LOST シーズン6 (ファイナル・シーズン)

lost-finalseason


LOST Season 6 (2010)


ついに完走しました!といってもS1は未見なので本当には完走してないんだけど最後までは見たよということで。そして、なるほどラストはこう持ってきたのねと納得はできました。ジャックが島に残ることに固執する理由が、自分にはこの島で役割がある、と考えていたのはS5でも示されていたけれど、その使命はジェイコブの後を継ぐことではなく、島を守るために自分が犠牲になり、本当の後継ぎはハーリーに託した、というのには驚いた。今までリーダーだったジャックが僕は残る、飛行機には乗らない、帰らないって意固地になって言い始めるのは正直違和感があったけれど、振り返れば、お話の幕を閉じるには彼の死はふさわしいと思う。彼の意志はともかく、ジャックはずっとリーダーだったから彼がラストを〆ました感があってよかった。

フラッシュサイドウェイズの描写は、んー、どうなんだろう……やはり必要だったのかな。リビー、チャーリー、アナ・ルシアといった、シーズン途中で姿を消した懐かしい面々をふたたび拝見できたのは嬉しかったですが。オーシャニック航空815便がもしL.A.に無事到着していたらどうなっていたか。そこから先は誰もが決して幸せな道を歩めたわけではないんだけど。なんかね、私はもし飛行機が落っこちなかったら、少なくとも誰の助けも来ない、どこにあるのかも分からない、何もかもが怪しい島に着いてそこでサバイバル生活を送るよりは絶対幸せな人生を送れたんじゃないかって思ってたのですが、そうでもないんだよね……。飛行機が落ちても落ちなくても彼らの人生は辛かったり不幸なままで、そうたいして変わらなかったようで。
島での生活は過酷で、結局は最後まで自分ではなく島とそこに住むジェイコブの意志に翻弄されるままだったけれど、でもその島で誰かに出会い、その人を大切に思い愛するようになった、そんな相手が見つかったという意味では人生にいちばん大切なものを見つけられた、ということを言いたかったのかな。愛が大切だよってことが6シーズンかけて言いたかったことなのかな、と。きっぱりとは言い切れなくてあいまいな感想ですが。
ただ、ジェイコブには実は双子の弟がいたことが描かれたあたりで、あーこれはキリスト教の考えに基づくお話だな、と分かったので、私はこのドラマに対しての理解はたいして深くはありません。ラストでジャックがロックに刺された場所は脇腹だったしね。父のクリスチャン・シェパードと息子のジャック・シェパード、どちらも意味深な名前だし。そういや名前と言えば、ロック、ルソー、ファラデー、みんな著名な学者の名前ですね。

あとは雑感。
島の人を襲うあの黒い煙の正体はジョン・ロックだったのにはびっくりでしたが、黒いもくもくは誰かの体を借りて人の姿になってるってことで合ってる?ロックの姿をしているのは、ロックが死んだから彼の体を自由に使えるようになったってこと?
島を出るにはメンバー全員が揃ってないとだめ、って劇中で何度も言われてたのに、サイード、サン、ジンとどんどん死んで行っちゃうから、いやいやこれじゃ出られないのではと思った。
島から出るのはオーシャニックの乗客だけだと思ってたのですが、マイルズやリチャードも一緒だったんですね。そして機長のラピーダス。飛行機を飛ばすには彼がいないと話にならないから絶対外せないキャラクターだったかとは思いますが、思うにこの人、島の運命とはまったく関係ないのにいちばん派手に巻き込まれた人物ではないかと。なのに案外ひょうひょうとして生きてるし。彼の生き方はちょっとうらやましいかも。
そのラピーダスが操縦桿を握って飛ばしたアジュラ航空の飛行機。息を引き取る直前、竹林に体を仰向けにしたジャックが見上げた空に飛んで行った飛行機。あれは無事飛んで行ってどこかに着陸したのでしょうか。
ファイナル・シーズンでやっとチャールズ・ウィドモアが島にやってきて、今頃になってようやく島に来たの!?という印象はあった。でも彼の最期は素晴らしかったねー。まず彼の隣に立つナンバー2のゾーイはロックにあっさり首を切られて死亡だし、ロックの隣にいたベンもベンで躊躇なくウィドモアを撃ち殺したのには、驚きましたが正直すっきりもしました。ベンはついに娘の復讐を遂げたんですね。ロックとベンの人を殺すことに対するこの迷いのなさってやっぱりすごく似た者同士だなと思う。
島を守る後継者にハーリーがなったのは正直びっくりしました。彼の良いところは自分をよく見せよう、かっこよくなろうっていうのがなくて、私はそれがとても好きで。だから同じく島に残ると決めたベンに「ここをよく知る人の手助けが必要なんだ。手伝ってくれる?」って素直にお願いできるし、それを聞いたベンはすごく驚いていたけれど、でも彼は今までずっと思いが報われなかったのがここでようやく初めて誰かに頼られ、役に立てる存在になれて嬉しかったと思うよ。ベンはもう裸の王様ではないね。
ラストの教会。ここで島に関わったメンバーが全員集まるんだけど、彼らは全員どこかの時点でもう死んでいる。そしてベンだけは「外にいる」と言っていたので、彼はハーリー亡き後、島を守って今も生きていると解釈してます。

