パーソン・オブ・インタレスト シーズン4総括

S4は、初期の頃に戻った感じで、S3より流れも内容も良かった。何よりリースくんがちゃんと活躍してたから!もうこれだけでありがたいから!!私のハードルも低くなったものよ…。
お気に入りの回は、02、06、11、14、20、22。特に11は、あまりにも面白くて何度も見ました。

それでもS1、2の頃に比べると、どうしちゃったんだ、な部分もある。

S3から仲間が増えたことで、S4もどうにも緊張感が無くなってしまって。特にそう思ったのは、Ep13であれだけ葛藤の末にフィンチの元を去ったルートが、Ep15ですぐにまたフィンチの危機を救うためにあっさり現われたこと。え、あれだけハロルドハロルドってくっついて回ってたルートが、Ep13で別れの言葉と共に去って行った展開はなんだったの、と。
これがS1、2だったら、フィンチとリースの2人しかいなかったから、フィンチが危機に陥ったらいかにリースが助けに来るか、リースがまずい状況になったらいかにフィンチは自分のスキルを駆使して救うのか、制作陣は色々知恵を絞ったと思うのですよ。その結果があの練りに練られた面白さ爆発のS1、2だったのだろうね。

そしてそして、もうほんとに大問題なのは、フィンチとリースのバディものなのになぜその2人を分けてしまったのか!それって視聴者は全くもって望んでないよ。POIは、タイプの違う対照的なあの2人が一緒だからこそ生まれるケミストリーが面白いドラマでしょう?私はかなり2人に肩入れして見てるからバイアスかけて見ちゃってるけれど、それでもS4におけるふたり一緒のシーンって、本当に本当に少なくて。泣けてくるくらい少なかったよ…。なにこの人たち、仲違いでもしてるの?ってくらい…。

もしかして、このままシーズン重ねていったらリースは自身の幸せを見つけ、フィンチも彼の新しい出発を応援するだろうからそのままコンビ解消、S5~6あたりでリースは退場してたかも、という想像もしました。それはそれでありかもしれないけれど、私はなかなか幸せになれないリースくんでもいいよ。というかこの人は「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンと同じで、傷ついてボロボロになって血に濡れれば濡れるほど壮絶に美しくなるキャラクター造形なので、定期的に不幸のどん底に叩き落したくなるんだよ…。S3Ep10が何よりの証拠じゃない。

あとはですね、リースのシャツのボタンが、S4では1つしか開いてないのも残念…!今までは、雨が降ろうが雪が降ろうが、隣にいるフィンチが帽子にマフラー、手袋姿でがっちがちに防寒してようが、リースくんはコート着ててもボタンは絶っっ対2つ開けてたからね~。S4では白いシャツの生地も少し厚手になってるし。あのうっすい白シャツが、いつも胸元で少しクシャってなってたのが最高だったんだな今思うと!(どんだけ細かいの私)


Ep16のケイレブのような、再登場の人物に、ハーパーをはじめとする新しく出てきた人物。けっこう増えてきたけど、ちゃんと回収できるのかな?S4放映中はまだ打ち切りが決まってなかっただろうから次々出してきたんだろうと思うけれど。
最初からS5で終了とゴールを決めて物語が展開していたわけではないので、広げるだけ広げてきた話を、S5で回収しないといけなくなってしまったのは痛い。果たして納得いくフィナーレとなるのか。それとも、いろいろと疑問を残したままで終わるのか。

イギリスでは6~13話くらいで1シーズンのドラマが多いんだけど、案外それくらいでもけっこう話を掘り下げられるので、S5の13話もいい結果をもたらしてくれないかな、という期待もしてます。最初からS5を終着点と決めて走りきったのが「ブレイキング・バッド」なんですよね。あーPOIもそうだと良かったなぁってどうしても思っちゃう。


