ワイアット・アープ、ジェシカおばさんの事件簿 S11Ep16

カテゴリはdramaに突っ込んじゃいましたが「ワイアット・アープ」は公開翌年にすでに視聴済なのでいいかな、と。

Wyatt Earp (1994)

「ダンス・ウィズ・ウルヴス」、「ロビン・フッド」、「JFK」、「ボディガード」と、当時出る映画出る映画どれもヒットを飛ばしまくり、「アメリカの良心」とまで呼ばれていたケヴィン・コスナー主演の西部劇。私は前述の映画はすべて映画館で観てますが、これだけは観てないんだよ~。ウエスタンなうえに、上映時間がなんと3時間11分。さすがに長すぎる……。
アメリカ人男優にとっては、いちどは古き良きフロンティア時代の話に出演するのは夢や憧れなのかな~と思いました。バッジを付けた保安官が街を治め、馬に乗り銃を撃ち、先住民や荒くれものと戦うっていうお約束なシーンが満載なのはもちろん、ワイアット・アープという多分アメリカ人ならだれもが知ってる正義の人物を演じたいって思う人は多数いるんじゃないかな。
当時売れっ子のケヴィンの元にはきっと脚本は山のように届いてただろうし選び放題だったと思いますが、その中からこれに出演を決めたのも、そんな理由だったんじゃないかな、とまぁこれはあくまで私の勝手な想像ですが、でもあながち間違ってないような。
しかし映画としてこれはどうなの?面白いの?わたしにはさっぱり分からないんですけど!?さらにこの時代特有の衣装がみんな似たり寄ったりで、そのうえカウボーイハットをかぶるととたんに人物の見分けがつかなくなってしまって誰が誰だかよく分からん!と逆ギレ状態。
ということで、確かこれ公開翌年に友人が貸してくれたソフト(2本組のVHSテープだった)を見たんだけど、途中で寝た……(笑)。大好きな俳優が出ていても睡魔と退屈さにはどうやっても勝てませんでした。
そして今回久しぶりに(なんと23年ぶりだ!)に見たけど、やっぱり退屈だった……(笑)。しかもワイアットの兄弟姉妹がやたらとたくさんいて(全部で9人だったかな?)、ワイアットの身に危機が迫ったり兄が死んだりとなにかしらあるたびに弟たちが順番に現れるもんだから、だんだん誰が誰だかごっちゃになってくるという始末。
で、カヴィーゼルはアープ兄弟の末っ子ウォーレン役で、公開当時26歳(おそらく撮影時は24、5あたりかと)。わっかーい!ていうか可愛いぞ~!そして若い時からダークな色合いの服が似合う人だったんですねぇ。終盤ほんのちょこっとだけ登場の、多分合計10分もないくらいの出番でした。




で、彼はこのあとドラマ「ジェシカおばさんの事件簿」に1話のみゲスト出演しているのですが。

Murder, She Wrote S11Ep16 "Film Flam" (1995)

カヴィーゼルはハリウッドスターを目指す新人俳優のダリル・ハーディングという役なんだけど、売れなくてお金もなければ住むところもないから数あるスタジオ倉庫のうちのひとつに不法に侵入してセットの片隅で寝泊りしてる超貧乏な駆け出し俳優。それをスタジオを警備してる人間に見とがめられて、スタジオ会社のお偉いさんらしき人物に「そいつはどんなヤツだ?」って訊かれた警備員が「若くてケヴィン・コスナーみたいな感じでIDはつけてなかった」って言うんですよ。これって絶対「ワイアット・アープ」の楽屋落ちネタだと思うんだよね。私はこの台詞に爆笑しちゃいました。
ダリルは映画会社の社長を親に持つ女性と知り合いになって、その彼女から「父に紹介するわ」とコネを作る絶好のチャンスが到来したというのに「誰の助けもなく実力で成功したいんだ」とか言っちゃう超ピュアな青年で、もう見てるこっちの背中がむずむずしてきそうなくらい純粋な役でした。かわゆい。

「ジェシカおばさんの事件簿」はずっと昔NHKで放映されていたのをたま~に見てたけど、てっきりイギリスのドラマだと思ってました。多分ポアロとかミス・マープルといったミステリードラマと一括りにしてたんだと思う。ファンが聞いたら怒りそうな勘違い。


Amazonプライムに!

