アメリカン・サイコ

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American Psycho (2000)


2000年の映画なのになんでこんな古臭いNYなんだろう?と思ったら、1980年代が舞台のお話だった。そしてクリスチャン・ベイルがヤバい。そうとうヤバい。私はこの俳優の特徴がいまいちつかめなくて、いちばん印象に残っているのはガン=カタが繰り出される「リベリオン」かなっていう……。ビジュアルは「プレステージ」がいちばん好きですが。なのでこの映画のベイルはものすごくインパクトあったしとにかくヤバい。さっきからこれしか言ってない頭の悪い感想。

ベイル演じる主人公のパトリックは間違いなく精神異常者だと思うのですが。それは何億という大きな額を動かすウォール街のエリートだから日々のプレッシャーからそうなったのかなと推測したのですがそうでもないみたいで。もともとそういう欲望があって、大金を手にできるようになったことで自分の望みを叶えられるようになっちゃったのかなぁ。夜な夜な殺人を犯して朝になるとフツーに高級スーツを着て出勤して仕事するってその時点でもう普通じゃないよね?
しかし巨額の金を手にしたエリート同士が張り合う姿はまったくもって意味不明だしはたから見ればそうとうに滑稽。予約がなかなか取れない超人気の高級レストランで食事をすることが彼らにとってはステイタスだし(だからオープニングで美しい高級料理の数々が映るのですが、どことなく嘘っぽい作りものにも見えるのはそのせいかと)、オーダーした名刺がどの紙で作られてでどういう書体で印字されてるかなんてほんとどーでもいいだろ!と思うのですが(笑)。
こんな感想なのでつまりお話はあんまり面白くありませんでしたがキャストが豪華でした。パトリックの婚約者にリース・ウィザースプーン。パトリックのオフィスの秘書にクロエ・セヴィニー。同僚にマット・ロス。この人は俳優ですが同時に「はじまりへの旅」の監督でもあります。パトリックを調べる私立探偵にウィレム・デフォー。
そしてそして、出番はほんの10分ほどでしたがパトリックの自宅に招かれてそのまま斧で斬殺されたポール・アレン役にジャレッド・レト!きゃー、相変わらず美しい瞳にうっとり。ええもん見させてもらいました。


パトリックの住む高級マンションの部屋に飾られていた一連の作品。これは私は見覚えがありまして、ロバート・ロンゴの"Men in the Cities"の中の作品でした。思わぬところで再会できてびっくり。というのは、アーティストでもあるロンゴを知ったのは監督作の「JM」(1995)でしたが、映画としての評価は低いですがすごく私好みだったし、その後ロンゴの展覧会があると知ってわざわざ当時住んでた名古屋から大阪まで足を運んで見に行ったこともあったので。当時のことを思い出して懐かしくなりました。

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(画像はこちらからお借りしました)



インターステラー

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Interstellar (2014)


いちばんびっくりしたのはマット・デイモンが出てたことでした。ファンのくせに完全にノーマークだった……なんでスルーしてたんだろう。「オデッセイ」の時に、ジェシカ・チャステインとマットがまた宇宙モノで共演してるっていうのは聞いていたけれど、この作品のことだったんだ。

お話はとても難しかったので私たぶん半分も理解できてない。しかしゴリゴリに理系な内容で押し進めてきたのに終盤は愛が解決の糸口ってオチには、えぇ!?ってなりました。そ、それでいいのかな?とも思いつつ、監督が「これでいい!」ときっぱりと言い切った感がありました。力技。
まぁフィクション(映画)って多かれ少なかれそういう面がありますが、クリストファー・ノーランは夢や想像、つまり現実では絶対ありえないことを、見てる側の疑問を吹っ飛ばすくらいの壮大なスケールの作品でもって断言してくれるというか。もちろん興行的に成功しているからこそ次々と作品を生み出すことができるのではあるけれど、自分の描きたい作品を巨額の予算とお気に入りのキャストで作れるって最高に高次元な夢の実現ですよねぇ。ある意味うらやましいわ。

