ラウンダーズ




Rounders (1998)


祭り真っ最中のマットですが、私、けっこうこの人の映画を見てる上に、未見のものはどうも地雷なのが多そう…。もうすでに何度も踏んでるしなぁ…(「すべての美しい馬」はほんとに辛かった)。


で、今夜選んだ「ラウンダーズ」ですが。んー、地雷でした(爆)。
渋い音楽の雰囲気はいいけれど、いかんせん、エドワード・ノートンのキャラクターにまったく共感ができず。あのいい加減な生き方がすごーくイヤだったので、マイク(マット)に「友達はもっと選ぼうよ!」と言いたくなってしまいました。借金の連帯保証人になっては最もいけないパターンだよな。

ファムケ・ヤンセンが出てたのにも気付かなかったし(「Xメン」よりさらに前なので、仕方ないかも)、マイクの彼女のジョー(グレッチェン・モル)にあまり魅力を感じなかったのも乗り切れなかった理由のひとつかなぁ。


賭け事が主題の映画は、総じて男性の方が面白いと感じるかも知れませんね。


この映画のマットはもんのすごいド金髪でびっくりしました。その明るい髪につられるように、目もいつもより青くキレイに見えて、それが拾い物でした。

観客もクギづけだ (ふたりにクギづけ)

Stuck on You (2003)





家族に障害者(アイコンになってるくらいだから、障害者の見本みたいなもんだ)がいる私は、ファレリー兄弟の映画は、ある意味憧れ。それは、障害のある人が社会の中に普通に出てくるから。特別なんじゃなくて、ただそこに、普通に「いる」ことが私の理想。「障がい者」とひらがなで表すのもいいけれど(だったら「障」の字もどうにかしろ、と思う)、ほかに考慮することはもっとあると思うんだな。

確かに、この映画のボブとウォルトが物理的にくっついているのを見ると、最初はギョッとするけれど、それが彼らにとって「普通」、周りの私たちにもそれが「当たり前」になると思う。そうでなければこの映画は笑えない。
社会にゆとりがなければ、彼らを、そして歩けない人、見えない人、聞こえない人たちを私たちは受け入れることはできないだろう。


ま、真面目に語るのはこの辺にしときましょう。

これねー、マット・デイモンもうほんっと可笑しすぎ。そこまでやるのかこの人は、と。ボーンやグッド・ウィル〜を観た後だったから、息抜きも出来てちょうど良かったのかも。本人も息抜きしたかったのかな(笑)。

緊張すると過呼吸起こしてぜぃぜぃ言ってるし、苦手な舞台なのに兄と一緒に無理矢理一緒に立たされて(何せ離れられんからな/笑)、汗だらだらかいて泣きべそ姿なマットにもう大爆笑ですよ!髪型も前髪ぱっつんだし。服はとってもダサいし!


でもシャイな彼の性格に、いつの間にか惹かれてしまう。海辺で眠っている弟(このときの格好がまたすごいんだな。オフのマットはもしこんな感じだったら、と勝手に想像すると余計可笑しい)をよそに、アパートの同居人エイプリル(エヴァ・メンデス最高!)に「肝臓は弟の方にあるから、分離手術をしたら、俺が助かる確率は50/50。だから弟は、手術には反対なんだ。俺は賛成だけどね」という兄の台詞が、泣けるなぁ。
エイプリルも、フツーに「手術して別々にはならないの?」と聞き、答えを聞いて「やさしい弟なのね」と言うなにげないその言葉が私はとても好き。


ちなみに私の一番好きなシーンは(本当にくだらないシーンでわざわざ書き留めるのもなんですが)、風邪引いて寝てるボブの隣に、ボブの彼女のメイに見られないようにででっかい熊のぬいぐるみを着せられてるウォルトの姿、かな。
メイも疑おうよその不自然な熊のぬいぐるみを!どう見てもおかしいでしょそれは!!

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち 再見

Good Will Hunting (1997)


10年ぶりに見返してみました。いやー、まさかマット・デイモンで祭りするとは思わなかったからね。

この映画の公開時、私は就職が無事決まったけれど、楽しい大学生活が終わって実家に帰らなきゃいけなかったり、まったく希望していない会社への就職だったりで、ようするにやる気がない時期でしたので、映画館でこの映画を見ても大して何も思わなかったんですね。それに、改めてみると、主人公のウィルと私はほぼ同い年で、彼の気持ちを慮るまでの心のゆとりや大きさはその頃の私にはなかった。


ですので私はショーンの台詞にあった

もし君が友達からこう言われたらどう思う?「あぁ、孤児なんだね、大変だったろう?分かるよその気持ち。僕も『オリバー・ツイスト』を読んだからね」

に非常に同感。そう、人の気持ちなんて、本を読んで分かるものではない。そして、その人の本当の気持ちは、同じ思いをしなければ分からない、と私は思ってます。


この映画の一番好きなところは、ウィルが出会った人たちが、みんな真剣に彼にぶつかってきたことだと思う。精神科医のショーンは、もしかしたらウィルを通して自分のこの先の生きる道を逆にウィルから教えてもらったのかもしれないけれど、彼の何度も言う
"It's not your fault"
は、シンプルだけれど心に響く言葉でした。

MIT生のスカイラーは、ウィルの過去がどんなであれ(兄弟がいる、と言っているにも関わらず、会わせてもらえなかったり、ウィルの自宅へ結局は一度も招かれることがなかったことから、おそらくスカイラーは、ウィルの嘘にある程度は気付いていたのでは)、彼を心から愛した。L.A.に一緒に行こう、と言ったのも、気まぐれや、ウィルのことを何も考えずに誘ったわけでは決してない。


