モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン4

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Mozart in the Jungle Season 4 (2108)


S4のファーストインプレッションは、
マシ・オカー! 加瀬君も出てるのかー!
でした。
S4はのっけからロドリゴとヘイリーのラブラブな毎日から始まるのだけど、私はこのふたりには付き合ってほしくなかったので……うーん、なんというか、世界的な指揮者であるロドリゴにもプライベートな部分があるのはもちろん承知だけど、マエストロって呼ばれている偉大なコンダクターであるロドリゴは、ヘイリーにとっては良き指導者であってほしかったのかも。簡単に男女の仲にならないでよ~って思っちゃって。ってこれS2、3の感想にも同じことを書いたけど。
なのでS4はロドリゴとヘイリーの関係にかなりの時間を割いているのもあって、それを除くとロドリゴが支持するユース楽団の行方、NY交響楽団のスポンサーになった日本企業の社長(この役がマシ・オカでした)のお願いで日本で指揮することになったロドリゴ、指揮者のコンクールに出場するため同じく東京に行くことになったヘイリーのあたりは面白かったかな。
屋外での指揮者のコンテストとアフター・パーティの部分が札幌でロケしたシーンですね。あ、あとベティも日本に来たのは嬉しかった。実は私はベティがすごく好きなんだと気がついた。
ヘイリーがオーボエ奏者じゃなくてもうすっかり指揮者な方向に行くので、このまま彼女はオーボエではなく指揮棒を携えて新しい人生を切り開くのかなぁ、とも。指揮をするヘイリーの目が輝いていてとても活き活きしていたので、彼女は実はこちらのほうが合うのかも。
続きが気になりますが、どうだろう、1年後くらいに見られるかな。

そしてモートン・ノートン役でゲスト出演のエマさんですが。
声を聞かなければマイケル・エマソンって分かんない。絶っっ対分からない。それくらい思いっきり外見からアレなおもろいキャラクターでした。4話目ではモーツァルトの歯ブラシ(笑)を求めてロドリゴとヘイリーがクラシック音楽家の私物を収集するのが趣味のノートンの家を訪ねるのは分かるけど、9話目でノートンがロドリゴが居候しているアパートメントに来た時は、この人この格好でここまで来たんだ……? しかも同じ格好した御付きの者も従えて……? って考えるともうめちゃくちゃ爆笑だった。これくらいぶっ飛んでるのもいい。最高。
普段なにして食ってるんだって謎なキャラクターだけど金持ちだって言ってたし、Fワードを言うのも新鮮。
強烈な収集家のモートン・ノートンが「コレクションしている音楽家で生きてるのは君だけだ」なんて言うからもうロドリゴ本人をコレクションしちゃえ! って思いました。
あとガエル・ガルシア・ベルナルがちっこいのと、濃い色の髪やとんがった眉毛等、体を縁取る線がいつもより太くてはっきりなのもあってエマさんがすごい大男に見える……。

「レフティ・ブラウン」の時も思ったけれど、好きな俳優さんの新しい出演作が見られるのがこんなに嬉しいなんてね。

ハンニバル シーズン2

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Hannibal Season 2 (2014)


S1は圧倒的にレクター博士が優勢で、最初から最後まで押されっぱなしなうえ逮捕されたウィルが不憫に思えちゃって。S2にいたっては捕まったウィルの代わりに博士が犯罪現場に出向いてプロファイルのようなことまでしているので、中盤でウィルが釈放されて攻撃に転じるあたりからがぜん面白くなりました。ウィルが髪を切ってイメチェン(…イメチェン??……って言っていいよね?)して容姿がすっきりしたのも大きかったかな。ヒュー・ダンシーの首がほっそい。
ウィルが自由の身になって心身ともに博士対ウィルの対等な構図になったのと、Ep09でハンニバルの自宅の机の上にランドールの死体を載せて「これでおあいこだ」っていうのが最高だった。今までは立ってても座ってても向かい合わせだったのが、ここからは隣に並ぶようになったことで関係が大きく変化したのが分かる、しそのままラストまで一気に持っていく展開は素晴らしかった。ウィルがレクターと対峙するのではなく、博士に共感や同調のような心理をのぞかせるとぞっとするほど怖い人に見えるのが不思議。本人も気づいていないけれど実はウィルにもレクターと似たような本質があるのかもしれないね。
そしてシーズンフィナーレ。これはもう、なんと形容すればいいのか。てんこ盛りというか、驚愕の展開で心がついていけないほどのすさまじさ。レクターを出し抜くはずだったウィルは計画がバレて博士に刺され、レクターに銃を向けたアラーナを窓から突き落としたのはなんとアビゲイル! えー、彼女生きてたんですか!? 今までどこでなにしてたんだろう!? さらにアビゲイルに亡くなった妹の面影を見出していたはずなのに博士は彼女も刺してしまい、最後は悠々と自宅から逃亡ですよ。そしてイタリア行きの飛行機内のレクターの隣に座るのはなんとモーリア博士。もうなにがなんだか、いったいどういうことなの~~~??? 頭の中が疑問符だらけ。モーリア博士の行動もS3の鍵になるのだろうか。彼女もまたレクター博士に操られたり利用されて最後は……という展開なのか!? もうもうもう、言葉でうまく言えない最終回で、うわー!と叫びたくなりました。これはS3が楽しみで仕方ない。

