ワイアット・アープ、ジェシカおばさんの事件簿 S11Ep16

カテゴリはdramaに突っ込んじゃいましたが「ワイアット・アープ」は公開翌年にすでに視聴済なのでいいかな、と。

Wyatt Earp (1994)

「ダンス・ウィズ・ウルヴス」、「ロビン・フッド」、「JFK」、「ボディガード」と、当時出る映画出る映画どれもヒットを飛ばしまくり、「アメリカの良心」とまで呼ばれていたケヴィン・コスナー主演の西部劇。私は前述の映画はすべて映画館で観てますが、これだけは観てないんだよ~。ウエスタンなうえに、上映時間がなんと3時間11分。さすがに長すぎる……。
アメリカ人男優にとっては、いちどは古き良きフロンティア時代の話に出演するのは夢や憧れなのかな~と思いました。バッジを付けた保安官が街を治め、馬に乗り銃を撃ち、先住民や荒くれものと戦うっていうお約束なシーンが満載なのはもちろん、ワイアット・アープという多分アメリカ人ならだれもが知ってる正義の人物を演じたいって思う人は多数いるんじゃないかな。
当時売れっ子のケヴィンの元にはきっと脚本は山のように届いてただろうし選び放題だったと思いますが、その中からこれに出演を決めたのも、そんな理由だったんじゃないかな、とまぁこれはあくまで私の勝手な想像ですが、でもあながち間違ってないような。
しかし映画としてこれはどうなの?面白いの?わたしにはさっぱり分からないんですけど!?さらにこの時代特有の衣装がみんな似たり寄ったりで、そのうえカウボーイハットをかぶるととたんに人物の見分けがつかなくなってしまって誰が誰だかよく分からん!と逆ギレ状態。
ということで、確かこれ公開翌年に友人が貸してくれたソフト(2本組のVHSテープだった)を見たんだけど、途中で寝た……(笑)。大好きな俳優が出ていても睡魔と退屈さにはどうやっても勝てませんでした。
そして今回久しぶりに(なんと23年ぶりだ!)に見たけど、やっぱり退屈だった……(笑)。しかもワイアットの兄弟姉妹がやたらとたくさんいて(全部で9人だったかな?)、ワイアットの身に危機が迫ったり兄が死んだりとなにかしらあるたびに弟たちが順番に現れるもんだから、だんだん誰が誰だかごっちゃになってくるという始末。
で、カヴィーゼルはアープ兄弟の末っ子ウォーレン役で、公開当時26歳(おそらく撮影時は24、5あたりかと)。わっかーい!ていうか可愛いぞ~!そして若い時からダークな色合いの服が似合う人だったんですねぇ。終盤ほんのちょこっとだけ登場の、多分合計10分もないくらいの出番でした。




で、彼はこのあとドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」に1話のみゲスト出演しているのですが。

Murder, She Wrote S11Ep16 "Film Flam" (1995)

カヴィーゼルはハリウッドスターを目指す新人俳優のダリル・ハーディングという役なんだけど、売れなくてお金もなければ住むところもないから数あるスタジオ倉庫のうちのひとつに不法に侵入してセットの片隅で寝泊りしてる超貧乏な駆け出し俳優。それをスタジオを警備してる人間に見とがめられて、スタジオ会社のお偉いさんらしき人物に「そいつはどんなヤツだ?」って訊かれた警備員が「若くてケヴィン・コスナーみたいな感じでIDはつけてなかった」って言うんですよ。これって絶対「ワイアット・アープ」の楽屋落ちネタだと思うんだよね。私はこの台詞に爆笑しちゃいました。
ダリルは映画会社の社長を親に持つ女性と知り合いになって、その彼女から「父に紹介するわ」とコネを作る絶好のチャンスが到来したというのに「誰の助けもなく実力で成功したいんだ」とか言っちゃう超ピュアな青年で、もう見てるこっちの背中がむずむずしてきそうなくらい純粋な役でした。かわゆい。

「ジェシカおばさんの事件簿」はずっと昔NHKで放映されていたのをたま~に見てたけど、てっきりイギリスのドラマだと思ってました。多分ポアロとかミス・マープルといったミステリードラマと一括りにしてたんだと思う。ファンが聞いたら怒りそうな勘違い。


アカデミー賞とキング・オブ・バッカス

このふたつを同記事で語ってしまってよいのかと思いつつ、同時刻に開催されていたのでまぁいいかなと。

第89回アカデミー賞。下馬評では「ラ・ラ・ランド」がぶっちぎりで、サプライズ受賞はほぼないだろうと思われたのですが、なんと最後の最後、作品賞の発表の際、封筒の中身が間違っていたという前代未聞の事件が起こりまして。発表したプレゼンターのウォーレン・ベイティ、受賞したと思った「ラ・ラ・ランド」の関係者、その後正しい受賞作になった「ムーンライト」の関係者、そして司会者のジミー・キンメル。誰が悪いわけでもないけどどうにもこうにもなんともならない居心地の悪さというか。皆さま本当にお気の毒様でした……。

