POI S5 Ep01

B.S.O.D.

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S5は1回見ただけではきっと詳しく理解できないだろうから、1回目はファースト・インプレッションを書いて、詳しいレビューはシーズン終了後に改めてしようかな、と考えてます。これで本当に最後なんでね、しつこく行こうかと!

最終シーズンの主役は間違いなくハロルド・フィンチ。それを示すかのように、マシンの一部が入ったブリーフケースを目の前にした姿や、フラッシュバックでアップで写る彼の眼鏡越しの瞳のシーンに彼の決意と悲壮感が感じられる。それは多分、話数がもっとあったらじっくり描きたかったことなんだろうな、という思いもありますが。



1話目はテンポが非常によく、時にユーモアも挟まれて進むのはとても良かった。カット割もすごく早くなってると思いました。ちょっとドキュメンタリーっぽくて私はこういうの好み。

今たちが残せたのは この声だけ 誰か生き残ったのか 勝ったのか 負けたのか 
何にしろすべて終わった 今こそ語ろう 私たちの 抗戦の軌跡を

ルートのモノローグ。この声は、全てが終わった後のマシンの記憶として残っているものだと示唆している
その背景には、既に地下鉄の車両はなく、荒れ果てた彼らの基地が映されて。ここもまた奪われ失なわれたのですね…すべてがどのようにして終わったのかをこのシーズンフルに使って描かれることが示される
そしてそのモノローグの直接に入るこの曲が!タイミングも曲調も素晴らしいです!

Person of Interest S05E01 B.S.O.D / The Kills - No Wow

マシンの一部が入った大切なブリーフケースを絶対に手放さないリース
この人は両利きっぽくはあるけれど、それでも利き手ではない方の右手でしょっぱなからガンガン敵をなぎ倒すリースのファイトシーンに猛烈に痺れました!あの鎖の使い方とその後の所作がたまらない。そうです私はこういうジョン・リースを見たかった
常にフィンチをリードして、フェリーの中でも地下鉄の基地に戻ってきても、「希望はある。ルートを呼んでマシンを復旧させて、また人助けをしよう」と励まして。やっぱりリースはフィンチの隣にいる時がいちばん輝いているの!! もういい加減自覚しろ きみたちはお互いがお互いを必要としているんだよ!
「私たちはフェリーには乗れない。私は乗れない」…フィンチは最初に"we"って言ったあと、"I"って言いなおしてるんだよね。リースは乗れるけど私にはできない。でも乗らないと自分たちは確実に死ぬ。フェリーに乗っても乗らなくてもフィンチには死しか選択肢がない
ネイサンが「ハロルド」って呼びかけて直後に起こった爆発。グレースが嘆きながら言う「ハロルド」。目の前で「ハロルド!」って呼びかけるリース。過去と現在をつないでいる唯一のものが自分の本名
フィンチ、ハロルド、Mr. リースって呼びあうのは本当に最高だ。仮の名前と身分はもうええねん。思う存分その名を口にしてくださいお願いします
ブリーフケースが開かなくて困ってるフィンチに、リース君安定の最後は力技で問題を解決
「私には 雇った人間を遠ざける才能がある だが 君や仲間のことは まだ失いたくない」
「もうゴッド・モードはない」…そっかそうだよね。マシンがあの状態じゃもう無敵モードは見られないんだね。これは少しさみしいかな…
なんだろう、今回のリースとルートの組み合わせはすごくいい。私も一緒に闘うって言ったルートに「なら俺の後ろにいろ。行くぞ」の言葉がものすごく頼もしくて男っぽくて。あーそっか、リースはゴッド・モードじゃないルートを助けてあげてるんだね!こういうリース&ルートは大好きだ
ルートはショウのように訓練を受けた人間ではないので、細身の体で大きな銃を構えたりするとよろっとなるくらいなんだけど、彼女の強さは世界からハロルドとマシンを失われないようにする為に自分の命を懸けている。フィンチとはまた違う意味でマシンに対する覚悟があるのね
自販機のパスワードは3141…円周率の最初の4桁だね
マシンを元に戻すのに必要なサーバーはスパコン並みの量。それを盗んだプレステ300台(!)で代用してデータを解凍。高熱でクラッシュし始めるプレステを、どうすればいいの!?ってフィンチとルートが動揺してると、盗んできた液体窒素で一気にぶわーっと冷やすリースが男前
しかしこの人たち、世界を救うためとはいえ色々盗んでばっかりですね(苦笑)
「もし君を蘇生できたら 今度はもう間違えない」
無事解凍できたマシン。再起動したマシンはさてどうなるのでしょうか
"Can you see me?"

