POI S1 Ep15



Blue Code

このエピのアメリカでの放送日は2012年2月16日なので、S1はもう5年も前のドラマなんですね。具体的な日付を知るとぐっと時が流れた感がします。私の中ではまだまだ熱いドラマなんだけどね
警察学校を卒業後個人データを削除して潜入捜査官になるのは当然、映画「インファナル・アフェア」を思い出させるお話です。ついでに携帯をタップしてモールス信号送るシーンもあったら良かったのに、なんて思ったけどそれはS4Ep14で叶えてもらえたかな
このエピは潜入してるので珍しくほぼ全編いつものスーツ姿じゃないリース
この頃のリースはねー、後ろから殴られてもそれさえかっこよかったんですけどね!S3以降の演出はほんとダメ(泣)



"What are you, a fed or something? "
"...Something."
「あんたFBIか何かか?」
「”何か”だ」
ケイヒルに問われて答えたリースのこの"Something"がすごくいいと思うの。S2Ep10での「あなたいったい何者なの?」と訊かれたリースが「それは自分でも答えに困ってる」にも呼応してるし、実際一言では言い表せないしシリーズ通してよく出てくる"Concerned third party"の別の言い方でもある。リースとフィンチは何者か。何者でもないし、何者かでもある。彼らふたりがしていることを、曖昧だけど端的に表している言葉
車のトランクから出た後地面の上を思いっきり転がってるリースだけど、これはもし衣服に火が点いてたときのために消火するための動作なんだよね

"My lucky day."
"Your version of a lucky day is being shot and lit on fire?"
「今日はツイてる」
「撃たれて焼き殺されそうになったのに?」
の台詞と、フィンチが電話で開口一番「ケイヒルは?」って尋ねてるのにまず最初に俺の身は大丈夫だって答えてるリースが全くかみ合ってない会話ですごく可笑しい(笑)。フィンチが本当はリースのことをとても心配してたのに電話ではそれを微塵も感じさせないのもいい。この頃のフィンチはほんっとにツンツンですなぁ
しかしながら笑える台詞はこのふたつのみで、実はこのエピソードはかなり重くて。ケイヒルがずっと追ってたLOSとの取引現場に現れたのは実はCIA。麻薬の横流しで得た金をCIAが資金として使っているのをリースは既に知っていたし、実際リースが言ったように、ケイヒルが逮捕したそのCIAエージェントはすぐに保釈されるんだけど、逮捕されたことで今回の取引が表沙汰になることを避けたい本部はスノウを使ってそいつを殺してしまう。「言ったろ、敵地では気を付けろ、と」。スノウの「敵地では気を付けろ」は同じくこのエピの冒頭のフラッシュバックでも出てきます。

リースの潜入と並行して、フィンチはファスコに今回の対象者、マイケル・ケイヒルの資料を破棄させるのですが。資料は無事破棄できてケイヒルの身を守れたかと思いきや、ファスコは資料を保管している金庫に来たデヴィッドソンに見つかった上、本来なら入れない金庫室に侵入して勝手に資料を破棄したことで逮捕され、しかもデヴィッドソンはLOSの内通者だったことが分かり、ファスコは夜の雑木林に連れていかれて殺されそうに。そこを救ったのはもちろんリースなんだけど、その見返りというか、お前は悪徳警官のままでいろと強要し、さらにちょうどいい機会だ、これを機にHRに入って中を探ってこい、と。ファスコを助けてはあげたんだけど、デヴィッドソンは問答無用で射殺だし、あの醒めた視線のままでファスコに無茶ぶりを言うわけで、あぁそうだよ本来ジョン・リースはこういう情け容赦ない人間だよなって
ファスコの「俺の手は汚れたままか」の台詞は初見の時猛烈にかっこいい言い回しだと思いました。その時のファスコの表情と共にとても印象に残ったシーン