主演女優賞のエマ・ストーンと監督賞のダミアン・チャゼルの若さに驚き。作品賞、助演男優賞、助演女優賞にアフリカ系が入ったことで昨年の白すぎるオスカー問題は一応解決の方向を辿ったかと。

しかし司会がジミー・キンメルってことで、いちばんおいしかったのは実はマット・デイモンではないだろうか(笑)。


さてL.A.でアカデミー賞が開催中、ニューオーリンズでは毎年恒例マルディグラのパレードが行われてました。約1週間続くお祭りのメインは、指名を受けた俳優がその年のキング・オブ・バッカスになって独特の衣装をまとい、パレード用の大きな山車に乗ってその上から沿道に集まった大勢の観客にビーズのネックレスやコイン(たぶんプラスチック製かと)をばらまくのですが。
今年の王様に選ばれたのは、ジム・カヴィーゼル!
私、2004年にイライジャ・ウッドが王様に指名された時の写真を当時見てるので、マルディグラのキング・バッカスはどういう衣装を着て何に乗り、観客にどんなものをばら撒くのかは既に知ってましたが、それでもね、この衣装は本当にね、いろんな意味ですごいよね!なんと形容してよいのか!!
ということで敢えて写真は載せません(笑)。公式サイトとかgettyimagesでキーワード検索してもらえれば色々出てくるかと。ジムさん痩せて髪も短くなってすっきりして、元々はっきりくっきりな彫りの深い顔立ちだからバッカスのど派手な王冠や衣装もよく似合ってると思う(でも下は白のタイツに白のブーツなんだぜ……)。それでも初めてあれを見たらやっぱり唖然となるか驚愕するか笑っちゃうかだと思いますが。でもまぁ何よりカトリックのお祭りですからね、参加してる本人がとっても嬉しそう&楽しそうで良かったな、と(何度も言ってますがカヴィーゼルは敬虔なカトリック教徒)。


おまけ。歴代の王様一覧。
Kings of Bacchus
去年「ナイト・マネジャー」見たせいかヒュー・ローリーがめちゃくちゃ決まっててかっこいいですね。ハリー・コニックJr.は若いのもあって王様というよりどちらかというと王子様って感じ。
あとニコラス・ケイジ。なんで彼だけ真っ黒な衣装なの?おかしいでしょこれ。あなた絶対自前で衣装を持ち込んだでしょー!


コーチ・ラドスール 無敵と呼ばれた男 再見

When the Game Stands Tall (2014)

二度目に見て気付いたことを調べてみたら驚きの事実が色々出てきてびっくりだったので覚書。

初見時は、ずいぶん宗教色の強い話だなぁとは思ったけれど(そして後述するように実際その通りでもあったのですが)、私は主人公のラドスールコーチの言葉はどれもけっこう好きなんですよ。こう、胸にすとんと落ちるというか、大事なものは連勝じゃなくて他のことだよってのを色んな言葉で伝えてくれたのが大きくて。こんなコーチの元でアメフトできた生徒はすごく幸せだったと思うの。
で、私は初見時このコーチはチームに必要な信念を聖書の内容やキリスト教の教えを使って説いている人物、つまりあくまで個人的に熱心なキリスト教信者だと思ってたんですよ。だけど、高校の中庭に十字架が建てられてるシーンがチラッと映って、あれ?と思って。もしかしてここはキリスト系の学校なのか?
で、調べたらやっぱりデ・ラ・サール高校は、ローマンカトリック系の男子私立高校で、生徒の99%が大学に進学するプレップスクール(大学進学に重きを置く高校)とのこと。なのでたぶん生徒はみなさんそうとう頭いいだろうし、Wikiには School fees(年間の学費)…$16,800 ってあるので裕福な家庭でないと通えないよね。スパルタンズみたいな強豪チームであればあるほど遠征試合とかでさらなる金額が必要だろうし。まぁこれは日本の高校の部活でも同じだけど。
ただ、父親はもうおらず、母親も病気で亡くして残された弟を養なわなければいけないキャムは、奨学金が約束されているオレゴン大学への進学を決心したけれど彼の家は明らかに低所得ではあるので、おそらくキャムはデ・ラ・サール高校へもフットボールの腕を見込まれて奨学金を得て進学したのかな、とは思うのですが。住んでいる家の場所も高校からとても遠そうだったし。実際他校のコーチが、デ・ラ・サール高校が強いのは奨学金で優秀な選手を集めているからだ、そうでなければなんでうちの学区に住んでるのに1時間もかけてデ・ラ・サールに通うんだ、って怒ってるシーンがあったし。この辺もやはり日本の高校野球と非常によく似てるかな。ただ、咎められたラドスールは、運動部の生徒に奨学金を出すのは禁じている、とも言ってるんだよね。
テレンス・ケリー(TK)の父親は名前の刺繡が入った作業着を着てるから、おそらく清掃とか力仕事の類の仕事についていることは間違いないし、クリス・ライアンの父親は車のセールスマン。どのくらいの収入があると安心してアメリカの私立高校に通えるんだろ?