リース、フィンチ、ルートに続いてのファスコ登場シーン。4人ともスローモーションだけどすっごくかっこいい!
ファスコはイライアスとドミニクが殺されたのに、自分はドミニクを撃ってない、誰かが上方から狙撃したと事実を主張しても信じてもらえない。
ところが内務のソリアーニ捜査官はなぜかファスコの供述を急に信じるようになって。結果、ソリアーニは心臓発作という名目で殺されてしまったようで、ファスコの身辺も不気味な様子になってきてる。

2006年
フィンチの父は1991年に死去
毎晩0時になると、強制的終了してまた1からやり直すプログラムにしたのは、間違いだったということで合ってる?
マシンのことをどうにもこうにも私は理解できてないんだけど、人工知能を造ったら人間をはるかに凌駕するほどの進化を見せてしまったので、それを止めようとハロルドは毎日0時になると強制終了するように作った。社会に危険をもたらす人物の社会保障番号をはじき出すようにするのもハロルドのプログラム通りで、当初はそっちが目的だったっけな?「エクス・マキナ」に似たものを感じます。
マシンはハロルドを"Father "って呼ぶけど、彼が造り出したという意味ではマシンから見るハロルドは私には"Mother "に思えるんだよね…。

今回オープニングのクレジットには久しぶりにJ.J.エイブラムスの名がありました。最終シーズンなので彼も関わったのかな、とは思いますが。打ち切りが決まらなかったとしても、このドラマは長くシーズンを重ねる内容ではおそらくないですが、でも彼にはS3、4も離れずに一緒にいいものにしてほしかったなー。

このエピの監督はクリス・フィッシャー。S5では1、2、4、13(最終)話、といちばん多く手掛けています。私はこの監督が過去手がけたエピがどれも好きなので今回も楽しく見たし、以前彼がTwitterで言っていた、



という言葉がずっと心に残っていて。だからこの最終シーズンはきっといいものになるって信じてる。信じてますよ!


エージェント・オブ・シールド シーズン2

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Agents of S.H.I.E.L.D. Season 2

実は途中から話がややこしすぎてよくわからなくなってきました。それを抜きにしても面白いと思ったよ私は。相変わらず頭の悪い内容ですが感想あげます。あっそうそうPCを買い替えてキーボードの位置が若干変わったので、タイプミスを連発しております。慣れるまでほんのりストレス。誤字脱字変換ミスがあったらごめんなさい。

S1は最初から最後まで安定の面白さがあって、それはS2もあまり変わらないかな、と思った。ただメンバーが増えたので、S1のレギュラーメンバーのフォーカスの当たり具合が減って、どの人物も少し弱くなったかな?特にフィッツ&シモンズはもう少しじっくり描いてもいいと思ったよ。
第1話目でステルス戦闘機を奪って飛行機とバイクで逃げ去るシールドのエージェントたちの姿がスローモーションで描かれて、うっわ、めっちゃくちゃかっこいいな!というオープニングでした。思うにドラマのS2って、S1で世界観がしっかりと確立された上で更新も決まったってことはそれだけ人気もあるわけで、物語にスピード感と勢いが感じられます。見てるこっちも、きたきた、これだよこれを待ってたよーってなりました。