待って待って、どうやら昨日かその前日に追加されたようなのですが!



しかも全話!わたし、この2ヶ月間S2~5をレンタル店に足を運んではコツコツ借りて見てきたんですよ。なのに昨日の今日でこれ!?別に怒ってるんじゃないです。すごく面白くて見て良かったなと思ってるので。ただあまりにタイムリーすぎてびっくりで。「LOST」は今までhuluでしか配信されていなかったから、他の会社ではもう絶対に配信されないんだろうなと腹を括ってレンタルを決意したというのにまさかの、本当にまさかのAmazonプライムでの配信スタートです。ちょうどいい機会だからこの際敬意を払ってS1を見ようかな。
月額制のオンデマに比べると比較的値段の安いAmazonプライム(年会費¥3,900)で配信されたのなら、私のような、興味あるし見たいけれどでもどうしようかな、と迷っている人もとっつきやすく気軽に見られていいんじゃないかな~。
さぁみんなAmazonプライムに入会してPOIとLOSTを見ようぜ! (ただしPOIのS4、5はプライム対象外です)


そしてさらに、私がずっと見たい見たいと思っていた、



「ママと恋に落ちるまで」(How I Met Your Mother)も配信スタートしてる!!
これ、本当に見たいと心から願っていたんです。なぜなら大好きなニール・パトリック・ハリスが出演しているけれど今まで未DVD化だったので。「LOST」を完走したら次は何を見ようかとあれこれ物色中だったのですが、一発で決まりだ!これにします。すっごく嬉しいよ~!



LOST シーズン5

LOST Season 5 (2009)

S5は、オーシャニック航空815便が落ちた年を基準に3年後、3年前、30年後、30年前のフラッシュバックとフラッシュフォワードが入り乱れていてちょっとわからなかった部分もありますが、それでもおおむね全体のストーリーは理解できた。これほんとよくできているドラマなことないですか?過去エピに出てきたシーンを今度は違う場所から同じ人物が見ている視点とか、後付けかもしれないけど辻褄があっているから感心しちゃいます。
シーズンの最初の1/3は島へ戻るためにオーシャニック6のメンバーが集められることが描かれて、6人、正確にはアーロンを除く5人はロックの死とベンの説得、というか勧誘によってついに決心するのだけど。
島から元の世界に飛ばされて戻れたロックはジェレミー・ベンサムと名乗ることになり、オーシャニック6のメンバーの元をひとりひとり尋ねて島に戻ろうと説得するのですがものの見事に振られてしまう。そりゃそうだよね、やっと帰ってこられたのに誰が戻るかっての。だけどどうしても島に戻りたいベンは、メンバーのロックへの同情心を利用して納得させるため、なんとロックを絞殺してしまいます。Ep07で描かれた、ベンがロックを絞殺して自殺に見せかけた一連のシーンはすごかった。片方の窓から差し込む光だけの病室内が描かれて、まるで舞台を見ているようでした。ベンとロックは因縁めいた関係があるとずっと思っていたけれど、この一連の流れには息を呑みました。テリー・オクィンとマイケル・エマソン、ふたりとも素晴らしく迫力の演技でした。
ベンは今までもそうだったけど、ロックの自殺で6人の同情を誘ってまた島に戻ろうと思わせる手に出たのかと思うと、どこまでも自分に都合のいいように、人の死をも用いて利用できるものはとことん利用するやり方はほんっとうにベン・ライナスという人物は信用ならないと思わせるに十分なエピでした。
だから後半、島の人々が怪物と呼ぶ黒い煙から裁きを受けて、死んだアレックスからロックの言うことに従えと言われたベンはすっごーく従順な態度になってしまったので、私としてはあまり面白くないというか(笑)。がっつり嘘つきで人を欺いてばかりの油断ならないベンを再び期待したい。
ところでベン・ライナスは地下にあった大きな歯車を回した後どうやって島を出たのかな?ロックの時もそうだったけど、いきなり元の世界のどこかに飛ばされるみたいでしたが。

