久しぶりの更新~

読みたい本がたくさんあってここのところ映画まで手が回りません。久しぶりに「これから観たい映画」カテゴリ。

8月3日
ミッション:インポッシブル/フォールアウト
嬉しいことに久しぶりにこのシリーズにミシェル・モナハンが出てるんですよー! 前作からショーン・ハリス、レベッカ・ファーガソンも続投で。キャストももうすぐこぞって来日するし、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」とこれがこの夏いちばんの目玉映画かな!?

8月10日
オーシャンズ8
「オーシャンズ13」を真夏の暑いなか映画館で観た記憶が鮮明で(もう11年も前のことだ!)、同じく夏に公開なことに懐かしさを感じつつかっこいい女性8人におおいに期待。

8月25日
輝ける人生
監督が「ニューヨーク、眺めのいい部屋売ります」のリチャード・ロンクレイン。こぢんまりしたなかにもきらりと光るものがある作品かな?

8月31日
ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
マッケンローって言ったら試合中に怒ってラケット投げつけるのが有名だよね! テニス映画ってたまに来るけどわたし実は「ウィンブルドン」(2004)大好きです。「バトル・オブ・セクシーズ」も見たかった……(今上映中だけど、とても観に行けそうにないのですでに過去形表記)。

10月20日
世界で一番ゴッホを描いた男
あらすじを読むと多分これのことだと思うんだけど……TVで再放送じゃなくてドキュメンタリー映画にしたってことなんだろうか。

11月3日
パウロ 愛と赦しの物語
これ……どうする……? 見に行く? 大画面で1時間48分、ずーっと聖書の話……寝てしまうかもしれない(ごめん……)。見る前に予習しておいたほうがいいのかも。
公式がTwitterFBtumblrとやたらとSNSでのプロモーションに力入れてます。

11月30日~12月6日
NTLive ジュリアス・シーザー
これも1週間限定、しかも夜しか上映してないんですよ~~も~~~。どうにかして見に行けないかな。土日なら大丈夫だろうか。


とまぁこんな具合で見たいのは色々とあるけれど、本命はネットフリックスに全部流れているような気がしてならない今日この頃。

ジオストーム

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Geostorm (2017)


「デイ・アフター・トゥモロー」とか「ツイスター」、「ボルケーノ」といった気候ディザスター映画かと思ってたのですが。いやこれめちゃくちゃ人災映画だろ! もうツッコミどころがこんなに満載なのもちょっと珍しいのではっていうくらいめちゃくちゃな映画で。予算とストーリーがディザスターだったよ……。

しかしながらキャストはなかなかよくて、そっちの魅力で最後まで見た。主演のジェラルド・バトラーはやっぱりジェラルド・バトラーだったし、弟役に久しぶりのジム・スタージェス、大統領SSの仕事に就くのは「ブライト・スター」のアビー・コーニッシュ(!)だし、そしてまぁ黒幕はこいつだろうと一発で分かるのはエド・ハリスだ。大統領役はアンディ・ガルシアだし、こんなに豪華なメンツだとなおさらストーリーの残念さが際立ちます。

ジェラルド・バトラー、最近は専らマイク・バニングが有名だけど、わたしは「Dear フランキー」や「幸せの1ページ」もお薦めします~。


6月は映画観賞強化月間と名付けて頑張っていつもより多めに見たのですが、これといった当たりの作品に出会えずちょっと残念でした。

オール・ユー・ニード・イズ・キル

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Edge Of Tomorrow (2014)


わーこれダグ・リーマン監督なんですねー。彼とは相性悪いって思ってたけどこれは面白かった。でも原作ありの映画化だからかなー。
序盤のトム・クルーズのかっこ悪さがよかったんですよ。いっつもかっこいいトムちんだから、かっこ悪い姿も見たい、でもそのかっこ悪さがかっこいいっていう! いい男はなにやってもかっこいいんだな!!
そのトム演じるケイジをループさせるために容赦なくヘッドショットくらわせて殺すリタ役エミリー・ブラントがこれまた最高で。
話も超高速な動きのタコみたいな「ギタイ」には二種類いて、そのうちオメガと呼ばれる青いタコの体液を浴びてループできるようになったケイジが何度も死んで何度も同じ日をやり直すとじょじょにじょじょにオメガのギタイを倒すための成功ルートになっていく、となんかややこしいけどようするに死んだらまた生き返って最終的にはボスキャラの青いギタイを倒せばええんやな! いうざっとしたあらすじだけで話が分かるのも良かった。
戦闘のためのスーツ、というかメカメカしい防御服というか。あれ、メインが服と機能で、それを動かすために中に人間を入れました感がすごい。人の命があんまり高位置に所属してない世界なんだろうなと思いました。
ラストの爽やかな終わり方とエンディングのポップな曲が爽快感あって良かった。

