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プラウド・メアリー

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Proud Mary (2018)


予告がかっこよかったので期待してたんですが、あかん、これはあかんやつやった……。とにかく脚本がなってなくて。そもそもストーリーが面白くないし、人物も薄い描写で、見てて誰かを応援したり共感したりとかもまったくできず。
唯一、最後の銃撃戦はかっこよかったです。でもほんとにそれだけだった……どうしてそうなっちゃったんだ……。
あとメアリー(タラジ・P・ヘンソン)の運転する車がマセラッティなんですが、やたらとロゴやタイヤが何度も意味なくアップで映るから、あーこれスポンサーなんだなってすぐ分かって興ざめもいいとこだった。かっこいい車だってことはよく分かったけど、宣伝は別のところでしてください~。

組織を裏切った女が銃を手に少年を守りながら戦う映画はなんといってもジーナ・ローランズの「グロリア」(1980)という最強の傑作があるので、あれを越えるのは無理かなーっていう感想でした。以上、おしまい!

ヴィゴ新作

今年もトロント国際映画祭が終わりました~。この映画祭で観客賞を受賞した作品はそのまま一気にアカデミー賞ノミネートまで駆け上がるのは誰もが知るところなんだけど。
今年の観客賞は"Green Book"。ヴィゴはアカデミー賞ノミニーかって書いてる記事もあるけどそれはちょっと勇み足かなと思いつつ、でも嬉しい。だって前作の「はじまりへの旅」でも主演男優賞にノミネートされていたし、出る作品出る作品、必ず高い評価を得て賞にもノミネートされるってすごいと思うのです。
映画自体も記事読んだら俄然興味が出てきましたが、
トロント観客賞でアカデミー賞に名乗りを上げた『グリーンブック』は、こんな映画。ヴィゴも主演男優賞か?

なんともう日本公開が決まっていた!!
映画「グリーン・ブック(原題)」トロント国際映画祭最高賞受賞&日本公開決定!

記事の最後に
2019年3月 TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
って書いてある! 嬉しすぎ。絶対観に行く。這ってでも行く。来年の楽しみが出来ました。

やばい、トレイラー見たら話が素敵すぎて泣きそう。そしてこれ絶対、見終わったあとも音楽が心をとらえて離さない種類のヤツだ!
GREEN BOOK Trailer (2018)

それにしても、記事の画像見るとヴィゴはまた若返ってるんじゃないかとしか思えない。だって今月の20日で彼、60歳なんですよ。60歳!! 全部銀色になった髪が素敵すぎてもう死にそう。こんな素敵な俳優さんが存在するなんて神様ありがとうって感謝しかない。

POI S1 EP13

Root Cause

謎のハッカーが仕掛けた罠にはめられた人物が今回の対象者、スコット・パウエル。ちなみにわたし、パウエルと206の対象者グレアム・ワイラーがいつもごっちゃになるのですが。似てませんか?
車内からパウエルの生活を見張りながら「普通の人生に憧れたことは?」とフィンチに問うリース。こういうささやかなセリフがこっちの胸をざっくり抉ってきますね……
一緒にパウエルの張り込みをすると言ったフィンチが必要なものは? と訊ねるとリースは「暖かい服と本、あとは空のペットボトルを持ってこい」。なぜペットボトル? と問うとトイレの代わりだと。デリカシーのかけらもない、最低最悪の助言をする部下である……(苦笑)
地下鉄の車両内でパウエルを励ますリースにぐっときました。だってさ、前回リースが地下鉄に乗ってたシーンって1話目で、その時の彼はぼろぼろの服に伸び放題の髪、大切なひとを亡くし、これからまさに死に向かおうとしていたホームレスだったのに、今は髪切ってちゃんとスーツを着てもう一度立ち上がり、ひとりでも命を救おうとフィンチとふたりで孤高に奮闘して、人生八方ふさがりで身動きがとれずすべて失ったと涙ながらに訴える対象者に向かって必ず助ける、出口はある、だから諦めるなって、かつては生きる希望を失い絶望の淵に立ってたあのリースが励ますんですよ……なんかもう、地下鉄に乗ってるだけのシーンなのにここはものすごく泣けてきてしまった