で、オーシャニック6のお話と並行して、例の島は場所と時代をあちこち行き来していることが明かされるのだけど、今までのエピに出てきた人物が以前も島にいたことが次々分かって驚きでした。特にチャールズ・ウィドモアも若い時に島にいたのにはびっくり。ダーマ・イニシアティヴのメンバーとして島にいたものの「他のものたち」に追い出されたのでリーダーのベンをうらんでいるというまさかの過去。
また1988年、乗っていた船が遭難か何かして避難用ボートに乗っていたフランス人たちの中に妊娠中のダニエル・ルソーもいて。お腹にいるのはもちろんその後誘拐されてベンの娘になるアレックス。彼らフランス人たちに助けられたのが、船の爆破を生き延び海上を漂流していたジン。
その後も時代を行き来していた島は、オーキッドの地下にある、以前ベンが回して軸が外れちゃったかずれちゃった歯車をロックが直したら島が時代を行き来するのも止まったようで、でも止まったのは1974年。ソーヤー、ジュリエット、マイルス、ファラデーはそのままダーマのメンバーとなって生活を営んでいるのだけれど(まぁ生き抜くためにはいちばんベストな選択肢だろうとも)。意外にもソーヤーはその生活に馴染んでいて、周りからの信頼を得て昇格もしているらしく、3年後には責任ある立場に付いていて。S2の頃は、リーダーになるのなんか嫌だと言っていたのにね。成長したなぁ。
で、3年後の1977年に島に墜落した飛行機に乗って戻ってきたのがジャック、ケイト、ハーリー、サン、ベンと操縦士のラピーダス。でもサンはジャックとは違い、島に戻りたいのではなく夫のジンを探すのがいちばんの目的だし、ケイトもまた、クレアを探し出して連れ帰るのが島に戻った理由なんですよね。
1974年以降の世界に来て過去の人物と接触してしまったら未来が変わってしまうのではないか?と私は思うんだけど。特にダニエル・ファラデーが自分の母親に撃たれて死亡してしまったのは、ほんとにいいのか!?と思った。ハーリーも同じような疑問を抱いて映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を引き合いに出すけど、話相手のマイルズはもうすでに起こったいることだから何がどうなっても未来は変わらない、というし、ジャックも撃たれたベンを助けることを拒否したあと、自分が(ベンを)助けても助けなくても、彼の運命はもうすでに決まっているのでは?とケイトに言う。このあたりから、どうやら島にいる人々の運命は彼ら自身が決めるのではなく、島が決めているということがほのめかされてきます。
ジャックが救わないと言った、撃たれて瀕死のベンをケイトはどうにかして救いたいと必死になるその理由は、この先どんな大人になろうと子供は助けなければ、という意志から。12歳のベンを前に、ケイトとアーロンのことがフラッシュバックで描かれてここは泣けました。そしてケイトと彼女に協力したソーヤーは、ベンを助けることのできる「他のものたち」に引き渡し、ここでべンの先の運命が決まったんですね。

2007年、LAに住むエロイーズ・ホーキングの元をベンがアーロン以外のオーシャニック6の面々を引き連れて会いに行くと、彼女は島が移動することを知っていたし、それが原因で島に誰も救助に来ない、というか来られないと説明する。どうして彼女が知っているのかというと、ダニエル・ファラデーの母だから。このあたりからファラデーもまた過去に島に関わったことのある重要人物であることが分かってきて。最初は彼は科学者だから島で起こることを理論的に説明できる人物なだけかと私は思っていたので、これもまた驚愕でした。
結局表向きは生存者の救出、本当はベン・ライナスの抹殺の命をチャールズ・ウィドモアから受けたファラデーを含むメンバー4人も全員過去に島とかかわりがあることが分かったし、マイルズ・ストローメの過去も丁寧に描かれた(ほんとにこのドラマってどの人物もみな丁寧に描写してくれてるよね)うえ、まさか生存者たちがハッチの中で見つけたフィルムやビデオに出てくるチャン博士が彼のお父さんだったとは。なんとマイルズはこの島の生まれだったんだ。よくもまぁ次から次へとこんなにあれこれ過去が浮かび上がってくるもんだと毎エピごとに驚かされております。まんまとドラマの思惑にはまっておりますが、でも気持ちよく騙されております。