John Newman - Love Me Again

トム・クルーズって80年代前半からずっと第一線を走っていて、それがもう30年以上になるんですよね。出る映画ちゃんとヒットするってすごいことだと思います。


パーソン・オブ・インタレスト S1Ep01の初稿

以前こちらでチラッと書いた、POI S1Ep01の(おそらく)初稿をプリントアウトしてじっくり読んでみました。

http://www.dailyscript.com/scripts/PERSONOFINTEREST-(PILOT)-JonathanNolan(02.04.11).pdf

これが思った以上にめちゃくちゃ面白くてですね、軽く興奮しております。せっかくなので忘備録を兼ねて記事立てします。ただし初稿に書かれたからと言ってそれがイコール公式設定だとは考えてはいません。あくまで「初稿ではこのように設定されてたんだね」という認識です。

・年齢
フィンチ 50代
ファスコ 40代
カーター 30代
ジェシカ 20代
ピーター・アーント 40代
アントン 21歳
リース 38歳

リースが38歳という設定にぶっ飛んだけど、当初はフィンチよりもっと年下で若くて向こう見ずで一度は死のうとしてたけど、フィンチにもらった仕事に対しては死を恐れない無鉄砲さ(夜の車道の真ん中に歩み出てグレネードランチャーを撃つなんて、最もたるシーンかと)を持つキャラクターとして書かれていたのかな、と。そうするとオーディションも最初は若手の俳優を中心に面接していたかもしれないし、ジョシュ・ホロウェイにオファーがあったらしいという話も頷ける。

本編には出てこなかったけれど初稿にはあったエピソードを以下ざっと箇条書きで。
・リースはブルックリン・ブリッジの橋桁に登りそこからイーストリバーに飛び降り自殺をしようとしたが、突然上がった7月4日の独立記念日を祝う花火を見て思いとどまった。初稿では1話目は夏のお話でした
・酔っているのに酒瓶を片手に橋桁の上をバランスよく歩くリース(=運動神経のよさが描写されている)
・対象者の名前、ダイアン・ハンセンは初稿ではダイアン・ブレイ(Diane Bray)
・リースはファラフェルを食べながら裁判所のロビーでダイアンを見張る
・フィンチからのリクルートを断ったあとリースが泊まったのはJFK空港近くの安モーテル。チェックインの際、フランクリンという偽名を使っている
・リースがダイアンの自宅の引き出しから出して勝手に食べたタブレットは制酸薬。前述のファラフェルといい、初稿ではリースがなにかを口にするシーンが2回も出てくるけど本編では彼が食べるシーンは徹底的に排除されていたのはちょっと偏執的というか、なにか特別な理由があったのかどうかは詳しく知りたいところ
・ピーター・アーントは6フィート5インチ(約198cm)、250ポンド(約113kg)の大男で元軍人
・ジェシカは医師(本編では看護士)
・保釈後に車に乗せられたリースがフィンチと初めて会った場所は夜、どこかの駐車場の最上階。ラストでフィンチとリースがもう一度会う場所はリースが飛び降り自殺をしようとしたブルックリン・ブリッジのたもと。この時も夜。

書かれたけれどカットして他の回に振られたエピソード
・市内でフィンチのあとをつけるも角を曲がったところで撒かれるリース→S1Ep02
・顔にあざがあるミセス・コバックに、暴力をふるう夫とは早く別れるよう助言するカーター→S1Ep09

そしてリースとジェシカのエピソードはメキシコでの休暇のシーン以外はごっそりカットされ、Ep03、20、21にそれぞれ振られてました。さらに初稿ではピーター・アーントはリースに殺されたとはっきり明記されています。本編ではぼかされていたのでこれはけっこうな驚きでした。私はピーターは殺されたと考えているのである意味正解をもらったというか。あくまで初稿の中での設定、ですが。

