パーソン・オブ・インタレスト シーズン2総括、ハロルド・フィンチとマシン

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シーズン1に続いて、そしてS1以上に面白くスリリング、テンポも良ければ挟まれるユーモアも素敵、そして何よりフィンチとリースがますます魅力的になった、最高に素晴らしいシーズン2でした。このふたりは魅力的だなんていう表現じゃ物足りない、もうぶっ飛ぶくらいかっこいいからホントに!!だからレビューを書き連ねるのも毎回楽しくて仕方なかった。こんなドラマは後にも先にもこれだけだろうな。そして全てが終わってもきっと思い出すのは廃図書館にいた男ふたりと犬1匹だと思う。

そしてシーズン1がジョン・リースの過去を描いたなら、シーズン2はもちろんこの人、ハロルド・フィンチ。まず始めにフィンチの造形が素晴らしいと思うの。映画やドラマに出てくるIT技術に優れた人間って、たいてい若くてオタクで生活は不規則で食べるものに気をつけることがないし、その才能と引き換えに間違いなくファッションセンスはどこかに置き忘れてきたかのような服装、コミュニケーション能力が低いっていう描写がお約束。なのにこのドラマでは、歳は60歳手前、身に着けるもの・食べるものにこだわりがあって健康志向、天文学的な額の財力があるけれどもそれでいて控えめな態度なITの天才、趣味は希少本の収集というハロルド・フィンチは今までになかったキャラクター。ここにまず惹かれる。
あの髪型は真ん中をワックスかなんかで立ててるんだよね?S4でホームレス姿の帽子を取ったあと自分でくしゃくしゃって手櫛で整えてるからこだわりあるのかな、なんて。
そして、現在と過去を行ったり来たりのドラマですが、見てるこちらはマシンの動きや年号が画面に出てくるので、あぁこれは過去のハロルドなのね、って分かるのだけれど、エマさんは当然演じ分けているわけで。これ本当にすごいと思うのです。メガネを替え体の障害がない状態になると、フェリー爆破事故の前のハロルド・レンになっている。おそらく1日のうちで過去と現在両方撮影することもあったのでは?演技のすごさを知っちゃうと次は彼の過去の作品にもあれこれ手を出したくなります。
そして本当にびっくりしたのは、エマさんの年齢。私ドラマ見始めた頃、フィンチもリースも演じている俳優とほぼ同じ年齢設定だろうな~って思ってて、リース(とジムさん)はだいたい43~44歳、フィンチ(とエマさん)は54歳くらいだと見当を付けて調べてみたらさ。エマさん、1954年生まれ。…えー!すっごい若く見える…!
これ、私だけじゃなくて、一緒に見てた夫や友人に聞いてもだいたい似たような年齢を口にしたのでやっぱり若く見えるようで。いやすごいね!

実は私、最初の頃はフィンチはイギリス人、もしくはイギリス育ちなの?と思ってました。いつもスリーピースのぴしっとしたスーツ姿。コーヒーは飲まず(カフェインが苦手だからだっけ?)ティーセットを一式揃えて紅茶を入れてるし、言葉遣いも丁寧で美しい。S1Ep05のエッグベネディクトの時、いきなり"Thank you"って言ったリースに対し、"I'm Sorry?"や"Excuse me?"じゃなく"I beg your pardon?"って聞き返してたのに驚いた。感嘆詞に"dear"を使うし、発音もクリアだよね。早口で専門用語が多いのでそれはそれで聞き取りが難しいんだけど。

そして明かされた彼の過去。たびたび出てくる「マシンを制御したいだなんて思い上がりもいいとこだ」という台詞はかつてのフィンチ自身だった。
マシンに作られたバックドアはネイサンの残した遺産のようなものに思える。ならいつかそれを役立てるチャンスは必ず来るのでは。そしてマシンとの片が付いた時にやっとフィンチはネイサンを心から弔うことができるのではないかと思う。だって未だにメインの場所として使っている廃図書館もセイフハウスも、かつてはネイサンが使っていた場所。過去に囚われている度合いは実はリースより上なのは間違いない。

マシンの開発者はフィンチだったけれど、それを表に出さなかったネイサン。フィンチはネイサンに守られていたのだと思う。でもフィンチにはおそらくそれが伝わることはなかった上に、最後はマシンを巡って対立。その対立が解かれることのないままネイサンは死去。ネイサン、グレース、ディリンジャー。マシンを造り上げたことで失った命。自分が作ったものにこれ以上誰かを奪われることはもう望まなかったフィンチはだからS1Ep10でリースを救おうと必死になったしあれが単なる上司/部下の立場を超えた瞬間でもあると思う。ネイサンやディリンジャーに対してはできなかったこと。でもリースは救えた。ここでフィンチは少し変われたのではないかな、良い方向へ。