マシュー・マコノヒー演じるクーパーが、娘のマーフとの約束を果たしたから再び宇宙へと飛び立つラストは考えさせられました。クーパーの二度目の宇宙飛行は間違いなく片道切符だろうし、彼をもう一度旅立たせようと思った動機はやはり愛で、遠い惑星にひとり残され、信号を送りながら次に来る人間の到着を待っているアメリア(アン・ハサウェイ)を救うためなんですよね。
このお話は、どんなに複雑な方程式を解けても精密なプログラムが組まれても、人間の感情が最終的な決定権を持っているということを言いたかったのかな、と思いました。

音楽が美しかったです。こちらもノーラン作品の常連、ハンス・ジマー。なんだか久しぶりに「インセプション」が見たくなりました。


アイ・アム・デビッド

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I Am David (2003)


これはジム・カヴィーゼルが全部持って行った映画だなー!
しかも監督はこの後「スパイ」(2015)や「ゴースト・バスターズ」(2016)を撮ったポール・フェイグな上に、音楽は私の敬愛するスチュワート・コープランドが担当。そのあたりも非常に美味しい映画でした。

お話はいたってシンプルだし90分と短いし登場人物が非常に少ないので(つまりものすごくあっさりしている…)、よけいにヨハン役ジムの演技が引き立ってました。
デビッド(ベン・ティバー)が収容所を脱走して逃げる時に用意されていた鞄の中の小物類。コンパスや大きめのパンは分かるけど、なぜそこに固形の石鹸?しかもむき出しで入れてあって。その後もその真っ白な石鹸は意味ありげにちょくちょく出てくるのだけど、中盤でその理由が明かされます。
生きる希望を見いだせない収容所内での生活で、それでも生き続けることを説いたヨハンは、出来心で石鹸を盗んだデビッドを庇って見せしめに撃たれて殺されてしまうという最期でしたが、その時の目が全てを物語ってました。このシーンは本当に素晴らしく、私は心を持っていかれた。やはりジム・カヴィーゼルは目が特徴あるし、かつものすごい目力だよね。

ただ、それ以外はさっきも書いたけどわりとあっさりしていて、少年が数か国の国境を越えてデンマークを目指す過程はちょっと現実味がない描写なので残念。
収容所も、そこにいる子供はデビッドだけなのか?そもそもここはどういう類の収容所なのか?ヨハンは学校の先生とか学者みたいな雰囲気ではありましたが特に具体的な描写もなく、なんだか全体的に説明不足というか、いまいち掴みどころがないお話でした。

終盤で、冒頭のナレーションの声の人物の正体、かつデビッドの脱走の手助けをしたのは実は収容所の所長だったことが明かされます。彼は石鹸を盗んだのはデビッドなのを分かっていたし、立場上、罪を被ったヨハンを無実と知りながら、見せしめとして彼を撃たざるをえなかった。
その所長役フリスト・ショホフってつい最近どこかで見たぞ!?と思ったら、「パッション」でもジムと共演してるではありませんか。ふたりの関係もよく似てるし、私はこの2本をたまたま続けて見たので軽い驚きでした。


「大脱出」に続いて、出たなまつ毛お化け!


すごいよね、まつ毛の影が目の下に落ちてくっきり見えるって、まつ毛自体どんだけ長いのよ。




アウトランダー

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Outlander (2008)


ドラマではなく映画の方です~。
ストーリーからいって、絶対テレ東平日お昼に放映のB級映画って印象だし実際珍品ではあるんですが、見てみたら良い意味で意外とベタな王道ファンタジー、そこにSFが足された世界とでも言えばいいのかな~。音楽も重厚で。imdbでのジャンルは"Action, Adventure, Sci-Fi "ってなってます。
ファンタジー世界の描写は「ロード・オブ・ザ・リング」を超えるものは今までもそうだったしこの先も当分出てこないだろうと思っているので、この作品に及ばず、このジャンルの映画の描写はどんなものであっても咎める気はまったくありません~。8世紀のノルウェーってことで、むしろこの映画はドラマ「魔術師マーリン」の世界観に似てるなと感じました。あっちは10世紀のイギリスですが。あれこれ盛りすぎな感もあるけど、なんとかうまいこと、というか無理矢理?2時間で収めてます。あと、大自然がめっちゃきれいだった!ロケ地はカナダとノルウェーです。