ということで、S5に至っては「墜落した飛行機の乗客がサバイバルするお話」とは全然違ってきているのだけど、生存者のジャック、ケイト、ソーヤー、ハーリー、ロック、サン、ジンの主要人物たちは島のメンバーとは違い、島とは何も関係づけられていない……のかな?うーん、どうなんだろう。最終話で水素爆弾を前に、爆発させる使命のために俺たちはこの島にいるんだ、みたいなことをジャックが言ってたような。すみませんうろ覚えで。でもハーリーが買って大当たりした宝くじの番号は島でも重要な番号だったしなぁ。島に関係のある人たちしか出入りできない場所でもあるようで、ベンは自分ひとりでは島に入れないからオーシャニック6が必要なんだと言っていたし。

終盤、1977年の世界でスワンステーションで採掘を続けた結果、地下の電磁波エネルギーの部分を突き破って大事故が起こってしまうのをファラデーの指摘で知ったメンバーは、水素爆弾を爆発させてそれを止める/止めない派に分かれます。止める派のジャック、ケイト、サイードは、1977年に事故が起こらなければ基地で108分ごとにコンピュータに数字を入力する必要もなくなり、オーシャニック815便も墜落せずにLAに到着するから大事故を阻止しようと言うのだけれど。もし本当に事故がなかったことになれば、全員の運命はよい方向に変わるの?
爆弾が爆発すれば島にいる人間は全員死亡するから反対と主張するソーヤー、ジュリエット。どっちの言い分も分かるし、ジャックの話を聞いたジュリエットが爆発させる側に賛成したことでソーヤーは愕然とするのだけど、計画は実行されることに。この辺りは初期の島でサバイバル中にも考えの違いからジャックとソーヤーの対立はけっこう頻繁に起こっていたから、なんか懐かしいなって思いました。そして井戸の奥に引っ張られて落ちそうになるジュリエットを必死に助けようとしたソーヤーの姿にも涙。いつも皮肉屋の彼の、ジュリエットへの想いが強く溢れ出てて。

2007年のロックはサン、ベンと共にリチャードをリーダーとする村に行き、ジェイコブの元を訪ねると宣言。しかしロックがジェイコブに会いに行く理由は、彼を殺すこと。それを知って驚愕するベン。さらに、ジェイコブを殺すのは君だ、とベンに告げる。これ私はちょっとわかってなくて、ロックがジェイコブを殺すのは何のため?
ベンは「他のものたち」のリーダーになりたかったというより、本当のリーダーで一度も会ったこともないジェイコブに認められたくて必死に頂点にい続けようとしたけれど、結局いつまでたっても認められることはなかった。ジェイコブへの憧れは憎悪に変わり、ロックの命令がなくてもベンはジェイコブを刺し殺していたと思う。ベンはいつも思いが報われない人物ではある。

で、アジュラ航空が墜落した時、オーシャニック6の他にも生存者は何人かいて(ほんとややこしい……)、彼らのリーダー格のイラーナが仲間と一緒にリチャード達の元にわざわざ運んできた箱の中に入っていたのはジョン・ロックの遺体。ではジェイコブに会いに行っているジョン・ロックは誰なのか?まさか双子だとか言い出すんじゃないだろーな。彼は本当は生きているの?それとも死んでいるの?どっち?その辺が最終シーズンの鍵を握るのだろうか。

ジュリエットが水爆を爆発させて画面が真っ白になったところに黒抜きの"LOST"の文字でシーズンフィナーレでした。今まで黒の背景に白抜きの"LOST"だったので、このラストの画面は私に強烈な印象を残しました。


このドラマの主役は最初こそ生存者たちのリーダーになったジャック・シェパードでしたが、全体を見るとジョン・ロックかな。最終シーズンは未見のでまだ分からないけれど、同時進行する色んなエピソードに彼だけが多く関わっているしリーダー格の器もある。どことなく人生悟った感じもあって、島全体や近い未来の全体像とか人間関係をしっかりつかんでいて、こう、大局を見ているというか。それも今までいろいろあったからこそ身に付いたものなのかもしれないけれど。
公式サイトを見に行くとトップページで登場人物全員の姿がずらりと並ぶのを見ることが出来るのですが、ロックは真ん中に立ち、そして彼だけが後ろ姿。これってとても不穏すぎる……!彼の運命がいちばん気になります。

http://abc.go.com/shows/lost


Ep13には「ブレイキング・バッド」のハンクでおなじみのディーン・ノリスが、そしてEp15のダーマのメンバーでケヴィン・チャップマンが出演。チャッピーにはめっちゃびっくりしました!聞いてないよ私!!夫も「ファスコじゃんファスコ!」って(笑)。この先もう誰が出てきても驚かないぞ~っていうくらいには驚きでした。
あと、あだ名をつけるのが得意なソーヤーがリチャード・アルバートを「アイライン」って呼んだのは今まででいちばん爆笑しました。