そしてフィンチの生み出したマシン。マシンの存在は、くるくるぱーの私に理解はあまりできていないからうまいこと感想を書くことができないのだけど…そうだな、マシンに対しての態度は実はリースの方が正解なのかもね。S1でリースが言った「マシンなんて存在しない。あんたがマシンだ」という言葉は的を射ているし、S3Ep13の「お前ら開発者は自分で制御できないものを作って、問題が起きても責任をとろうとしない」というのも本質を突いている。国に裏切られた過去もあってリースは自分の声、というか他の人がどうかは関係なし、自分の本能だけを信じて生き抜いてきてるので機械なんて信じていない。なんで自分の行動を機械なんかに左右されなきゃいけないんだ?って思ってるだろう。実際「ボス(フィンチ)のボス(マシン)が嫌いだ」ってはっきり言ってるし。こういう人の方が案外admin向きかもね。さくさくコードを書いて目的が達成されればそれ以上の機能は必要なし!お終い!っていう姿勢。


さて最後は私が勝手に考えたPOIのS3以降アナザーバージョン(笑)。まぁ笑って読み流してください。ルートはS2のラストで撃たれて退場、マシンは再起動、ルートがいなくなったのでアクセス権限はリースに集中。そうこうするうちにS3EP08~13はあのままの展開。マシンはそれだけで十分魅力的な存在なのでサマリタンの登場はなし。コントロールもグリアも狙うのはマシン。リースもマシンと仲悪い(笑)んだけど最後は存在を認めて云々かんぬん。要するに人工知能の話が出てきてもリースの存在とフィンチ&リースの関係が強固になってればいい。只でさえ戦闘能力が高いリースがさらにマシンの指示を得たらちょっと強すぎかと思わなくもないが、フィンチが開発者なのにマシンへのアクセスができないのに対してマシンに興味ないリースがアクセスできる(でもリースはそれを拒否、それが原因でフィンチとリースの間に意見の相違や仲違いが生まれてもいい)のって面白い展開になると思うし、警察からスーツの男として追われなくなっちゃったなら別の何かに追われて欲しいのよね。もちろんストーリーのメインは人助けだよ!そしてウェズリー@S2EP07やピアーズ@S2EP14を再登場させるのです。


レビューを書くのに加えて私が楽しんでるのはこちら(S5のネタバレあり)のサイトを参考にロケ地を特定する作業。丸善で買ったNYCの地図にロケ地を落とし込んではにやにやしてます。私は何時間でも地図を眺めていられるちょっと頭おかしい人なので。この地図を片手にいつかロケ地巡りできれば幸せだな~。願えばいつか叶うよってことでここに書いときます。


さてこの記事を上げた今日は寄しくも本国USでPOI最終話の放映日。いったいどんなラストになったのか楽しみにしつつレビューはS5Ep01が始まる8月までしばらくお休み。思えばこのドラマを見始めたのは去年の8月なのでまだ1年も経ってない。なのにすごく長い時が流れたように感じます。本当に本当に、多分端から見たら頭大丈夫?って思われてるだろうけれど、心から楽しませてもらってます。夢中になれるものがあるのは幸せです。