加えて奥さんに連絡を取りたいと言うパウエルの望みを叶えるため、リスクを冒して地下鉄を降りてホームで電話をさせてあげて。これすごく好きで。本当に優しいよね、リースは
パウエルは議員を暗殺した疑いがかかりFBIが介入するんだけど、スーツの男の案件以外でもちゃんとドネリー捜査官が出てくるんですねー! しかしパウエルを護送中に襲撃されあっさりリースにパウエルを奪われて、もうほんとこの人踏んだり蹴ったりというかツキがないというか。優秀な捜査官なのにねぇ……お気の毒様です。ちなみにバルコニーからの要人暗殺シーンは「デッド・ゾーン」(1983)を思い出しましたが、位置的に狙いやすいってことでわりと定番なのかな
パウエルを嵌めた人物から逆探知されてる! ってことでリースもフィンチもすぐに自分のスマートフォンを壊して連携が取れなくなっちゃうけど、そこはちゃんとふたりのあいだで次の手が講じられてて、あらかじめ決められた番号に電話をしてまた連絡を取れるようになりますが。視聴者に特に説明なくさらりとやってのけるのがとってもクールだし、BBCシャーロックのバチカンカメオを思い出しました
そして個人的にこのエピの最大の見どころはリースのパーカー姿だと思うのですが……(苦笑)。だってこんなカジュアルな姿、全103話のなかでもこれっきりって言ってもいいくらいで珍しいし、おまけに追っ手にパウエルに見せかけるためにフードかぶってるんですよ、フードを! Hoodie Reese!! ううう、最高に萌える
で、追ってきた殺し屋とトイレで大乱闘なわけだけど、ハンドドライヤーがこんなに簡単に壁から外れちゃうってどうなの? もっとしっかり取付工事したほうがいいのでは!?
政治絡みの事件だと分かり、フィンチが協力を仰いだのはEp06で助けたフィクサー、ゾーイ・モーガン。そのゾーイはEp07でリースに話したように過去、自分の父親が苦境に陥ったとき現れた人物が、家にむらがるメディアをたった二言で追い払ったのを見て「これよ、私がなりたいのは」と決めた、と話していて。今回のゾーイはまさしく憧れたその人物と同じようにパウエルの自宅に押しかける記者たちを言葉だけで蜘蛛の子を散らすように追い払ったんですよね。このときのゾーイ・モーガンって本当にかっこいいしすごく素敵で。子どもの頃のゾーイの憧れの人、そして今回の彼女は記者たちにいったいなんと言ったのでしょうか


(リース君、また紫色のシャツ着てる!)

Ep07の最後、立ち去るゾーイにリースは「身の回りに気をつけて、モーガンさん」と名字呼びで忠告していたのに、今回は互いにファーストネームで呼び合ってて、まぁつまりこれってふたりのあいだでなにかあったってことでいいですよね? ふふふ

パウエルは無事釈放されたけど例のハッカーはもちろん捕まることなくさっさと姿をくらませ、さらにフィンチのPCに侵入してIRCチャット(懐かしい!)で「ハロルド」と名前を呼び。マシンの存在を知る者が増えたことが分かるラスト。フィンチもリースも警察にFBI、NSAといろんなものに追われているんだけど、それをかいくぐって人助けをするのがやっぱりS1、2を面白くしている大きな要因なんだなって改めて感じた次第です