なんだかあらすじをだらだら書くだけのダメなレビューになっちゃいましたが書かないと私の頭の中が整理整頓できないので、シーズン全体を振り返って理解するには役に立ちました。そして気が付けばあっという間に残すところファイナルシーズンのみ。終わるのが寂しくて見るのが惜しいような気もしますが、間隔を開けるとすぐに話を忘れてしまうので(まったくなんてトリ頭なんだ。しかしそれがハンドルネームの由来でもあるのよ)、今月中には見る予定でいます。

LOST シーズン4

Lost Season 4 (2008)

S4の何がびっくりって、全14話だったことです。てっきりフルシーズン22話あるかと思ってたし、人気なのに打ち切りってわけじゃないしどうして?と思い調べたら、あー脚本家のスト!あったねそういえば!!この時期に放映中のドラマはみんな製作がストップしてましたが、そっか、LOSTもその頃のドラマだったのですね。

ということでS2~3に比べるとあっという間に駆け抜けて終わってしまったのが寂しい。なぜならすごく面白かったから。S4の最初の方はデズモンドに起こるタイムスリップのような現象に時間が費やされて、え~そっちに話が行っちゃうの?と思ったら、ヘリコプターで島にやってきた4人やそのヘリが発着する船に残っている連中の目的は生存者たちの救出ではなく、ベン(ベンジャミン)・ライナスの捕獲と島の残りの人間の抹殺。それが理由でロックたちとベンが行動を共にするようになり、このあたりから話が方向転換して俄然面白くなりました。
思うにロックとベンってしかるべき時期に母親からのしかるべき愛情を注がれなかったゆえの今の人生かなと思うので、私にはこのふたりはやっぱり似た者同士に見えるし一緒に行動するのも妙にしっくりくる。なんというか波長が合っているというか。ベンがもしジャックと共に行動したら、ジャックはまじめすぎてつまんないし、ソーヤーとだと多分行動開始から10分以内にキレたソーヤーに射殺されそうだし。ただでさえベンは以前ソーヤーにフルボッコにされてるしね。
しかしそれに伴いルソー、カール、アレックスが死亡。特にアレックスが容赦なく射殺されたのは驚きでした。ベンと血がつながってないのは、まぁそうだろうなとは思いましたが、しかしベンはベンなりに彼女を愛していた。このあたりから彼もまた血が通った人間なんだなと思えて好きになったなぁ。彼はその後オーシャニック航空の生存者たちとは別の手段で島を出て、チャールズ・ウィドモアに復讐しようと世界中を駆け巡っているようで。
いやいやしかしベンがジュリエットに恋してたとはね~。自宅に招いて彼女にディナーをふるまうシーンは見てるこっちが照れくさくてどうしようもなかった。冷血なベンジャミンも人の子だったんだな、と。でもジュリエットの気持ちはベンには向かずグッドウィンに。だから彼を危険な任務に就かせてうまいこと消したけれど、ジュリエットが次に心を寄せたのは自分の腫瘍を取り除く手術をしたジャック。うわ、切ない~と思わせる一方で、「オーキッド」の地下にやってきた船の男を殺し、C4が作動するスイッチを起動させたベン。「船に乗ってる人たちを皆殺しにしたんだぞ!」と怒るロックに"So? (それで?)"と言い放ったのはぞっとしました。