POI S2 Ep22

God Mode

*S3の重大なネタバレありのレビューです

今まで青だったショウの枠が黄色に変わった
掛けてたメガネを自分で壊して捨てたフィンチ。ということは埋め込まれてたGPSの存在を知ってたんだね。いつ知ったのかしらね~。そしてメガネないと何にも見えなくて超不便なのすごくよく分かる…
"Ghost in the Machine"。その本に挟まれていた写真、フィンチとイングラム。本棚の奥の金庫。解除番号02-24-05はネイサンとフィンチがマシンの売却を祝った2005年2月24日。そして金庫の中から出てきた何枚もの対象者の写真。その中にはジェシカも…
この一連のシーンはリースがひとりで金庫を見つけるという流れで見たかったな。ショウはフィンチとリースとジェシカの3人の過去のこととは関係ないので
S2Ep16の冒頭でショウが殺したダニエル・アキノはローレンス・シラーズの部下。核施設にノーザンライツ(=マシン)を運ぶ仕事に関わって生き残っている最後の一人
そのシラーズまで殺され、とうとうフィンチはルートにマシンの場所を教える。え!フィンチは最初からマシンの居所を知ってたんだ
リースがやっとフィンチに追いつくも、ルートと一緒に行く方を選ぶフィンチ。危険からリースを遠ざけようとしてるんだろうけれどリースにとっては微妙よね
管理者になったから?ルートの枠も黄色
他人のメガネを拝借したのでいつもと違う雰囲気のフィンチ。このメガネ、ちょっと60年代っぽい
再起動したマシン、超元気だよね!無用の番号を次々とリースに送りつけるのが面白すぎ
普通高速道路からかなりのスピードで車ごと10mも下にダイブしたら中に乗ってる人は生きてませんって…(苦笑)。車、逆さに着地してるし
リースとショウはまんまと盗んだヘリで西に向かったんですね
24時間経過したのでルートとリースのアクセス権限は失効
やっとたどり着いたと思ったのにそこにはマシンはなかった。この時のルートの怒りや茫然とした表情、涙を浮かべる目の表情が素晴らしい
ショウに撃たれたルートの傷をちゃんと手当をしてあげてるリース(しかしそのファーストエイド的なキットはどこから取り出したのか?)
「君を巻き込んで済まない」…マシン関連に対してはリースを巻き込みたくなかったフィンチ。でもすでにそれは無理な話。リースもフィンチのことならどこまでも巻き込まれるつもりだと思うよ
ここでハーシュとペンツーにフィンチの顔が割れた
ペンツーからの提案を拒否した上、銃を向けられているのに堂々と立ち去るフィンチはものすごい存在感だし、こういう時のフィンチは肝が据わってるよなぁといつも思う
ラップトップを売ったのは自分だということを告げ、謝罪をするフィンチ。だけどリースはそれが原因ではなく、7年前に空港でジェシカの手を放した時に自分たちの運命は決まっていたとフィンチに告げて許している。実はここは私はあっさりしすぎて、もっと色々描写してほしかったなと思ってる。もちろんリースはフィンチから真実を告げられてももう彼のことを恨んだり嫌いになったりはしないだろうけれど、リース自身の中での葛藤がほしかったな。だってあんなに大切な人だったジェシカのことをそんなにすっぱりと割り切れるのかなぁ。フィンチの元には以前からジェシカの番号が何度も上がっていただけじゃなく、リースからしたらラップトップの回収の任務のせいでパートナーから撃たれてジェシカの元に行けなかった上、そのラップトップはフィンチに起因していることを初めて知ったわけで。ジェシカを救えなかったのはフィンチじゃなくて自分が原因だから、とリースが言うのは分かる。しかし今回のフィンチのラップトップにまつわる告白はすっと受け入れられたのかどうか…。
フィンチの嘘、というかリースに言ってないことはひとつだけじゃない。リースを雇った理由はジェシカを助けられなかった自分に原因があるからその贖罪もあった。これが1つめ。でもラップトップを売ったことはずっとリースに話してなくてそれが2つめ。そしてS3Ep17のダニエル・ケイシーの件の時にもうフィンチはリースに会っているんだけどその事ももちろんリースは知らないわけで。リースは全てを知らされてないにも関わらずこんなにフィンチを大事にしてるのに対して、ずっと秘密主義のフィンチは手元にたくさんの情報があるのにも関わらずそれを明かさないのはずいぶんと一方的でアンバランスだよな、と思うのね。すべてが終わったらフィンチはリースに何もかも話してほしいしそうする義務もあると思う。ネイサンとのことも、フラッシュバックで見てるこっちは知ってるけどおそらくリースは断片的にしか知らないだろうし。まぁリース本人はもうネイサンのことをそんなに詳しく知らなくても気にしないのかもしれないけど、フェアじゃないって私は感じちゃう。
ということで話を戻すと、この件でなにかしらの葛藤があったらS3はまた違う展開や描写があったのかなとも思う。S3でカーターを失ったリースには、大切な人を失ったのは、しかもマシンが存在していたのに救えなかったのはこれで二度目になるわけで。その悲しみと怒りは、形を伴わず目の前に存在しないマシンにぶつけることが出来ないからそれを造ったフィンチに向けられた。フィンチとリースもある意味マシンを挟んで愛憎劇を繰り広げているし、悲しいかな大切な人を失うという形で複雑に絡み合って逃れられない運命が、本人たちが望む望まないに関わらずふたりを取り巻いてるのがこのドラマの醍醐味。その描写がなくなっちゃったらそりゃ面白くなくなるよねぇ、とS3、4のストーリー展開をちくりと批判。
このエピでフィンチの告白を聞いたリースの深い描写がなかったのは、この先S3からは人助けの話はサブにして人工知能の話をメインに持って行きたかったからだとも思う。そっちがメインになってもフィンチとリースの物語は続くかと問われればそれは確かに難しいとも思うのよね。でもね、でもね!やっぱりこのふたりが一緒にいないと。つーか今まで主人公がバディ組んでてそのふたりがばらばらになっちゃうドラマってあった?あったとしてそれは人気維持できてた?私、子供の頃「あぶない刑事」が大好きだったけどもしタカとユージが途中から別行動だったら泣く…それは受け入れられない…ごめん話が脱線して…。