新規加入のハンターとボビーは、元夫婦ってことで任務中にも喧嘩を始めちゃってメイからも「いい加減にして」って注意されてるんだけどそれは私もそう思った。でもこのふたりは魅力的だねー!どっちも強気、どっちも絶対譲らないけれどいざというときはお互いを信頼しあってるんだよね。結婚はしないほうが間違いなくうまくいくふたり(笑)。
で、このハンターの吹替を滝さんがやってて。見始めたころはもう違和感がありまくって仕方なかった。だってPOIのリースと一緒なんだもん。目を閉じて聞いてると、どうにも口が悪くてチャラチャラしたリース君にしか思えなくて。もう笑うしかない。そのうち慣れたけどね。
ボビー役エイドリアン・パレッキは身長も高いしかなり迫力ある女性ですね。メイがちっこく見える。
花柄ワンピースのねーちゃんレイナはあの独特のねちっこさがいやらしくて好きだったんだけど、まさかクリスタルのせいで異形に変えられたうえ、最後はジャイーンに殺されちゃうってちょっとかわいそうな扱いだったと思う。
S1はコールソンが主役でしたが、S2はスカイでした。彼女がいきなり強くなっててちょっとびっくりではありましたが、シールドのエージェントになるなら確かにハッキングの技術だけではやっていけないしなぁ。彼女の出生の秘密が明かされ、本名はデイジー。父親は医者のカル。そのカル役にカイル・マクラクラン。両親とも生きていた上にやっと会うことができてよかったんだけど、それだけではもちろん終わるわけもなく。スカイの母は、インヒューマンズを守るための理想郷を作り上げはしたけれど、結局最後は力がほしかったからシールドも敵に回したし最後は娘の首にまで手をかけて。そりゃあかんでしょ!これじゃあカルのほうがよっぽどまともじゃん。
ラストのカルに対する処置はかなりの温情があったなぁ。タヒチプログラムをああいう使い方するのは正直ほっとした。スカイはさみしそうだったけど、同じタヒチの経験者であるコールソンは少し救われたんじゃないかな。

で、S1の終盤で裏切り者と分かったウォードなんだけど。彼はS3以降どう描かれるのかな。S2ではヒドラ側になったとはいえ単独行動を好んでるし、シールドの元エージェント、エージェント33(キャラ)に心を寄せるも、誤ってメイに化けた彼女を自分が撃ち殺してしまったわけで。S3はもう私怨で行動するしか道が残ってないんじゃないかな。そうするとこのドラマの流れに合わなくなってしまうんじゃないかと。もうウォードいらんやん。
ほんの一時だけシールドに戻ったウォードが、「チームをめちゃくちゃにしたことをいちばん後悔してる」と言ったのはおそらく本心だとは思う。しかし彼の裏切りでいちばん傷ついたのはフィッツだよな。

そしてメイの過去が明かされました。なぜ彼女に「騎兵隊」というあだ名が付いているのか。傷ついたメイに寄り添うことができたのはコールソンで、夫のアンドリューにはできなかったんですね…。たぶん夫では距離が近すぎたのかな。任務中の出来事だったから余計かとは思いますが。そんな経験をしたからこそ、誰よりも強くて優しいメイ。このエピソード(Ep17)は泣きに泣きました。

ラストはフィッツとシモンズがいい感じで、ふたりのこと応援したかったのに、まさかのシモンズがあの石に飲み込まれてしまって、なんて恐ろしい終わり方なんだ…。


それにしても私は今までそんなに熱心に海外ドラマを見てきたほうではないのですが、不思議とカイル・マクラクランにご縁があるようで。彼の出演作は80年代こそ映画でお世話になってましたが(「ヒドゥン」(1987)は名作だよ)、90年代は「ツイン・ピークス」(夜中に放映されてたのをビデオに録画して必死に見てました)、2000年代は「Sex and the City」、そして2010年代はこのドラマ。歳こそ取ったけれど、相変わらず整った顔だと思います。

世界にひとつのプレイブック

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Silver Linings Playbook (2012)


ジェニファー・ローレンスの魅力に尽きるなぁ!という映画でした。これってけっこうシリアスで重い内容なのを、描き方と音楽でホッとできるものに見せていると思うんです。ひとはひとりでは生きられない。人はそんなに強くはない。ダメな時も、どうしようもない時もある。それでもまた立ち直れるよ、っていうメッセージ。

