ウエストワールド シーズン1

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Westworld Season1 (2016)


常に思考が曖昧模糊なばりばり文系脳の人間が書くレビューなので。間違ってる部分や解釈も多数あるかと思うけれど、以下は個人の感想です。
メインストーリーは、自我に目覚めて生きる目的を探すウエストワールドのAIたち、ウエストワールドを管理する者たちの思惑や駆け引き、ドロレスと恋に落ちたウィリアムの冒険、迷路の中心を探す黒服の男、でいいかな?
高額な金を払える客だけが訪れることのできる「ウエストワールド」。そこで「ホスト」と呼ばれる登場人物たちは本物の人間ではなくAI。彼らの記憶はイベントが終了、もしくは殺された時点ですべて消去され、体に受けた傷や怪我も修復され元のまっさらな状態になってまたウエストワールドに戻される。でも彼らの記憶や経験はすべて完全には消しきれなくて、潜在意識として残っていて。特に開園当時から約35年のあいだずっとウエストワールドにいるAIたち(主にドロレス、メイヴ、テディ、ヘクター、そしてバーナード)はその記憶がたまりにたまってついに自我を持ち、外の世界を欲し、自分の存在意義を問い始める、というお話。……ざっくりすぎるあらすじ。

まずウィリアムについての感想を。職場の上司かつ友人ローガン(ベン・バーンズ)に誘われて「ウエストワールド」にやってきたウィリアム(ジミ・シンプソン)。どうやら彼はまじめできちんとした性格らしく、でもローガンから見れば面白みのないつまんない奴なので仮想空間で遊べよってことで友達のウィリアムをウエストワールドに連れてきたらしい。
ローガンはもう何回も来ているのでその面白さを友人にも体感してほしいってのもあるかな。でも実はローガンの父親の会社はウエストワールドに出資しているデロス社の社長らしく、Ep07(だったっけな)で、ウィリアムはドロレスに「現実世界では婚約者がいる。ここから戻ったら彼女と結婚するんだ」と話す。婚約者とはローガンの妹。あーつまりローガンがウエストワールドに誘ったのはバチェラーパーティーという意味もあったんですね~。
ウィリアムはウエストワールドでドロレスと恋に落ち、本当の自分を見つけたと言うのですが。ローガンに腹を刺されて逃げ、それきり姿を消したドロレスを探してウィリアムは世界の端まで行ったのに、とうとう彼女を見つけだすことはできなかった。
そのウィリアムは最終話でなんと若い時の黒服の男(エド・ハリス)だったという事実が明かされ、これには絶叫しました。つまりストーリーを時系列で並べると、ウィリアムが出てくるのは30年前、黒服の男は現在。ふたりの物語は同時進行ではなく過去と現在。これを知ってから2度目を見ると、なにもかもが意味合いが違ってきて、断然2度目の視聴のほうが面白かったです。
実は初見ではストーリーがゆっくり進むしウエストワールドを管理する人間たちのゴタゴタはさほど興味をひかれないし、意味深だけどでも意味が分からない断片的なシーンがあちこちにたくさんちりばめられていて、見ててちょっとだるかったのです。でも1~9話目は10話のための壮大な伏線でした。最終話で思いっきり頭をぶん殴られました。
その黒服の男。彼だけはウエストワールド内でなにをやってもいいし絶対に殺されない設定になっている。彼だけ無敵で最強の設定ってちょっとずるくない? と思っていたら、現実世界ではウィリアムはローガンの妹と結婚して娘もひとり授かり、おそらく実権をローガンから奪ってウエストワールドに出資するデロス社の社長(かCEO)であり大株主。だからフォードも黒服の男がウエストワールド内で好きなように振る舞えるように設定している。
最後のどんでん返しを知ってから改めて1話目から見ると、Ep01から何度も繰り返される、ドロレスが落とした缶詰を誰が拾うかなんだけど、テディ(ジェームズ・マーズデン)が拾う時もあれば、黒服の男が拾うときもあって、男はその缶詰を渡すと無言で挨拶だけして立ち去るんだけど、ここは2度目に見るととても切ない。だってそれは若い時のウィリアムと同じことをしているから。
Ep02で初めてウエストワールドに来たウイリアムは選んで、と言われて真っ白な帽子を手に取る。この「真っ白」なのが重要かと。最終話、死体の頭にかぶせてあるカウボーイハットを手に取ったウィリアム。その帽子の色は黒。ここに来たときの純真さを彼はもう失ってしまったことが帽子の色で示されてるのかと思うとなんて悲しいの。
ドロレスを探して探して世界の端までたどり着いたけどそれでも見つからなくて、始めの町に戻ってきたウィリアムはそこでとうとうドロレスを見つけるのだけれど、当のドロレスは記憶を消去されているから当然彼を覚えてなくて。この時のジミ・シンプソンの表情が本当に素晴らしかった。切なく失望を抱え、かつ呆然としたようで、でもそれを表に出さないように抑えているのを一瞬で表現していました。
しかしウィリアムとドロレスがウエストワールドの中でずっとずっとお互いを探しもとめた結果があれかよ……!
そして写真。ローガンがウィリアムに渡した妹でありウィリアムの婚約者の写真は、Ep01でドロレスの父が地面の下から見つけたものなんだけど、そうするとEp01はウィリアムたちがウエストワールドに来てドロレスを探し求めた後のエピってことになるよね?
Ep06でテディが黒服の男に語る言葉、「迷路は人の一生の集約。選択や見続けた夢の集まり。中心には何度も殺されそのたびに生き返った伝説の男がいる。最後に復活した時、激しく怒り、敵を一掃した」……これはEp09でローガンに連れてこられた連合軍の兵士たちを一晩のうちに皆殺しにしたウィリアムのことを言っているんだと思う。ウィリアムはここで本来の自分を解き放っちゃった感じかなぁ。