あと雑記。
記者のラウンズの死の偽装は今後どう活かされるのだろうか
博士はウィルに興味深々ってのはS1の時から思ってたけど、実はウィルも似たようなものなのかもしれない
レクターが弟子でもあるアラーナと寝たのはちょっとびっくり。この人、自分がいちばん大好きで天才だと思ってるだろうからそういう面に対して実行に出るのはなさそうって思ってたのでねー
ビヴァリー・カッツが好きだったので、スライス標本にされちゃってここはめっちゃ見るのきつかった……
元外科医で今は精神分析医、ウィルに対してだけでなく、FBI訓練生のミリアムには自分を監禁して腕を切り落としたのはチルトン博士と思わせる暗示をかけることもできるなんて、そんなのレクター一強というか、ちょっと強すぎじゃん?
ウィルと博士がまさかの共犯者めいた関係になってからのただならぬ雰囲気がヤバい。このドラマは公式が腐ってるって聞いてたけどほんとだったんだなーって……(苦笑)

最後にゲスト出演の俳優をピックアップ
FBIのプラネル監察官にシンシア・ニクソン。
ウィルの病棟で働き、ハンニバルを首つり状態にしてもう少しで殺せる状態に持ち込んだ看護士。なかなかの健闘でした。演じるはジョナサン・タッカー。
Ep08、厩舎で動物の世話をするピーター役に、LOSTで私の大好きだったダニエル・ファラデー役ジェレミー・デイヴィス! 
ジャックの妻に「SUITS」のジーナ・トレス。彼女のこのドラマでの役は若干「ウエストワールド」のバーナードの妻役とかぶりますね。

さてわたし、S1の感想で「マッツの顔色があまりよくないように映ってる」って書いたんだけど、これね、我が家のTVのせいだってことが分かりました。買い替えたTVで見たらそれはそれはもう美しい画像で、特にこのドラマは全体が紫がかったような沈んだ色で撮ってあるせいか、黒が多いんだけどその黒がとてもきれいに出ていて。レクター博士の凝ったスーツもとんでもなく素敵でした。ごめんなさいマッツはなにも悪くありません。悪いのはうちのTVでした。

それにしてもS1に続いてこれでもか、という有り様の死体の数々が出てきてですね。ちょっとお行儀が悪いのですがわたしお酒飲んでなにかつまみながらドラマを見るのが好きなのだけど、グロいシーンが出てくると、さすがにつまみに伸ばした手も止まりますね……。S3はなにも食べずに見よう……。

AmazonプライムでHBO作品の配信開始

今朝なにげなくamazonプライムを眺めたら、なんとまさに今日から「ゲーム・オブ・スローンズ」の配信が始まっていました。それもS6まで。どういうこと~? と思ったらアマプラとHBOの間で契約が交わされたようでして。

「ゲーム・オブ・スローンズ」のシーズン1~6が本日からAmazon Primeで見放題に!

ということはつまり上記の記事にもあるように、「ウエストワールド」も近々配信されるのです。やったー!!私はもう見ちゃったけど、みんな「ウエストワールド」見ようぜ。特にPOIを完走したかたはぜひ!



ハウス・オブ・カード シーズン3

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House of Cards Season 3 (2016)


友人のご厚意でS3のDVDを貸していただきました。
フランク・アンダーウッドと妻クレアの関係が、フランクの伝記を書くことになった作家トーマス・イェイツによって今まで見て見ぬふりをしてきた負の部分があぶり出され、最後にとうとう大爆発してクレアが出ていくという最高に面白いシーズンフィナーレでした。
わたし、このドラマの時の経過がちょっとよく分からない時があって、フランク対ヘザー・ダンバーの戦いは中間選挙……でいいのかな? ここにジャッキー・シャープも立候補するのは、え、そうだっけ!?ってびっくりしたんだけどなにか見逃していたかもしれない。政治ドラマはくるくるぱーの私には難しい。でもとても面白いです。
ヘザー・ダンバー役エリザベス・マーヴェルがめちゃくちゃかっこいいですね!下ろした髪が内側に巻いたような感じなんだけど少女っぽくならず、それでいてガチっとしたいかにも政治家って雰囲気を和らげてて素敵。このドラマに出てくる女性ってみな闘志があってかっこいい。
ロシアの大統領役にラース・ミケルセンですっごくびっくりした。しかもめっちゃプーチンに激似でこれってどうなのって思うくらい似てた。

