけど私は「あなたが寝てる間に…」(1995)が好きなんです。いつの間にやらこんな渋いおじいちゃんになってて驚きですが、「あなたが~」自体20年以上前の作品だから当然ですね。
役柄のせいか、笑顔がとってもいいです。私はレフティって今でいうADHDの気が多少はある人物かなぁと思いました。だからエディも友人というか、俺がこいつをみてあげないと、みたいな庇護者的な位置だったかもしれないし、ラウラがレフティに好感を抱けないのもそれが理由かなぁ、と。
よくよく考えればレフティ以外の3人はみな、州知事、議員、保安官と身分の高い地位についているのにレフティだけはなにも変わらないままの男なんですよね。だからといってその辺りを本人が気にしているというわけでもなく、なんというか、生き抜くのが厳しい時代のわりにはのほほんとした生き方をしている男で、頼りないと言えば頼りない。この映画は彼の成長物語なんだろうけれど、60歳過ぎてやっとか~、という面もなきにしもあらず。
トム役トミー・フラナガン。この映画で初めて知りましたが、なにこの人。なにこの人! すごく渋くてかっこよくないですか。帽子をかぶった姿で登場したから白髪が見えなくて、ジミーと同い年くらいかなって思ったら帽子取ると白髪の髪が現れてぐっと年齢が上がってエディと同じくらいに見えて、なんか不思議な人だった。
わたしがこの映画に不満があるとしたら、そのトムをもう少し深く描いてほしかったという点です。特に、馬泥棒の男の懐にクロウブリーから受け取った札束を見つけてジミーが黒幕なのかもしれないと分かると、レフティと撃たれて重傷のジェレマイアをそのまま小屋に置いて町に戻ってしまうのが、なんだかちょっと薄情な人に思えてしまって。トムは今すぐにでもジミーに真実を問いただしたくてそういう行動に出たんだろうと思うけれど、そのあともレフティのところに戻らず、保安官になる前に断酒したはずの酒に溺れてしまうのも残念というか、なぜそうなったのかもう少し詳しい心理描写がほしかった。
ジェレマイア役ディエゴ・ジョセフ。主役4人の平均年齢がかなり高いので、レフティが放っておけなくて一緒に連れていくことにしたジェレマイアというまだあどけなさが残る少年の存在と、レフティとジェレマイアのだんだん親密になっていく関係がこの映画にユーモアと未来を与えててよかったです。
そしてモンタナ州知事であるジミーのキャラクターはなかなか興味深かった。おそらくフロンティアが消滅するのと同時期に、アメリカ国内はどんどん近代化が進み、昔ながらの牧場と馬を所有する暮らし方を送り、悪人は捕まったら即絞首刑ではなく、民主主義や法律に則って人々が裁かれることが重んじられる世の中へと身を投じるのがこれからの時代だよっていうのをよく分かっていて、だからこそ以前は賑わいがあったのに今や人口は100人(? 1000人だったかな?)以下に減った自分の町を再び活性化しようと鉄道誘致に血道をあげるのも分からなくはない。
しかしエディの反対でもう少しでまとまるはずのその鉄道敷設の契約がうまくいかなかったことでエディが邪魔になり人を雇って彼を殺した、という人物。しかも偽の手紙をラウラに送り、エディ殺しをレフティになすりつけるという、どこまでも汚い男でもあり。多分ラウラもその手紙の真相が暴かれなければずっとジミーを信用してただろうし、トムとレフティも馬泥棒がいた小屋にクロウブリーがやってこなかったら、ジミーのしたことは表に出ないままだっただろうから非常に頭が回る人物でもある。
しかしラスト、執務室でレフティと対峙したジミーが、お互い銃を突き合わせながらも先に銃を片手で上げて撃つ意思を放棄した後、私を殺さなければ、法廷でお前の無実を主張しよう、そうすれば絞首刑は免れるぞ(という台詞だったかと)、と言うのですが。聞く耳を持たず銃をかまえたままでいるレフティにジミーは「いいか、よく聞け ("Listen to me, BOY,")」って明らかに人を、しかも年上のかつての友人だったレフティを見下す態度と言葉を口にしたことで、侮辱されたレフティはジミーを殴りつけて倒す結果に。
近代化を主張し、州知事としてそれを実行してきたであろうジミーなのに、皮肉にも彼は裁判にかけられることなくその場で即、昔ながらの絞首刑にされて人生を終えました。
気になったのはラウラの「18年前にあの場所(具体的な土地名が出てきたけど忘れました)で起こったことを知ってるのよ、その時私もそこにいたのだから」という台詞。それはなんのことだったんだろうか。トムの妻が誘拐されたことを指しているのか、ちょっと分かんなかったですが、ジミーは過去も州知事になるまでになんかいろいろ手を汚してるんだろうなってことをほのめかした台詞かな、と。