S6は島の歴史となぜジェイコブが島を守らないといけなくなったのか、ということに時間が割かれたので、目まぐるしく変わる人間関係や力関係の変化が少なかったのはちょっと寂しかった。そういう意味では全話通して一番面白かったのはS2、3、4でした。ジャックとソーヤー、協力し合う時もあれば反目することも多々あって、私はこのふたりのいざこざや連帯はすごく面白かったし、だからこそラストの教会で肩を抱き合う姿はすごく泣けました。


さてシーズン通して好きなキャラクター、印象深い人物を挙げてと問われると、とてもひとりには絞れないのですが。
ソーヤー……1974年に吹っ飛ばされてからのソーヤーが実はすっごく好きで。ダーマ内で頼れるリーダー格にまでなってて性格も前より落ち着いた感じになってたんだけど、でもそれは明らかにジュリエットのおかげだと思うのです。そしてあの口の悪さ、とてもとても好きです(笑)。あと、よく眼鏡をかけてるのですが彼は近眼なんですか?さすがに老眼鏡って年じゃないよねぇ?
ジュリエット……彼女は島を出たい、元の生活に戻りたいってずっと願っていたのに結局最後までその願いはかなわなかったのが私は本当に悲しかった。なんとしても島を出て姉と甥っ子に会わせてあげたかった。S6では死んだはずのサイードが生き返ったのにジュリエットは死亡だなんて、それって単にソーヤーとの関係を悲恋に終わらせたかったからじゃないの!?と思えてちょっと腹が立ちました。
サイード……好きではないんですが、印象深いという意味で。彼、ほんと強いしだいたいのことはこなせるので、無人島にひとりになっても絶対生きぬける人物ですね。
ダニエル・ファラデー……実は彼の体型がめっちゃ私の好みです!うん、それだけ!!(笑) こういうひょろっと痩せっぽちでしゅっとした男性大好き。いつもきちんと白いシャツを着て細身のネクタイを締めてたのも超好み。ふふふふふ。
ベン・ライナス……多分このドラマ内でいちばん数多く殴られてた人。フラッシュサイドウェイズの中でも善人にも関わらず相変わらず殴られてたからさすがにちょっとかわいそうになった。
私、もしLOST→POIの順で見てたら、このフィンチって人、本当は悪い人なんでしょ、きっとS1ラストあたりで本性が明かされるに違いない、くらいには思いながら見てたかも。それくらい強烈なヴィランだったし、そして何と言ってもあの目力!何もかも見透かしているようで怖いくらい。JJとPOIの製作陣は、あの目はすごすぎるから今度の役には眼鏡を掛けさせとこうって考えたね絶対。


下記のサイトで島の地図が紹介されてて面白かったので。
人気テレビシリーズ「LOST」を鑑賞する時、お手元に!!、プロのカルトグラファーが作った謎の島の完璧な地図!!