フラッシュバックは2008年。「パッケージ」を拘束中のリースがスノウから自由時間をもらって街に出ると、そこは何とニューヨーク。そして近場のバーに入ると店内のTVでオバマが大統領選挙の勝利宣言のスピーチをしているのが流れるので、2008年11月4日の夜、ということが分かるのだけど、日付や時間帯がこんなに明確に分かるシーンは珍しいのでは?そこには何かしら意味が込められているのかな、とも考えるのですがどうでしょう?
それとこのドラマでのフラッシュバックっていつも青みがかった色合いの画面なのに、なぜかこのエピとモロッコ(S1Ep20)、そしてS5Ep03は赤みのあるオレンジかかった色合いで。リースとカーラとのシーンはオレンジなのかなとも思ったんだけど、リースの初任務(S2Ep08)のプラハやそのあとのパリ(S2Ep12)、オルドス(S1Ep19)では青みがかってるしなー
バーで隣同士になった男性から出身地は?と聞かれ、「ピュアラップ、ワシントン州」と答えるリース。隣の男性とは実はピーター・アーントで、リースの元恋人・ジェシカの夫。そしてここでリースとジェシカが同郷の出身ということも分かる。私ははじめ、リースがピーターの関心を引くために嘘の出身地を言ったと思ってたんですが、S1Ep20でカーターが取り寄せたリースの経歴を見るとほんとにピュアラップって書いてあったので驚いた
ピーターはニューロシェルに新居を購入してもうすぐ引っ越すことをリースに話す
ピーターが、妻がなかなか来ないから電話してくる、といって席を外した直後、隣に現れたのはカーラ。その途端リースの顔つきが厳しいものに変わる
カーラはリースに、自分もこの仕事に就いてから初めて家に戻った時、車の中から3時間自分の家を見ていたけれど、私の見たことしたことを家族に話しても理解してもらえないと気づいた、と告白。ここは唯一カーラの過去が描かれたシーンでもあり、彼女の人間性を感じられて私はけっこう好きなシーン
そしてカーラの言う
"We are not in the dark. We are the dark."
「私たちは闇の中にいるんじゃない。私たち自身が闇なの」…「闇」はシリーズ通してリースの人生を言い表すのに常に付きまとう表現
結局ジェシカがやってくる前にバーを去ったリース。なので2006年、空港で偶然会うも、自分から別れを告げたのがリースが彼女に会った最後。ジェシカに声を掛けるどころか姿さえ見ることなく席を立ち去ったリースは何を思ったんだろうね……そしてもし会えたとしたら、いったい何を話したんだろうとも



全体的に暗いトーンのエピソードだし、ラストもすっきり爽やかな終わり方ではない。それでも話がよく練られているし人物描写も秀逸。S1、2は全てのエピソードにおいて隅々まで神経を行きわたらせ丁寧に作ってあると感じます。
S3以降に比べてS1、2が好きな理由はそれも含めてそれこそ星の数ほどあるのですが、そのひとつにフィンチがマシンから出た番号や人助けに対して、解決に至るまでの過程において頑なとも言えるほどに揺るぎない態度なのが私は猛烈に好きで。ITの知識と天才的な頭脳をフルに生かして時にはハッタリかましたりしれっと嘘をついたりと、リースが身体面で強いならフィンチは頭脳でガンガン押してくるのが最高で、それでいて時にはフィンチも現場に出て思い切ったことをするのも含めて、その絶妙なバランスがふたりのコンビネーションを見応えあるものにしているのがとてもとても良かったんだな、と改めて思う次第。だから私はS3後半以降の迷っちゃって決断できないフィンチを煮え切らない態度に思えてしまって苦手なんだなとも思った。フィンチのキャラクター自体はとても好きなんだけどね。
フィンチが人助けだと迷わないのにマシンのことになると迷ってしまうのは、自分が生みだしたものと、自分が下す決断で誰かの運命や国、ひいては世界の未来が大きく変わってしまうのを身をもって知っているから、という理由なのはもちろん分かってはいるんだけれど。主役のひとりであるフィンチには、時には揺らいでもまた本来の状態に戻ってほしいし、真ん中に一本筋の通った決してブレないものがあってほしかったな




Fever Ray 'If I Had A Heart'


POI S1 Ep16

Risk

S5の展開がハードなので、初期のPOIを見たくなりました

冒頭からフィンチがメジャーを肩に回してかけてる上に、突っ立ってるリースのスーツの裾を測ってるシーン、しかも部屋はほぼ真っ暗で、私初めて見た時「???」なオープニングでした。フィンチってこんなこともできるの?ってDVDを貸してくれた友人に尋ねたら、「この後子育てもするから!」って言われてますます「???」でしたが今となっては懐かしくもあります。思えばS1は色んな状況がてんこ盛りだったなぁ
スーツを仕立てることが、「これは本当に必要なことなのか?」と言わんばかりに呆れたような顔のリース。伏せてる目をゆっくり開けるのもこの頃はよく見られたねー
「ウォール街の知識はないぞ」って言うリースに金融の本を渡しながら「金融業に必要なのはハッタリと上等なスーツ。スーツの方は問題ない」
「スーツ『は』」って言われたリースはムッとしてフィンチを軽く睨みながら開いてた本をパタンと閉じるのですね。負けん気の強い彼はこの後絶対完徹してフィンチから渡された本をみっちり読みこんだに違いない