そしてS1Ep03の、空港でリースとジェシカが偶然再会したシーンも初稿にあり、場所はシカゴのオヘア空港でした(本編ではラガーディア空港らしい)。この空港でのジェシカとリースの会話、読むとこれまたびっくりな内容で。
ジェシカは母親から軍人のピーター・アーントを紹介されていたけれど、彼より先に同じく軍人のリースと付き合うようになった。リースもそのことを知っていて、メキシコでの休暇中、ジェシカに「ピートはいい奴だ」と言ってるんですね~。もしかしたら同僚とか顔見知り、もしくは友人の間柄だったのかも。で、ジェシカと別れて数年後、空港で再会したふたりの会話は本編よりもっと辛らつというか、ジェシカはリースの弱い部分をずばり指摘していて。
「待っていたのに」
「頼んでない」
「違う。あなたのほうから去ったのよ。私にはピーターがいるから大丈夫だって。もし自分が死んだら私が傷つくからって思ってる。ずいぶんご立派だわ。自己犠牲よね。ごまかさないでよ。本当のことが知りたい? あなたは臆病なの。私のことを心配するよりも、ひとりでいたほうが気楽なんでしょ」
「戦場で知ったんだ、ひとは結局ひとりだと。誰も助けには来ない」
「そんなの信じないで。勇気を出して。リスクを取ってよ。ピーターと別れてって言えばいい。待っててくれと言うなら私はずっと待ってる」

と、あまり上手じゃない意訳ですいませんな感じですがこんな会話をしてます。一部分はEp03にちゃんと出てきますね。しかも婚約者のピーターはジェシカと付き合う、または結婚するために軍を辞めて一般の職に就いたということになっていて、リースが9.11を機にまた軍に戻ったのとは対照的。誰よりも普通の人生に憧れていたリースだけど、従軍して戦争や紛争の地に身を置くのがいちばんしっくりくる人間だったのかもしれないですね……。「殺すのは好きじゃない、だけど得意なんだ」という台詞にも通じるし。
また空港での再会時、携帯番号を教えて欲しいとジェシカに頼まれたリースが番号を紙に書き留めた後、「数週間おきにボイスメールを確認している」と伝えるのはS1Ep20の冒頭に繋がるかと。初稿では任務でカラチのホテルの部屋にいるリースが携帯の留守電をチェックしてジェシカから助けを求めるメッセージを聞いたことになってました。


そして本編の冒頭の台詞("When you find that one person who connects you to the world~")は初稿にはまだなかったし、ラストのあの台詞、
“Sooner or later, both of us will probably wind up dead. Actually dead, this time. “
は初稿では
“Sooner or later both of us will probably be killed.”
でした。
「殺される」という直接的な言い方ではなく「死で終わる」という表現のほうが確かにフィンチらしくてとてもよいですね。そして、身分はすでに死んでいるふたりに「今度こそ本当の死だ」と肉体的な死が訪れることを付け足すのも。ここは書き替えてくれて本当に嬉しい。ノーランに感謝だ。


ということで、本編には採用されなかった細かなネタがたくさん詰め込まれていた初稿でした。読んでてとても楽しかった!


ゲティ家の身代金

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All the Money in the World (2018)


「孫の身代金くらい払ってやれよ」と言いたい映画だった。普通大金持ちなら「金に物言わせる」行動に出るんじゃないかと思うのですが、ジャン・ポール・ゲティというじーさんはいかに「金に物言わせない」ようにするかに人生を費やしてる……のか……?
彼がそこまで無駄なお金を使いたくないのってなにか理由があるのか、というのは知りたかった。そういう描写はなかったよね……?
彼が巨額の富を手にしてるから当然息子の嫁、ゲイルも金持ちだって世間からは思われているのに実際は義理の父が金を1セントも出してくれないから息子の誘拐犯に身代金を払えないっていうもうどんだけ辛い立場か。見てて途中から暗澹たる気持ちになってきちゃった。
誘拐自体が泥沼化していくのもやりきれなくて、見終わったあと気分がよいとはとても言えない。でもでも、そんな中誘拐したポールに段々心を通わせはじめるチンクエントには少し希望を見いだせたし、ゲティの態度にとうとう匙を投げたフレッチャー・チェイスが彼の元を出て行くときの台詞には、やっときっぱり言ってくれた!とこちらもすっきりしました。
チンクエント役にロマン・デュリスには、わー!!! と嬉しくなったし、彼には極悪非道な男は絶対無理だから心優しい誘拐犯なのもすっごく良かった。
そして「ディパーテッド」のラストみたいに、前述のシーンでキメるところはきちんとキメてくるチェイス役マーク・ウォルバーグもかっこよかったぜ~。

あんまり人におすすめできる映画ではないけれど、お話はとても見応えはありました。