かつての仲間、レフティ、エディ、トム、ジミーの友情はこうしてバラバラになってしまったけれど、ジミーが道を違わずエディも殺されなかったら今も素敵な4人だったのかな。時代が彼らの行く道を分けたのだとしたら、この話は古き良き開拓史時代の終焉という側面もあるかなぁ、と。この話は1880年代後半のモンタナ州が舞台。フロンティアの消滅は1890年なのであながち間違ってはいない……かな……?


1回目の上映後にあった、来日した監督のトークショー
『レフティ・ブラウンのバラード』トークショー
このトークショー、1時間近く(!)あったとのことで、とても素敵な映画だったからぜひ聴きたかった。

こちらはサウス・バイ・サウス・ウエストでの上映後のQ&A
The Ballad of Lefty Brown SXSW 2017 Q&A

今まであちこちの映画祭で上映されてきましたが、USでは2017年12月15日公開予定。


ここからはカヴィーゼルにフォーカスを絞っての感想。
なんかもう、「大画面でものすごい美形を観てきました」という感想しか出てこない……語彙力の喪失……。
あの穏やか~でソフトな話し方とともにラウラのもとに弔問に訪れたモンタナ州知事なカヴィーゼルがヴィランだったことにはびっくりしましたが、だんだんと本当の正体を現していくのは彼の十八番ですね。序盤のラウラを見る優しいまなざしから一転、終盤のレフティに向かって無罪を主張してやるって言ってる時のかっと開いた目が全然違う。この人は怒ると瞳孔開くよね。
当時の服装がまたおしゃれで同時にちょっとかわいいというか、州知事なだけあってきちんとした三つ揃いのなかなか高価なスーツという素敵なお召し物な上、ズボンの丈短め、白いシャツの襟が丸襟の時もあったり。シャツの腕部分は生地が薄くて長さも幅もかなりゆったりしていて、さらにカフスの幅が太くて独特なスタイルでした。こういう格好今まで見たことないなぁって思ったらなんか頭爆発しそうになった。
そして特筆すべきはあの髪の色。以前よりぐっと白が多く混じって少し長めの髪をポマードで押さえて後ろに流しているのが大変に大変に素敵でした。後ろ髪は伸びるとちょろんとカールするのもいつものことですね。あの髪の色、ほんと独特だよね。年齢相応の白髪になってきたし、それに光が当たると言葉がないくらい美しくて美しくて、もうどうしてくれようかと。
そしてラスト、これから縛り首になるっていうのになにその表情! そこにライティングか自然光かは分かんないけど髪や目に絶妙に光が当たって、はー……もうため息しか出ない。こんなに彼が美しく撮れているのがフィルム撮影のおかげだと言うならコダック社万歳だ。株でもなんでもいいからぜひ貢がせてくれ。
とにかく眼福以外のなにものでもありませんでした。そして大画面で見れたことで、あーわたしは彼の新しい作品に飢えてたんだなーとしみじみ思いました。完成した作品の中に彼の姿を見るのは本当にひっさしぶりですもんね。
ちなみにカヴィーゼルの役名はJimmy Bierce (ジミー・ビアース) なんですが、当初のクレジットではJames Reece (ジェームズ・リース) でした。スペルこそ違うけどさすがにそれはアレだよねってことだったのかどうかは分からないですが、途中で変更されました。いくらなんでもその苗字は心臓に悪すぎる。