あとNG集も楽しませてもらいました。シリアスなドラマであればあるほどキャストが出すNGはギャップがあって面白い……大好き……。


ワイアット・アープ、ジェシカおばさんの事件簿 S11Ep16

カテゴリはdramaに突っ込んじゃいましたが「ワイアット・アープ」は公開翌年にすでに視聴済なのでいいかな、と。

Wyatt Earp (1994)

「ダンス・ウィズ・ウルヴス」、「ロビン・フッド」、「JFK」、「ボディガード」と、当時出る映画出る映画どれもヒットを飛ばしまくり、「アメリカの良心」とまで呼ばれていたケヴィン・コスナー主演の西部劇。私は前述の映画はすべて映画館で観てますが、これだけは観てないんだよ~。ウエスタンなうえに、上映時間がなんと3時間11分。さすがに長すぎる……。
アメリカ人男優にとっては、いちどは古き良きフロンティア時代の話に出演するのは夢や憧れなのかな~と思いました。バッジを付けた保安官が街を治め、馬に乗り銃を撃ち、先住民や荒くれものと戦うっていうお約束なシーンが満載なのはもちろん、ワイアット・アープという多分アメリカ人ならだれもが知ってる正義の人物を演じたいって思う人は多数いるんじゃないかな。
当時売れっ子のケヴィンの元にはきっと脚本は山のように届いてただろうし作品は選び放題だったと思いますが、その中からこれに出演を決めたのも、そんな理由だったんじゃないかな、とまぁこれはあくまで私の勝手な想像ですが、でもあながち間違ってないような。
しかし映画としてこれはどうなの?面白いの?わたしにはさっぱり分からないんですけど!?さらにこの時代特有の衣装がみんな似たり寄ったりで、そのうえカウボーイハットをかぶるととたんに人物の見分けがつかなくなってしまって誰が誰だかよく分からん!と逆ギレ状態。
ということで、確かこれ公開翌年に友人が貸してくれたソフト(2本組のVHSテープだった)を見たんだけど、途中で寝た……(笑)。大好きな俳優が出ていても睡魔と退屈さにはどうやっても勝てませんでした。
そして今回久しぶりに(なんと23年ぶりだ!)に見たけど、やっぱり退屈だった……(笑)。しかもワイアットの兄弟姉妹がやたらとたくさんいて(全部で9人だったかな?)、ワイアットの身に危機が迫ったり兄が死んだりとなにかしらあるたびに弟たちが順番に現れるもんだから、だんだん誰が誰だかごっちゃになってくるという始末。
で、カヴィーゼルはアープ兄弟の末っ子ウォーレン役で、公開当時26歳(おそらく撮影時は24、5あたりかと)。わっかーい!ていうか可愛いぞ~!そして若い時からダークな色合いの服が似合う人だったんですねぇ。終盤ほんのちょこっとだけ登場の、多分合計10分もないくらいの出番でした。




で、彼はこのあとドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」に1話のみゲスト出演しているのですが。

Murder, She Wrote S11Ep16 "Film Flam" (1995)

カヴィーゼルはハリウッドスターを目指す新人俳優のダリル・ハーディングという役なんだけど、売れなくてお金もなければ住むところもないから数あるスタジオ倉庫のうちのひとつに不法に侵入してセットの片隅で寝泊りしてる超貧乏な駆け出し俳優。それをスタジオを警備してる人間に見とがめられて、スタジオ会社のお偉いさんらしき人物に「そいつはどんなヤツだ?」って訊かれた警備員が「若くてケヴィン・コスナーみたいな感じでIDはつけてなかった」って言うんですよ。これって絶対「ワイアット・アープ」の楽屋落ちネタだと思うんだよね。なので私はこの台詞に爆笑しちゃいました。
ダリルは映画会社の社長を親に持つ女性と知り合いになって、その彼女から「父に紹介するわ」とコネを作る絶好のチャンスが到来したというのに「誰の助けもなく実力で成功したいんだ」とか言っちゃう超ピュアな青年で、もう見てるこっちの背中がむずむずしてきそうなくらい純粋な役でした。かわゆい。

「ジェシカおばさんの事件簿」はずっと昔NHKで放映されていたのをたま~に見てたけど、てっきりイギリスのドラマだと思ってました。多分ポアロとかミス・マープルといったミステリードラマと一括りにしてたんだと思う。ファンが聞いたら怒りそうな勘違い。


Amazonプライムに!

