"The Ballad of Lefty Brown" 日本で上映 (追記あり)

"The Ballad of Lefty Brown"、アメリカを中心にあちこちの映画祭で上映されているのは知っていたけれど、とても日本に来るとは思えないし劇場公開もされないだろうし下手したら日本でDVDさえ出ないだろうなって思ってたらまさかの京都ヒストリカ国際映画祭で上映が決まってました。

邦題:「レフティ・ブラウンのバラード」
スケジュール:10/31(火) 14:30~、11/5(日) 17:30~ の2回
10/31のほうはなんと監督が登壇、トークあり。これは非常に貴重な機会。

チケットは明日10/7 10:00発売。……京都、日帰りで行っちゃう? って今真剣に悩んでるんですけど……?

京都ヒストリカ国際映画祭


【追記】
トレイラーが出ました
Trailer for The Ballad of Lefty Brown.

【追記の追記】
うーん、なんでだろう。トレイラー、ネットに上がっては消え、上がっては消え、で上記サイトも翌日にはもう動画なかった。題名で検策して見られる場所を探すほうが間違いないみたい。



Savannah

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Savannah (2013)


エマさんに続いてカヴィーゼルも今月お誕生日だから彼の出演作をなんか見よう、って思いましたがもうすでにあらかた見尽くしてしまったので日本未公開のものに手を出しました。字幕なしだったのでスクリプトとにらめっこしての視聴。理解度は40%……かな。南部なまりの英語を話されるともう完全にお手上げ。
ジョージア州のサバンナ川でカモ猟をしていた実在の人物、ウォード・アレンのお話。正直これでもかというくらい地味な映画なんですが、空撮で撮ったサバンナ川の景色がめちゃくちゃきれいなんですよ。そしてびっくりするくらい音楽が美しくて、それはもう胸を抉られるくらいに。スコアを探して弾きたいなと思うほどピアノが美しい旋律を奏でております。この二点は高く評価したい。

ウォードと一緒にずっとカモ猟をしてきたクリスマス(12月25日に生まれたからクリスマスって命名されたというびっくりな名付け。演じるはキウェテル・イジョフォー)が晩年にウォードとの思い出を語るという形式でお話が進みますが。
んんー、これ、何に焦点を当てたかったのだろうか。ウォードの人生を描いたお話ではあるんだけれど、カモ猟、ルーシー(ジェイミー・アレクサンダー)との出会い、クリスマスとの絆、と色々あるけどどれも中途半端なせいか結局何も残らなくて。個人的にはアメリカ南部という人種差別が色濃い土地で元は奴隷だったアフリカ系のクリスマスとどういう経緯で彼がカモ猟の相棒になったのかは知りたかった。

1900年代初頭、アメリカが好景気に沸いて勢いのあった時代、国外に出てオックスフォードで学び頭がよいだけでなく弁も立つウォードは裁判でも弁護士を立てずに全部自分で弁明して相手をやり込め勝訴をもぎ取っちゃう(笑)くらいの人物なんだけど、カモ猟で生計を立てている、というか飛ぶ鴨を撃ち落とす腕が半端なくて、多分百発百中なんじゃないかな。ウォード自身ハンターという職業におおむね満足している。愛嬌のある性格でもあり、周りからも好かれて欠点など何もないように見えるんだけど、いかんせん酒癖だけはひどく悪く、お互い一目ぼれのような形で恋に落ちて結婚した妻ルーシーからはそれが原因で次第に愛想をつかされつつあるのですが。
自宅で妻から飲みすぎを咎められて威嚇するかのように発砲したことで、さすがに今回ばかりはいつもの判事も甘い顔はできず刑務所に10日間の拘留。そのあいだに彼が新聞に寄稿した文章はとても素晴らしく美しい内容でした。