あとはですね。S2セルDVDの特典映像で、撮影はNY、編集はLAでしてる、ていうのを流してたけど、制作陣は、現場をちゃんと見てるのかなぁ~って。現場でしか分からない、キャスト、スタッフ達が醸し出すその場の雰囲気や方向って絶対重要だと思うのですよ。もちろんNYとLAを行き来している人間はちゃんといるんだろうけれど。
そしてこのドラマのプロデューサーの多さ。話数が多いからそれだけの人数が必要なのだろうけれど、「船頭多くして船山に登る」になっちゃってないかな?とも感じました。

ちょっと辛口になっちゃったけれど、S1、2の展開の面白さ、脚本の素晴らしさを思うと、なんでこうなっちゃったの!?と残念に思う展開がいくつも見られたので。でも最終話が劇的に面白かったので、今シーズンは、「終わり良ければすべて良し」です。

S3、4はずーっとシリアスな展開だったので、ちょっと息抜き回もあると良かったなー。S4Ep17でもちょこっと書いたけど、フィンチとリースが休暇を取るとか、今までに助けてきた人たち総動員で逆に彼らを助けてあげる回、とかね!あれから成長したレイラとか会ってみたいじゃない。


もう身分はバレちゃってて隠す必要もなさそうだし、刑事と教授は辞表でも出して、S5では元の身分に戻って下さい。そして思う存分「リース君」「フィンチ」って呼び合えばいいよこの2人は!もう離ればなれにはならないでずっとずーっと一緒にいてほしい!!
使うと身分がばれるから凍結してたフィンチの資金も、もうガンガン使っていこうぜ!あの思い切りのいい半端ない額のお金の使い方もこのドラマの魅力じゃないの。フィンチはあの高級なスリーピースのスーツを着てこそのハロルド・フィンチだもの!


さて、色々と書きましたが、S5、というか、この物語のラストを色々想像しておりまして。考えられるのは次のパターン。

1.フィンチとリースが死ぬ (S1Ep01「遅かれ早かれ共に死ぬだろう」)
2.フィンチが死んでリースは生き残る
3.リースが死んでフィンチは生き残る
4.フィンチとリースの両方生き残る

それに加えて、

A.サマリタンは壊滅、マシンは存在し続ける
B.サマリタンもマシンも壊滅

を掛け合わせると、色々組み合わせが生まれるんだけど。マシンが滅んでサマリタンが残るのは絶対にないと思うので除外。それと、ファスコは死なないと思う。彼は法を守る側の人間だしカーターの遺志を継いでいるので、ファスコは死なせてはいけないと思うの。もし彼が死んだら、このドラマに正義や法はなくてもいいことになってしまうので。

何度も言ってるけれど、私はフィンチとリースがともに死ぬラストはウェルカムなので、1×Bがいいかな。マシンがなくなったら人助けはもう出来ないけれど、フィンチもリースもいなくなるならそれ自体の存在意義はもうない。2人が今までしてきた人助けやスーツの男はNYで都市伝説になって、彼らは人知れずひっそりとその人生を終わらせるのはあまりにも美しいラストじゃないかと。
フィンチは自分の造ったマシンの責任を取る必要があるから、2×Bもあり。そうするとまた大切な人に死なれるリースは不憫かなぁ。
自身の運命は全てフィンチに委ねたリースに重点を置くと、3×Bの可能性も。リースは今までも散々死亡フラグ立ってるし、こっちの心構えはできてるよ。
4×Aか4×Bの結果になると、ハッピーエンドではあるけれど。そこへどう持っていくかのストーリー展開では「あり」かなぁ…本編がそうなりつつあるような方向だし。

でも私はこのドラマにだるだるの甘ったるい、万事がうまく行きました的なおめでたいラストは求めていないのですよ。もう奈落の底につき落されても、これしかなかった、くらいの痺れるラスト求む。

最後に動画を2つ。
・2015年10月のNYコミコンで流れたS5のティーザー

Person of Interest 2015 New York Comic-Con Sizzle Reel

マシンは調子悪くて人物の認識がうまくいかない状態。どうやらS4のラストから2か月後くらいのことみたいで。なんでルートがパジャマ姿?ルートになったフィンチが髪をかきあげたり、リースになったルートがいつものけだるい話し方するのが大爆笑。エイミーとエマさんの芸達者ぶりが光る。ファスコになってるリースがもぐもぐしてる(!!)し、ルートになったフィンチがリースを"Johnny boy"って呼んでるし。最後は認識した人間全員がルートになっててもうめちゃくちゃ。マシンはずっとリースのことを"Primary Asset"で認識してるんだけど、最後には彼を"Analog Interface"って表記してる。うーん、なんでなんで??