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閑話休題。
ターニーは以前カーターの上司だったのに。直接本人に脅しをかけてくるくらいこいつはもう真っ黒なんだな
イライアスの台詞がいい。「ヨゴロフさん、報復は筋の通った行いだ。だがターニー、お前は簡単に誓いを破る」
ターニーとヨゴロフを撃ってイライアスを助けたカーター。とうとうそこまで手を染めたか…シーズン最後にこの展開は衝撃でした

フラッシュバック…2010年
この時点ですでにハーシュがいる!
ハロルドはマシンの開発や政府との交渉の際は表に出なかったからかろうじて生き残れた
プロポーズを承諾したグレースにまだ本名を伝えていないハロルド
関係者が次々と殺された、我々も命を狙われているとハロルドはネイサンを必死に説得しようとするけれどネイサンはその辺りの見立ては甘く、そんなことは起きない、大丈夫だと思っている
「明日の朝8時にフェリー乗り場で。そこですべて話す」。ネイサンはそこでマシンのことを公表しようと手筈を整えていたことが上に漏れ、爆破テロを組み合わせて亡き者にされた
廃図書館内でのネイサンとハロルド、そしてそれを演じるブレッド・カレン、マイケル・エマソンのやり取りが素晴らしい。そしてこの会話があったから今のフィンチが成り立っている
身元所持品の中からオースティンの本を見つけ嘆き悲しむグレースの左手にはハロルドから贈られた婚約指輪が
ハロルドとグレースのシーンに流れる音楽はいつも美しく切ない。主旋律を奏でるのは音程が低いのでチェロ…かな?
無用だから助けられない、大義の為だと自ら切り捨てた人の中に入っていた親友の番号。それがどれだけ愚かだったか身を持って知ることになったハロルド。そして同時に彼女の身を守るため自身は爆破事故に巻き込まれて亡くなったこととして婚約者のグレースの前からも姿を消さざるを得なくなる。「無用な命などない。どの命も皆助ける」。ハロルドの今の姿勢はこの時後悔や懺悔と共に確立されたもの。だからこのエピでもルートも連れて帰ったのだろう
ハロルドの体が不自由な理由を2シーズンかけてここまで引っ張ってきて最後にやっと明かされました。長かった!


さてこの最終話はジョナサン・ノーラン(脚本)、リチャード・J・ルイス(監督)、グレッグ・プレイグマンの3人による音声解説もついていて、こちらも楽しく聞きながら視聴しました。興味深かったのは、ジョナサン・ノーランの「いつか回想シーンばかりの話を作るよ。回想の中では皆永遠に生きている(Everyone forever lives in flashbacks.)」という言葉。これがS3Ep17のエピソードになるんですね!唸りました。