過去にフランス映画祭横浜に数回行ったことがある経験からして、たとえ映画祭で上映され、作品が好評でもその後日本公開やDVD化もされないままその作品を二度と見ることができないのはザラっていうのは身をもって経験済みでしたので、今回そうとう悩みましたが思い切って観に行きました。
行く前は、苦手なジャンルの西部劇だしカヴィーゼルの出番が合計10分もなかったらどうしよう(クレジットは3番目なのでさすがにそれはないだろうけれど)って不安でしたが、ふたを開ければそんな不安はすぐに吹っ飛びました。本当に楽しめるお話で、わざわざ足を運んだ甲斐がありました。この映画を大きなスクリーンで観ることができて本当に良かった!


おまけ
コダックフィルムで撮影された映画一覧!
https://www.kodak.com/JP/ja/motion/customers/productions/default.htm


ドリーム

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Hidden Figures (2016)


人種差別と闘ったのはマーティン・ルーサー・キングJr.やマルコムX、ローザ・パークスだけでないことを教えてくれるお話でした。
アル(ケヴィン・コスナー)に「無知」を、ヴィヴィアン(キルスティン・ダンスト)に「差別」を投影させてキャサリンたち黒人女性が置かれた立場を浮かび上がらせるストーリーはとてもうまいなと思いました。
アルは男性、しかも白人ばかりの職場(唯一の女性であるアルの秘書も白人)に新しく入ってきた黒人女性のキャサリン(タラジ・P・ヘンソン)がなぜしょっちゅう席を外すのか、その理由を知らないし知ろうともしない。
キャサリンは雨の中でも往復2km近い距離を必死に走って離れた棟にある"Colored"専用のトイレまで行かなければならない。でもそのことを知らないアルに、全員が男性ばかりの職場で大声で叱責されたキャサリンが髪の先からしずくをぽたぽたと垂らしながらその理由を言わなければいけないシーンはとてもとても心が痛みました。
それでもアルが彼女の訴えを聞く耳をちゃんと持った人間だったのは非常に救われたし、自分たちが働く棟のトイレに掲げられている白人女性専用と書かれた札をハンマーでたたいて取り外すという実力行使で差別を取り払うシーンは胸のすく思いでした。
そしてヴィヴィアンはといえば、彼女もまた白人は黒人より上の立場であることを当然と思っていて、それゆえドロシー(オクタヴィア・スペンサー)を並外れた能力があるにもかかわらず、彼女を小間使いかなにかのように扱うのは本当にびっくりというか、肌の色が違うという理由だけで、人はここまで高慢な態度を取れるのかと衝撃でした。
彼女たちは人類が宇宙に行くという壮大な計画に多大な貢献をしたにも関わらず、今までスポットを浴びることがなかった人たちだったからこそこの映画の題名は"Hidden Figures"なので、邦題の「ドリーム」はやっぱり違うと思うのです。でもじゃあどういう邦題が良かったのか? と問われると言葉に詰まってしまうので、代替案が出せないなら文句は言っちゃいけないよね。

実はわたしは話のメインであるキャサリンたちの貢献や活躍についてはそんなに心動かされることはなかったので、期待はずれというか、ちょっと残念だったのですが、それは多分先に「ライト・スタッフ」を見ていたからだと思う。この映画の事前予習におすすめと聞いて見ましたが、これほんと見ておいてよかったです! なんかね、「ライト・スタッフ」とこの映画は表裏一体になってるから続けて見るとすごく面白いし、先に「ドリーム」を、あとで「ライト・スタッフ」を見たらまた違う印象や感想になるんじゃないかなとも感じました。

それにしてもタラジ・P・ヘンソン、本当にうまい。ハイヒールでちょこちょこと走る姿がものすごいチャーミングかと思えば、チョークを手に数式を書き連ねて最後に正しい数値を出すシーンなんてもうぞくぞくするほど素晴らしかった。