それにしても登場人物がみなしゃべるしゃべる。言葉の応酬かってくらい、それはもうすごい勢いでしゃべりまくってます。たぶん字幕はそれに追いついてない。特にティファニーがパットの家で、賭けの対象をアメフトとダンスコンテストの両方で勝利、と交渉が成立するところなんて、しゃべる勢いもすごいけれど、ジェニファー・ローレンスが言葉の力技で相手から承諾を奪ってくる勢いがすごい!このシーンは彼女の独断場で、後ろに立つパット役ブラッドリー・クーパーは完全に食われてました。

ラストのダンスコンテスト。評価が低くて周りの出場者から慰められるも、彼らの賭けに勝つための目標は平均スコア5.0越え。それが達成されたと分かった瞬間のパットとティファニーの喜びようと、周りの「点数低いのになんでそんなにうれしいの?」な落差がおかしかった。

しかしさ、パットの父(ロバート・デ・ニーロ。息子を愛すやり方が不器用で最後はホロリとします)が、自分の負けを取り戻すために、自分の力は一切関係ないアメフトの試合結果を賭けの対象にしちゃうって、どうなの?家族間のトラブルがどうにもこうにも解決しないから、藁にも縋る思いがあるのかなぁとは思いますが。


この写真、なんでゴミ袋みたいなのを身に着けてるんだろう?って思ってましたが本編見たら本当にゴミ袋だった。

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ティファニーの姉役にジュリア・スタイルズって、まるで本当の姉妹に思えるくらいでこれもうぴったりすぎて感心でした。キャスティングの勝利!

ジェニファー・ローレンス。「ウィンターズ・ボーン」を見なければ。

POI S1 Ep23

Firewall

このエピは同時進行でいくつものストーリーが存在しますが、それがどれもうまく絡み合って破たんもしてないし、シーズン最終話ということで気合いが入っているのが感じられます。なんでこの面白さがS3、4にはないの!と脚本家やプロデューサーの肩をひっつかんで揺さぶりたいくらい。そう思ってるのって私だけかなー。

2012年5月15日
HRからシモンズとファスコにセラピスト、キャロライン・トゥーリング殺害の依頼。同時期フィンチとリースの元にも彼女の番号が出る。実はキャロラインがそう仕向けたのでマシンが彼女の番号を出した
リースから調べてくれと頼まれた人物が殺害の相手と同じで驚くファスコ
フィンチとリースはキャロラインの患者の中の誰かがHRに殺害を依頼したと仮定して捜査を進めるけれど、キャロラインを助けたことでリースもHRから狙われる
ホテルに逃げ込んだリース&キャロラインを助けてもらいたいとフィンチは署内にいるカーターに連絡を取るも、ここでドネリーが現れてカーターは強制連行(笑)されちゃって、リースの元に行くことが出来なくなった上、ドネリーは「スーツの男」を捉えるため専用の部屋を用意し、人員も揃えて大規模な捜索網を敷いている
ここでドネリーが示した防犯カメラに映ったリースの姿、かなり鮮明に映っちゃってます。これじゃ身元バレバレなのでは
でもカーターはドネリーに連れていかれたことで、かえってホテル内のリースとキャロラインを逃がすことが出来たので結果としては良かったのでは?
パニック状態に陥るキャロラインに、チョコレートを食べたらって手渡すリース。特に効果はないけど、でもうまいだろって。心根が優しいよねこの人は

