うわー (Viggo)

男性ファッション誌「safari」の表紙をヴィゴが、ヴィゴが飾ってますよぅ!!ひー、おしゃれからいちばん程遠い俳優なんでは、と思ってる私は思いっきり失礼でしょうか(汗)。しかも、目次のページってたいてい今月の表紙の案内がありますが、そこに

モデル:ヴィゴ・モーテンセン

ってあった!!モデル!モデル!!ぎゃー(落ち着け) ヴィゴがモデルになる日が来るとは嬉しゅうございます…。

役者絶賛 (ブロークバック・マウンテン)

一緒に見に行った夫が、一言ポツリと
「悲しい話だよな」
という感想を述べました。私も同意です。

こう、うまく言えないです。大自然の中での生活は、その人そのものが出ると思う。取り繕っても見栄張っても、自然の前ではごまかしがきかないから。そんな中で出会って思いが通じ合ってしまったふたりは、幸か不幸か、町で結婚生活を送り、子供の面倒を見、仕事に精を出しても、ブロークバックで一緒に過ごさないと、本当の自分にはなれなかったのでは。だから、ふたりの愛がどうの、というより、そうしなければ生きていけない、という人生だったのでは。

ジャックが逝ってしまった後のイニスは、いちばん大切な人にもう二度と会えない、辛い人生を送ることになってしまうけれど、それでもジャックに出会えたことは、彼の人生でかけがえのないもの。悲しいけれど、幸せでもあったと思う。

ジャックの生家で見つかったシャツに、涙がほろりとしました。

それにしても、アン・リーの実力を見、ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールの役者魂に感動でした。特にヒース、今までアイドル的な扱いや作品が多かった上に、キャリア低迷しそうだった時にこれですから、この人こんなに演技うまかったんだ!と驚き。「パトリオット」と「恋のから騒ぎ」しか見てないので(あ、「ネッド・ケリー」も見たか)、偉そうに言うのも恐縮ですが、ちょっと老けたけどこの映画にマッチしてたし、いつの間にこんな渋い表情ができるようになったのか!と。これからも、メジャーではない映画でしぶーく活躍してほしいです。その方が彼のよさを生かせるんじゃないかなぁ。

ジェイク・ギレンホールは、「ジャーヘッド」見とけば良かった、と激しく後悔です。この人の他の演技をもっと見たい!だって今まで見たのって「デイ・アフター・トゥモロー」だけなんだもの。それにしても彼のまつげは長い…。

アン・ハサウェイが魅力的。金髪はちょっと…チャーリーズ・エンジェルのファラ・フォーセットみたいな髪型がすごかった。あぁいうのが流行った時代なんでしょうね。

音楽も秀逸。
テント、ウィスキーのラベル、髪型、車で時間の流れが分かるのが興味深い。

万人にお薦めは私はしないけれど、観たらきっと、色々と思うことがある、深い映画です。

気分転換になりました (理想の恋人.com 柔らかい殻)

・理想の恋人.com

Must Love Dogs (2005)

ダイアン・レインは昔マイケル・パレと出てた「ストリート・オブ・ファイヤー」の頃のアイドル時代をちょっと知ってる程度なので、今の方がなじみがあるというか、今41歳の、家庭のある主婦、とか、バツイチ、とかいう役が似合う。もちろん女優なので一般人よりずっと美人なわけだけど、普通っぽさの中に見える美しさがとても際立っていて、そして本人はどうやらそれに無自覚、なポジションが嫌味なく合ってるんだなー。なのでこの映画と「運命の女」のダイアン・レインは好きです。

そして、ジョン・キューザックもまた、女性に親切で、ほんの些細なことによく気付く、心優しい男性像が似合いますねー。古くは「セイ・エニシング…」、最近でも「セレンディピティ」と、失礼ながらそんなにかっこよくはないけど、ロマンチックな部分が上手に表現できるのか、こんな男性に出会いたいわーって思わせる役者ですね。彼の悪役とか見たくないですもん。

おせっかいだけど愛溢れる姉妹が羨ましい。私は兄弟姉妹がいないので。
そして、犬が!犬がいいですねー。原題の Must Love Dogs (犬好きに限る) がほほえましいです。


・柔らかい殻

The Reflecting Skin (1990)

ずっと探してて、DVDはなかったのでビデオでレンタルしました。昨日レンタル店でじっくり棚を眺めていたら、昔見たあの映画、また見たいな…と思っても、意外にもない。見たいと思うものに限ってないような気がする。逃さないよう見たいと思ったら早めに手に取らないとダメですねー。というわけで、探してた映画を見つけたらチャンスを逃さずに!