しかし中盤で起こる物語の転換期が妻の死産とそれによって精神を病んだルーシーというたいへん暗い出来事で。夫婦一緒にその悲劇を乗り越えていくのかと思いきや、彼女の両親が娘のルーシーを引き取り、遠く離れた地へと旅立ってしまうのですよ。そういうのがあたり前の時代だったのか、それとも彼女の一家が裕福だからそういう手段を取ることができたからかは分かんなかったけれど。
少し前にはどこに行くにも猟にも一緒だった愛犬も亡くしているウォードはたったひとりの孤独な人生を送ることになり、その後立ち直ることはなかったんでしょう。年老いたクリスマスの部屋には一緒に猟をしていた頃の若いウォードの写真が飾ってあることからも、多分彼は最期は愛したサバンナ川で自殺したんだと思う。
終盤でウォードが川に浮かべた木彫りの鴨。あれは生まれてくるはずだった子供に贈るつもりでいたんだと思います。このシーンは本当に辛かった……。

ルーシー役のジェイミー・アレクサンダーが光りました。私、こういうちょいきつめの顔立ちの女性が大好きなんです。ミシェル・モナハンとかサンドラ・ブロックとか。この映画のジェイミーは眉毛が細いせいか、なぜかドラマ「ツイン・ピークス」のララ・フリン・ボイルを思い出しました。

カヴィーゼルは実在の人物を演じるのが好きですね。私としてはせっかくのその美貌を活かしてもっと華やかな役についてもいいと思うのですが、まぁ本人が好きで選んで演じてるのならいいかな……。でもたまには商業大作映画に出て欲しいし日本の映画館の大きなスクリーンで姿を見せてくれ~、と東洋の隅っこの国から愛を叫んでみる。

Savannah Gil Talmi


G.I.ジェーン

G.I. Jane (1997)

この映画のデミ・ムーアはtoo muchだよなぁ……と思うのですが他の人、特に女性の感想はどうなのだろうか。ヴィゴが出てなかったら絶対観てない。だから2度目の視聴だけどやっぱりヴィゴしか観てなかった(笑)。なんだろう、この映画でデミは強い女性、男性と同等になれる私、を演じたかったんだろうか。女性のマッチョイズムというか。ついでに言うとこの辺はジェニファー・ロペスにも似たものを感じる。もちろんこういう強い女性を好む人もいるとは思うんですが。私は男性/女性、お互いできることをしてできないことは助け合って生きていけばいいじゃんって考えるので、できない、もしくは不可能なものを性別が理由でむりやり求められる状況だとしたらそもそも最初からその基準は間違っているんじゃないかと思うのですよ。
海軍の特殊部隊SEALsはこの映画で描かれたようにそうとう厳しい訓練と最終テストをクリアしないと入れないんだろうけれど、どれだけ厳しくても女性が志願してきたら最初から拒否せずにまずは門を開けばいいと思うんだけどな……でもマスター・チーフ(ヴィゴ)の言う通り、女性であるという理由で作戦の足を引っ張ったり他の隊員も巻き込んで犠牲になるなら女が入るのは迷惑、という考えも分からなくはない。じゃあいったいどうすりゃいいんですかね?こういう命題に明確な答えや解決法を見つけるのは難しいですね。
チーフは確かに鬼軍曹だしめっちゃくちゃ厳しいけれど、仲間であるオニール(ムーア)を疎ましく思って彼女を助けようとはしない他の候補生に対しては、容赦なく叱責したり海に突き落としたりするのは男女関係なく公平だよね?
終盤の、全員が訓練生の身分なのにいきなり実戦に出ることになって、チーフが負傷したものの無事任務を終えて帰還するってのはそれはさすがにないだろうとは思いましたが、無事最終テストに合格したオニールのロッカーにD.H.ロレンスの詩集が入っていたのはちょっとぐっときました(もちろんその詩集を置いて行ったのはマスター・チーフ)。
でも彼女を巡るワシントンでの政治的駆け引きは結局どうなったんだとも思うし、わりと都合よく終わった映画だった……。

全体的にシリアス調ですが、実地訓練でどろどろに疲れているところに座学で作文の時間が入れられて、おまけに薄暗い部屋の中にチーフの意地悪な計らいでスローテンポのオペラが大音響で流されたら、そりゃ訓練生のほとんどが寝るよねっていう。このシーンには爆笑だった。


スナイパー・ヴィゴ!