とまぁ私はウィリアムをメインに見ていたのでAIたちのセッションや葛藤についてはまったく深く考察していないので、あとは他の登場人物を中心に感想をいろいろと。
フォード(アンソニー・ホプキンス)。アーノルドとともにウエストワールドを設計した人物。新しいプロットを投入しようとするが、そのせいでホストが混乱。シナリオはもっと単純でいいと考えるテレサとは対立。しかしフォードはすべてを自分のコントロール下においてAIを思いのままに動かす世界のトップに君臨して神になりたいと考える人物。だからウエストワールドの世界を違う仕様にしようとする者はすべて敵だし、開園前にAIが意識を持つことに気づいたアーノルドは、ドロレスにウエストワールドを破壊するよう頼むのですが。
結局トップの座を狙うテレサがフォードを追放するのかと思いきや、デロス社からやってきたシャーロットと共謀したフォードが実はAIだったバーナードに殺されるという結末に。バーナードはフォードの命令でエルシーも殺しているから、フォードにとってはバーナードも自分が自由に動かせる駒のひとつでしかない。
しかしなんでみなさんそうやたらと神と同じ存在になりたいのか、わたしはさっぱり分からないんですけど……?
そうそう、フォードはバーナードにテレサに近づくように命令(この場合はプログラムと言うべき?)したけど、テレサには「バーナードを受け入れたのは君だ」と言う。つまり断ることもできたってこと。AIとは違い、人には自由意志があるってことを言いたかったんだと思う。自由意志かぁ……なるほどねぇ……。

バーナード(ジェフリー・ライト)。ウエストワールドを管理するデロス社の社員の中にひとりやふたりはAIが混じってるだろうと予想はできましたが、バーナードだとは思わなかった。しかもフォードはともにウエストワールドを設計したアーノルドそっくりにバーナードを造ったって最高に趣味が悪いうえ、見てるこっちのミスリードを誘いまくりでまったくいやらしい話です。
エピのオープニングでバーナードとドロレスのセッションが何度も出てくるのだけれど、青いドレスを着たドロレスと対話をしているのは実はアーノルド。裸のドロレスと対話をしているのはバーナード。私は青いドレスを着たドロレスの対話相手もバーナードだと思っていたのですが、バーナードはEp01で「ここに来て10年経つ」と言ったのと、Ep10でフォードがバーナードとドロレスに「きみたちは初めて会うな」と言ったことでやっと自分の間違いに気がついた。