そしてS4から何度も出てくる島から出た後の世界。生き残って島から救出されたのはなんとたったの6人という事実に私はかなりのショックを受けました。もう少し多いかなと思っていたので。6人とはジャック、ケイト、ハーリー、サイード、サン、そしてアーロン。もしかして最後まで見たらそうじゃない世界が存在するのかもしれないけれど……かなり厳しいな、というのが正直な感想。ロックとソーヤーは生き残るんじゃないかと思ってたし。あーあーこれじゃもうグランドフィナーレ見たら私泣いてしまいそう。
ベンは助けてもらったのと引き換えに、ジャックとケイトに「島から出ていい」と。その場に一緒にいたハーリー、サイードと共にヘリコプターに乗り込み、先に船に着いていてあとからヘリに搭乗したサンとアーロンがそのまま生還できた6人となったんですね。ソーヤーも一緒に乗りましたが、積み荷を軽くしないといけないという操縦士の言葉に自ら海へと飛び降りました。これはいちばん体重が重いハーリーをかばうためってのもあるかなぁ。ソーヤーとハーリーは仲良かったので。
島を出た後の世界でジャックとクレアは異父兄弟なことが分かったんだけど、そうするとアーロンはジャックの甥になるよね。事実を知らされてジャックは驚愕してましたが、巡り巡ってジャックがアーロンの父親代わりになるなら、全く知らない他人じゃない誰かが面倒を見るよりいいと思うんだけどな……。

前述のメンバーが墜落したヘリから脱出してボートで漂っているところを助けたのはペネロペ・ウィドモア。ドラマのトーン全体が、何が真実でどれが嘘なのか分かりにくい中で、デズモンドとペネロペの愛のパートは揺るぎない事実っていうのが私は好きでした。だからボートを見つけたのがペネロペっていうのはすごく素敵。
しかし娘が彼らを必死になって探す一方で、父親のチャールズ・ウィドモアは奇跡が起きるその島を利用したいと考えてるようで。でもチャールズはその島と奇跡のことをどうやって知ったのかが私はよく分からない。
それにしても世の中ほんとに色んな人間がいるんですね。何にもない孤島なのにそれに利用価値を見出したら乗っ取って自分のものにしたいっていう発想になるのかぁ。金があるから思いつくことなのかなと思いつつも、どうやったらそういう考えになるの?すごく欲深いよねぇ。


S4最終話もけっこうなクリフハンガーで終わらせてくれました。勢いが衰えることなく次シーズンに持っていくのはすごいと思うし、島を動かすってこりゃまたずいぶん大技を仕掛けて来たな、と。残り2シーズンは、移動して消えた島とその島に残った/残された人々と島を出た6人とベンのお話、になるのだろうか。
そしてS4終盤に名前だけが出てきて6人に関わる人物、ジェレミー・ベンサム。それはいったい誰のことなの?という謎は最後の最後に明かされました。昼間訪れた葬儀社に、夜中にまたやってきて忍び込こんだジャック。棺のふたを開けたところへ暗闇の中から現れたのはベン。「ひとりではあの島に入れない。全員で島へ戻らないと」と言い、ジャックも戻りたいと思っている。そしてジャックが開けた棺の中に横たわる男は、なんとジョン・ロック。彼がジェレミー・ベンサムらしい。
ベンの思惑は?なぜ戻りたいのか?島に残された人たちは本当に永遠に戻ってこられないのか?島に残りたいと思った人間はそのままそこで暮らしていけるのか?いまだに謎は山ほど残されているし、その謎がすべて解き明かされるかどうかは分かんないけど、残りのS5、6に期待。あとリチャードを筆頭とする、ベンと鏡の反射でコンタクトをとっていた武装した集団はどういう人たちなの?


ヘリで救出にやって来た隊員のひとり、マイルズにケン・レオン!これもすごくびっくりしました。レオン、お前か~!ってなった(笑)。ヘリの救出隊員レジーナにゾーイ・ベル。スタントじゃなくて俳優として出てるのは久しぶりに見ました。
そしてサン役のキム・ユンジンって、「シュリ」(1999)で主役の俳優さんなんですね!懐かしすぎです。気が付かなくてごめん!これには夫も驚愕。何せ初デートで観に行った映画が「シュリ」だったので。当時は「デートでなぜその映画を選ぶの!?」ってみんなに言われたけれど、でもすごくいいお話ですよね。また見たくなったよ~。


LOST シーズン3

Lost Season 3 (2007)

S3は最後の3話が思いっきり面白かったです。そして、チャーリー!!!彼のエピはもう涙なしでは見られなかったよ……。ずるいよね、人生でいちばん素晴らしかった出来事を5つ書き残して遺書代わりにデズモンドに託すなんて。そんなの見せられたら泣くに決まってる。そして「ペニーの船じゃない」と大事なメッセージをマジックで手に書きなぐってデズモンドに伝えて。最後の最後までかっこいいチャーリーでした。
また、ハーリー、サイード、ソーヤーの活躍はしびれるほどかっこよかったね!なのにバーナード、お前はぺらぺら話しちゃってなんてことしてくれるんだ。