あとなぜか実地訓練の設備の中にある、木の板で作られた模擬の壁に「終」って書いてあるんですよ。漢字で。

なんで漢字なんだ。


ところでこの映画ってジム・カヴィーゼル出てたんですね!まったくノーマークだったので慌ててimdbを確認してきました。ものすごくびっくりした。女が入ってきたぜってオニールに対してあれこれ絡んできたり嫌味を言ったりしてたんだけど、訓練中の自分の行動のせいで全員が捕虜になる原因を作ってしまうけっこうなバカ野郎でもあるんですが。拷問を受けても屈しないどころかマスター・チーフをフルボッコにしたオニールを見直したスロヴニック(カヴィーゼル)はそのあとバーで彼女に向かって困ったような顔をしながら素直に謝って。その表情がね、やだなにそれかわいい!それ以降はいつも彼女の後ろで見守るようにそっと立っているのがまたいい感じで(背が高いからそういう風に見えるだけなんだけどここは都合よく解釈させて~)。

ヴィゴとカヴィーゼルが共演してるという事実を知ったら内容はともかく私にとっては突如美味しい映画になった。

ワイアット・アープ、ジェシカおばさんの事件簿 S11Ep16

カテゴリはdramaに突っ込んじゃいましたが「ワイアット・アープ」は公開翌年にすでに視聴済なのでいいかな、と。

Wyatt Earp (1994)

「ダンス・ウィズ・ウルヴス」、「ロビン・フッド」、「JFK」、「ボディガード」と、当時出る映画出る映画どれもヒットを飛ばしまくり、「アメリカの良心」とまで呼ばれていたケヴィン・コスナー主演の西部劇。私は前述の映画はすべて映画館で観てますが、これだけは観てないんだよ~。ウエスタンなうえに、上映時間がなんと3時間11分。さすがに長すぎる……。
アメリカ人男優にとっては、いちどは古き良きフロンティア時代の話に出演するのは夢や憧れなのかな~と思いました。バッジを付けた保安官が街を治め、馬に乗り銃を撃ち、先住民や荒くれものと戦うっていうお約束なシーンが満載なのはもちろん、ワイアット・アープという多分アメリカ人ならだれもが知ってる正義の人物を演じたいって思う人は多数いるんじゃないかな。
当時売れっ子のケヴィンの元にはきっと脚本は山のように届いてただろうし作品は選び放題だったと思いますが、その中からこれに出演を決めたのも、そんな理由だったんじゃないかな、とまぁこれはあくまで私の勝手な想像ですが、でもあながち間違ってないような。
しかし映画としてこれはどうなの?面白いの?わたしにはさっぱり分からないんですけど!?さらにこの時代特有の衣装がみんな似たり寄ったりで、そのうえカウボーイハットをかぶるととたんに人物の見分けがつかなくなってしまって誰が誰だかよく分からん!と逆ギレ状態。
ということで、確かこれ公開翌年に友人が貸してくれたソフト(2本組のVHSテープだった)を見たんだけど、途中で寝た……(笑)。大好きな俳優が出ていても睡魔と退屈さにはどうやっても勝てませんでした。
そして今回久しぶりに(なんと23年ぶりだ!)に見たけど、やっぱり退屈だった……(笑)。しかもワイアットの兄弟姉妹がやたらとたくさんいて(全部で9人だったかな?)、ワイアットの身に危機が迫ったり兄が死んだりとなにかしらあるたびに弟たちが順番に現れるもんだから、だんだん誰が誰だかごっちゃになってくるという始末。
で、カヴィーゼルはアープ兄弟の末っ子ウォーレン役で、公開当時26歳(おそらく撮影時は24、5あたりかと)。わっかーい!ていうか可愛いぞ~!そして若い時からダークな色合いの服が似合う人だったんですねぇ。終盤ほんのちょこっとだけ登場の、多分合計10分もないくらいの出番でした。




で、彼はこのあとドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」に1話のみゲスト出演しているのですが。

Murder, She Wrote S11Ep16 "Film Flam" (1995)