約4か月かけてゆっくりじっくりのんびりと視聴してきた2度目のシーズン2。本当に楽しいひと時でした。最後に次記事で総括しておしまいにしたいと思います。


POI S2 Ep21

Zero Day

この頃の話し方が生理的に気持ち悪いルートはいいよね!やっぱり彼女はこうでないと
番号が出ないのでリースは自分から街に出て車内で警察無線を傍受。仕事熱心だね~(たんに「他にやることがない」とも言う)
「このような事態にはジョンは役に立たないわ。彼には大局が見えてないから」…ルートの台詞はドラマ上の痛いところをも突いている。実際人工知能がメインの話になるとリースの出番は必要なくなっちゃうのでね
ソーンヒルは会社設立後公衆電話会社を次々買収とあるけれど、これS4Ep22にちゃんと繋がってる
「俺以外からの電話には出るな」…ちょっと。ちょっと、ちょっと!リ ー ス 君 !  !
リースはバイクに乗る時はちゃんと靴を履き替えてるんですね!ジムさん本人もかなり乗り慣れてる様子
マシンが自我を持ってる上にある人間を造り上げ自身を行きたい方向へ誘導させていくって、そこまでの進化は不気味にも感じる
ソーンヒルの謎をフィンチにぶつけるリース、珍しく多弁
IRCチャットで合う場所を指定してきたルート。IRCってすっっごい懐かしいです!!
ソーンヒルのアパートに行くよう言われたリースはなんとなーくフィンチの異変を感じ取ってる。でもそんなに彼の身を気に掛けない理由は後述のGPSだろうねきっと
この頃のデシマ・インダストリーズの狙いはマシンの破壊じゃなくて管理。S3でサマリタンの存在が明らかになってそっちに狙いが移ったんだったかな?
アプリまで作成して気を付けてはいてもそんなに広くないNYでフィンチがうっかりグレースと会ってしまう可能性はないんだろうかと余計なことを心配
シャットダウンと再起動はもしマシンが攻撃にさらされた場合に行うようフィンチがあらかじめプログラミングしたこと
電話に出た人間に与えられたアクセス権限は24時間のみ有効
ソーンヒルの家で捕まった上に弁護士のふりして取調室にやって来たショウにはフィンチ自身が通報したことまで知らされ、超機嫌悪くて面白くなさそうなリースの顔がもうね…(笑)
そしてリースのふてぶてしい態度と言ったら!出てきた言葉は「(GPSはフィンチの)メガネにだけだ」って!まったくもう、この人の愛情表現はかなり逸脱してるよね!いったいどういう人生を送ったらこうなるのか一度詳しく問い詰めたいわ。しかもメガネに「だけ」って!本音はもっといくつも仕込んでおきたそうな口ぶり
この回で既にフィンチ&ルート、リース&ショウの組み合わせが登場
毎夜0時にデータ消去されるプログラムから生き残ろうとしたマシンの意思がソーンヒルを創り上げた
ソーンヒル社でグリアとリース、ショウは顔を合わせてるんだ!もうほんとにすっかりすっかり忘れてたので改めてびっくり
グリアはやっぱりリースのことをも知ってたね
ラップトップを売った人物がフィンチだったこと、そしてそれをグリアから知らされたこと。たとえどう思おうとリースは本人から聞きたかっただろうな……

NY公共図書館のロビーにある公衆電話。回線を分岐させたフィンチから電話を取るようメッセージを受けて受話器を取り、リースもアクセス権限を得る

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Can you hear me?


2010年。ネイサンとフィンチのフラッシュバックはややこしいので以下フィンチは「ハロルド」で書きます

S2Ep19で出てきたセイフハウスはネイサンの自宅だった。そうだったすっかり忘れてた!なんだよフィンチは廃図書館もここもネイサンとの思い出から逃れられない場所ばかりで人生を過ごしているだなんて
ネイサンもハロルドが名乗っている名字(レン。グレースの前ではマーティン)が偽名だということを知っているし、APANETに侵入して政府から追われていることも知っている。実際ネイサンってハロルドのことをどのくらい知ってるんだろう?MITで出会ってるけどそれ以前のこともきっとハロルドは話しているよね
スカッシュのやり過ぎで、とハロルドに説明しているけれど、ネイサンの手の包帯(?)と机の上にある薬は実は番号が出た人を助けようとして負った傷なんじゃないかと
莫大な財産があるから、グレースと結婚する際の法的な問題もお金でクリアできるだろうとハロルドは考えている。振り返ればどんだけ考えが甘いんだかって思う
ネイサンが指摘したもう一つの問題はマシン。そっちの方が問題の度合いが深いとネイサンは考えている
「自分の本当の名前を憶えているか?」…ハロルドはグレースと結婚するためについに自分の本名を名乗ろうとしたんだろう。「これ以上の嘘はなし(No more lies.)」と言って2人で乾杯したのに、事件の後も結局偽名でしか生きられなかったハロルド
ハロルドが求婚の時に使った本はジェーン・オースティンの「分別と多感」。グレースが好きな作家かな?
そしてグレースへのプロポーズ。ハロルドにとって人生最良で最高の、そしてそれが彼が幸せだった最後の日になったのかと思うと、もう涙、涙のシーン。そしてそれをマシン越しに見せてくる演出も切ない…
マシンがはじき出す無用の番号をネイサンは自分の携帯に送るようにプログラムしてるようで。予算不足で閉鎖された市の図書館をオフィスとして使って人助けをしている。これが今の廃図書館の原点
「その人の目を見て言えるのか?君は無用だから死ね、と?」「そのひとには申し訳ないと伝えるよ、その次の人にも。これは大義のためだから」…神のような振る舞いは許されないと言っておきながら、ハロルドの高慢さと無用の人に対する軽視がここに現われている
「すまないネイサン。でも全員を救うことなんて不可能なんだ。人はいつか死ぬものだ」