待って待って、どうやら昨日かその前日に追加されたようなのですが!



しかも全話!わたし、この2ヶ月間S2~5をレンタル店に足を運んではコツコツ借りて見てきたんですよ。なのに昨日の今日でこれ!?別に怒ってるわけじゃないんです。すごく面白くて見て良かったなと思ってるので。ただあまりにタイムリーすぎてびっくりで。「LOST」は今までhuluでしか配信されていなかったから、他の会社ではもう絶対に配信されないんだろうなと腹を括ってレンタルを決意したというのにまさかの、本当にまさかのAmazonプライムでの配信スタートです。ちょうどいい機会だからこの際敬意を払ってS1を見ようかな。
月額制のオンデマに比べると比較的値段の安いAmazonプライム(年会費¥3,900)で配信されたのなら、私のような、興味あるし見たいけれどでもどうしようかな、と迷っている人もとっつきやすく気軽に見られていいんじゃないかな~。
さぁみんなAmazonプライムに入会してPOIとLOSTを見ようぜ! (ただしPOIのS4、5はプライム対象外です)


そしてさらに、私がずっと見たい見たいと思っていた、



「ママと恋に落ちるまで」(How I Met Your Mother)も配信スタートしてる!!
これ、本当に見たいと心から願っていたんです。なぜなら大好きなニール・パトリック・ハリスが出演しているけれど今まで未DVD化だったので。「LOST」を完走したら次は何を見ようかとあれこれ物色中だったのですが、一発で決まりだ!これにします。すっごく嬉しいよ~!



LOST シーズン5

LOST Season 5 (2009)

S5は、オーシャニック航空815便が落ちた年を基準に3年後、3年前、30年後、30年前のフラッシュバックとフラッシュフォワードが入り乱れていてちょっとわからなかった部分もありますが、それでもおおむね全体のストーリーは理解できた。これほんとよくできているドラマなことないですか?過去エピに出てきたシーンを今度は違う場所から同じ人物が見ている視点とか、後付けかもしれないけど辻褄があっているから感心しちゃいます。
シーズンの最初の1/3は島へ戻るためにオーシャニック6のメンバーが集められることが描かれて、6人、正確にはアーロンを除く5人はロックの死とベンの説得、というか勧誘によってついに決心するのだけど。
島から元の世界に飛ばされて戻れたロックはジェレミー・ベンサムと名乗ることになり、オーシャニック6のメンバーの元をひとりひとり尋ねて島に戻ろうと説得するのですがものの見事に振られてしまう。そりゃそうだよね、やっと帰ってこられたのに誰が戻るかっての。だけどどうしても島に戻りたいベンは、メンバーのロックへの同情心を利用して納得させるため、なんとロックを絞殺してしまいます。Ep07で描かれた、ベンがロックを絞殺して自殺に見せかけた一連のシーンはすごかった。片方の窓から差し込む光だけの病室内が描かれて、まるで舞台を見ているようでした。ベンとロックは因縁めいた関係があるとずっと思っていたけれど、この一連の流れには息を呑みました。テリー・オクィンとマイケル・エマソン、ふたりとも素晴らしく迫力の演技でした。
ベンは今までもそうだったけど、ロックの自殺で6人の同情を誘ってまた島に戻ろうと思わせる手に出たのかと思うと、どこまでも自分に都合のいいように、人の死をも用いて利用できるものはとことん利用するやり方はほんっとうにベン・ライナスという人物は信用ならないと思わせるに十分なエピでした。
だから後半、島の人々が怪物と呼ぶ黒い煙から裁きを受けて、死んだアレックスからロックの言うことに従えと言われたベンはすっごーく従順な態度になってしまったので、私としてはあまり面白くないというか(笑)。がっつり嘘つきで人を欺いてばかりの油断ならないベンを再び期待したい。
ところでベン・ライナスは地下にあった大きな歯車を回した後どうやって島を出たのかな?ロックの時もそうだったけど、いきなり元の世界のどこかに飛ばされるみたいでしたが。