カヴィーゼルはハリウッドスターを目指す新人俳優のダリル・ハーディングという役なんだけど、売れなくてお金もなければ住むところもないからL.A.に数あるスタジオ倉庫のうちのひとつに不法に侵入してセットの片隅で寝泊りしてる超貧乏な駆け出し俳優。それをスタジオを警備してる人間に見とがめられて、スタジオ会社のお偉いさんらしき人物に「そいつはどんなヤツだ?」って訊かれた警備員が「若くてケヴィン・コスナーみたいな感じでIDはつけてなかった」って言うんですよ。これって絶対「ワイアット・アープ」の楽屋落ちネタだと思うんだよね。なので私はこの台詞に爆笑しちゃいました。
ダリルは映画会社の社長を親に持つ女性と知り合いになって、その彼女から「父に紹介するわ」とコネを作る絶好のチャンスが到来したというのに「誰の助けもなく実力で成功したいんだ」とか言っちゃう超ピュアな青年で、もう見てるこっちの背中がむずむずしてきそうなくらい純粋な役でした。かわゆい。

「ジェシカおばさんの事件簿」はずっと昔NHKで放映されていたのをたま~に見てたけど、てっきりイギリスのドラマだと思ってました。多分ポアロとかミス・マープルといったミステリードラマと一括りにしてたんだと思う。ファンが聞いたら怒りそうな勘違い。


アカデミー賞とキング・オブ・バッカス

このふたつを同記事で語ってしまってよいのかと思いつつ、同時刻に開催されていたのでまぁいいかなと。

第89回アカデミー賞。下馬評では「ラ・ラ・ランド」がぶっちぎりで、サプライズ受賞はほぼないだろうと思われたのですが、なんと最後の最後、作品賞の発表の際、封筒の中身が間違っていたという前代未聞の事件が起こりまして。発表したプレゼンターのウォーレン・ベイティ、受賞したと思った「ラ・ラ・ランド」の関係者、その後正しい受賞作になった「ムーンライト」の関係者、そして司会者のジミー・キンメル。誰が悪いわけでもないけどどうにもこうにもなんともならない居心地の悪さというか。皆さま本当にお気の毒様でした……。

主演女優賞のエマ・ストーンと監督賞のダミアン・チャゼルの若さに驚き。作品賞、助演男優賞、助演女優賞にアフリカ系が入ったことで昨年の白すぎるオスカー問題は一応解決の方向を辿ったかと。

しかし司会がジミー・キンメルってことで、いちばんおいしかったのは実はマット・デイモンではないだろうか(笑)。


さてL.A.でアカデミー賞が開催中、ニューオーリンズでは毎年恒例マルディグラのパレードが行われてました。約1週間続くお祭りのメインは、指名を受けた俳優がその年のキング・オブ・バッカスになって独特の衣装をまとい、パレード用の大きな山車に乗ってその上から沿道に集まった大勢の観客にビーズのネックレスやコイン(たぶんプラスチック製かと)をばらまくのですが。
今年の王様に選ばれたのは、ジム・カヴィーゼル!
私、2004年にイライジャ・ウッドが王様に指名された時の写真を当時見てるので、マルディグラのキング・バッカスはどういう衣装を着て何に乗り、観客にどんなものをばら撒くのかは既に知ってましたが、それでもね、この衣装は本当にね、いろんな意味ですごいよね!なんと形容してよいのか!!
ということで敢えて写真は載せません(笑)。公式サイトとかgettyimagesでキーワード検索してもらえれば色々出てくるかと。ジムさん痩せて髪も短くなってすっきりして、元々はっきりくっきりな彫りの深い顔立ちだからバッカスのど派手な王冠や衣装もよく似合ってると思う(でも下は白のタイツに白のブーツなんだぜ……)。それでも初めてあれを見たらやっぱり唖然となるか驚愕するか笑っちゃうかだと思いますが。でもまぁ何よりカトリックのお祭りですからね、参加してる本人がとっても嬉しそう&楽しそうで良かったな、と(何度も言ってますがカヴィーゼルは敬虔なカトリック教徒)。


おまけ。歴代の王様一覧。
Kings of Bacchus
去年「ナイト・マネジャー」見たせいかヒュー・ローリーがめちゃくちゃ決まっててかっこいいですね。ハリー・コニックJr.は若いのもあって王様というよりどちらかというと王子様って感じ。
あとニコラス・ケイジ。なんで彼だけ真っ黒な衣装なの?おかしいでしょこれ。あなた絶対自前で衣装を持ち込んだでしょー!