今回の廃図書館のシーンはたいがい夜なせいか、最初から最後までずーっと暗くて。しかも青いような灰色のような不思議な色合いで、これ撮影時のライティングがいつもと違ってない?ていうくらい薄暗い…
大口顧客のアセット・マネージャー、ジョン・ルーニー(リース)の世話を2日間しないといけなくなった対象者のアダム・ソーンダースが「どうせヘアジェル付けてピンストライプのネクタイした奴だろ」って言うとちょうどそばにいてそれを聞いてたリースが「実際はグレンチェックだけどね」と。しかしヘアジェルは合っているのであった(笑)
ヴァターネン製薬のCEOに有罪判決が下るニュースがアダムの職場のTVで流れるんだけど、これはS1Ep06でゾーイとリースが解決した事件なんですね。この繋がりうまいなー
リースがアダムと一緒にいるので留守してるアダムの部屋に不法侵入するのはフィンチ。リースと違ってまだこの頃はそういう面は素人同然の彼がそういうことするのはドキドキしますね
そしてS4、5あたりではもうまったく聞かれなくなった、リースの語尾を上げる話し方。自信満々で、俺に何か間違っているところがあるとでも?と言わんばかりでまさしくジョン・リース。とても魅力的で、これ本当に本当に大好き
タクシーの運転手に化けてカーターを乗せたフィンチがメーターを倒して発車。驚いたカーターが「ちょっと、料金取るわけ!?」と言うとフィンチが「チップもお願いしますよ」と返すのには何回見ても爆笑
フィンチがあんだけ手間暇かけて誂えたと思われるウォール街向けのスーツなのに、2回目にアダムの職場を訪れたリースはもういつものネクタイなしの黒スーツなのはなぜ!もっと着とこうよ、もったいない!
天然ガスのパイプライン敷設に投資って「ボーン・スプレマシー」にも出てきた。割と普通の投資対象なのだろうか
アダムのことを「子どもの時から父親から送金されたお金は1セント残らずすべて使わず貯めて、その金で夜間学校を出て今の職に就いた。彼は未来を買ったのさ」。そう言った後見人のボブ叔父さん。まじめにコツコツ努力してきたアダムにとって、会社が不正を働いていることは許せないし知ってて見逃すことはできなかったんだろう
この頃劇中に流れる曲も、S3以降はもう聞かれなくなりました。この頃のフィンチとリースはまるで箱庭のような廃図書館でふたりきり。してることも人助けがメイン。今となっては何もかもがとてもとても懐かしい。見てると涙が出そうです
アダムをかくまうために連れて行ったのは以前ホームレスしていたリースがいた場所。こんなところにアダムみたいな若造が高級スーツでうろうろしてたらそれこそすぐにでも身ぐるみ剥がされそうなんですが、大丈夫なのか
ここで4か月過ごした、とリースは言うんですが、1話目のボロボロの服にぼさぼさの髪の状態からいって、私はリースは1年以上宿無し職無し酒浸りな日々を送ってたと思ってたんですが、実はリースがニュー・ロシェルに行ったのは2011年2月、フィンチがリースを雇ったのは同年9月。つまりホームレスしてたのは1年もなかったという。まぁあのまま放っておいたら彼はほんとに死んじゃってただろうからフィンチはあの時点で声をかけたのかな、とも思いますが、そんなに短かったんだ!?とびっくり
インサイダー取引をしているアダムを執拗に追ってたSECの人間。でも実は彼はアダムの上司ポールとつるんで株の空売りに加担してたんですねー。だから真実を公にしようとしたアダムは殺されそうになったというわけなのでした。ポール達の会話を近くに停めた車の中でしっかり聞いていたのはフィンチ。



「お金じゃなくて家族がほしかった」。そう言ったアダムに、一生懸命働いてお前を支えてくれた叔父さんがいるだろ、とリース
「失った金は必ず返すと叔父さんに約束したんだ」。アダムのその言葉で、彼が携帯で叔父さんと話をしたせいで居場所がバレたことに気付くリース。まったくこの人はこういう部分はとても敏いし鋭いし、物語的にもこの展開はうまいし面白い
暴落したトライタクの株をフィンチがハロルド・クレインとして匿名で買いまくって株価がどんどん上昇、空売りした400万株を買い戻さないといけないポールは焦るんですが、ポールから電話を受けたフィンチの大富豪然とした態度、というか電話での口ぶり…"This is Harold Craine, yes?"「ハロルド・クレインですが何か?」って、リースとはまた違った類の上から目線なものの言い方…がもう最高でね!フィンチってこういうふりをさせたらもともと本当に金持ちなのもあるけどダントツに映えます
事件解決後、リースはホームレスのたまり場に戻って、襲撃の後片付け。お世話になった女性ジョアンに、ずっと言えなくてすまない、自分が必要な時に助けてくれてありがとう、とようやくお礼を伝えることができて。たぶんS1Ep01の、地下鉄で乱闘→8分署にしょっぴかれる→保釈されてフィンチに出会う、の流れでその後ここには戻ってこられなかったんでしょう
今あなたの面倒を見てくれてる人はいるの?と聞かれて、いい人がいるんだ、と。それをインカム越しに聞いたフィンチの表情。とてもいい。あーS1はやっぱりリースの物語ですね。そして見ててそれがとても心地よい
で、最後の最後に実はこの騒動は裏でイライアスが手を引いてたことが明かされるのですが、なんで?3億ドルを動かしたのは資金が欲しかったから?