で、オーシャニック6のお話と並行して、例の島は場所と時代をあちこち行き来していることが明かされるのだけど、今までのエピに出てきた人物が以前も島にいたことが次々分かって驚きでした。特にチャールズ・ウィドモアも若い時に島にいたのにはびっくり。ダーマ・イニシアティヴのメンバーとして島にいたものの「他のものたち」に追い出されたのでリーダーのベンをうらんでいるというまさかの過去。
また1988年、乗っていた船が遭難か何かして避難用ボートに乗っていたフランス人たちの中に妊娠中のダニエル・ルソーもいて。お腹にいるのはもちろんその後誘拐されてベンの娘になるアレックス。彼らフランス人たちに助けられたのが、船の爆破を生き延び海上を漂流していたジン。
その後も時代を行き来していた島は、オーキッドの地下にある、以前ベンが回して軸が外れちゃったかずれちゃった歯車をロックが直したら島が時代を行き来するのも止まったようで、でも止まったのは1974年。ソーヤー、ジュリエット、マイルス、ファラデーはそのままダーマのメンバーとなって生活を営んでいるのだけれど(まぁ生き抜くためにはいちばんベストな選択肢だろうとも)。意外にもソーヤーはその生活に馴染んでいて、周りからの信頼を得て昇格もしているらしく、3年後には責任ある立場に付いていて。S2の頃は、リーダーになるのなんか嫌だと言っていたのにね。成長したなぁ。
で、3年後の1977年に島に墜落した飛行機に乗って戻ってきたのがジャック、ケイト、ハーリー、サン、ベンと操縦士のラピーダス。でもサンはジャックとは違い、島に戻りたいのではなく夫のジンを探すのがいちばんの目的だし、ケイトもまた、クレアを探し出して連れ帰るのが島に戻った理由なんですよね。
1974年以降の世界に来て過去の人物と接触してしまったら未来が変わってしまうのではないか?と私は思うんだけど。特にダニエル・ファラデーが自分の母親に撃たれて死亡してしまったのは、ほんとにいいのか!?と思った。ハーリーも同じような疑問を抱いて映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を引き合いに出すけど、話相手のマイルズはもうすでに起こったいることだから何がどうなっても未来は変わらない、というし、ジャックも撃たれたベンを助けることを拒否したあと、自分が(ベンを)助けても助けなくても、彼の運命はもうすでに決まっているのでは?とケイトに言う。このあたりから、どうやら島にいる人々の運命は彼ら自身が決めるのではなく、島が決めているということがほのめかされてきます。
ジャックが救わないと言った、撃たれて瀕死のベンをケイトはどうにかして救いたいと必死になるその理由は、この先どんな大人になろうと子供は助けなければ、という意志から。12歳のベンを前に、ケイトとアーロンのことがフラッシュバックで描かれてここは泣けました。そしてケイトと彼女に協力したソーヤーは、ベンを助けることのできる「他のものたち」に引き渡し、ここでべンの先の運命が決まったんですね。

2007年、LAに住むエロイーズ・ホーキングの元をベンがアーロン以外のオーシャニック6の面々を引き連れて会いに行くと、彼女は島が移動することを知っていたし、それが原因で島に誰も救助に来ない、というか来られないと説明する。どうして彼女が知っているのかというと、ダニエル・ファラデーの母だから。このあたりからファラデーもまた過去に島に関わったことのある重要人物であることが分かってきて。最初は彼は科学者だから島で起こることを理論的に説明できる人物なだけかと私は思っていたので、これもまた驚愕でした。
結局表向きは生存者の救出、本当はベン・ライナスの抹殺の命をチャールズ・ウィドモアから受けたファラデーを含むメンバー4人も全員過去に島とかかわりがあることが分かったし、マイルズ・ストローメの過去も丁寧に描かれた(ほんとにこのドラマってどの人物もみな丁寧に描写してくれてるよね)うえ、まさか生存者たちがハッチの中で見つけたフィルムやビデオに出てくるチャン博士が彼のお父さんだったとは。なんとマイルズはこの島の生まれだったんだ。よくもまぁ次から次へとこんなにあれこれ過去が浮かび上がってくるもんだと毎エピごとに驚かされております。まんまとドラマの思惑にはまっておりますが、でも気持ちよく騙されております。