ストーリーはいたってシンプルで、よそ者(=アウトランダー)のケイナン(カヴィーゼル)が、一緒に戦って功績をあげたことで仲間として認められて最後は皆で協力して宇宙からの生物をやっつけました、という内容。ケイナンが「モアウェン」と呼ぶモンスターは、思いっきり「エイリアン」のビジュアルに似てたし、どばーっと出る液体は緑色でいかにもだし、その巨大なモアウェンを捕えて油まみれにして火を放ってごうごうに燃やしても生き残ってたのに、最後は高い滝から落としたら死ぬんかい!というのがいちばんの突っ込みどころでもありましたが。
しかし何回も言いますが、ベタで王道なストーリーが展開されるお約束のストーリーです。

で、王様のロスガー(ジョン・ハートだ!)が殺され、てっきりウォルフリック(ジャック・ヒューストン)が後を継ぐのかと思いきや、ラストは彼も殺されちゃったのは驚きでした。つーか、ケイナンと一緒に戦った仲間全員死んじゃったよ…。さらに、ケイナンが地球に残る選択肢をしたのもびっくりだったんだよね。てっきり故郷に帰るのかと思ってたから、最後に通信機器をぶっ壊しちゃったのには「えぇ~!」ってなった。王様の一人娘フレイヤ(ソフィア・マイルズ)が実質ウォルフリックの許嫁に近い人物だったのに、事故とはいえ自分が持ち込んだモアウェンのせいでウォルフリックやその他多くの人が殺されたことに責任を感じたからかな、と解釈しました。
どうやらケイナン自身も家族も亡くしてしまっているようだし。終盤、妻を水葬のような形で弔って区切りを付けられたのと、村の民は長を失い故郷も捨て去り、今後立ち直るにはそうとうな時間と労力が必要だろうから残ることにしたのかなぁ。まぁでもなんだかんだいってケイナンもいつの間にやらこの世界に馴染んでるし、今後も大丈夫ですかね。
というか、ジム・カヴィーゼルの役柄における伴侶や恋人を失ってる率の高さといったら!大抵の映画で死んでるショーン・ビーン並みなんじゃないかと。

個人的には捕まったケイナンにパンのかけらを手渡した少年エリックが好印象でした!ジムさんは小さな子に向けるまなざしがいつも優しいね。女性に対しては……あんまり色っぽいシーンにならないのはなぜだろう?(笑)

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子どもと異星人

しっかしさ、冒頭でそこがノルウェーで使用言語もノルウェー語ってちゃんと言ってんのにケイナンが話した第一声が英語って、安定のハリウッド映画でした(苦笑)。
あっそうそう、ケイナンが自分の剣を貸してあげたエリックに「壊さずちゃんと返せよ」っていう台詞、「007/スぺクター」でも出てきたけれど、"Bring it back in one piece."ってお約束の決まり文句みたいな一文って感じかな。

この映画のジムの見どころはどこかと問われたら、二の腕と案外細い手首と素足って答えておきますね!ベアフット~♪
それにしても、こんな美形が空から落ちてきたら私ならすかさず拾って家に連れて帰っちゃう。


子どもと異星人、アウトテイク

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has fallen! (エンド・オブ・ホワイトハウス、エンド・オブ・キングダム)

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Olympus Has Fallen (2013)
London Has Fallen (2016)


大統領とSSの熱いバディムービーでした!
実は1作目の「エンド・オブ・ホワイトハウス」はあまり面白くなくて。でも2作目の舞台はロンドンだし、今はなんとなくアクションものが見たいし「ハドソン川の奇跡」が良かったからアーロンの出演作見たいし、と思って選んだらこれが大当たり。すんごい面白かった。期待してなかったのがかえって良かったのかしら。こんな気分は「ボーン・アイデンティティー」→「ボーン・スプレマシー」の時以来でした。

・エンド・オブ・ホワイトハウス
アッシャー大統領(アーロン・エッカート)を狙う敵はSSのマイク・バニング(ジェラルド・バトラー)が容赦なく頭を撃ち抜いて一撃必殺なんですね。1作目見た時私はそれがとても残酷に感じて、正義のためとはいえ見続けるには辛くて。
それでもこの作品でいちばん印象に残ったのは、マイクは敵を倒しながらホワイトハウスの正面玄関から中に入り、救出した大統領と共に出たのもその正面玄関から。大統領の命を守り通すマイク・バニングだけがホワイトハウスを正々堂々と出入りできる権利がある人間、という演出がされてて、これはすごくかっこいいと思いました。
冒頭で大統領の妻・マーガレットが事故で亡くなってしまうのですが、その役がアシュレイ・ジャドですぐ退場しちゃって残念。