テディ(テオドア)。彼はEp01で列車に乗ってウエストワールドにやって来たので客だと思ったのですが彼もAIでした。どんな登場の仕方であっても、つねにドロレスを守って最後は死ぬ設定になっている、で合ってるかな? 黒服の男は、ドロレスが外の世界に出ないように留める存在だと言っていたけど。
テディは友人で上官のワイアットとともにドロレスの故郷エスカランテで大虐殺を行ったことに対してずっと罪の意識を抱えているが、実はワイアットのシナリオをアップデートされたドロレスがテディと一緒にエスカランテのホストを全員殺しているのが真実。ワイアットという人間はいない。ホスト全員を殺したあと、ドロレスはアーノルド、テディの順に撃ち殺し、最後に自分を撃って自殺している。

ヘクター。街にやって来て人々に発砲し、メイヴのいる売春宿から金庫を盗む悪党。首に賞金がかかっているお尋ね者。演じるはロドリゴ・サントロ。LOSTに続いてJ.J.作品に出演です。

メイヴ(タンディ・ニュートン)。わたしはAIの中では彼女がいちばん好きでした。メイヴの役どころは完全に映画「エクス・マキナ」(2015)のエヴァだと思いました。ノーランはあの世界を自分流に表現したかったんだと思う。でもエヴァとは違い、ラストでメイヴは自分の向かいの席に座った母子の姿を見て、自分も記憶の中の娘を探さなければと、せっかく乗った電車を降りてしまう。彼女が逃げたことはもう知られているだろうから、この先どう行動するんだろう。やっぱりフィリックスの手を借りるのかな? 
フィリックスとシルベスターを脅してプログラムを書き替えさせ、どんどん強くたくましく賢くなっていくメイヴは見応えあった。

フィリックス(レオナルド・ナム)。相棒のシルベスターから、お前はAIの傷んだ体をもとに戻すただのブッチャーだって言われてたけど、つい同情してしまったばかりにメイヴに利用されまくってる修復担当。しかしたかがメンテのみの彼らに彼女の設定を変更できる権限があるのか? という疑問はある。上層階に簡単に出入りもできるし、修復のみしかしない人間が重要な部門のある場所にも出入りできるって、ちょっとセキュリティ甘くない? それとも彼らふたりも上級の技術者ってことなんだろうか。
ただ全編シリアスな展開の話の中でメイヴに協力することになるフィリックスは面白みがあってよかった。もうちょっと笑いをとってもいいと思ったくらい。

あとは雑感。
AIたちが取る行動、レヴェリーズはとても人間らしくて美しいなと思いました。これも後半で仕組まれたプログラムであることが分かったけれど。
そして、このドラマにも出てきた「バックドア」! またか! これって魔法の仕掛けだよね。これさえあれば、ストーリーにおいてどんな例外も許されてしまうように思うの。
バーナードの妻ローレンに「SUITS」のジェシカことジーナ・トレス。
プロデューサーのひとりにブライアン・バーク。この人の名を白文字で見るのは「LOST」、「POI」に続いて3度目だ。
よく分からなかった点は、
砂に埋もれた町、エスカランテ。ドロレスの故郷だけれど、初期では町も教会もちゃんと存在しているのに、ウィリアムと一緒に来た時は砂に埋もれていた。その理由は?
フォードがバーナードに見せた、ウエストワールドを作り上げた技術者3名の写真。フォードとアーノルド、そしてもうひとりは誰?
他にもいっぱいあるけど主に上の2点は非常に気になった。


前述のウィリアム役ジミ・シンプソン。きみ、いい役獲ったねー!! と手放しで大絶賛したい。あの純粋でドロレスとの愛を心から信じてたウィリアムが数十年後にはあんな姿になるとは誰が予想できようか。
彼がEp02に出てるのは知ってましたが、私はそのエピのみのゲスト出演だと思ってたんです。でも先日開催されたSDCCに来てたから、つまりそれってS2にも出演するってことなんだよね?てことでようやく視聴に至りましたが、すごい、出ずっぱりじゃない。共演のベン・バーンズとはとても仲が良いみたいです。
エド・ハリス。ヴィゴと共演してたウエスタンムービー「アパルーサの決闘」(2008)でもやっぱりかっこよかったですが、こちらは黒づくめの服で乗る馬も黒く、超極悪人。凄みがありました。しかしまぁアンソニー・ホプキンスやエド・ハリスがTVドラマに出演する時代になったんですねー。時代が変わったわ~ってしみじみ思っちゃった。