個人的に好きなアングルふたつ


ここからはS2や4のネタバレありのやや愚痴……かな。シリアスでダークな雰囲気の主役ふたりに対し、ゾーイやS2に登場のレオンってそこはかとなくユーモアや笑いをもたらしてくれるすごくいいポジションの準レギュラーで大好きで。特にゾーイはこのあと偽夫婦(206)とかベルボーイリースとエレベータで鉢合わせ(215)とかフィンチが陪審員に選ばれた時には助っ人として現れたり(414)とかどれもみんな好きだし、リースとのあいだにあるものをそこはかとなく匂わせる程度の描き方が絶妙でよかったのですが、でも414だけはなぁ……あそこまで露骨に事後な描写は私は苦手だしこのドラマに雰囲気合わないし、なによりゾーイの心はリースにかなり傾いてるけどリースの本心はセラピストに……という描き方がほんっとうにすごくダメで。なんだかゾーイが未練がましい女に描かれたのが残念かつすごく嫌だった……。しかもその414がゾーイの最後の登場だったから、その印象のままでドラマが終わってしまったのがなー。
自立しててかっこよくて誰にもなびかなくて、ある意味リースと似た者同士なんだろうけれど、でもそれが素敵なゾーイ・モーガン。大好きです。


M・エマソンのゲスト出演ドラマ その2 と朗読劇

今月お誕生日なので彼の作品をふたつ。

The Inside
S1Ep03 Pre-Filer (2005)

エマさんは本当に姿かたちが年齢不詳すぎて作品を時系列で並べるのが難しいんですが! もしそういうクイズを出されたら完全にお手上げでして、そしてこちらは「X-ファイルズ」や「ソウ」より後でLOSTよりは前、2005年放映のドラマにゲスト出演。ちなみにドラマ自体は13話で打ち切り。
FBIの凶悪犯罪を専門に捜査する課、通称VCU。主人公のレベッカが本能的に人物をプロファイルできる能力があるらしく、ちょっとサイキックというか超常現象っぽい部分もあるけど、そんなクライムサスペンスものにゲスト出演、おまけにあの容姿と来たら犯人役、しかも知能犯っていうのはもう鉄板ですし、エピソード自体も正直言うと先が読める展開ではありました。
普段は郵便局で仕分けの仕事をするブルーカラーのマーティ・マニング(エマソン)が仕事用のつなぎの服を脱ぐと中からさっそうとスーツ姿が登場するシーンには「おぉ!」となりましたが、清掃夫がドアを開けたタイミングでFBI職員のふりしてちゃっかり中に侵入できちゃって、FBIのオフィスがあんなに簡単に中に入れるってセキュリティがザルすぎやしないか。デスクに置いてあるPCもプロテクトかけてあるだろうにマーティはあっさりそれも破ったってこと? VCUはそれでほんとに大丈夫なの? 10年以上前のドラマだからそう感じるのかなぁ……。なんかいろいろ緩いお話でした。
驚いたことにこのエピ、実生活でパートナーのキャリー・プレストンも出演しててむしろそっちにびっくりしました。

・Amadeus
iTunesUSで購入しましたが、こちらからも買えます。
「アマデウス」って言ったら映画が有名だよねって思ってたらごめんなさい、ピーター・シェファーが書いたこの戯曲が先で、それをもとに作ったのがあの映画だった。ぜんぜん知らなかったです。恥ずかしい……。
オーディオブックってあるからてっきりラジオドラマみたいなのかと思ったら、ちゃんとステージがあって客席もあって舞台のようにキャストが観客の前で読み上げたのを録音した舞台劇でした。だから観客の拍手や笑い声も収録されています。
2時間以上あるし、英語難民の私には聞くだけじゃとうてい理解不能なので図書館で日本語のスクリプトを借りてそれを読みながら聞きました。こう、日本語字幕の外国映画を見てるのに似てる感じ……?
これなかなか面白かったです。エマさんは主役のサリエリなのであったりまえですが最初から最後までずーっと台詞があって、息づかいがよく聞こえるのはもちろん、歌ったりイタリア語話したりでノリノリというか、すごく楽しそうで。もともと戯曲なのを声だけで引き込ませるのってすごく高度なことだと思うんですが、声だけでもじゅうぶん楽しみました。そして舞台での彼の演技を一度でいいからこの目で見てみたいと切実に思いました。
ちなみに演劇として書かれた作品を舞台で見るチャンスはないものかと調べたら、まさかのNTLiveでついこのあいだの7月に「アマデウス」を上映してました。ぜひ見たかった……。映画も再見したくなりました。トム・ハルスとフランク・マーリー・エイブラハム!