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このエピに限らず、説明が詳しいけど長いフィンチに対してリースは度々"The point, Finch."(要点は?)って尋ねてる。これふたりの性格がよく出てます
「ヘリを盗んで逃げろ。低空飛行なら墜落しても軽症で済む」ってフィンチ、落ちること前提の提案(笑)
リースはなんでヘリコプターの操縦が出来るの!?って最初はびっくりしたんだけど、空軍にいたからなんですね。リースがヘリを盗んで飛び立つの、見てみたかったなー!
ヘリ案がボツになってしまったので、ロウアーマンハッタン内の全携帯基地局のシステムをダウンさせるという大技に出たフィンチ。これにはリースも驚いて「組んでしばらく経つが あんたには未だに驚かされる」
ファスコをずっと長いこと疑っていたカーター。でもこのエピでとうとう、お互いそれぞれフィンチ&リースと繋がりがあったことが分かって、カーターの中のファスコに対する疑惑は晴れてクリアに。お互い、そういうことだったの、早く言えよ、みたいな雰囲気。うんうん分かるわ…お疲れ様でした
ホテルの地下でマシンガン撃って銃撃戦ってめちゃくちゃですがな
ここでシモンズ対リースの構図が初めて展開
HRからマシンガンは弾切れ、自分の銃ももうすぐ弾切れで。で、どうするかというとリースはナイフを構えるんですね。接近戦に持ち込もうと思ってたのか。そうすると「スーツの男」の面が割れてしまうのでは!?
でもここに助けに来てくれたのがカーターとファスコ。ファスコもマシンガンぶっ放してて、しかもシモンズに向かってですよ。すげー!リースに向かって「(車に)乗れ!」って、かっこいいよファスコ!
カーター、ファスコ、リースの3人が一緒に車に乗るシーンはこれが最初で最後かな?
HRの車にあった爆弾の起爆装置をちゃっかり手に入れていたリース。スイッチを入れて前方で逃げてた車は爆発、ゆとりの表情でカーターとファスコに「今度一杯飲みに行こう 俺がおごるよ」って言って車を降りてフィンチの元へ
この回はゾーイも登場、キャロラインのオフィスに忍び込んで彼女が偽物だということを暴く。何気に豪華キャストの回です
で、当のフィンチは後を付けていたアリシア・コーウィンに車に乗り込んでこられ。「あなたがマシンにアクセスできることを誰かが知ったら?」…彼女が指摘したように、すでにデントン・ウィークスが悪用しようとしてるんだったかな?
アリシアと対峙してる時のフィンチの表情がこれまた非常に素晴らしいんです!
キャロラインが狙われたのはアリシアが仕組んだことだとフィンチは勘違い
「”無用”リスト?私はやってない」。いったいなんのこと?と言わんばかりにアリシアが奇妙な顔をして、それを見たフィンチも「?」となった瞬間現れたのはキャロライン、そして彼女はアリシアを撃って車に乗り込み、「ハーイ、ハロルド。やっと会えたわ。"ルート"って呼んで」
最終話なのにすごい展開になりました!でもこの回、混み入っているようで非常に分かりやすく、追って追われての展開が面白くて。私の語彙が少なくてうまく言い表せず悲しいですが、ほんとに素晴らしいです
今回のホテルでの騒動の主犯を匿名メールでドネリーに送ったのはファスコだったんですね。その後ほほ笑むファスコの表情、なんてすがすがしいの
そしてそのファスコに笑顔を向けられて、いったんは目を伏せるんだけど、また顔をあげてもう一度ファスコの顔を見るカーター。これもうまいなぁ
フィンチがキャロライン(ルート)に浚われたことを知ったリース。廃図書館に戻ってきても、主であるフィンチはいない。彼を失ったことを実感し、いつもフィンチが座っていた椅子とキーボードにそっと手をやるリース
この人の長く美しい指が私はとても好きなんですが、レイラに自分の指を優しく触れさせたり、S4Ep06であのでかい銃を指でそっとなぞる仕草とかね、些細なことなんだけどそれがたいへんにセクシー
S1Ep01のラストでリースが見つめた監視カメラのある交差点。リースはシーズンラスト、同じ場所に来て同じことをするのですね。そしてマシンに向かって「フィンチを助けるために手を貸せ」と。すると近くの公衆電話が鳴り、受話器を上げるリース。ここでS1は終了。いったいこの後はどうなるの!?と悶絶するクリフハンガーでした。
このエンディングで流れる音楽も美しい旋律で素晴らしく、かつ、S1Ep01とほぼ一緒で、この曲私はとてもとても好きです。ほんっとよく出来てるなー!見れば見るほど感心のシーズンでした。
この勢いはS2も衰えることなく引き継がれ、もう本当に見てて楽しくて面白くて仕方ないドラマ。


多分プロモフォトだと思うんですが、キャロライン(ルート)&リース。このエピ見る前までは、彼女はリースやフィンチの味方になる新しい登場人物かな?なんて思ってました。リースの表情がとっても穏やかだし。

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これにてS1のレビューはひとまずおしまい。シーズン1の総括はこちらでしています。気が向いたら取り上げなかったエピをまた後からいじいじ書くかもしれません…?