これを撮影してるキャスト達を想像するのも面白いよね。みんな、撮っては何度も衣装チェンジしてまた撮って。
えぇっと次は誰だっけ?
俺はこんな食べ方しねーぞ!
首の角度はこのくらい曲げるとどうかな?
違うわ、髪を振り払う時はこんな感じよ
もっと気怠く話した方が良くないか?
(さてそれぞれどのキャストが言ってそうな言葉でしょうか)
とかね、とかね!みんなそれぞれ相手の演技にアドバイスしたりダメ出ししてたらいいんじゃないかな!

・クリス・フィッシャーが、自身が監督したPOIのエピソードを再編集した動画をup。

Chris Fisher Director/Producer

バックに流れる音楽が変わると印象が全く違う。彼の手掛けたエピはどれも秀作。S5Ep13の最終話も彼が監督なので、楽しみにしてます。

DVD特典映像 "Music of Interest"

ラミン・ジャヴァディが手掛けるこのドラマの音楽には非常に魅られていたので、特典映像は大変興味深く見ました。

驚いたのは、サマリタンのテーマは、マシンのテーマの旋律を逆から演奏してテンポを変えて作ってあること!その発想がすごい!!だからマシンのテーマとサマリタンのテーマを合わせても親和性が出るのですね。いやこれ1本取られたわ。

私は、S1の最終話、フィンチが拉致されて、リースがマシンに、フィンチを助けるために力を貸せって言う時に流れる、"Listening With a Million Ears"が大好きで。このドラマの曲の多くは、ドラマの内容に同じく、ほぼ全編マイナーコードで流れるんだけれど。"Listening~"では、その中でほんの数小節メジャーに転調する部分があって。それが、リースなら必ずフィンチを助けてくれる、という、クリフハンガーなラストだけれどS2への明るい展開と希望が感じられる曲調で、ものすごく気に入ってます。

オープニングのテーマ曲も、毎回毎回聞いているうちに、今じゃなくてはならない曲で。これも、ヘッドホンを使って音大きめでよーく聴き込むとかなり重厚に作ってあることが分かるし、特典映像にもあったように、オーケストラの生演奏で録ってあるので非常に美しい旋律に仕上がってて。ちなみに私のiPhoneの着信音はこのオープニングソングなんだけど、いつもマナーモードにしてあるので滅多に聞けないの(苦笑)。

海外ドラマのオープニングってたいてい1分切ってるから、すごく短くて最初は驚きました。

今、映画館でドラマ「シャーロック」が公開されているけれど、何が羨ましいって大画面もさることながら、音が大音響で聴けるのがいいなー!映画館なら当然サラウンドだし(今ってもう5.1とか7.1チャンネルなんて超えてるよね?)、私も一度でいいからPOIをTHXとかシネマシティ立川の爆音で味わってみたいよ~。

そんな願いがかなうかも?なラウンドワンのこの部屋はすごく気になる。
3月1日にDVD / ブルーレイ鑑賞ルームが登場!

あとこの特典映像、音楽を紹介するために過去の色んなシーンがちょくちょく挟まれるんだけど、久しぶりにS1Ep01のシーンが流れて、リースくんが、というかジムさんが若い若い!しかも、さすがにこれはちょっと痩せすぎでしょう!てくらい痩せててびっくりしました。

POI S4 Ep22

最終話、すんげー面白かったです!!!!