さてS3のフランクとクレアを除いたいちばんの注目株はといえば、やはりダグラス・スタンパーだと思います。S2のラストでレイチェルから頭を殴られ重傷を負ったものの、死にはしなかったけれど長期入院&リハビリが必要な体になったので、事実上ホワイトハウスの首席補佐官という任務を下ろされてしまうんですね。でもダグは現場に復帰したい。それと同時進行でレイチェルの行方を追うために前に接触したことのあるハッカーのギャビン(J・シンプソン)に国外に出る自由と引き換えにハッキング能力を持つ彼を脅してレイチェルを見つけ出させる。
現場復帰を望むダグはまずヘザーに近づき情報を提供し、スタッフになることを申し出て、そのあとヘザーを裏切り、クレアの日記の破棄を条にフランクに対して件首席補佐官に返り咲くことを求める。
一方、レイチェルは死んでた、というギャビンの報告に呆然とし、自暴自棄になるも実はそれはギャビンが自由の身を得るためについた嘘であり、実はレイチェルはまだ生きてた。この、誰もが重要なシーンで自分の身を保証したり地位を得るために出す切り札(カード)を持っているという展開が最高に痺れますね!

そしてシーズンフィナーレは、ダグがレイチェルを見つけて彼女を殺し穴に埋める終わり方でした。フランクだけじゃなく、ダグもとうとう手を汚したのかと思うとこれはかなりの衝撃でした。ダグとレイチェルの関係はとても不思議奇妙で、でもだからといってふたりが恋仲になったり関係が改善したりうまく行くとはとても思えないので(つーか、そんな安易な展開は嫌だ)、こういう決着はありかな、とものすごく納得でもありました。
このラストシーン、レイチェルとダグの心情を本当に細やかに描いてて。命乞いをするレイチェルに、彼女に好意を持つダグはいったんは逃がすんだけど、彼女と反対の方向へ車を走らせるもUターンをしてまた彼女の元へ戻る。そして次のシーンでは、死んだレイチェルを穴に埋め、上からシャベルで土をかける。
文章で書くとたったそれだけのシーンなのに、見てるこちらはダグの迷いや決断はいかばかりだったかとおおいに想像をあおられる素晴らしい場面だったし、演じるマイケル・ケリーがもう大絶賛な演技で、私の中でただ今マイケル・ケリーが大ブレイク中である。レイチェルを失ったと知った瞬間の表情が最高でした。


さてこのドラマの感想を書くことは、イコール主役のケヴィン・スペイシーの問題にも触れないといけないとも思いますので、そのことについて少し。
お借りしたDVDには特典映像がふたつ入っていて、そちらもとても楽しみました。ひとつのドラマを作り上げるのに、大勢の人が関わり、皆でいいものを作り上げようとする心意気がとても伝わってきた、よい特典映像でした。
私たちがTVで目にするのは演じる俳優さんだけだけど、その後ろには決してTVに映ることのない、たくさんのスタッフがいるのですね。だけどそういう努力や心意気を主役を演じる俳優が自分の身勝手な行為ですべてを台無しにしただけでなく、彼がしたことで肉体的にも精神的にも傷ついたスタッフがいたというのはとうてい許せることではない。
映画やドラマが出来上がる過程において、その中の誰かが、それがたとえ新人女優であろうと裏方であろうと、傷つけられたり精神的に追い詰められたリすることは、一度もあってはならないのです。辛い思いや嫌な目に遭ったことを言えない人たちがいるままで出来上がった映画やドラマなんて、たとえそれが傑作であっても、被害に遭った人たちにはなんの意味もなさないのです。今までもこれからも、こんなことはもう二度と起きてはいけない。心からそう思います。

スペイシーの件でこのドラマは今年放映予定のS6で終了が決まり、スペイシーはもちろん降ろされ、主役はクレアになるとのことです。そして一時期はダグ・スタンパーやトム・ハンマーシュミット、レイモンド・タスクらが出るスピン・オフの企画(記事はこちら)もありましたが、想像以上に問題の根が深いことが分かってからはその企画自体も立ち消えになったみたいです。
私としては、S2の感想の時にダグの過去を見たいな、と書いたくらいなのでスピンオフは大歓迎だったんだけど(ついでに言うとギャビンも出してくれると嬉しいな、なんて)、ちょっと残念ではありました。
個人的にはスピンオフがなくてもワシントン・ヘラルド紙のルーカスとハンマーシュミットはまた出てくるべきだよなぁとも思っています。初期の時点でフランクの不正を暴き出した有能な彼らによって、ぜひ現職大統領を追い詰めてほしいのよね。