ちょっと話が脱線してしまいました。
デ・ラ・サール高校のテーマカラーは白、シルバー、緑。だからアメフトチーム、スパルタンズのユニフォームやコーチ、スタッフが着る服は緑や白なんですね。
"Les Hommes De Foi"。これは映画の中で撃たれて亡くなったTKを忍ぶ横断幕に書かれていた一文なんだけど、なんでフランス語と英語の両方で表記され、なぜ「信念の男」と書かれてるのかまったく意味が分からなかったんだけど、これはデ・ラ・サール高校の校訓なんですねー。そしてフランス語で書かれた理由は、高校の名がフランス人カトリックの聖人、Jean-Baptiste de La Salle(ジャン=バティスト・ド・ラ・サール)に由来しているからなのです。ド・ラ・サールは高貴な身分の人々だけでなく平民にも教育の必要性を説き、亡くなった後は教育者の保護聖人になったとのこと。あーあーあーだからかー、なるほどねー、と頷くばかりです。

そのド・ラ・サールから派生したラ・サール会が設立した学校が日本にも2校あって、もうここまで言えば分かるかなとは思いますが、それがラ・サール高校です。高校生クイズの出場常連校と言えばいいかしら?初めて聞いたときは変わった名前の学校だなーって思ってましたが由来が分かってすっごい納得。1本のアメリカ映画が日本の高校にまでつながるとは思わなかったので驚きでした。
こんだけ色々情報を得てから見るとこれはフットボールをテーマにしたスポーツ映画ではないことがよーく分かります。普通ならコーチが心臓発作で倒れるエピは中盤に持ってきてもいいくらいなのに、前半であっさり出してるのもそれが理由かと。つまりはっきり言えばずばり宗教がテーマの映画です。
まぁそれを抜きにしても熱いメッセージの映画ではありますが、ここまで上記のような条件が揃ってたら、そりゃこの仕事をジム・カヴィーゼルが受けないわけないよねっていう(カヴィーゼルは超がつくほどばりばりに敬虔なカトリック教徒です)。

話を戻すと、ということはこの学校の先生やスタッフはみんなカトリックなのかな。ラドスールもコーチ業だけじゃなくてデ・ラ・サール高校で授業も受け持つ教師……だよね?校内の廊下を歩いてたし。何を教えてるんだろ?国語とか神学とか?そもそもLadoceurという苗字からいってフランス系かなとは思うのですが、その辺は調べても出てこなかった。まぁ個人情報なので出てこなくてもいいかなとも思いますが。
ラドスールは2013年にコーチ業を引退しているので、それを待って2014年にこの映画が公開されたのかな、とも。さすがに現役の高校フットボールコーチが映画化って、学校とその周辺にそれなりに影響があるものねぇ。

あとは映画の感想をちょこっと。
ラドスールはことあるごとに、信念や助け合い、愛、この先社会に出て生きていくために必要なこと、周りから信頼される人物になれ、と説くんだけど、周りはスパルタンズにとにかく連勝することしか求めてなくて。いったん負けて、また勝ち始めたけどまだ2勝しかしてないのに、もう前回の記録151勝を打ち破れって大騒ぎしている街のひとたち。応援はありがたいけど期待はプレッシャーでしかなく。
生徒は生徒で、ティーンエイジャーという「今」しか見えてない年頃。強豪チームだからマスコミも押しかけるし当然女の子からはモテるし、いろんな世界を知って若者の将来は何が大切か、必要かを知っている成人したコーチが伝えたいと思うことはなかなか伝わらないわけです。自身も心臓を患って健康に不安もあるし、終盤、はー、なんかちょっと疲れたなー、もう大学のコーチのオファー受けちゃおっかなー、なラドスールには思わず同情してしまいました。自分の歳はどんどん上がっていくのに、接する生徒は永遠に15~19歳の子ばかりだもの。そりゃ疲れも出ますよね。
だから最後はタッチダウンの新記録を余裕で打ち立てるチャンスがあるのに、試合の勝利をコーチに捧げる方を取ったクリス・ライアンの姿に、教え子たちはちゃんと分かっててくれたんだな、とラドスールは救われたと思いますよ。