製作はジョナサン・ノーラン。脚本も監督もしてるから、実質彼がショーランナーと言ってもいいくらいかな? ジョナサンは今までも、兄のクリストファー・ノーランと脚本を書いた「バットマン」で出来なかったことをPOIで描き、POIで描けなかったことを今この作品で描いてるんだけど、性表現、暴力シーンの規制が緩いHBO(「SatC」や「ゲーム・オブ・スローンズ」もこの局ですね)で放映ってことで、なんというか、もうやりたい放題。窮屈だったCBSとは違い、すげーのびのびと作ってます感が画面からばしばしと伝わってきますね……(笑)。

音楽はラミン・ジャワディ。オープニングシークエンスの曲はピアノがたいへん美しい旋律です。そしてしょっぱなからEp01でローリング・ストーンズの"Paint it Black"のクラシックバージョンが最高に痺れました。Ep04のビゼーのカルメンの「ハバネラ」も素敵で、音楽の使い方うまいなーって思いながら見てたのですが、なんと最終話のラストシーンで流れたのはRadio Headの"Exit Music"のクラシックバージョン。こちらもかなりキました。だってこれ、POI S3最終話の最後のあのシーンに流れた曲じゃない! もうこちらの心がぐりぐりと抉られました。あの曲が流れたらその後に起こるのは悲劇しかない。間違いない。POI視聴済みの人間はそう刷り込まれてるもん。そしてその通り、AIたちが立ち上がって人間たちを撃って撃って殺しまくるというシーズンフィナーレでした。あーもう、やってくれたな。

Westworld Final Song "Exit Music (For a Film)" - Radiohead by Ramin Djawadi

音楽ですが、そもそもPOIの最終話(S5Ep13)の冒頭に流れたのが「エクス・マキナ」の挿入曲からして、あの時点でジョナサン・ノーランの次の作品のテーマは人口知能ですよって伏線が張られていたようなものかと。だってPOIで流れる曲は今までどれもそんなに新しいものはなかったのに、なぜあれだけは前年に公開されたばかりの映画の挿入曲だったんだろうって違和感というか、珍しいなと不思議に思っていたので。まぁ個人的かつ勝手な解釈ではありますが、私はそう考えています。


しかしこれ、シーズン2を作る必要はあるのだろうか? ある意味S1のラストはあれできれいに終わっていると思うのです。S2が壮大な蛇足になりませんようにと祈るしかない。


M・エマソンのゲスト出演ドラマ

エマさん今月お誕生日(63歳!)なので、彼がゲスト出演した作品をみっつ。

Without a Trace FBI失踪者を追え!
S1Ep19 Victory for Humanity (2005)

エマさんがゲスト出演してる回だけ視聴だったけど、メインの登場人物4人がみんな魅力的でなかなか面白かった。舞台はNY。エマソンは高校の副校長のウェスマー。同僚で友達であるはずの理科教師ジョシュが金を持っていると知って、生徒のひとりにジョシュをけしかけさせて金を巻き上げようと画策する、めっちゃ小物感ある役でした。警察の取調室でじょじょに正体が明らかになるんだけど、姑息な態度がもう最高にうまい。
自分の設立したIT会社を売却して金持ちになった教師、ジョシュ役のクリストファー・ゴーラム(読み方合ってるかな?)。容姿がくしゃくしゃの鳥の巣頭に真っ赤な唇、ひょろっとした背丈でめっちゃベン・ウィショーに似てました。


Law & Order: Special Victims Unit ロー・アンド・オーダー:性犯罪特捜班
5Ep14 Ritual (2010)