ちなみにアダムの職場ベイラー・ジムの外観とその前の広場ですが、なんか既視感あるなーと思って調べたらやっぱりで、S1Ep01でフィンチがホームレス姿のリースにマシンの説明をして対象者ダイアン・ハンセンの姿を離れて見ていたシーン、同じエピのラストでカーターが路肩に止めたパトカーに逮捕したアントンを押し込んだシーンと同じでした。さらにこの建物と広場があるブロックの交差点は、S1Ep01ラストとS1Ep22ラストの、リースが監視カメラを見上げる場所でもあります。たぶん広くて機材を広げるのに便利な場所だからじゃないかな~と勝手に推測。というのは自宅の近くでドラマや映画やCMのロケしてるのをよく見るのですが、大きなトラック何台も使って、そんなに必要なの!?ていうくらいたくさんの機材をどっさり持ってきて撮影してるので。

POI S1 Ep23

Firewall

このエピは同時進行でいくつものストーリーが存在しますが、それがどれもうまく絡み合って破たんもしてないし、シーズン最終話ということで気合いが入っているのが感じられます。なんでこの面白さがS3、4にはないの!と脚本家やプロデューサーの肩をひっつかんで揺さぶりたいくらい。そう思ってるのって私だけかなー。

2012年5月15日
HRからシモンズとファスコにセラピスト、キャロライン・トゥーリング殺害の依頼。同時期フィンチとリースの元にも彼女の番号が出る。実はキャロラインがそう仕向けたのでマシンが彼女の番号を出した
リースから調べてくれと頼まれた人物が殺害の相手と同じで驚くファスコ
フィンチとリースはキャロラインの患者の中の誰かがHRに殺害を依頼したと仮定して捜査を進めるけれど、キャロラインを助けたことでリースもHRから狙われる
ホテルに逃げ込んだリース&キャロラインを助けてもらいたいとフィンチは署内にいるカーターに連絡を取るも、ここでドネリーが現れてカーターは強制連行(笑)されちゃって、リースの元に行くことが出来なくなった上、ドネリーは「スーツの男」を捕えるため専用の部屋を用意し、人員も揃えて大規模な捜索網を敷いている
ここでドネリーが示した防犯カメラに映ったリースの姿、かなり鮮明に映っちゃってます。これじゃ身元バレバレなのでは
でもカーターはドネリーに連れていかれたことで、かえってホテル内のリースとキャロラインを逃がすことが出来たので結果としては良かったのでは?
パニック状態に陥るキャロラインに、チョコレートを食べたらって手渡すリース。特に効果はないけど、でもうまいだろって。心根が優しいよねこの人は

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このエピに限らず、説明が詳しいけど長いフィンチに対してリースは度々"The point, Finch."(要点は?)って尋ねてる。これふたりの性格がよく出てます
「ヘリを盗んで逃げろ。低空飛行なら墜落しても軽症で済む」ってフィンチ、落ちること前提の提案(笑)
リースはなんでヘリコプターの操縦が出来るの!?って最初はびっくりしたんだけど、空軍にいたからなんですね。リースがヘリを盗んで飛び立つの、見てみたかったなー!
ヘリ案がボツになってしまったので、ロウアーマンハッタン内の全携帯基地局のシステムをダウンさせるという大技に出たフィンチ。これにはリースも驚いて「組んでしばらく経つが あんたには未だに驚かされる」
ファスコをずっと長いこと疑っていたカーター。でもこのエピでとうとう、お互いそれぞれフィンチ&リースと繋がりがあったことが分かって、カーターの中のファスコに対する疑惑は晴れてクリアに。お互い、そういうことだったの、早く言えよ、みたいな雰囲気。うんうん分かるわ…お疲れ様でした
ホテルの地下でマシンガン撃って銃撃戦ってめちゃくちゃですがな
ここでシモンズ対リースの構図が初めて展開
HRから奪ったマシンガンは弾切れ、自分の銃ももうすぐ弾切れで。で、どうするかというとリースはナイフを構えるんですね。接近戦に持ち込もうと思ってたのか。そうすると「スーツの男」の面が割れてしまうのでは!?
でもここに助けに来てくれたのがカーターとファスコ。ファスコもマシンガンぶっ放してて、しかもシモンズに向かってですよ。すげー!リースに向かって「(車に)乗れ!」って、かっこいいよファスコ!
カーター、ファスコ、リースの3人が一緒に車に乗るシーンはこれが最初で最後かな?
HRの車にあった爆弾の起爆装置をちゃっかり手に入れていたリース。スイッチを入れて前方で逃げてた車は爆発、ゆとりの表情でカーターとファスコに「今度一杯飲みに行こう 俺がおごるよ」って言って車を降りてフィンチの元へ
この回はゾーイも登場、キャロラインのオフィスに忍び込んで彼女が偽物だということを暴く。何気に豪華キャストの回です
で、当のフィンチは後を付けていたアリシア・コーウィンに車に乗り込んでこられ。「あなたがマシンにアクセスできることを誰かが知ったら?」…彼女が指摘したように、すでにデントン・ウィークスが悪用しようとしてるんだったかな?
アリシアと対峙してる時のフィンチの表情がこれまた非常に素晴らしいんです!
キャロラインが狙われたのはアリシアが仕組んだことだとフィンチは勘違い
「”無用”リスト?私はやってない」。いったいなんのこと?と言わんばかりにアリシアが奇妙な顔をして、それを見たフィンチも「?」となった瞬間現れたのはキャロライン、そして彼女はアリシアを撃って車に乗り込み、「ハーイ、ハロルド。やっと会えたわ。"ルート"って呼んで」
最終話なのにすごい展開になりました!でもこの回、混み入っているようで非常に分かりやすく、追って追われての展開が面白くて。私の語彙が少なくてうまく言い表せず悲しいですが、ほんとに素晴らしいです
今回のホテルでの騒動の主犯を匿名メールでドネリーに送ったのはファスコだったんですね。その後ほほ笑むファスコの表情、なんてすがすがしいの
そしてそのファスコに笑顔を向けられて、いったんは目を伏せるんだけど、また顔をあげてもう一度ファスコの顔を見るカーター。これもうまいなぁ
フィンチがキャロライン(ルート)に浚われたことを知ったリース。廃図書館に戻ってきても、主であるフィンチはいない。彼を失ったことを実感し、いつもフィンチが座っていた椅子とキーボードにそっと手をやる
この人の長く美しい指が私はとてもとてもとても好きなんですが、レイラに自分の指を優しく触れさせたり、S4Ep06であのでかい銃を指でそっとなぞる仕草とかね、些細なことなんだけどそれがたいへんにセクシー
S1Ep01のラストでリースが見つめた監視カメラのある交差点。リースはシーズンラスト、同じ場所に来て同じことをするのですね。そしてマシンに向かって「フィンチを助けるために手を貸せ」と。すると近くの公衆電話が鳴り、受話器を上げるリース。ここでS1は終了。いったいこの後はどうなるの!?と悶絶するクリフハンガーでした。
このエンディングで流れる音楽"Listening with a million ears"が美しい旋律で素晴らしく、かつ、S1Ep01とほぼ一緒で、この曲私はとてもとても好きです。ほんっとよく出来てるなー!見れば見るほど感心のシーズンでした。
この勢いはS2も衰えることなく引き継がれ、もう本当に見てて楽しくて面白くて仕方ないドラマ。