ところでこのドラマはPOIに出てた俳優さんが多数出演しているのもPOIファンの私には楽しみでもあるのですが(こちらの記事によると総勢12人も出演しているとのこと。すごい!)、誰が出るのかは敢えて知らないでいるので、S1でボリス・マクガイバー、S2でジミ・シンプソンの登場は驚きと嬉しさがありましたが、今回のS3では1エピのみでしたなんとカーラ様ことアニー・パリッセのゲスト出演。さらに吹替では作家トーマス・イェイツの吹替を滝さんがしてて、いったいなんなんだこのドラマは。ついでに言うとイェイツ役ポール・スパークスもPOIに1話(S2Ep16)だけ出てます。
ついつい脳内で彼らをPOIでの役柄に変換しちゃってて、ヘザーとダグのシーンはアリシア・コーウィンとマーク・スノウだし、ダグとギャビンのシーンはスノウとピアースだし、若干脳に混乱が生じてます(笑)。


円盤に印刷された画像がこれまたかっこよくて。眼鏡をかけたマイケル・ケリーがたまんねーな、っておっさんみたいな感想をこぼしてみたり。




モーツァルト・イン・ザ・ジャングル シーズン2、3

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Mozart in the Jungle Season 2 (2015)
Mozart in the Jungle Season 3 (2016)


シーズン2はほとんどが演奏家たちと経営者の対立や楽団員の私的な悩みやなんかに費やされたのでちょっと残念だった。揉め事よりも音楽を聞かせてくれよーって。なので特に感想はなしです。
数話出演の准レギュラー役のキャストに驚きでした。楽団側の弁護士役にグレッチェン・モル、ヘイリーが移籍した楽団のチェロ奏者にダーモット・マーロニー。どちらも1990~2000年代に映画で見た俳優です。

S2Ep04 エンディング
.59 - DJ Taka

続くシーズン3は前半が歌姫アレッサンドロの舞台復帰とその指揮をするロドリゴ、後半は楽団と経営側の労使交渉がようやくまとまるという展開ですが、アレッサンドロ役にモニカ・ベルッチなのには心底びっくりでした。なんかびっくりしてばかりだな、私。贅沢なドラマだ。ただ、私はオペラにほとんど興味がないので彼女とロドリゴのエピはあんまりピンとこなかったうえに、あの、みなさんどうしてそんなに簡単に寝ちゃうの!? みんな恋に落ちた相手とあっさり寝すぎじゃない!? まぁ海外ドラマって全体的にそんな感じだけどさ……登場人物にはストイックさを求めたいわたくし。
ベティが退団したことでヘイリーはついにNY交響楽団の主席オーボエ奏者になれるかと思いきや、ブラインドオーディションの結果、別の演奏者が採用されることになり。彼女がオーボエ奏者として活躍する日はいつになったら来るのでしょうか?

さてS2、3で私がいちばん好きなのは、S3Ep06でグロリアとベティが1対1で労使交渉に挑むシーン。主席オーボエ奏者のベティは
私が独身の理由、分かる? 35年間、この楽団が夫であり子供だったからだよ。旅行だって演奏絡み、冠婚葬祭は欠席した。愛する楽団のためなら 私は死ねるわ
と言うこの台詞にどれだけ心揺さぶられたか。顔には皺も染みも増えた、老後に差し掛かかりつつある年のベティがきっぱりとそう言う姿はものすごく説得力があった。これを若いおねーちゃんが言っても、ただのかっこつけたきれいごとにしか聞こえないと思うんですよ。アメリカのドラマって40代、50代、60代の女性が主役級で活躍していて、見ててすごく励まされるのです。10代、20代のときは誰だって美しい。でも年齢が上がっても、いや、歳を重ねたからこそ若い時にはない別の魅力があることを、目じりの皺やほうれい線だってあって当然の、若くなければ価値はないのではなく、本来の姿で堂々と生きていける世界であってほしいと心から思いました。

お待ちかねのシーズン4は2/16に配信開始です。ゲスト出演のマイケル・エマソンも含めて楽しみだー!

『モーツァルト・イン・ザ・ジャングル』シーズン4の配信日が決定!ガエル・ガルシア・ベルナルからのメッセージも到着

山手線沿いの道路をロドリゴとヘイリーが駆けっこ(?)してる!

Mozart in the Jungle Season 4 - Official Trailer [HD] | Prime Video

ところで指揮棒って英語でConductor's Baton って言うんですね! 勉強になりました。