雨の夜のN.Y.が美しい (タクシー・ドライバー)

Taxi Driver (1976)

雨に濡れて、ネオンが輝く夜のNYがしっとりしてて、それに重なるジャズが雰囲気ありすぎ!
デ・ニーロが若いのですが、それがまた魅力的でした。おじさんのデ・ニーロしか知らなかったから。

そしてジョディ・フォスター!夜のお仕事の時とはうってかわって、ジャムをたっぷり塗ったトーストにかぶりつく姿は年相応のあどけない女の子で、そのギャップが素敵〜。子どもの頃から存在感抜群ですね。

トラヴィスとアイリスの関係をもっと進めたのが「レオン」かな?

ベッツィのタクシー料金を無料にして走り去った終わり方は好きだし、人との付き合いが薄いトラヴィスが、唯一深く関わったベッツィとアイリス、そのふたりに何かを与えたくて、自分も彼女らから愛をほしかったのでは。
孤独だし、異常なのに、優しさもあるトラヴィスを、デ・ニーロがうまく表現してました。最後のモヒカンにはびっくりしましたが(汗)。

1970年代後半のアメリカの雰囲気を描いた映画が実はすごく好きです。今よりもっと社会全体がシンプルで、複雑でなくて、分かりやすいように感じるので。
例えば刑事ドラマで、刑事が犯人を追うとき、公衆電話で本部にいるボスとやりとりをしちゃうアナログなところがねー、何かいいんですよ。


この映画のサントラすっごく手に入れたくなりました。

「怒りはお前を幸せにしたか?」 (アメリカン・ヒストリーX)

American History X (1998)

この映画の素晴らしさは、骨太なストーリーと、キャストのWエドワードにつきますね。ずっと前から見たい、見たいと思いつつ、どうしても手が伸びなかったこの作品を、夫がチョイス。
ぐいぐい引き込まれる展開が、地味ながらも魅力的で、こういうのすごく好きです。

人は変われるのか。何をきっかけに変わるのか。デレクが、刑務所内の病院施設でかつての恩師に「怒りはお前を幸せにしたか?」という問いに、ただ首を振り、涙を流すしかなかったその瞬間、彼のすべてが変わったのだと思う。それは本人にしか分かりえないことであり、だからこそかつての周りの連中は、彼を「お前は変わった」「裏切り者だ」と見てしまう。

全てを話して、理解を得ようとし、自分と同じ道を進ませないよう弟・ダニーを説得したその直後に、その弟は学校で、恨みを買った相手からあっけなく射殺されてしまう。憎しみや怒りが連鎖して、直接デレク本人ではなく、弟に回ってきたことにむなしさ、悲しさを感じました。

最初はネオナチなにデレクが、こいつ危ないよ、やだよこんなヤツをずーっと見続けるのはー、と思っていたら、どんどんストーリーが面白くなってきて、最後には、すっごくいい映画だった!と思わせる、嬉しい驚きでした。

そしてキャスト。エドワード・ノートンが今まで見た作品で一番魅力的でしたね。頭の良さが、デレクの暴走を加速させてく、というのを非常にうまく演じてた。
エドワード・ファーロングは、これを見たら今彼が消えちゃったのがもったいない、と思うくらいいい表情が多かった。思春期の、父も兄もいない家庭で育っている少年の微妙な心をうまく現してたのではないかな。

加えて映像が美しかったのもある。白黒画面がとても魅力的だった、というのもこの映画に引き込まれた一因なのでは。カラー画面では、ダニーの顔や睫毛のアップが美しくて!そして兄弟で話しているシーンの顔の陰影がまた絵になって素敵なのでした。

久々に、いい映画だったー、と言えました。

やりすぎなのでは…? (POC Trailer)


RENTの上映前に散々予告が見られて嬉しい悲鳴。私、予告が延々30分流れても喜んじゃう人です。でも松竹系列の映画館だったので8割が邦画の予告…。

そんな中やっと!初めて映画館で予告を見ることができた「パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト」。

すいません、私、「チェスト」って「胸」の意味だと思ってました!こう、骸骨って肋骨の部分がとっても骨々(ほねほね)してる感じしませんか?(汗) ところがどっこい、なんと「宝箱」のことでしたよ。いったい何年英語を勉強しているのか私は。

ちなみに相方は「えっ、箪笥じゃないの?」
つまり夫と私の知識でこの題名を訳すと、「死者の肋骨」もしくは「死者の箪笥」になっちゃうのね…笑えない…。


さてそんなおばかな勘違いは置いといて。

お金かかってますー!なシーンが次々見られる予告でした。「予告がいちばん面白かった」ということにならないように頼みますよ、ブラッカイマーさん。
そして、キーラ・ナイトレイ、強すぎ…。あれじゃウィルいらないじゃん!雨に打たれて座り込んでる花嫁衣裳姿のエリザベスはものすごく美しかったですが、短剣を両手に持って二刀流で後ろから襲ってきた敵を刺すシーンなんて、まんまレゴラスじゃん!それはないよー。きゃーきゃー叫んで逃げ回ってるだけで、守られてるお姫様よりはいいかな、って思うけど、なんていうかこう、女の人らしい、「お姫様」な部分を残してほしいんですよ。衣装も素敵なコスチューム・プレイですし。それは1作目でも思ったけれど、2作目は輪をかけて強くなってやいません?
あー、本編を見た後も同じ感想を書いてそうな予感。がんばれウィル!


話変わって、毎回映画を見る度に流れる「海賊版撲滅キャンペーン」。その中で「私は、観ない。私は、買わない」というフレーズが流れるのですが、夫が
「まずは 『私は、作らない』 だろ?」
と一言。確かに。