以下シーズン全体のとりとめもない感想を。
私は今までわりとロックに肩入れして見てたのですが、彼の人生がすごく悲惨であまりに気の毒で、途中から辛くなっちゃいました。あの父親、ほんとひどいよな。だから自分の母親が自殺したのは彼に騙されたと知ったソーヤーが殺しちゃったのは因果応報だと思ったし、同じ詐欺師であるジャック・フォードがなぜ「ソーヤー」と名乗るようになったのかも同時に明かされて、すさまじい復讐劇が展開されました。
生存者の過去を見ると、皆どこかで誰かと何らかの関係があったようで、それが徐々に徐々に明かされていくのも面白い。
しかしながら、ロックが潜水艇を爆破したのは、この島にいる限り自分は歩けるし、父親に追われることもないからという理由を知った後では彼に同情こそすれども、その潜水艇で島を出るはずだったジュリエットとジャック、特にジュリエットの希望を無残に打ち砕いたも同然で。自分の利己で他人を不幸にする道はなぁ。これはさすがにどうかと思った。
ヘンリー改めベンがロックに話す「魔法の箱」のくだりは、J.J.エイブラムスがTED2007で語った箱の中身の話に通じるものがあると思いました。
S3前半ではロックだけじゃなくて、不妊治療の専門医ジュリエットにもフォーカスが当たりました。彼女の姉が奇跡的に妊娠して生まれた子供の名がジュリエットの男性形である「ジュリアン」には泣けたし、彼女はそもそもベンを信用はしてないんだよね。だから島の仲間を裏切っているように見せかけて助けている部分もあり。このドラマってひとりの人間のいろんな側面を協力や裏切りの形で見せてくれるから、そこが面白くもあるんだけど、それが延々と続くとさすがにちょっと食傷気味でもあるねぇ。
その意味では、すべてを嘘で塗り固めているベンを全然信用できないし、どうにも好きになれない。いずれそれをひっくり返してくれるエピソードが今後出てくるのかな。ベンを演じてる役者を好きで見てるから、今よりもう少しは彼を好きになりたい(笑)。
あと、ベンは明らかにリーダー格の人間ではないと思うの。頭が良くて人をだますことにかけては天才的に頭が回るので、周りの人間は逆らうことはできないから従っているだけかなぁ。実際、ロックがベンたちの中に混じると、彼の押しの強さや説得力のある話に他のメンバーがロックを信用し始めて、それを見たベンがほんの少しうろたえる表情をしたのが印象的で。小柄(と言っても175cmだけどね)でなで肩のベンに比べると体格の良いロックは堂々として見えるってのもあるかもしれない。
あとベンはロックに対して憧れと嫉妬が渦巻いた気持ちを抱いていると思う。たぶん似た者同士……なのかな?ジェイコブに会うためにふたりだけで出かける後ろ姿にそれを感じられて。4年間半身不随で車いすの生活をしていたのに今は歩けるロックと、脊椎の腫瘍を取り除く手術を受けた後、まだ完治はしておらず杖をついて歩くベンの姿が対照的でした。
もしベンたちの中から、もしくは外部から嘘偽りのない本当のリーダーが現れたら、ベンは今の座からあっけなく転落するだろうね。彼は島という閉じられた空間で狭い人間関係の中で頂点に君臨してはいるけれど、裸の王様だと思う。そういう意味ではジャックとベンは対照的なリーダー。
でもジャックだって決してリーダーになりたくてなったわけではない。そのことを誰よりもハーリーは分かってて、ジャック、ケイト、ロック、サイードがいないキャンプ内で次にリーダーになるならお前、とハーリーに言われてソーヤーは「リーダーなんて嫌だ」って答えるんだけど、それに対してハーリーの「ジャックも嫌だったと思うよ」の一言はソーヤーにすごく突き刺さったと思う。私にも。
ジャックだって完璧な人間ではないから、本心とは逆のことを言ったり、自分も弱音を吐きたいけどぐっと我慢して時には無理やり笑顔を作って、時には真摯に多少強引なまでにみんなを引っ張っていく役割を演じざるを得ないシーンがたびたびあるんだけど、でもやっぱりこの集団のメンツを見ればリーダーはジャックなんだよなぁ。
ソーヤーは、ある意味気楽で気ままな一匹狼だから確かにリーダー向きではないんだけど、彼の反骨精神と逞しさは私は好きです。あと口の悪さも(笑)。