ということで、S5に至っては「墜落した飛行機の乗客がサバイバルするお話」とは全然違ってきているのだけど、生存者のジャック、ケイト、ソーヤー、ハーリー、ロック、サン、ジンの主要人物たちは島のメンバーとは違い、島とは何も関係づけられていない……のかな?うーん、どうなんだろう。最終話で水素爆弾を前に、爆発させる使命のために俺たちはこの島にいるんだ、みたいなことをジャックが言ってたような。すみませんうろ覚えで。でもハーリーが買って大当たりした宝くじの番号は島でも重要な番号だったしなぁ。島に関係のある人たちしか出入りできない場所でもあるようで、ベンは自分ひとりでは島に入れないからオーシャニック6が必要なんだと言っていたし。

終盤、1977年の世界でスワンステーションで採掘を続けた結果、地下の電磁波エネルギーの部分を突き破って大事故が起こってしまうのをファラデーの指摘で知ったメンバーは、水素爆弾を爆発させてそれを止める/止めない派に分かれます。止める派のジャック、ケイト、サイードは、1977年に事故が起こらなければ基地で108分ごとにコンピュータに数字を入力する必要もなくなり、オーシャニック815便も墜落せずにLAに到着するから大事故を阻止しようと言うのだけれど。もし本当に事故がなかったことになれば、全員の運命はよい方向に変わるの?
爆弾が爆発すれば島にいる人間は全員死亡するから反対と主張するソーヤー、ジュリエット。どっちの言い分も分かるし、ジャックの話を聞いたジュリエットが爆発させる側に賛成したことでソーヤーは愕然とするのだけど、計画は実行されることに。この辺りは初期の島でサバイバル中にも考えの違いからジャックとソーヤーの対立はけっこう頻繁に起こっていたから、なんか懐かしいなって思いました。そして井戸の奥に引っ張られて落ちそうになるジュリエットを必死に助けようとしたソーヤーの姿にも涙。いつも皮肉屋の彼の、ジュリエットへの想いが強く溢れ出てて。

2007年のロックはサン、ベンと共にリチャードをリーダーとする村に行き、ジェイコブの元を訪ねると宣言。しかしロックがジェイコブに会いに行く理由は、彼を殺すこと。それを知って驚愕するベン。さらに、ジェイコブを殺すのは君だ、とベンに告げる。これ私はちょっとわかってなくて、ロックがジェイコブを殺すのは何のため?
ベンは「他のものたち」のリーダーになりたかったというより、本当のリーダーで一度も会ったこともないジェイコブに認められたくて必死に頂点にい続けようとしたけれど、結局いつまでたっても認められることはなかった。ジェイコブへの憧れは憎悪に変わり、ロックの命令がなくてもベンはジェイコブを刺し殺していたと思う。ベンはいつも思いが報われない人物ではある。

で、アジュラ航空が墜落した時、オーシャニック6の他にも生存者は何人かいて(ほんとややこしい……)、彼らのリーダー格のイラーナが仲間と一緒にリチャード達の元にわざわざ運んできた箱の中に入っていたのはジョン・ロックの遺体。ではジェイコブに会いに行っているジョン・ロックは誰なのか?まさか双子だとか言い出すんじゃないだろーな。彼は本当は生きているの?それとも死んでいるの?どっち?その辺が最終シーズンの鍵を握るのだろうか。

ジュリエットが水爆を爆発させて画面が真っ白になったところに黒抜きの"LOST"の文字でシーズンフィナーレでした。今まで黒の背景に白抜きの"LOST"だったので、このラストの画面は私に強烈な印象を残しました。


このドラマの主役は最初こそ生存者たちのリーダーになったジャック・シェパードでしたが、全体を見るとジョン・ロックかな。最終シーズンは未見のでまだ分からないけれど、同時進行する色んなエピソードに彼だけが多く関わっているしリーダー格の器もある。どことなく人生悟った感じもあって、島全体や近い未来の全体像とか人間関係をしっかりつかんでいて、こう、大局を見ているというか。それも今までいろいろあったからこそ身に付いたものなのかもしれないけれど。
公式サイトを見に行くとトップページで登場人物全員の姿がずらりと並ぶのを見ることが出来るのですが、ロックは真ん中に立ち、そして彼だけが後ろ姿。これってとても不穏すぎる……!彼の運命がいちばん気になります。