・エンド・オブ・キングダム
マイクの妻は妊娠中で予定日まであと2週間という時期に英首相の国葬に出席するためアッシャー大統領と一緒に訪れたロンドンでヨーロッパ首脳の暗殺が目的の大規模なテロに遭うのですが。たぶん2作目が面白かったのは、演出に緩急がついたのとロンドン市内をあちこち移動しながらいかにマイクが大統領の身を守るかが描かれたからじゃないかな。主人公ふたりに動きがあって目が離せなかった。
アメリカ→イギリスに移動、テロ発生、市内全域が停電、そのまま日が暮れて周りの状況が見えづらい状態の中MI-6の隠れ家に逃げ込む、の流れがすごく面白くて。停電と市民の安全を確保するためスコットランドヤードがサイレンを鳴らして、市内に人がいなくなるというこのシーンはおそらく過去の戦時中の空襲警報とまったく同じでとても気味が悪かった。そんな異常な状況下で、移動手段がなく武器も少ししかない大統領とマイクのアナログな逃避行が面白かった。限られた状況で身の回りのものを利用してサバイバルするのって、ものすごく好きなシチュエーションです~。
今回マイクは銃を撃つだけじゃなく大型のナイフを敵の体にざくざく刺すのがこれまた残酷かつ痛そうで!接近戦かつ銃がないとナイフが有効なのかぁ…と思いながら見てました。こうやって余計な知識が増えていくのだな。

大統領がマイクに言う「私を捕えさせるな それでも もし捕まったら私を殺せ 命令だ」とか、バディものにお約束のシーンがてんこ盛りでね!ふたりの熱い関係にはさすがに私もちょっとよろめきました。

大統領が公開処刑されそうになるけれどこれは実際youtubeにそういう動画が流れているのが事実かと思うと怖すぎてエンタメの域を越えちゃってるから辛い。でもアッシャーはどんな脅しに対しても屈しないし、すんでのところでマイクが助けに来たのはやっぱりかっこよかったし、マイクの「分かってないな、国旗を焼こうと人を殺そうと俺たちを狙おうと、1000年後も俺たちの国は安泰だ」の言葉は毎年軍事費に莫大な予算を計上して国の安全とその力を世界に見せてくるアメリカで国のトップを守る仕事をしている人間にしか言えない台詞だなぁとしみじみ思いました。
大統領が拉致られたビルの見取り図をタブレットで見ながら階段の吹き抜けが2か所あるのを確認した伏線が最後にちゃんと回収されてたのも良かったね。

どうでもいいけど葬儀に来たのに秘書らしき女性と聖堂の屋上でいちゃつこうとしてたイタリアの首相はなんなん!?あれは笑うところなの?イタリア人あれ見て怒らないの?大丈夫?

1作目のマーガレットに続いて本作ではSS長官のリン・ジェイコブス(アンジェラ・バセット)が亡くなってしまって悲しい!彼女はマイクの名付け親になる予定だったのですが、ラストで無事生まれた女の子にマイクは彼女と同じ「リン」と名付けるのですね。これは泣けた…。


そんなハズフォールンシリーズですが絶好調のようで続編が決まりました。

「エンド・オブ・ホワイトハウス」3作目製作決定!次は大統領専用機がターゲットに!

原題が"Angel has fallen"で、angelって何?誰?次はどこ?って思ったら大統領専用機の名称で次回狙われるのは大統領じゃなくてマイクみたいなんですが、でも彼強すぎて全然死ななさそう。むしろマイクのアキレス腱は大統領なんだからやっぱりアッシャーが危機に陥らないとマイク無双が炸裂しないのでは…?あとアーロンが出ないのは残念…とかいろいろ心配はしつつも楽しみに待ちましょう。


ちなみにロンドンの主要の駅にはたいていあるお店、Cards Galore。ここにはスクラブルのグッズ(マグとかコースターとかキーホルダーとか)がたくさん売っているので「スカイフォール」の例のQのマグカップが気になったらここにどうぞ。スクラブルのグッズは本屋やおもちゃ屋さんでも売ってるけどこの店の方がたぶん確実に手に入るんじゃないかな。