POI S2 Ep20

In Extremis

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今回の主役はファスコ。彼の過去と内面をここで描いたことでキャラクターに深みが出たし、S3Ep10にうまくつながってると思う
スティルスの死体が上がらず証拠が見つからなかっただけで、ファスコは限りなくクロだよな
冒頭、埋めてる死体はスティルスのもの?周りに雪があるからS1Ep15でファスコを殺そうとしてリースが殺ったデヴィッドソン刑事だと思ってましたが…でも内務調査局から聴取されてるのはスティルスのことだし、オイスターベイで死体を掘り返す作業をしてるからこれはスティルス?
その死体を埋めながら泣き崩れているからやっぱこれはファスコの友人だったスティルスか
S1Ep01のスティルスの件がここで出てくるとは懐かしい。でもスティルスもデヴィッドソンも、殺したのはリースなんだよなー!
吹き荒れる雪の中、ビーチャーの葬儀
今回のリース君のコスプレはレセプションのウェイター。ウェイターに扮するにはちょっと歳いってますが、でも似合うよ!



「人を殺した」…ファスコ本人の口からはっきり聞かされてさすがにショックのカーター
「俺は汚れてた。だがあんたやあのふたりに出会ったおかげで俺は変わった、だから…」。ファスコの言葉をさえぎるカーター。おそらくその続きはS3Ep10でシモンズと対峙したファスコが自ら語った言葉だと思う
珍しくカーターを突き放すリース。クローゼットの中でがさごそ何してるんかと思ったら、給仕の服装に着替えてたんだねこれ(笑)
カーターの中での「良い警官(刑事)」「悪い警官(刑事)」の線引きが大いに揺らいでいる。そして彼女が下した決断は…

盛られたポロニウム(2006年のロシア人記者暗殺で一躍有名になった物質ですね)を解毒することはもう出来ないので対象者の残りの24時間を悔いのないよう、そして毒を盛った人物に復讐するために行動する、いつもとは毛色の違った話。リースは対象者のネルソン医師をサポートすることに徹しているのでちょっと珍しい回でもあるんだけど、彼はこういったものすごく優しい部分がある反面、漂わせる雰囲気は服が黒いせいなのもあって時々死神みたいに見える。フィンチもリースも厭世的な部分があるのは否めないし、命を無駄にしてるわけではないんだけどもう死んだことになってるからか、人生悟ってしまった部分があって、S1、2の頃はそれがこのドラマのコアにもなっていると思う
仲違いしている一人娘を訪れ、感謝の気持ちを伝えるネルソン。明日電話するわね、と娘のモリーは言うけれど、その明日はネルソンには来ない
復讐を遂げ、娘に電話をし、最期の1杯を口にした後旅立ったネルソン医師を看取るリース。POI史上最高に美しいシーンのひとつ。監督はクリス・フィッシャー

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「フィンチ、ベアーはどこへ行った?」「それについても話し合う必要がある」
8分署内で自分の席を立つカーター。一緒に付いて行くベアー。ひとりと一匹の足元はそれぞれ泥で汚れていて。それが指し示すことはつまり。なんと重々しく、そして見せ方がうまいシーンなのだろう。鳥肌が立ちました
「あなたの過去とはかかわりたくない」と前回はファスコの過去は聞かなかったカーター。今回は本人からはっきりと「殺人を犯した」と告白された彼女の心中は。カーターにとってはシマンスキー、ビーチャーが殺されてしまった上に今度はファスコの過去の殺人の話に内部調査。とても処理しきれないことが一気に押し寄せて来てるわけで。同時にシマンスキーやビーチャーを救えなかったことに怒りも抱えている。だから今回は、助けが欲しいと電話してきたフィンチに対してそれを断るだけでなく、いつもあなたたちがやってる携帯ペアリングのやり方を教えろと迫るカーター。電話越しでもすごい迫力