私、S3の最終話が悲しすぎて悲しすぎて涙も出なくてしばらくショックで茫然としてたから、次シーズンが期待できる今回S4のラストはこういう終わり方ですごく嬉しかったし、ゴッドモード入ったリースがもうPOI史上最高に最高すぎか!!!ってくらい自分でも何言ってるかよく分からないんだがそうなのこういうリースを私は見たかったんだよぉぉおおお!!!まぁこの人はゴッドモード入らなくても強いんだけど、最近それが見られなかったのでね…。リースの方からマシンにあの淡々とした話し方で"Can you hear me?"って尋ねるのが良かったの!だってこの人もマシンへのアクセス権限を持っているのにそれが全然活かされてなかったからさー!

そして今回のエピはもう号泣で。S3Ep10のファスコの台詞以来で久しぶり。しかもまさかの人工知能に泣かされるとはー!!いつのまにか、見てるこっちもマシンに愛着持つようになってたんだなぁ…。


…ということで、いつものように箇条書きレビューは以下から。

マシンの調子が悪いので、監視カメラの画像も ノイズが入ってどんどんぶれていくように
醒めた目でドミニクをちらっと見上げる目線のリース。S1の頃はよく見られたので、久しぶり
フィンチ、その電話に「リース君」って出ちゃだめ!
「ショウの次はジョンも見捨てろと?」「マシンは彼を助けるわ」
マシンはなぜリースは助けたのにショウを助けられなかったの?やっぱりあの時はシミュレーションに時間を取られて彼女のことを計算する時間がなかったから?
S1のラストはルートに連れ去られたフィンチ。S2のラストはルートの後を自分から付いて行ったフィンチ。そして今回S4では、ルートが盗んだパトカーを自ら運転するフィンチ。感慨深いわぁ…
やっとケイレブとフィンチが再会できたね!スウィフト先生って呼ばれて、フィンチが本当に穏やかな笑みを浮かべてたのが、私ちょっと泣きそうだった。もっと幸せな再会の場があったかもしれないと思うとなおさらね
FAXでリースに指示を出してきたマシンがとってもアナログで可愛いぞ
"Can you hear me?" "Hell Yes."
この返答に!その醒めた目のまま即撃ちのリースに!猛烈に痺れました
「ウソや殺人とは無縁だった」と、マシンの価値を認めたコントロール
グリアを追い詰めるコントロールがよかった!マシン側に付きそうな彼女はS5でも活躍する場所が間違いなくあると思うんだけど、あれはやっぱり殺されてしまったんだろうか
あぁーやっぱりグライス殺られちゃったか
ファスコひとりでドミニクとイライアスを車で移送って、ちょっとここは脇が甘い
まさかのリース以外の人間が大型トラックで横から突っ込む手段を使うとは
変電所のシーンは、電圧が不安定で部屋の明かり付いたり消えたりするのが効果的
マシンがルートとリースの両方に同時にアクセスしてきたのは初めて


“Can you hear me?” “Yes.” “Good. Now kill the lights.”

そしてフィンチとマシンの会話。もうこれは一字一句、息を詰めるようにして
見てた。フィンチを父と呼び、あなたを守れなかった、と謝ったマシン。そして、死ぬ時は私は苦しまない。私を作り上げてくれて、ありがとう、と。もうここまで言われて、作ったフィンチの心境はいかばかりだろう。あんなにマシンに自我を持たないようにしてきたのに。果たしてフィンチはマシンをどうするんだろう?という新たな疑問も生まれてくるわけで。だってどう考えても情が移ると思うの
マシンと会話するフィンチの表情。慈悲深く、悲しげで、そして、きっとこうなってしまうであろう結果を予測していたかもしれない、悟ったような顔
この時のバックに流れる音楽も最高で。だって曲名が"Welcome to the Machine"ですよ!この曲をこのシーンで使うためにフィンチの開発したものを「マシン」と名付けたんじゃないかと思うくらい!!久しぶりに鳥肌立つシーン展開でした
「きみを巻き込んでしまってすまない」「好きでここにいる」
自分のせいでリースが死ぬのは望まないフィンチと、自分が死ぬのはフィンチを護る時と思っているリース。このねじれっぷりがまさしく「パーソン・オブ・インタレスト」というドラマの主役2人なんです!
リースとルートがガンガン撃ちながら突き進み、アタッシェケースを持ち運ぶフィンチが続く。彼こそがまさにマシンの生みの親。シーズンフィナーレを飾る、最高のラストシーンでした