http://abc.go.com/shows/lost


Ep13には「ブレイキング・バッド」のハンクでおなじみのディーン・ノリスが、そしてEp15のダーマのメンバーでケヴィン・チャップマンが出演。チャッピーにはめっちゃびっくりしました!聞いてないよ私!!夫も「ファスコじゃんファスコ!」って(笑)。この先もう誰が出てきても驚かないぞ~っていうくらいには驚きでした。
あと、あだ名をつけるのが得意なソーヤーがリチャード・アルバートを「アイライン」って呼んだのは今まででいちばん爆笑しました。

なんだかあらすじをだらだら書くだけのダメなレビューになっちゃいましたが書かないと私の頭の中が整理整頓できないので、シーズン全体を振り返って理解するには役に立ちました。そして気が付けばあっという間に残すところファイナルシーズンのみ。終わるのが寂しくて見るのが惜しいような気もしますが、間隔を開けるとすぐに話を忘れてしまうので(まったくなんてトリ頭なんだ。しかしそれがハンドルネームの由来でもあるのよ)、今月中には見る予定でいます。

LOST シーズン4

Lost Season 4 (2008)

S4の何がびっくりって、全14話だったことです。てっきりフルシーズン22話あるかと思ってたし、人気なのに打ち切りってわけじゃないしどうして?と思い調べたら、あー脚本家のスト!あったねそういえば!!この時期に放映中のドラマはみんな製作がストップしてましたが、そっか、LOSTもその頃のドラマだったのですね。

ということでS2~3に比べるとあっという間に駆け抜けて終わってしまったのが寂しい。なぜならすごく面白かったから。S4の最初の方はデズモンドに起こるタイムスリップのような現象に時間が費やされて、え~そっちに話が行っちゃうの?と思ったら、ヘリコプターで島にやってきた4人やそのヘリが発着する船に残っている連中の目的は生存者たちの救出ではなく、ベン(ベンジャミン)・ライナスの捕獲と島の残りの人間の抹殺。それが理由でロックたちとベンが行動を共にするようになり、このあたりから話が方向転換して俄然面白くなりました。
思うにロックとベンってしかるべき時期に母親からのしかるべき愛情を注がれなかったゆえの今の人生かなと思うので、私にはこのふたりはやっぱり似た者同士に見えるし一緒に行動するのも妙にしっくりくる。なんというか波長が合っているというか。ベンがもしジャックと共に行動したら、ジャックはまじめすぎてつまんないし、ソーヤーとだと多分行動開始から10分以内にキレたソーヤーに射殺されそうだし。ただでさえベンは以前ソーヤーにフルボッコにされてるしね。
しかしそれに伴いルソー、カール、アレックスが死亡。特にアレックスが容赦なく射殺されたのは驚きでした。ベンと血がつながってないのは、まぁそうだろうなとは思いましたが、しかしベンはベンなりに彼女を愛していた。このあたりから彼もまた血が通った人間なんだなと思えて好きになったなぁ。彼はその後オーシャニック航空の生存者たちとは別の手段で島を出て、チャールズ・ウィドモアに復讐しようと世界中を駆け巡っているようで。
いやいやしかしベンがジュリエットに恋してたとはね~。自宅に招いて彼女にディナーをふるまうシーンは見てるこっちが照れくさくてどうしようもなかった。冷血なベンジャミンも人の子だったんだな、と。でもジュリエットの気持ちはベンには向かずグッドウィンに。だから彼を危険な任務に就かせてうまいこと消したけれど、ジュリエットが次に心を寄せたのは自分の腫瘍を取り除く手術をしたジャック。うわ、切ない~と思わせる一方で、「オーキッド」の地下にやってきた船の男を殺し、C4が作動するスイッチを起動させたベン。「船に乗ってる人たちを皆殺しにしたんだぞ!」と怒るロックに"So? (それで?)"と言い放ったのはぞっとしました。