マシンはとうとうエラーを起こしてシャットダウン

そしてこの回が、事実上フィンチとリースの2人だけで人助けする最後の話でもありました

POI S2 Ep19

Trojan Horse

題名は言うまでもなく「トロイの木馬」。余談ですがトルコのトロイ遺跡に行くとあるんです、トロイの木馬の復元像が。でもその姿はなんとなく間抜けでね…
今回は急展開かつ新たな展開が怒涛のように投げ出され付いて行くのが大変!私全然理解できてないので整理してないまま箇条書き以下のひどい文。レビューにもなってません

しょっぱなからリースの"Miss me already, Finch?"だもんなぁ!フィンチ、まったく相手にせず会話を続けてます(笑)
IT開発担当になったフィンチが胸に付けたタグの名字はスターリング(Stirling=ムクドリ)
今回はフィンチとリースがモニカを護るために代わる代わる現場に出るのがよかった
モニカがロスに渡したUSBメモリ。さてどうやってあれを手に入れようか?と思案してるうちにロスとすれ違ったリースがわざとぶつかって速攻手に入れて。いつも直球最短距離コースを取るリース(そして相手の都合は全く考慮せず)はある意味すがすがしい
リースの強硬手段を呆れたような嫌がってるようなフィンチの表情がこれまた絶妙で。この顔、初期はよく見られました
殺されたマイケル・コールの実家を見張ってたのはリースだけじゃなくてパートナーだったショウも。リースが言った言葉、"A friend once told me, in our line of work,~"で、彼の気持ちや考えを知ったショウが疑うべき人物ではなく信用してもいいのではないかという考えになったところへフィンチがマイケル・コールの汚名が晴れる記事を偽装して新聞に載せたことでショウが廃図書館に来た、でいいかな?他にも純粋に彼らがどんな仕事をしているのか興味が沸いたってのもあるだろうし、これは偶然だろうけどフィンチの後ろにあるボードに以前会ったルートの写真を見つけたから余計に興味が出てきたってのもあるかなぁ
モニカをかくまうために彼女を連れてきた場所として、フィンチのいくつかある隠れ家のひとつが初登場。S3からはここがメインかっていうくらいひっきりなしに登場するけれど、やっぱり廃図書館に敵う場所はなく
この家の間取りもよく分かんないんだよなー!入ってすぐ階段を数段降りるといきなりリビングがあってその続きに広いテーブルと"BRAY SUR-SAINE"の文字が入った古い大きな壁掛けの時計が床置きで立てかけてある部屋があるんだよね?今エピではさらにその奥は非常用みたいな出入り口があって外に出られそうな感じだし。キッチンやシャワールームなんかも隣接して付いてたりするのかな。広いテーブルの近くには暖炉もあったはず。やたらと大きいコンテナみたいな木箱が置いてあるけど中身はなんなんだろう?それ邪魔じゃないの?片づけないの?S3で使われた医療用ベッドはその大きなテーブルをどかして運び込んだの?つーかあんな大きくて重いベッド(医療用は重いのです……)、どうやってあの狭そうな入り口から搬入したのか…(ほんと本編とは全く関係ないどうでもいい話ですが間取りが気になって気になって)
モニカと気が合うフィンチにリースが「あとはおふたりで」って気を利かせて席を外すと「はぁ!?」な表情のフィンチがとーっても笑えます
今回の対象者モニカの会社が国に情報を売ってるのはグリアのデシマ・インダストリーズが後ろにいるわけで。モニカが勤めてたライラテック社のシステムにハッキングしたのはフィンチだけど、グリアはオルドスでラップトップを売った人間の名前は知っていても今回のハッキング相手がそのフィンチだとはまだ知らない
ファスコがいい活躍してます!疑ってはいたけれどビーチャーの潔白を非公式にとはいえ証明したんだもの
ビーチャー刑事の救助に間に合わなかったのもマシンの番号通知が遅れてきてるから。彼の死を知って苦渋の表情のフィンチとリース
それにしてもビーチャー刑事…シマンスキーに続いて残念すぎる。今まで白でも黒でもなくどっちなんだ?なキャラクターだったので、今回の退場は急な展開で驚きでした
ビーチャーを疑ってたカーターは自分を許せなかっただろうな。それがS3での彼女の行動の原動力になってしまっているんだろう
ビーチャーが撃たれた現場にターニーとシモンズがぬけぬけと一緒にいるのがまた腹立たしいわー!
HR、クイン、ターニー刑事、シマンスキー刑事、シモンズ、イライアス、ヨゴロフ、ファスコ。複雑に絡み合ってこの時点では私はイマイチ理解しきれてません
モニカとリースが一緒に夜遅くライラテック社に侵入してサーバーから直接データにアクセスする一連の流れがもう大変にかっこよくて!しかも暗闇にPCモニタの光だけが明かり代わりの青みがかった画面が映えて映えて
IT絡みだからフィンチがモニカと一緒に社に行くかと思いきや護衛を兼ねてリースが行くし、ベアーが頼もしい活躍!体格良さそうな警備員が3人もいるのに全員軍用犬にビビってます。しかしこいつら3人ともなんで一緒に行動しちゃうのか
リースもPC関連のことはけっこうあれこれ手掛けるしS1の初期はよく見られたからそういうのがまた出てきて嬉しい
社員のふりして社内に残ってたのは社長に雇われたと思われる殺し屋たち。モニカを狙って近づいてくる彼らにリース大活躍!アクションシーンの身のこなしが美しい上、相手を倒した後銃を構えて周りを見渡すリースのバストショットを左から右へほぼ180度、多分ステディカムで至近距離から撮影してると思うんだけど、このシーンのジム・カヴィーゼルがすんごい美しいのです!いやほんと、かっこいいというより美しい。ここ数話ほどはその美しさが半端なく際立ってる
なんでライラテック社の社長は自殺したのか分からん。あ、社の技術が国のスパイ行為に加担しててもう罪を逃れることが出来ないから?
モニカの再就職先はIFT。もちろんフィンチが手を回したんだろうね。それを聞いた隣にいるリースがにやっとしてる
グリアの電話の相手はコントロール?