これって「聖なる狂気」の監督作だったんですね!どっちも不可解に変わりはないのですが(汗)。
田舎で周りに何もない、延々と地平線まで続く麦畑と、そこを通る一本の道、古びたガソリンスタンド、という光景がもう既に不気味。その中にぽつん、ぽつんと家が建って、大人も子供も少ししかいない場所。
子供同士の会話でどんどん妄想が広がり、近くに住む未亡人を吸血鬼、と思い込んだり。子供時代は、大人の世界や事情を何も知らないからかえってあれこれ想像しちゃう、っていうのがよく表されてた。
セスの兄キャメロンと、未亡人のドルフィンは、似たもの同士だったから、死んだドルフィンに、キャメロンはあんなにも嘆き悲しんだのでは。

セスの父も母もなんかいっちゃってるし、唯一の救いや自分の見方だと思われるキャメロンにも手荒く邪険にされて、周りの友達はどんどん死んじゃうし、セスは健全な大人には育たなさそう。残酷な少年時代だよなぁ。

不気味ではあったけど、どこまでもどこまでもただひたすら続く麦畑は美しくもあった。あれ、どこで撮ったんだろう。

俳優のクレジットのトップがヴィゴで驚きました。セス役ジェレミー・クーパーが主役だと思ったので。
俳優と監督の気があったんでしょうか、「聖なる狂気」でも組んでますね。同じ監督と2度組むのは他になかったのでは。
ヴィゴは感情をいきなり爆発させる表現がうまいですね。他の映画 (ヒストリー・オブ・バイオレンス、インディアン・ランナー等) でもそう思いました。

美しくはない万華鏡 (クラッシュ)

Crash (2004)


L.A.での数十時間の出来事を様々な人々によって描いてはいるけれど、私は全体がアメリカの背負う人種差別問題に尽きるんじゃないかなーって思いました。
日本と日本人がもっている「人種差別」という言葉はあくまでそういう単語がある、という認識であって、根本が違うからこの映画が示す問題の深刻さが私はあまり分かってないと思う。
でも、白人、アフリカ系、アジア系同士での差別もあれば、同じ人種同士での差別もあり、生き辛い社会だと思う。

その点以外は、毎日生きている人々の一部分を、「クラッシュ」という映画で切り取ったという感じ。だから、明確なハッピーエンドがあるわけでもないし、登場人物が最初から最期まで悪い人、いい人もいない。でもそれが普通じゃないの?
万華鏡を廻すとキレイな模様が次から次へと形を変えてあわられるけど、この映画は美しくはない万華鏡。でも所々には光り輝くものが見えるよ、といった感じでしょうか。

久々に見たマット・ディロン、懐かしい。彼演じるライアン巡査の行為は許されないことと賞賛に値することが相反して描かれていたので、たくさんのエピソードの中で一番好きでした。

音楽(インストルメンタルの方)が素晴らしかった。

しかしこれが2006年のアカデミー賞だとは、やっぱ今年は地味でしたね…。意地でも「ブロークバック〜」にはあげたくなかったとしか思えんわー。

あと、クローネンバーグの作品にも「クラッシュ」ていう題名のがあるのでこれから間違えそう…。

信頼と裏切り (ヒストリー・オブ・バイオレンス)

A History of Violence (2005)

公開初日に東劇へ。
小説に「ライトノベル」というジャンルがあるように、クローネンバーグ作品としてはライト版って感じでは?私自身が観る前から「すごいシーンがあるらしい」と聞いていたので構えてたからってのもあるかも。思ったより血みどろシーンはすごくはなかったです。

父親から、暴力で問題を解決するな、と怒られた息子が、言い返すと今度は父から平手打ち、さらに、その後に父を狙う男をショットガンで銃殺、という一連の皮肉なシーンがいちばん印象的でした。