そしてS4から何度も出てくる島から出た後の世界。生き残って島から救出されたのはなんとたったの6人という事実に私はかなりのショックを受けました。もう少し多いかなと思っていたので。6人とはジャック、ケイト、ハーリー、サイード、サン、そしてアーロン。もしかして最後まで見たらそうじゃない世界が存在するのかもしれないけれど……かなり厳しいな、というのが正直な感想。ロックとソーヤーは生き残るんじゃないかと思ってたし。あーあーこれじゃもうグランドフィナーレ見たら私泣いてしまいそう。
ベンは助けてもらったのと引き換えに、ジャックとケイトに「島から出ていい」と。その場に一緒にいたハーリー、サイードと共にヘリコプターに乗り込み、先に船に着いていてあとからヘリに搭乗したサンとアーロンがそのまま生還できた6人となったんですね。ソーヤーも一緒に乗りましたが、積み荷を軽くしないといけないという操縦士の言葉に自ら海へと飛び降りました。これはいちばん体重が重いハーリーをかばうためってのもあるかなぁ。ソーヤーとハーリーは仲良かったので。
島を出た後の世界でジャックとクレアは異父兄弟なことが分かったんだけど、そうするとアーロンはジャックの甥になるよね。事実を知らされてジャックは驚愕してましたが、巡り巡ってジャックがアーロンの父親代わりになるなら、全く知らない他人じゃない誰かが面倒を見るよりいいと思うんだけどな……。

前述のメンバーが墜落したヘリから脱出してボートで漂っているところを助けたのはペネロペ・ウィドモア。ドラマのトーン全体が、何が真実でどれが嘘なのか分かりにくい中で、デズモンドとペネロペの愛のパートは揺るぎない事実っていうのが私は好きでした。だからボートを見つけたのがペネロペっていうのはすごく素敵。
しかし娘が彼らを必死になって探す一方で、父親のチャールズ・ウィドモアは奇跡が起きるその島を利用したいと考えてるようで。でもチャールズはその島と奇跡のことをどうやって知ったのかが私はよく分からない。
それにしても世の中ほんとに色んな人間がいるんですね。何にもない孤島なのにそれに利用価値を見出したら乗っ取って自分のものにしたいっていう発想になるのかぁ。金があるから思いつくことなのかなと思いつつも、どうやったらそういう考えになるの?すごく欲深いよねぇ。


S4最終話もけっこうなクリフハンガーで終わらせてくれました。勢いが衰えることなく次シーズンに持っていくのはすごいと思うし、島を動かすってこりゃまたずいぶん大技を仕掛けて来たな、と。残り2シーズンは、移動して消えた島とその島に残った/残された人々と島を出た6人とベンのお話、になるのだろうか。
そしてS4終盤に名前だけが出てきて6人に関わる人物、ジェレミー・ベンサム。それはいったい誰のことなの?という謎は最後の最後に明かされました。昼間訪れた葬儀社に、夜中にまたやってきて忍び込こんだジャック。棺のふたを開けたところへ暗闇の中から現れたのはベン。「ひとりではあの島に入れない。全員で島へ戻らないと」と言い、ジャックも戻りたいと思っている。そしてジャックが開けた棺の中に横たわる男は、なんとジョン・ロック。彼がジェレミー・ベンサムらしい。
ベンの思惑は?なぜ戻りたいのか?島に残された人たちは本当に永遠に戻ってこられないのか?島に残りたいと思った人間はそのままそこで暮らしていけるのか?いまだに謎は山ほど残されているし、その謎がすべて解き明かされるかどうかは分かんないけど、残りのS5、6に期待。あとリチャードを筆頭とする、ベンと鏡の反射でコンタクトをとっていた武装した集団はどういう人たちなの?


ヘリで救出にやって来た隊員のひとり、マイルズにケン・レオン!これもすごくびっくりしました。レオン、お前か~!ってなった(笑)。ヘリの救出隊員レジーナにゾーイ・ベル。スタントじゃなくて俳優として出てるのは久しぶりに見ました。
そしてサン役のキム・ユンジンって、「シュリ」(1999)で主役の俳優さんなんですね!懐かしすぎです。気が付かなくてごめん!これには夫も驚愕。何せ初デートで観に行った映画が「シュリ」だったので。当時は「デートでなぜその映画を選ぶの!?」ってみんなに言われたけれど、でもすごくいいお話ですよね。また見たくなったよ~。