こちらも舞台はNY。ドラマのタイトルからして、えー……な案件ですが、そのドラマにゲスト出演ってことはつまりその、あれですね……と見る前から気が重かったのですが、案の定でした。しかも小児同性愛者っていちばんあかんやつやん……。なので感想も特にあげません。具体的に書くには辛すぎる。
「ブラックリスト」のミスター・キャプランことスーザン・ブロマアートが出てました。彼女は本家の「ロー&オーダー」にも何度か出てる準レギュラーのようです。
おそろしいことにこのドラマ、1999年に始まって2017年の今もS19が放映中。あの、世の中そんなに性犯罪がはびこってるんですか……? 舞台はNYですが、いったいどんな街なのよ。もう泣きたい。幻想と知っていてもNYには美しい夢を抱いていたいわたし。


Law & Order: Criminal Intent ロー・アンド・オーダー:犯罪心理捜査班 
S1Ep16 Phantom (2009)

あー、これは字幕なしの英語で見たので理解度は50%以下です。国連で働くエコノミストのジェリー・ランキン(エマソン)。でも実はそれは嘘で実態は詐欺師。でも妻と子供もふたりいる父親なうえ、家では子供たちから"Daddy the hero"と慕われているのですが。
刑務所から出所してきた男の妹、シャーロット(カーラ・ブオノ。POIではマルティーヌ役でした!)に近づいて男が得た金を巻き上げようとする役でした。終盤は、もし自分の本当の姿が子供たちにバレたら失望させてしまう、だったら知られないまま殺した方がいいとまで思いつめてショットガンを手にするのですが。
そのジェリーを説得する捜査官、ゴーレム役のヴィンセント・ドノフリオがすっごくよかった。ドノフリオ、ドラマに出てたのですねー!
エマさんは机にちょこんと両手を置くのはもう癖ですね。しかし3作品ともまったく変わらない姿でほんとこの人歳をとらないというか年齢不詳で怖い。


てことで、すべて犯罪者役のマイケル・エマソンでした。もしかして悪役じゃないハロルド・フィンチ役だったPOIってすごく貴重なドラマだったのか? と改めて思う次第。いい人な役のエマさんはどこで見られるんや……。
と言いつつも、実は彼の出演する未見の作品で今いちばん見たいのはウィリアム・ヒンクス役でエミー賞を受賞した「ザ・プラクティス」なのですが、その回はDVD化されていないし、オンデマンドでも見つからない。それどころかUSのアマプラやiTunesで検索しても出てこない。版権の関係か、幻の作品になっちゃってるみたいで手も足も出ない状態です。どうしたら見られるのかなぁ。


海外ドラマロケ in 札幌

は……? なんでガエル・ガルシア・ベルナルが札幌に……??

¡Qué bonito e impresionante es Hokaido y su capital, Sapporo! #mozartinthejungle

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どうやら彼が出演しているドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」の撮影らしい。
札幌市のサイトではエキストラの募集もしてた(すでに締切済)。

ドラマ「モーツァルト・イン・ザ・ジャングル」


確かに日本で海外ドラマの撮影、かつエキストラで参加できるってなかなかないチャンス。参加できた人うらやましい。しかもガエルに会えるんでしょ?いいなー!
アメドラってどんな感じで撮影してるんでしょうね?日本とはやっぱ違うのかな(つーかそもそも日本のドラマの撮影自体、どんなのか知らないですが)。

ちなみにこのドラマ、アマプラに入ってるし、まもなく始まるS4にはエマさんもゲスト出演あり。

‘Mozart In The Jungle’: Michael Emerson Set To Recur In Season 4

グッド・ワイフ シーズン1

The Good Wife Season 1 (2009-2010)