妻は夫の過去を許せるのか。自分がこうだと思って長い間心から信頼していた相手が、実は全く違う人で、嘘ばかりだったら。
夫を信じている、と思っていても、フォガティから、トムは昔こうだったんだ、と聞かされたら、どんどん疑心暗鬼になっていくのはもう仕方ないかと。なぜなら一度聞いたことってもう頭から消せないから。
そして「あなたは決してそんな人ではないわよね?」というエディの最後の希望の欠片も、入院中のトムが言った「ジョーイはそうだったけどトムは違う」って聞かされた時、信じていた夫の全てをここで失ってしまう。
だから、トムは全てを片付けて家に戻ってはきたけれど、あの後、妻は?息子は?そしてトムのこれからは?と想像すると、色々考えますね。ま、それは不倫や浮気をした時とかも起こる問題だろうケド(…ちょっと違う?)。
唯一、まだ何も知らないであろう小さな娘が、父親の為に夕食のお皿とカトラリーを用意してあげる、そのシーンにほんの少し希望が見出せる。
誰もが押し黙ったままで終わる映画に、明確な答えが出なくて気に入りました。

私には暴力の部分より、暴力がきっかけで信頼や裏切りや嘘が人にどういう影響を与えるのか、っていう部分に興味を持ったストーリーでした。

トムの間から時折見え隠れする「ジョーイ」の顔が本当に怖かった。エディはあれ見たら、もうジョーイの存在を確信しちゃうでしょう。嘘はつけない。だって妻は心から夫を愛しているから、そういうほんの些細なことを、他の人より一番すぐ察することができるだろうから。

何の迷いや躊躇いもなく引き金を引き、真正面から相手を撃って殺すジョーイに戦慄。

あと、暴力の反対側は愛、というのは階段でのセックスシーンによく表れてた。このシーンだけは、クローネンバーグってあーいうの好きだよな!と赤面&滝汗もので見てました。

また、90分という上映時間が、最初から最後までほどよい緊張感で保たれてちょうど良かったのではないかと思います。


ストーリー以外の部分も書きましょう。音楽はハワード・ショアでしたが私には緊張感を表すのにはちょっともの足りなかったかな〜。

キャストはヴィゴ・モーテンセン&マリア・ベロの組み合わせが非常に良かった。夫婦のリアリティがあって、いい家庭だなーってすぐに感じられた。ヴィゴのお父さんぶりがすっごく素敵でしたねー。幼い娘をベッドであやしてるところなんか、もーお父さん娘にめろめろです、な感じ。
そんな夫をこれまたもーめちゃめちゃ愛してます、な妻@マリア・ベロ。でもチアリーダーはどうよ!思わずマリアさんいったいどうしちゃったんですかー!とスクリーンに向かって突っ込みたくなりました…危ないな私。だって、「コヨーテ・アグリー」の時のマリア・ベロがあまりにもかっこよくて大好きなので…。はー、ほんとにこのシーンにはびっくりしました。夫と一緒に観に来ない方が良かったのかな、と真剣に悩みましたよぅ(結局この後もっとすごい階段シーンでしたからね…)。

ヴィゴは時折見せる薄い蒼い目がほんとにきれいですね。フォガティに殺されそうになるシーンなのに、こちらは目の美しさにうっとりしてました。
足を刺されて、肩も撃たれて入院までしてけっこうよろよろなはずなんだけど、めっちゃ強い。キレのあるアクションはかっこよかった!

他にも、黒スーツ・サングラスがしびれるほどクールなエド・ハリス(ちょいMIB入ってる?)が意外にも中盤であっさり射殺・退場。うぅ残念。ある意味贅沢な役者の使い方ですか。
ウィリアム・ハートはずいぶん老けましたねー。すっかり体格いい絵に描いたような悪めのおっさんでした。にこにこした顔で「お前はほんとに困った弟だよ」なんて言われたら怖いよ…。

あと、映画とは全然関係ないけど、ストール家の玄関って、外から開けるとすぐリビングなの?2階の天井は梁出すぎじゃないの?壁紙は全部花柄なの?と気になりました。どうなんだアメリカの家って。詳しく知りたい(笑)。


余談ですが、上映前に東劇の1階で、ぴあ出口査隊(だっけ?正式名称を失念)を発見。こっちから近寄って挨拶して(その時点で既にアヤシイ人)、でもまだ映画観る前だったので、あぁアンケートに答えらんない!と断念。上映後にまた1階入口で、どうやら調査が終わったらしく、お仕事お疲れ様〜、状態のぴあの皆さんを捕まえて、こっちからアンケートに答えさせてもらっちゃいました。余談ですがちゃんと掲載もしてもらえました。