あと、字幕では「コーチ」とか「ラドスールコーチ」って出るけど、原語では頻繁に"Coach Lad"って呼ばれてるんですよ。日本語とは逆で英語はまず役職名が先に来るんだけど、「コーチ・ラド」ていう呼ばれ方、なんかすごく可愛くない?そう思うのは私だけ?
それと吹替ではラドスールを滝さんが演じているのでこれも一度見て(聞いて)みたいなとは思ってます。


Wikipedia - De La Salle High School (Concord, California)

Wikipedia - Jean-Baptiste de La Salle

ウィキペディア - ジャン=バティスト・ド・ラ・サール



ロスト・ウィークエンド

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Long Weekend (2008)


ジムはすごーくクズな夫ピーターの役でした!以上!(笑)。つまりそういう感想しか出てこない映画。
これ、TVで放映されたらぜひ「エージェント・オブ・シールド S2」のランス・ハンター役の時の滝さんの声で吹替えてほしいです!ぜっったい合うはず。



冒頭からこの着崩したジャケットとシャツ姿(ちょっとイタリア系に見える)に加えて、一部分だけ金色の微妙な髪の色がさらにちゃらちゃら感を助長してて、クズ度200%って感じでほんっと最高(誉め言葉)。結婚後も奥さんに相談なく何度も転職繰り返してはどんどん給料が下がるタイプの夫だよな。

あとこの映画で水中銃がどういうものかやっと分かった。もしかして、POIのS1Ep07でモンテ・クリスト伯の本が出てきたみたいに、S2Ep17での「あいつ水中銃で撃って来たぞ」「初めてかねリース君?」「…実は違う」という会話はこの映画へのオマージュだったりして。

というわけでジム・カヴィーゼル祭り第3弾はこれにて終了。たいした感想は書いてませんが、けっこう楽しかった…♪


アイ・アム・デビッド

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I Am David (2003)


これはジム・カヴィーゼルが全部持って行った映画だなー!
しかも監督はこの後「スパイ」(2015)や「ゴースト・バスターズ」(2016)を撮ったポール・フェイグな上に、音楽は私の敬愛するスチュワート・コープランドが担当。そのあたりも非常に美味しい映画でした。

お話はいたってシンプルだし90分と短いし登場人物が非常に少ないので(つまりものすごくあっさりしている…)、よけいにヨハン役ジムの演技が引き立ってました。
デビッド(ベン・ティバー)が収容所を脱走して逃げる時に用意されていた鞄の中の小物類。コンパスや大きめのパンは分かるけど、なぜそこに固形の石鹸?しかもむき出しで入れてあって。その後もその真っ白な石鹸は意味ありげにちょくちょく出てくるのだけど、中盤でその理由が明かされます。
生きる希望を見いだせない収容所内での生活で、それでも生き続けることを説いたヨハンは、出来心で石鹸を盗んだデビッドを庇って見せしめに撃たれて殺されてしまうという最期でしたが、その時の目が全てを物語ってました。このシーンは本当に素晴らしく、私は心を持っていかれた。やはりジム・カヴィーゼルは目が特徴あるし、かつものすごい目力だよね。

ただ、それ以外はさっきも書いたけどわりとあっさりしていて、少年が数か国の国境を越えてデンマークを目指す過程はちょっと現実味がない描写なので残念。
収容所も、そこにいる子供はデビッドだけなのか?そもそもここはどういう類の収容所なのか?ヨハンは学校の先生とか学者みたいな雰囲気ではありましたが特に具体的な描写もなく、なんだか全体的に説明不足というか、いまいち掴みどころがないお話でした。

終盤で、冒頭のナレーションの声の人物の正体、かつデビッドの脱走の手助けをしたのは実は収容所の所長だったことが明かされます。彼は石鹸を盗んだのはデビッドなのを分かっていたし、立場上、罪を被ったヨハンを無実と知りながら、見せしめとして彼を撃たざるをえなかった。
その所長役フリスト・ショホフってつい最近どこかで見たぞ!?と思ったら、「パッション」でもジムと共演してるではありませんか。ふたりの関係もよく似てるし、私はこの2本をたまたま続けて見たので軽い驚きでした。


「大脱出」に続いて、出たなまつ毛お化け!


すごいよね、まつ毛の影が目の下に落ちてくっきり見えるって、まつ毛自体どんだけ長いのよ。