実はオンデマンドで既にS5Ep01を視聴済みですが、レビューは8/22のAXN本放送後に上げますね。控えめに言っても面白かったです。たった13話はとてもさみしいですが、どれも充実なエピソードでありますようにと願いつつ、1話1話を大切にしながらの視聴です。
S1見た後にS5見ると、あぁ、ここに辿り着くまで色々なことがあったなぁ…としみじみ感じます。リアルタイムで視聴されていた方は思い入れもひとしおなんだろうな、とも。あのオープニングソングとおなじみのフィンチのナレーション、"You are being watched."も、今となっては懐かしいです。

POI S1 Ep22

No Good Deed

Ep19でファスコが撃ったリンチの死亡報告書を手元に置いて、デスク越しに彼を疑いの目で見るカーター。HR絡みでファスコが関わってるから疑うんだけど、この頃のカーターとファスコはそれぞれフィンチ&リースと繋がりがあることをお互い知らない
公衆電話の受話器を取って何やら聞いた後にそれを戻し、すぐリースに電話をかけ、「番号が出た」と伝えるフィンチ。その一部始終を離れたところで見ていたリースが、その電話や近くの防犯カメラを何度も見返して「? ? ?」ってなってるのちょっと面白い
この初期のまだ謎が色々散りばめられている頃は見てるこっちもどきどきします
「なぁ、もうそろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?どうやって番号を受け取っているんだ」
「もしあんたに何か起こっても 俺が後を継げる」
リースからの揺さぶりにもフィンチは動じず、「もし私に何かあっても 対策はしてある」…その対策は、S2で明かされることに
「いずれ秘密を明かす時が来るぞ フィンチ」("Well, sooner or later, you're going to have to let the cat out of the bag, Finch.")
「好奇心は身をも滅ぼすぞ、リース君」("Curiosity killde the cat, Mr.Reese.")
猫ネタで迫るリースに同じく猫ネタでしれっと返すフィンチ
対象者ヘンリー・ペックは表向きは証券アナリストで、実はNSA
どうやら彼は何かしら秘密を知り、元?NSAのアリシア・コーウィンに連絡を取ろうとしている
ペックの勤め先に侵入するため「俺の魅力を使うか」ってリース君。この人ほんとに自信満々でいいよねぇ
で、残念ながらその魅力は通じなかったので(笑)、今度はフィンチが現場に出て、コーヒーメーカーを通して盗聴の手配。フィンチのこういう細かい作業や配線の仕事がたまらなく好きです
作業が終わると被ってたヘルメットを近くのごみ箱にポイッて捨てちゃうのがいいの
煎茶のカップを手にして戻ってきたフィンチ。ということは、グレースの様子を見守ってから出勤してきたのでしょう
で、フィンチの席にどっかり腰かけて足をテーブルに投げ出しているリースに話しながら、失礼リース君、その足は下ろしてね、ついでに席も譲ってね、と身体を傾けてリースに無言で伝えてるし、リースもはいはい、てな感じで席を立ってます
仕掛けた盗聴器から見えるオフィスの様子を一緒に見るフィンチとリース。ペックを尾行するも、彼が振り返るとなんでもないふりをするためにふたり同時にさっと身を翻すフィンチとリース。ふたりともお互いの行動が無意識にミラーリングしてて、このエピのふたりの距離感の描き方が、私は全エピソードでいちばん好みかも

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それとフィンチのスーツがほんっとうにお洒落!