多分プロモフォトだと思うんですが、キャロライン(ルート)&リース。このエピ見る前までは、彼女はリースやフィンチの味方になる新しい登場人物かな?なんて思ってました。リースの表情がとっても穏やかだし。

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これにてS1のレビューはひとまずおしまい。シーズン1の総括はこちらでしています。気が向いたら取り上げなかったエピをまた後からいじいじ書くかもしれません…?


実はオンデマンドで既にS5Ep01を視聴済みですが、レビューは8/22のAXN本放送後に上げますね。控えめに言っても面白かったです。たった13話はとてもさみしいですが、どれも充実なエピソードでありますようにと願いつつ、1話1話を大切にしながらの視聴です。
S1見た後にS5見ると、あぁ、ここに辿り着くまで色々なことがあったなぁ…としみじみ感じます。リアルタイムで視聴されていた方は思い入れもひとしおなんだろうな、とも。あのオープニングソングとおなじみのフィンチのナレーション、"You are being watched."も、今となっては懐かしいです。

POI S1 Ep22

No Good Deed

Ep19でファスコが撃ったリンチの死亡報告書を手元に置いて、デスク越しに彼を疑いの目で見るカーター。HR絡みでファスコが関わってるから疑うんだけど、この頃のカーターとファスコはそれぞれフィンチ&リースと繋がりがあることをお互い知らない
公衆電話の受話器を取って何やら聞いた後にそれを戻し、すぐリースに電話をかけ、「番号が出た」と伝えるフィンチ。その一部始終を離れたところで見ていたリースが、その電話や近くの防犯カメラを何度も見返して「? ? ?」ってなってるのちょっと面白い
この初期のまだ謎が色々散りばめられている頃は見てるこっちもどきどきします
「なぁ、もうそろそろ教えてくれてもいいんじゃないか?どうやって番号を受け取っているんだ」
「もしあんたに何か起こっても 俺が後を継げる」
リースからの揺さぶりにもフィンチは動じず、「もし私に何かあっても 対策はしてある」…その対策は、S2で明かされることに
「いずれ秘密を明かす時が来るぞ フィンチ」("Well, sooner or later, you're going to have to let the cat out of the bag, Finch.")
「好奇心は身をも滅ぼすぞ、リース君」("Curiosity killde the cat, Mr.Reese.")
猫ネタで迫るリースに同じく猫ネタでしれっと返すフィンチ
対象者ヘンリー・ペックは表向きは証券アナリストで、実はNSA
どうやら彼は何かしら秘密を知り、元?NSAのアリシア・コーウィンに連絡を取ろうとしている
ペックの勤め先に侵入するため「俺の魅力を使うか」ってリース君。この人ほんとに自信満々でいいよねぇ
で、残念ながらその魅力は通じなかったので(笑)、今度はフィンチが現場に出て、コーヒーメーカーを通して盗聴の手配。フィンチのこういう細かい作業や配線の仕事がたまらなく好きです
作業が終わると被ってたヘルメットを近くのごみ箱にポイッて捨てちゃうのがまたいいの
煎茶のカップを手にして戻ってきたフィンチ。ということは、グレースの様子を見守ってから出勤してきたのでしょう
で、フィンチの席にどっかり腰かけて足をテーブルに投げ出しているリースに話しながら、失礼リース君、その足は下ろしてね、ついでに席も譲ってね、と身体を傾けてリースに無言で伝えてるし、リースもはいはい、てな感じで席を立ってます
仕掛けた盗聴器から見えるオフィスの様子を一緒に見るフィンチとリース。ペックを尾行するも、彼が振り返るとなんでもないふりをするためにふたり同時にさっと身を翻すフィンチとリース。ふたりともお互いの行動が無意識にミラーリングしてて、このエピのふたりの距離感の描き方が、私は全エピソードでいちばん好みかも