S1Ep01では膨大な数のサーバだったのが、S4Ep22では、核の部分だけとはいえとうとう小さなアタッシェケースのサイズに収まってしまったマシン。これを持ち運んで、次シーズンではどういう展開になるのか。俄然楽しみになってきました


Person of Interest - Father i failed you

POI S4 Ep21

Ep12でフィンチがコントロールに言った、「あなたの組織内にスパイがいるかも」のアンサーが、今回拉致されたシェリー
コントロールは今後どっちの方向に向かうのかちょっと楽しみ
前エピのことがあるからだろうけれど、リースが周りの人間に感謝の言葉を述べると0.1秒で死亡フラグ立つのでお願いやめて
ギプスの中にチップを隠すのって、盗聴器を隠してたと思われた(でも実際にはなかったけれど)「インファナル・アフェア」思い出すなぁ
まだまだショウの件を引っ張るのね~。私は正直どっちでもいいです…
マシンを脅して指示を出させる方法は、S1のラストとS2の最初の、フィンチを探すリースを思い出させる
日差しは春めいてきたけれど、まだまだ雪深いNY
ホームレス姿でストレッチャーで運ばれたフィンチが…!やだ可愛い!めっっちゃめちゃ可愛いです!60歳の男性を捕まえて可愛いだなんて失礼だけど、いやーん、マイケル・エマソンにこんなキュートな側面があるなんて!!惚れた
メガネがないと、きょろんとした目が際立ってよけい可愛く見えるよね、エマさん
ムッとしているフィンチをよそに、医者に扮したルートが「妄想型の統合失調症よ」って(笑)
フィンチっていつもルートに突然役割を振られるんだけど、すぐに合せるのがすごいしそれがまた笑える
ターミネーターなマルティーヌ。美人だし強気だし、私はすっごく気に入ってたのに!ルートとガチ勝負で首をひねられて死んで退場っていう展開は、非常に残念
開頭手術とかそういうのはなんかやり方チープに思えるんだよな。グリアってそういうこと指示する作戦を考える人間には思えない。もっと頭脳戦で攻めに来るタイプかと
「きみが死んだ瞬間、マシンは代理の人間を立てる」とフィンチは言ったけれど、実際はそうではなかったことが示された
Ep11でショウを救えなかったマシンが今回はじき出した答えは、「ハロルドは間違い(フィンチやルートの代用はいない)」「あなたたちは救う(今度は失敗しない)」
気送管、70年代のアメリカ映画でこれよく見たよー!懐かしいわぁ。つーかこれ気送管っていう名称なんですね。初めて知った
髭が伸びたイライアスがセクシーだな!
リースは撃たれた怪我がちゃんと治りきってから活躍してほしいです。S3Ep10の時はそれが語の展開に非常に効果的な役割を果たしていたけれど、S4はこれで2回目だし、その状態で彼が活躍するにはなんか中途半端に思える
前髪が降りるとちょっと若く見えるリース
イライアスはフィンチのことは知ってるけれど、その後ろにあるマシンの存在や役割は知ってるんだっけ?
ファスコも打たれ強くなったよなぁ!拷問受けてもジョークが言えるなんて、かっこよすぎだ
まーたーハーパーかよ!こいつ今までだったら絶対真っ先に殺されてるキャラだろうに、何でこううまいこと生き延びるんだろ
フィンチの隠れ家を本当は知っているのに、知らないと嘘をついているハーパー。この、全員にいい顔してる彼女の態度が私は大嫌い。小物でせこすぎる。どうしてマシンは彼女を選んだのよ
「あんたのボスはどこにいる?」「実は知らないんだ」。リースが知らないって…なんか本当にさみしいこの一言は。リースはいつだってフィンチの居場所を知っていたのに
イライアスとリースのやり取りが素晴らしい
「古い友人に会って、生きることの大切さを知ったんだ」
「ジョン、きみは高潔な男だ」
イライアスに対して笑みさえ見せるリース。この2人の絆がここまで深まるとは…!
「自分のせいで友人が死ぬのはどんな気分だ?」をそのまんまドミニクにきっちりお返ししたイライアス。リンクが本当に裏切者なのかどうか、ドミニクはちゃんと裏取れよ!この頭の悪さが見てていらいらする原因
今回は、アンソニー(スカーフェイス)の仇を取るために、ブラザーフッドに対して仕掛けた罠。イライアスはブレないよなー!
シェリーのスケジュール帳にあった、5月6日 15-04138 の数字の意味は?
次の最終話は、5月6日に起こることと、マシンの居場所が描かれるのかな?