字幕で鑑賞。製作総指揮はリドリー&トニー・スコット兄弟。打ち切られることなくシーズン7まで続いて円満に終わった上に、現在はこのドラマのスピンオフ、"The Good Fight"まで誕生しているくらいだから人気があったドラマかと思われますが。うーん、私にはそんなに魅力的ではなかった。続きは見ることはきっとないかな……。
多分主役3人、ピーター(クリス・ノース)、アリシア(ジュリアナ・マクグリーズ)、ウィル(ジョシュ・チャールズ)の三角関係に共感もできなければまったく興味も湧かなかったのが原因だと思います。カリンダとバートン刑事の恋愛関係の行方は気になるんだけど。
このドラマの何が辛いって、ピーターとアリシアの子供たちがティーンエイジャーという微妙な年ごろな時期に父親のゴタゴタ、しかも不倫というセクシャルな側面がいやでもクローズアップされる騒動に巻き込まれて色々辛い思いをしていることに心が痛むのです。
特にEp22での、監視装置を付けられて自宅から一歩も出てはいけないという条件で保釈されたのに、妻との言い争いで納得いかず衝動的に家を飛び出してしまった父親のピーターが再逮捕されないように、息子のザックと娘のグレースで親をかばうエピはもう辛すぎた。夫婦の勝手な事情で子供たちにそんな思いさせるなよって腹が立った。

まぁそれを除いても、弁護士もの、かつサイドストーリーで事務所のゴタゴタ(法律事務所が財政危機に陥っている)が描かれたり、もちろん法廷のシーンも多いのですが、こういうドラマでは登場人物の弁護士が犯罪に巻き込まれたり誘拐されたり、事件現場や法廷で突如銃撃戦が起こったり、街中で犯人を追ったり逃走劇を繰り広げることはない(笑)ので、つまりわたしはやっぱりクライム・サスペンスが好きなんだなと改めて思った次第。「SUITS」もS2の中盤で視聴が止まっているのも多分これが原因だと思う。ビジネス英語の勉強にはかなりなるんだけど。


いくつか印象に残ったエピを。
Ep12で出てきたオキシコドン。「ブラックリスト」のS2でもレスラー捜査官が中毒に陥っていた鎮痛剤ですね。しかしそんなに大勢の中毒者が続出するならもうこんな薬は処方禁止にしてしまえばいいのでは……本当に必要な人の元にだけ届くようにしろよ……。
Ep14の時間制限がある話やEp17の病院内のひと部屋を臨時の法廷にして戦うのは非常に面白かったし、Ep18の陪審員主観の話も興味深かった。

登場人物。前述通り、ピーター、アリシア、ウィルはあまり関心がなく。ピーター役のクリス・ノースはSatC以来お久しぶりです。
ケアリーがいつも眠そうな目をしてるのが何かに似てるなってずっと思ってたのですが、あれだ、レオ=レオニの絵本に出てくるフレデリックにめっちゃ似てませんか?
イーライ・ゴールド役アラン・カミング。穏やかな態度と表情とは裏腹にかなりやり手のコンサルタント。彼はなかなか見応えがあった。
PCにめっちゃ疎いタシオニ弁護士は登場するとこっちもちょっと力が抜けてふふっと笑ってしまう可愛らしい女性。演じるのはキャリー・プレストン。
そして私がいちばん好きなのはカリンダ(アーチー・パンジャビ)。最初私はカリンダはパラリーガルだと思ってたら、どうやら彼女は私立探偵みたいなポジションで。もちろん法律にも詳しいんだけど、かつて検事局にいてピーターのもとで働いていた経歴もあり、人脈もあれば法的に弁護士ができないことを彼女ならできるっていう部分が非常に大きくて、アリシアたちが法廷で勝てたり裁判の相手に優位に立てるのにかなり貢献しているのは間違いないと思う。
いつもクールで性的指向もちょっと謎で、それゆえ彼女の本音はあまり見えてはこないのだけれど、唯一バートン刑事の前ではいつもとちょっと違う素直なカリンダが見られて好きです。
そのバートン刑事、すっごく男前でちょっとイタリア系かなって思う濃いめのハンサムなんだけど、なんと演じるのはジェームズ・カーピネロなんですね! びっくりしました。この人こんなにかっこいいんだ!って新たな面を見せてもらいました。


プロデューサーのひとりにアマンダ・シーゲルがいるせいか、POIのキャストがちょいちょい出て来てちょっと面白かった。デヴィッド・ヴァルシン(POIでの役名:スカーフェイス)、ペイジ・タルコ(ゾーイ・モーガン)、エイミー・アッカー(ルート/サマンサ・グローヴス)、そして前述のジェームズ・カーピネロ(ジョーイ・ダーバン)、キャリー・プレストン(グレース・ヘンドリクス)などなど。