最後、就職先を蹴ってウィルは、スカイラーの元へ車を走らせるのですが、彼は社会や企業で才能を役立てることより、他の人は普通に過ごしてきたであろう青春や人生を、まず手に入れるところから始める、そんな彼のスタートを私は清々しく見送ることが出来たのではないしょうか。


友人のチャックが言う
「もしお前が50歳になってもここ(工事現場)で働いてたら、俺は本気でお前をぶん殴る」
「俺の夢は、ある朝いつものように、車でお前を迎えに行って、部屋のドアをノックしてもお前は出てこない。ある日突然お前が旅立っていることを知るのさ」(うろ覚えですがこのようなニュアンスの台詞でした)

がね、本当の友達だな、と感じる台詞で好きなのと、ある日いつものように迎えに行くと、本当に、ウィルがいなくなったことを知ったチャックは、もしかしたらいつもの連れと別れてから、号泣したかもしれない。そう思うと、こちらも泣けてきますね。


それにしても、ウィルの今までの人生を思うと、やりきれない気持ちになりますね。せめてこの先に、今までなかった幸せがたくさんありますように、と願わずにはいられない。


劇中の音楽も、サイモン&ガーファンクルをもっとぐっと抑えたような、Elliot Smithの曲が素晴らしくマッチしてました。押し付けがましい感じがないところがかえってまた泣けます。

早速購入



ボーン・アルティメイタムのサントラをタワレコ@渋谷で購入。
最近は輸入盤だからといって安いわけではないようですね。2405円也。


私は渋谷のタワレコには初めて行ったのですが、ここの書籍売り場には目を回しました!CDショップなのにこんなに洋書を取り扱ってるだなんて、私全然知らなかったよ。

映画雑誌のところでViggo表紙の仏誌STUDIOを発見。ネットで知ってはいましたが、やっぱ現物で見ると素敵ですね〜(載ってる写真はだいぶ前のものでしたが…)。仏語は一時期一生懸命勉強はしましたが、今じゃ単語を拾うくらいしか理解できないな…。

シリーズ最高傑作 (ボーン・アルティメイタム)




The Bourne Ultimatum (2007)

シリーズ最高傑作、という文句は本当でした。冒頭、たった10分ほどで、いったい何ヶ国ボーンが移動したか、というほど驚くほどのスピードで話が進んでいくのが心地よい。

映画の構成としても、2作目のラストが、3作目の冒頭ではなくて、途中のエピソードに繋がることが分かった瞬間、もうしびれましたよ!そしてパメラが伝えたデヴィッド・ウェッブの誕生日。そこにはちゃんと彼女からのメッセージがあったことを知った時の驚きといったら!映画ならではの醍醐味があの1シーンに全て詰まっていると言っても過言ではない。
そしてこのシークエンス、私には、「スプレマシー」から2年待ってたファンへのプレゼントだと思いました。


また、この作品、1、2作目の出来事を彷彿とさせるシーンがたくさんあるのに気付きました。
まず、N.Y.でのカーチェイス。ボーンが奪った車はパトカーですが、追っ手の車に突っ込まれ、そのまま橋桁にぶつかるシーンは、2作目でロシアのカーチェイスでロシア人殺し屋のキリルがボーンに追い詰められた状況とまったく同じなんですね。つまり、キリルの立場にボーンがなっちゃった。だからここで見てる私たちは、同じことが起きるかと思うのですが、さすがボーン。絶対死にません。やっぱシートベルトは大事だよな!としみじみ思いましたよ(笑)。


主人公ボーンの他に唯一3作通して登場するのがニッキー。1作目では彼女がこんな重要人物になるとはとても思えませんでした。
そして3作目の彼女は、1〜2作目のマリーを思い起こさせる行動が多い。ボーンと行動を共にした結果、政府から追われることになり、ニッキーもまた髪の色を変え、髪を切り、逃亡する。もしかして彼女もまた…?と思うけれど、ニッキーは、無事逃げおおせることができた。
マリーはインドで殺されてしまったけれど、今回はボーンは自分と行動を共にした人を守れた、ということを暗に表しているのでは。


「イーストリバーに飛び込んだボーンの死体は、捜索開始から3日をすぎて未だ発見されていません」
というニュースをTVで見たニッキーが静かに微笑むあの瞬間、ボーンは自由になれたことを私たちは知ることとなります。この映画の幕の引き方!なんて素晴らしいんだろう。もう本当に、泣けました。

ニッキーは、3日たっても見つからない人間は、普通なら死んでるけれど、ボーンなら間違いなく生きている、そう確証できる人間。あの笑みと、水の中を泳ぎだすボーンが向かう水面が多少なりとも光り輝いていたのは、自由と未来を手に入れた象徴ではないかな。かつて車ごと川に突っ込んだ時は、マリーにお別れのキスをし、またひとりになって旅立たざるを得ない状況でしたが、それと非常に対照をなすシーンだと思いました。


とにかくこの映画は、近年稀に見る素晴らしいエンディング。そしてこんなに濃厚なストーリー展開なのに、2時間を切る上映時間。某「パイレーツ〜」シリーズを作った連中には見習ってほしいですね!


音楽も、2作目と同じ曲でオープニングを飾り、そう、これがボーンシリーズ!と思わせる雰囲気がばっちりでした。全体的には、「スプレマシー」を元に、アレンジしまくってしまくって、な楽曲が多かったかと。
エンディングも、3作全て、mobyの「extreme ways」で統一しているところがまたニクイ。


マリーの兄役にダニエル・ブリュール。意外なところで豪華キャスト。