さぁ、泣いても笑っても、シーズン4は、残りあと1話!!

POI S4 Ep20

Terra Incognita

超ド級の重たさを持ったエピソードでした。同時に素晴らしいエピソードでもあり。このエピで、私はリースの見方がガラッと変わった。
今回は、背景にずーっとずーっと悲しい旋律が途切れることなく流れていて、これがまた胸が締め付けられて苦しくなるほど。

S1Ep20で、カーターがそっと上着の内ポケットに入れた、ジェシカとリースが一緒に写った写真。あれがまさかこんな形でリースの元に届くとは。彼女はずっと返したかったのでしょうね。遺品が入ったボックスの中から出てきた時、ちゃんと白い封筒に丁寧に包まれ、ジョンへ、と宛名が書いてあって。

始めは、2008年にまだカーターが新人刑事で、ターニーの部下で仕事してた頃の事件と、2015年の現在に番号が出た人物が同一事件だったことで、カーターが生きてた頃の回想シーンが挟まれてるのかと思ったけれど。そうではなくて、冒頭の、銃声とうめき声と人が倒れた音は山荘で撃たれたリースであり、張り込み中の車内で、カーターは、「私は大丈夫(寒くない)」と言っているのに、車内のヒーターの温度をどんどん上げるリースに、あれ?と思ったら、瀕死の彼が作り出した幻にカーターが現れたのですね。

カーターは死に際のリースの元にやって来たお迎えであり、死ぬ間際にリースが会って話をしたいと強く願ったのは、もう亡くなって会えないカーターだったのだろう。

カウンセリングなんかより、こういう形でリースの過去や本音を引き出してもらう方がこちらもよっぽどスッと受け入れられるし、私はS3以降のリースの描写にどうにもこうにも違和感やそうじゃない感をずーっとずーっと引きずってて、それがおそらくS3以降のPOIを好きになれない大きな一因なんだけれど。

ジェシカを遠ざけたのは、彼女を悲しませたくない、という理由だけでなく、自分が大切に思う人を亡くしたくない、自分自身が傷つくからという恐れ。大事な人がいなければ悲しい思いをしなくて済むから。それは相手への優しさであり、同時に自分自身が抱える弱さ。それがあなたの本当の気持ちなのよ、とカーターは、死の間際のリースに伝える。

そもそもリースは最初っから自分の幸せを投げているけれど、今回はっきりと明かされた、彼の本当の気持ちを聞いてから今までの話を振り返ると、私自身やっと納得できた、というか腑に落ちたし、今までの彼にまつわるストーリー展開もやっと受け入れられたように思う。

愛する人を失う前にその人を手放して、誰か他の人に幸せにしてもらえ、と願ったのに、結局ジェシカの人生は不幸な終わり方でこの世を去った。それはリースにとって取り返しのつかない大打撃。そのショックからようやく立ち直ったはずだったのに、さらにカーターを亡くしてしまったリース。表面上は得意のポーカーフェイスで上手くやり過ごしてはいるけれど、今まで親しかった人間だけでなく、近づいてくる人をも遠ざけようとするのは当然かも。だって、もうこれ以上傷つきたくないから。