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それとフィンチのスーツがほんっとうにお洒落!
3週間前に逮捕された男の報告書を書いたペック。それに誰かが勝手に文を付けたし、それによってテロが阻止されたことで、政府が犯罪を予知する何かを持っているのではという疑問を抱く
保身の技術にも長けているペックは、殺し屋だけでなくリースが追っても追ってもひたすら逃げて、さすがのリースもてこずっているのが珍しい。何せ彼は、スピード違反で切符切られても78ページの趣意書を裁判官に提出して抹消させているくらいの人ですから。ペックの逃走劇がスピーティに描かれてて私は面白かったけどね
NSA、ISA、CIA、FBI、OSC。時々、それは何なのか全部詳しく説明してほしい時がある!
捕まったペックが自分の状況と考えをがーっと述べ立てるのと、それを聞いてるファスコにはその内容がさっぱり理解不能で「はぁ?」って顔してるこの対比…(笑)
「9.11後、政府はテロを防ぐために コンピュータシステムで すべてを監視しようとした」…ペックの言葉はS1Ep01で、フィンチがリースに自分が作ったマシンのことを説明する時の言葉と一緒
しかし警察官の格好して8分署に侵入したリースに誰も気づかないってどうなの!?
前述のヘルメットを投げ捨てたフィンチに呼応するように、ペックを連れ出したリースも制服の帽子をその辺にぽいっと捨てていく
真実を追い求めるペックに、フィンチはとうとう全てを話すことを決意する。ペックに向かって話しかけるフィンチの表情が素晴らしい。マイケル・エマソンは「静の中の静」の演技が冴えわたっていると思う



「知る価値のある謎は 人の心だと思う」
「なぜ詳しい?」
「なぜなら私が造ったからだ」("Because I built it.")…この台詞は今後もシーズン通して重要なシーンで出てきます

ヘンリー・ペックの件とは別に、リースは相変わらずフィンチの秘密を嗅ぎまわっている
ワシントン・スクエアで煎茶を売るスタンドを見つけ、とうとうフィンチの自宅を突き止めたリース
(この時背景に見える、濃いピンクの花を咲かせる木々はなんでしょうね?とてもきれいだ)



ところが意気揚々とノックした家から出てきたのは赤毛の女性、グレース。そして彼女の部屋にあった、ハロルドとグレースが一緒に写った写真について尋ねると、彼は2年前に亡くなったの、と
グレースの家を出たリースがフィンチの姿を見つけ、さすがのリースも、秘密を探るには今回はやりすぎた。"I'm sorry."と謝ってます
「コンピュータは分かる。でも人の心は…」



2009年
アリシア・コーウィンにマシンの搬送方法を伝えたネイサン・イングラムは、マシンの秘密を知るのは世界に8人、と言い、アリシアに「7人よ」と間違いを指摘されていれるが、8人目はハロルドのことだよね?多分アリシアはS4Ep16で描かれたあたりで8人目の存在に気づいたのと、このエピでペックにフィンチが言った「私が造ったからだ」の言葉が決定打かなぁ
まぁ秘密なんて中身がどんなものであろうとあっけなく簡単に漏れますね
政府に引き渡す前日の夜、マシンにバックドアが必要かどうかで揉めるネイサンとハロルド
「バックドアを作ってもしそれが誰かに見つかったら?それこそ悪夢だ」
しかしネイサンは再度マシンを起動させ、バックドアを作る

フィンチはマシンを造ったことに対してどういう気持ちでいるのかな、っていつも思う。どうもフィンチの気持ちを未だにつかみきれないくて。マシンを造ったことに後悔はしていない、とは言っていた。ただ、そのことに肯定感を持てないのかなぁと思う。何人も亡くしたし、自分自身はマシンが出す番号を区別し、人の命に優劣をつけていたという高慢さがあったから、かなぁ。
「開発しなきゃよかった」とは思っていない。フィンチは天才だし技術者だから自分が持てる全ての知識でコードを書いて、マシンと呼ばれるようになる人工知能を造り上げたことは誇りに思っている。しかし、マシンを造ったことで自分を含め多くの人生を狂わせてしまったことに対しては罪悪感を持っている、という感じかな…。

情けないんだけど、マシンの内容やその進化、それに伴うフィンチとネイサンの考えやふたりの関係は、シーズン通してとぎれとぎれに描かれるから、私は全体図を把握できてなくて。S5を目前にして未だにこんなんで大丈夫なのかって自分でも驚きの頭の悪さを発揮しております。するな!