で、ベンたちのいる島の生活がよく分かんないんだけど、レントゲンが撮れるほどの設備はあるけど外科手術は出来ない。そもそも外科医がいないかららしい。S3のはじめに出てきたベンたちの村らしき場所はごくごく普通のコミュニティで普通の生活が送れる場所なのに、その隣のオーシャニック航空が墜落した島では生存者たちが原始的な方法でサバイバルというギャップがなんだか不思議で違和感もあり。隣の島でロックが歩けるようになったりサンが妊娠したりと奇跡が起こるなら、ベンも手術を受けるんじゃなくてそっちの島に行けばいいのでは?
それと必要な人物、例えばロックの父親や不妊治療医のジュリエットを外部から連れてこられるだけの資金とか、島の外にいる人間とどうやって連絡をとっているのかとかも謎だし。
そしてベンにアレックスという名の娘がいたのはびっくりだったし、しかもその娘の母親はルソーって、まじかー!最終話で母と娘の感動の初対面というシーンなのに、母親が最初に娘にかけた言葉は父親であるベンを「縛って」ってすごい。

ジャックは外科医だけじゃなくて、脊椎専門の外科医だったんですね。半身不随の怪我を負ったはずのサラが彼の執刀で奇跡的に回復したのならうちの夫も診てくれよ~(受傷したのは20年以上も前ですが(笑))。
それにしてもJ.J.は何がなんでもマイケル・エマソンの脊椎に障害を負わせたいのだろうか。パジャマの袖がちょっと長めで可愛いって思うけど実際その長さで車いすこいだら袖口すぐにめっちゃ汚れるし擦り切れてボロボロになるよ、ってそこまでのディテールは誰も求めてないですね。はい。


村民のひとり、グッドウィンにPOIのネイサンことブレット・カレンが出ててびっくりしました。Ep13にはまだちょっと幼い顔つきのパトリック・J・アダムスが登場。ロドリゴ・サントロも生存者のひとりで出てましたが、彼、こんなに細い顔つきでしたっけ?しばらく分からなかった。

私はいまのところ、ロックがいいなくらいに思うだけで、大勢いるキャラクターの特に誰かにそんなに肩入れしたりお気に入りだったりはしないのですが、なのにどうして面白く見続けていられるのかな、とちょっと考えてみて、それは多分嫌いなキャラがいないからだろうなと思いました。事実、エコーが亡くなったのはとても悲しかったし、チャーリーは言わずもがな。それはストーリーだけでなく、出てくる人物すべてをなるべく平等にきちんと描写しているから気持ちよく視聴出来てるのかなぁと思いました。

そしてそして。
ドラマの核が、他のものたちとジャックたち生存者の駆け引き合戦の様相を呈してきて、シーズン通してそれがずーっと続くのですが、お話の終着点は生存者たちが無事発見・救助されて、全員元の世界に戻ることだよね?と思っていたら、なんと最終話では「その後の世界」がほんの少し描かれたみたいで。
ちょくちょく出てくる、髭を生やしたジャック。彼のシーンは今までと同じように過去のフラッシュバックかと思いきや、なんと島から無事生還して元の生活に戻った「その後」のお話らしい。何度も電話をして連絡を取ろうとしていた相手は元妻のサラではなかったという、ミスリードを誘う演出。夜中にケイトを呼び出したジャックは「島から出るべきじゃなかった」と言い、ケイトは「彼が心配してるから帰らなきゃ」。ケイトの言った「彼」とは?ジャックは最後にケイトに「戻ろう」とまで言っていますが、無事に島を出た後いったい何があったというの~!?

……だめだ、完全に"LOST"に首まで入沼だよ。連休明けたら続いてS4を見ます。


例によって例のごとく、夫はこのドラマも私の後ろで飛び飛びでチラ見してるのですが、そんな彼はマイケル・エマソンを見て、「あー、この人あれでしょ、あれ。『パーソン・オブ・インタレスト』のリース君じゃないほう」


リース君じゃないほう!