ところでエマさんはもしかしてイタリアが好きなのでは。作品のチョイスや仕事の内容を見てるとなんとなくそんな感じがしました。

というわけでマイケル・エマソン、64歳おめでとうございます。来年のドラマ「薔薇の名前」がとても楽しみです。

ザ・ロック 再見

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The Rock (1996)


友人にDVDを貸していただき、実に22年ぶり2度目の視聴! 古い映画なので4KのTVで見ると画質は荒いし字幕の端もギザギザしてるけどこれはもう仕方ないですよね。
映画館で観た時も面白かったけど今見てもやっぱり面白いなーと思いました。ただ2時間越えの話なので、アクションシーンをもうちょっと削ってコンパクトにしてもいいかな、と。火が燃えさかり、大きな歯車が動く通路を巧みに通り抜けるのは「スーパーマリオブラザーズ」だなって思ったし、古いトロッコに乗って逃げるのはまんま「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」ですね。

この映画の面白さは普段はデスクワークの化学者グッドスピード(ニコラス・ケイジが若い若い!)と脱獄のプロ、メイソン(めちゃくちゃ渋いショーン・コネリー)の即席コンビの妙なんだけど、ほとんど実戦経験のない人物が現場に引っ張り出されてわあああぁぁぁってなるシチュエーション、大好きで。最近だと「MIRN」(2015)のベンジーだし、「エグゼクティブ・デシジョン」(これも1996年公開の映画だ)のカート・ラッセルなんてパーティの途中で駆り出されてタキシード姿のまんまで最高ですよねってこれ前にも書いたね。

そして今回再見して最高にかっこいいと感じたのはハメル准将役エド・ハリスでした。極秘の作戦で亡くなった兵士たちへの保証や賠償金はなにもなく、葬儀さえあげてもらえないことに怒りを抱く軍人で、彼を慕う部下を引き連れ人質を取ってアルカトラズ島を占拠し自分の訴えを通させるのが彼の要求であり、ミサイルで一般市民を大量殺戮するのは手段であり目的じゃないんですよ。だけど金が目当ての部下と意見が合わず、最後はそんな志のひくーい部下たちに撃ち殺されちゃうっていうのがすごくもったいなくて。いいキャラだったのにー! って腹が立ちました。
ただ、ハメルを裏切ることになった部下が「人質を取った時点で自分たちは軍人ではなく傭兵だ」って言うセリフがあって、なるほどなぁとも思いました。死んだ仲間のために誇り高く生きるハメルも結局はしていることは一緒なんですよね。
もうね、ハメルの冷酷さを表すかのようなエド・ハリスのアイスブルーの瞳がすっごくきれいで。どうして当時はそれに気づかなかったの? 22年前、大スクリーンでいったい何を見ていたの!? わたしの目は節穴か~ってひとりで憤慨してました。

そしてびっくりだったのは、ラスト、グッドスピードが必死の思いで発煙筒を焚いて作戦は成功したと知らせたのを確認して、出撃した戦闘機からミサイルが発射されるのは回避されたと記憶してたんですけど。なんとミサイルは発射されていました……えーーーそうでしたっけ!? ってすっごくびっくりで。まぁそのミサイルは目標の建物を直撃ではなく、ギリギリその近くに落ちて爆発だったので大惨事には至らず誰も死ぬことはなかったのですが。
人間の脳ってほんと自分に都合のいいようにしか覚えていないんだなぁとしみじみ実感しました。いったいいつ記憶がすり替わってたんだろう……。

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(↑ 今回このシーンを見たくて再見したようなもの)


ニコラス・ケイジのアクションものはこの作品と「フェイス/オフ」が好きです。それ以外だと「リービング・ラスベガス」と「ロード・オブ・ウォー」も良いです。