このエピでの名台詞は間違いなくこれ

"A friend once told me, in our line of work, we walk in the dark. Doesn't mean we have to walk in it alone."

「かつて友人が言ったんだ。この仕事では暗闇を歩いている。だが一人ではない」。カーラが言った言葉をそのままリースはショウに伝えているんだけど、"We walk in the dark."は間違いなくカーラの言葉(S1Ep08)。でも"Doesn't mean we have to walk in it alone."は言ってない。するとこの言葉は"A friend once told me, "に繋がるんだよね。リースの友達は、多分今もフィンチひとり(「こんなでもひとりだけ友人がいるんだ」S2Ep01)。フィンチとリースはきっと色々色々話をしてるんだろうな、と行間を読みまくる次第
そして主語が"we"。カーラの言葉をそのまま言っているだけじゃなくて、リースとショウが同じような仕事をしてきたから同胞という意味合いで言っているのかもしれないし、リースはショウが仲間に入ることを歓迎しているからそのまま引用したのかな、とかね、台詞ひとつで色々考え(という名の妄想)が広がるね~
変えられない過去を抱えてリースが一般の人間(女性)とまっとうな人生を歩めるのかと問うたら、私はそれはもう無理だと思うの。だから彼の人生はこれからも闇。でももうひとりじゃない。ひとりだけど、ひとりということを知って認めている人間がいれば彼はそれだけで十分かな、と思うんだよなー!愛とか恋とかはあまり重要視してないのが私のジョン・リース観なのです

リースとショウの相性がしっくりこないのも私は彼女がダメな理由かな…。交式はこのふたりの関係をどのようにしたかったのかがイマイチ読み取れない。リースみたいな大人(な態度じゃない時もけっこうあるけど)、そして世の中や対人関係にけっこう醒めてる人間がショウと張り合うのがよく分かんないし、兄と妹な位置付けみたいだけどそれがフィットしているかと言われるとそうは思えないし。個人的にはリースってもし兄妹がいる/いたとしたら、姉か弟がいる感じなんだよねー。まぁこれは私が「姉がいる弟」ポジションの男性が大好きなのもあるけど

そして廃図書館に易々と無断で入ってきた人間…これもダメ。あそこはフィンチとリースの聖域だったので、入って!来ないで!!お願いします!!!なんかさ、S1、2を大好きで見続けてきた視聴者の神経をいちいち逆撫でしてない?交式はこれをいい演出だと思ってんのかなぁ…こっちはそういうのは求めてないんだってば!分かって!
はー、こんなんでS5を冷静に見られるのかしら私は


そんなこんなでS2も残りあと3話まで来ました