ハップとレナード ~危険な2人~ シーズン1

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Hap and Leonard  Season 1 (2016)


全6話。80年代のテキサス州が舞台のお話で、ジャンルはクライムサスペンス……かな? 冒頭でハップとレナードが入ったスーパーのBGMにTears for Fears の"Everybody Wants To Rule The World"(名曲!)が流れたので、80'sヒットソングがガンガンかかるかと思いきや全編通して60年代オールディーズがフィーチャーされたドラマでした。

ハップが元妻トルーディから金儲けの話を持ち掛けられて、レナードも一緒にいざ一攫千金と思いきや彼女は他の仲間も引き連れてきて、計6人で川に沈んだ金を引き上げるんだけど、やっぱりというか案の定というかトルーディはその仲間と一緒に元夫のハップを裏切り。しかも予定よりも手にできた金はかなり少なくて。で、彼らの強奪とは別に町では警官殺しが発生して、そのせいで普段より警察の目があちこちにあって道路では検問も実施されるのですが、その警官殺しの犯人、ソルジャーとエンジェルのカップルが実はトルーディたちと契約したヤクの取引相手ってことが分かり。それが全6話中4話目の後半で、そこからやっと面白くなったという感じ。そこまでが長かった……!

バイブルベルトに入ってる保守的なテキサス州(60年代のシーンでミンストレル・ショーが出てきたのにはほんとびっくりしたよ……)でアフリカ系でゲイのレナードとずっと一緒にいるストレートの白人ハップの関係ってそうとう奇妙で、彼らの基礎になるものっていったい何だろう?と思ってたのです。ハップにとってはレナードと一緒にいるのはリスクが高いし、日雇労働のような仕事で食いつないでいるのなら、他の州や地域に移動してもよさそうなんだけど、自分の生まれた州から出たことないアメリカ人も多いって聞くし、差別は受けるけどそこまで思い切ったことはしない、できないという感じなのかなぁと思っていたのですが、その奇妙なコンビの始まりは最終話でようやく明かされました。子供の頃、酔った白人男性が起こした交通事故でふたりはそれぞれの父親を亡くしていたんですね。どちらの家庭もそれぞれ片親だったみたいで、唯一の身寄りを失ったふたりはその年齢の頃からずっと支えあって生きてきたみたいで。切ない。
ラストは金に関わったメンバーの中で生き残ったのはハップとレナードだけだったので、何が起こったのか真相は彼らの胸の内だけに収まり、金自体も無事手に入ってなんとかハッピーエンド。しかし亡くなったレナードのおじさんの家の地下には白骨化した死体が……!というまことにクリフハンガーな終わり方でした。


このドラマ、お目当てはソルジャー役ジミ・シンプソンだったので、サイコ野郎な殺人鬼はたいへん満足しました。罪の重い警官殺しを平然とやっちゃうあたり、恋人のエンジェルもソルジャーもおそらくヤクの常用者かと。彼のハッカー以外の役(笑)を見たかったってのもありますが、全編出ずっぱりで見てて楽しかった。最近わたしの中でジミ・シンプソンが熱いぜ。
彼は普通の役どころは多分あんまり似合わないように思う~。通常からちょっと逸脱した、でも飄々とした態度のなに考えてるか分かんない人を舐めた役。それでいて顔は甘めで年上から可愛がられそうな男。彼、30代後半くらいかなと思ってたので1975年生まれと知ってびっくり。ちょいベビーフェイスですね。早く「ウエストワールド」見なきゃ。



キッチュな柄のシャツもよく似合う41歳(「キッチュ」ってもう死語やな……)


ちなみに2話目に出てきたカウボーイハットをかぶる聖書売りのおじさん、プレスコット・ジョーンズ。演じるのはジェイ・ポッターという名の俳優さんですが、この人がまたブレット・カレンに瓜二つかってくらい激似で、imdb見るまでぜったいブレットだと疑わなかった私。