それでもカーターは、あなたはひとりじゃない、見守っている人がいる、と告げる。これは、HRを壊滅させるために、一人だけでやり遂げようとしたカーターに、ファスコやリースが言った言葉でもある。そしておそらくその時はカーターの心には届かなかった言葉。だからカーターは命を落とした、というわけではないけれど、自分が掛けてもらったにも関わらずその時は届かなかった大切な言葉を、カーターは同じく大切に思っていたリースに伝えたかったのだと思う。
だから、遠くから車のヘッドライトに気付いたリースが助手席を見るともうカーターの姿はなく、やって来た車の中にはリースを助けに来たフィンチがいたのは間違いないだろうから(S1Ep10と似た状況ってのもあるし)、もう私の役目は終わったわね、と言わんばかりに、カーターは消え去った。

リースは本当に、カーターを大切に思い、心から尊敬していたんだな、と改めて思い返す話でした。リースの、「この事件はひとりで手掛けたかったんだ。君を身近に感じられるように思えて」って、究極の愛の告白にしか聞こえない。


そしてこのエピソードで重要なアイテムは、写真。

全員、写真を持っていたんだ
誰もが写真を持っていたんだぞ

2度も繰り返して言ったリース。彼の初任務中に起こった、人生に強烈なインパクトを残した出来事。リースは写真を持ち歩くような大切な人を自分はもう持たない、と決めた。でもジェシカは、彼との写真を他の人が簡単には見つけられない場所に大事に保管していた。それはつまり、リースが遠ざけたにも関わらずジェシカは彼を想い続けていたに違いない何よりの証拠で。リースにとってはずっと、救えなかった後悔でいっぱいだったけれど、時が流れ、これからはジェシカはずっと自分のことを想っていてくれた女性だった、と、穏やかな心境にシフトする時期なのかも。

ジェシカが持っていた写真が、カーターの手を経由してリースの元にやってきたのも、すごく意味があると思う。彼が心から愛して、今はもう亡くなっている2人。

リースは、自分の弱さを認めて受け入れたら次は明るい場所へと歩き出す時が来たのかもしれない。


このドラマは、メインは人工知能を巡る攻防戦だけど、それと並行して「人は変われる」「あなたはひとりではない」がテーマとして根底に存在しているので、リースも変われる時が来たんだよ、というのを示した回なのかな。


S4まで見てからS1、2を見返すと、その頃のリースって、本当にめちゃめちゃ強くて話し方も一貫して上から目線で強気だし(それがまた見てて小気味いいし爽快だったしね)、相手が誰だろうが、怖いものなしで自分のルールにのみ従って道を突き進む凄腕元CIAエージェントなんだけど。でもそんなリースのメンタル面(主に弱さ)を、良い方向で暴いてくれた今回のエピソードを私はすごく好きだし、こういう表現方法なら大歓迎です。


今エピで、最初に流れるキャストのクレジットの最後に、

Guest Starring  Taraji P. Henson

って名前が出た時、私は本当にうれしかった。セルDVDの特典に収録されているNGシーンや撮影風景を見ても、タラジはいつも明るくてパワフルで、現場を元気にするムードメイカーだったんだろう、と容易に想像できる。今回の、久しぶりのタラジとの共演で本当に嬉しそうなジムの気持ちが伝わってくるし、お互いの演技が、タラジとジム、それぞれの魅力を引き出していて、その結果がこんな見ごたえのある素晴らしい作品になったんだろうな、と感じるの。本当にね、息のあった2人の演技が久しぶりに見られて、カーターが、そのカーターを演じたタラジがいなくなったことが、今更ながら悔やまれます。ジムはタラジのこと大好きだと思う。

こんな素敵な女優さんに出会えて、私は嬉しい。POIに感謝。


それにしてもリースが撃たれたのって、そして死にかけたのって、シーズン通してこれで何回目なんでしょう…。