POI S1 Ep21

Many Happy Returns

今回の対象者、サラ・ジェニングス役ダグマラ・ドミンスクは、なんと「モンテ・クリスト伯」(2002)でエドモン・ダンテス(ジムさん)の恋人メルセデス役だった女優さん。つまり映画で共演したふたりが10年ぶりに今度はTVで再共演してるんですね。すごい偶然だ
リース君、フィンチより図書館に先に来てコーヒーを淹れ、フィンチの机の上に靴のままどっかりとあの長い足を乗せて本を読むって、とってもお行儀悪い~
上司に対して「点数稼ぎだよ」なんて言ってますが、まぁようするにこの人、番号出ないとやることないんですね…
「今日は休むといい」って言われたリースが、「…は?」って見せるこの微妙な表情…対照的に、妙ににこにこ笑顔のフィンチ
「知ってるぞ、今日は誕生日だろう?」とポケットから取り出したのはリボンがかかった小さな箱
「今日は一日好きなことをするといい」と、さー行った行った、とていよく廃図書館からリースを追い払っちゃうフィンチ。でも本当の理由は別にあって
そして残念ながらリースは仕事以外にすることがない…趣味とか一緒に過ごす友人とかそういうのは皆無で、自宅の簡素なアパートに戻ってコーヒーメーカーを火に掛けながら、ラジオか何かで野球の中継を聞く以外の楽しみがない…しかもこの時点でまだ朝の8時台
スーツの男を追うドネリーが、2011年に殺された男性の件で彼の指紋を見つけた、ということで、ドネリーとカーターが一緒に捜査。ニューロシェルに向かう前に、どうすべきかカーターはフィンチに相談するんだけれど。フィンチは自分が彼の過去の顛末をカーターに語るのは適任ではないと思っているんだね。だから優秀なカーターを信頼し、彼女自身でリースの過去を見つける方がふさわしい、と捜査に行くよう勧める
カーター不在のため、フィンチはファスコと組み行動を起こすのですが。ファスコは案の定サラの尾行に失敗、代わりに現場に出たフィンチも同じくサラを追う夫ジェニングスに声を掛けられ疑われちゃって。そこへ助けに現れたのがリース。てことはつまりいつものようにフィンチを尾行してたんですね



自分抜きで仕事をしてたフィンチに怒っているだけじゃなく、今回の対象者サラはDVの被害者ってことでリースの怒りはさらに増長
「今回は君の感受性を考慮して外したんだ」とフィンチは気遣うも、「俺の感受性の問題なんか後回しでいい」となかば脅すようにサラの情報を出させるリース。このエピのリースはずーっと瞳孔が開きっぱなし。悲しいかなそういうリースはたいへんに美しい
サラの夫ジェニングスが勤める連邦捜査局に勝手に侵入したリースが、彼の元に向かいながらスーツのボタンを外す。ボタンひとつで彼の感情やこれから彼がすることを表現するの、すごくうまい
強硬手段でサラに手を出すなと脅したのが逆に夫のジェニングスを暴走させることに。リースの強引なやり方に、仕方ないとはいえフィンチは少々怒っている
このエピのフィンチの上着。風にあおられちらっと見える裏地のピンクがすっごくおしゃれ
捕まってしまったサラを夫から取り戻して逃がすため、フィンチの車とラップトップを手に入れるとリースは一言「車から降りろ」。何も言えないままただリースに従うしかないフィンチは、カーターにリースの居場所を尋ねられても、「今どこにいるか、分からない。もう彼を止めることができない」



ジェシカの母から、以前付き合ってた人だったら娘を幸せにできたかもしれない、という言葉を聞き、彼女の遺品の中から見つけた1枚の写真。これ、見つけたのがカーターで本当に良かったと思う
ニューロシェルでの捜査を終えたカーターはリースの過去を知って、ジェニングスを殺すのではないかと言う危惧を抱いて彼を説得しようとするのだけれど
「自分がすべきことをやる。警察は助けにならない。だから俺は自分がすべきことをする」…カーターの説得さえ聞かず、そのままリースは車を走らせて去ってしまう
翌朝署に戻ったカーターは、取り寄せた資料からリースの経歴を全て知る
ここでリースの誕生日が5月1日、出生地はワシントン州ピュアラップ、ファーストネームはJohn 、ミドルネームはHで始まり、ラストネームのスペルの最後はs ということが分かるけど、リースってホントにピュアラップ出身で、ジェシカと同郷だったんですね!S1Ep15でピーターにそう言ったのは、彼の興味を自分に向けせるため嘘をついているんだと私は思ってました
そのリースの軍歴は、カーターの表情からすると、おそらくそうとう厳しい内容だったんだろうことがうかがい知れる
資料はすべてシュレッダーにかけるも、写真だけはどうしても処分できず、そのままそっと自分の上着の内ポケットにしまうカーター