3週間前に逮捕された男の報告書を書いたペック。それに誰かが勝手に文を付けたし、それによってテロが阻止されたことで、政府が犯罪を予知する何かを持っているのではという疑問を抱く
保身の技術にも長けているペックは、殺し屋だけでなくリースが追っても追ってもひたすら逃げて、さすがのリースもてこずっているのが珍しい。何せ彼は、スピード違反で切符切られても78ページの趣意書を裁判官に提出して抹消させているくらいの人ですから。ペックの逃走劇がスピーティに描かれてて私は面白かったけど
NSA、ISA、CIA、FBI、OSC。時々、それは何なのか全部詳しく説明してほしい時がある!
捕まったペックが自分の状況と考えをがーっと述べ立てるのと、それを聞いてるファスコにはその内容がさっぱり理解不能で「はぁ?」って顔してるこの対比…(笑)
「9.11後、政府はテロを防ぐために コンピュータシステムで すべてを監視しようとした」…ペックの言葉はS1Ep01で、フィンチがリースに自分が作ったマシンのことを説明する時の言葉と一緒
しかし警察官の格好して8分署に侵入したリースに誰も気づかないってどうなの!?
真実を追い求めるペックに、フィンチはとうとう事実を述べることに。ペックに向かって話しかけるフィンチの表情が素晴らしい。マイケル・エマソンは「静の中の静」の演技が冴えわたっていると思う



「知る価値のある謎は 人の心だと思う」
「なぜ詳しい?」
「なぜなら私が造ったからだ」("Because I built it.")…この台詞は今後もシーズン通して重要なシーンで出てきます

ヘンリー・ペックの件とは別に、リースは相変わらずフィンチの秘密を嗅ぎまわっている
ワシントン・スクエアで煎茶を売るスタンドを見つけ、とうとうフィンチの自宅を突き止めたリース
(この時背景に見える、濃いピンクの花を咲かせる木々はなんでしょうね?とてもきれいだ)



ところが意気揚々とノックした家から出てきたのは赤毛の女性、グレース。そして彼女の部屋にあった、ハロルドとグレースが一緒に写った写真について尋ねると、彼は2年前に亡くなったの、と
グレースの家を出たリースがフィンチの姿を見つけ、さすがのリースも、秘密を探るには今回はやりすぎた、と反省して、"I'm sorry."
「コンピュータは分かる。でも人の心は…」



2009年
アリシア・コーウィンにマシンの搬送方法を伝えたネイサン・イングラムは、マシンの秘密を知るのは世界に8人、と言い、アリシアに「7人よ」と間違いを指摘されていれるが、8人目はハロルドのことだよね?多分アリシアはS4Ep16で描かれたあたりで8人目の存在に気づいたのと、このエピでペックにフィンチが言った「私が造ったからだ」の言葉が決定打かなぁ
まぁ秘密なんて中身がどんなものであろうとあっけなく簡単に漏れますね
政府に引き渡す前日の夜、マシンにバックドアが必要かどうかで揉めるネイサンとハロルド
「バックドアを作ってもしそれが誰かに見つかったら?それこそ悪夢だ」
しかしネイサンは再度マシンを起動させ、バックドアを作る

フィンチはマシンを造ったことに対してどういう気持ちでいるのかな、っていつも思う。どうもフィンチの気持ちを未だにつかみきれないくて。マシンを造ったことに後悔はしていない、とは言っていた。ただ、そのことに肯定感を持てないのかなぁと思う。何人も亡くしたし、自分自身はマシンが出す番号を区別し、人の命に優劣をつけていたという高慢さがあったから、かなぁ。
「開発しなきゃよかった」とは思っていない。フィンチは天才だし技術者だから自分が持てる全ての知識でコードを書いて、マシンと呼ばれるようになる人工知能を造り上げたことは誇りに思っている。しかし、マシンを造ったことで自分を含め多くの人生を狂わせてしまったことに対しては罪悪感を持っている、という感じかな…。

情けないんだけど、マシンの内容やその進化、それに伴うフィンチとネイサンの考えやふたりの関係は、シーズン通してとぎれとぎれに描かれるから、私は全体図を把握できてなくて。S5を目前にして未だにこんなんで大丈夫なのかって自分でも驚きの頭の悪さを発揮しております。するな!