そしてこのエピソードは、第1話と呼応してるシーンがいくつもあって、1話目最初のリースのモノローグとメキシコでのジェシカと一緒の休暇、そして終盤のクィーンズボロ・ブリッジたもとの公園でフィンチとリースがベンチに座って話をするシーンはこのエピでも再び繰りかえされました。特にS1Ep01冒頭のリースのモノローグは実は過去にピーターの前でリースが言った言葉だということが分かり、ものすごく胸を衝かれました。
何の接点もなかったように見えて実はふたりは過去に関わりがあったことが、シーズン終盤においてようやく全体像が描かれ、ここが着地点になったかと。よって残り2話は、マシンを巡る話へと変わっていきます。

この回は上司が部下に部屋をプレゼントっていうすごい話なんだけど、これって実は、あの部屋の大きさと豪華さはそのままフィンチのリースに対する罪悪感を表しているんだよね。そうでなかったらとてもまっとうなドラマとは思えない…同性の上司が部下に、部屋をプレゼントって…上司が、部下に、部屋を…(もうこの辺でやめとこう…)

フィンチから渡された住所を頼りに見つけた部屋。いぶかしげに思いながら先に受け取っていた鍵を差し込むと確かにドアは開き、中に入るリース。部屋の様子をうかがいながら窓際から下を見ると、そこにはいつもボードゲームを一緒に楽しむ盲目の老人、ハンの姿が見えて。その場所が見える部屋を選んだフィンチの思いを受け取ったのでしょう。やっと穏やかな笑みを浮かべるリース。そんな表情で終わって、本当に良かった。ホッとしました

 

今回の事件でフィンチがリースに強く出られない理由。それは以前から何度も番号が出ていたジェシカの死を止められなかったから。リースが訪れた病院にいた車いすの男性。それは実はフィンチで、リースにぶつかってしまい、"I'm sorry."と言うのだけど、これはもう原語で聞くに限ります。ぶつかってすいません、だけじゃなく、きみたちを助けてあげることができず、本当にすまない、という幾重にも意味が含まれているので。




リースとジェシカの経緯をまとめると
2001年9月(S1Ep01) 付き合って半年。ジェシカは西海岸に住んでいて、リースはフォートルイス基地に勤務の特殊部隊員。メキシコで一緒に休暇中、9.11のテロが起こる
2006年2月(S1ep03) 空港でリースがピーターと婚約中のジェシカと偶然再会。リースはCIA所属
2008年11月(S1Ep15)  ニューヨークのバーでリースはピーター・アーントに近づく。その時ピーターは「家を買って、妻(ジェシカ)ともうすぐニューロシェルに引っ越すんだ」と話す
2010年(S1Ep20)  リースとカーラ、モロッコでの任務の後オルドスへ
2011年2月(S1Ep21)  リース、ジェシカの勤務先の病院で彼女の死を知る

リースが女性や子どもといった力の弱い人に優しいのは、彼の心根がそういう人間なだけでなく、愛する人をDVで失ったからという理由がこのエピで明かされて。それを知ってから改めてS1Ep04を見ると、デートレイプを繰り返すアンドリュー・ベントンに対するリースが、なぜあんな態度(「俺はあんたの処遇をどうしたらいいと思う?」)だったのか今ならその訳が分かるし、このエピでカーターがメキシコの刑務所からかかってきた電話に「そこには他にもアメリカ人はいますか?」という質問は、ベントンのことだろうなという推測が成り立つ。

で、2010年、リースはピーター・アーントを最後はどうしたのか。私なりに出した答えはS4Ep16のレビューで書いてます。


オフショット。「ジェシカとリースの写真」の撮影風景



The Flaming Lips - Revenge



さてここから下は激しくネタバレ。この先のエピを未見なら絶対読んじゃだめです。


オルドスでの出来事と、それに伴うジェシカとの顛末はここでいったん終結し、私は初見ではこのエピでもうすべて描き切ったと思ってたんです。でもそうではなくて、それどころか話が進むに従い、上の時系列には実はフィンチが大きくかかわっていた。だから"I'm sorry."の意味は、番号が出ていたのにも関わらずジェシカを救えなかっただけじゃなく、リースがジェシカの元に間に合わなかったのはあのラップトップ、つまりフィンチが仕込んだウィルスが遠因だということも明らかに。業が深すぎる。
さらにここがフィンチとリースが初めて出会った接点かと思いきや、さらに遡って2010年のダニエル・ケイシーの時が出会いだったという(ただしリースはこのことも知らない)。この時間軸の活かし方が素晴らしいし、このドラマの面白さはこういうところに詰まっていると思う。
S4Ep20では、このエピでカーターが上着のポケットに入れたあの写真。それがカーターの死後、あんな形で再登場するなんて。あの写真をカーターはどうしたんだろう?と疑問に思うも、まさか回収されるとは思ってもいなかったので、本当に驚きのエピソードでした。