2007年は

個人的には、正に「厄年!」な1年でした。

来年は、頼むから良い1年に、なりますように。でも他力本願はいけませんね。


さて恒例の、多分1年で一番ブログを書くのが楽しい瞬間(笑)の、ベスト選出でございます。順位付けはしていません。
今年見た映画の一覧はこちら

<作品>

守護神



意外にもアシュトン・カッチャーとケヴィン・コスナーの組み合わせが良い

トランスアメリカ



フェリシティ・ハフマンとケヴィン・セガーズの両キャストが素晴らしい

ミニミニ大作戦(1969)



小粋な映画です

マッチポイント



ダメすぎるジョナサン・リース・マイヤーズに、怖すぎるスカーレット・ヨハンソン。そう思わせるのも役者の力量

プルートで朝食を



「麦の穂を揺らす風」のキリアンよりも、こちらの方が私は好きです

クィーン



ここまで描くの!?という驚きと、ブレアの健闘、ヘレン・ミレンのそっくりさん振りに

ボーン・アルティメイタム



脚本、撮影、編集、音楽、役者、全てがパーフェクト

<男優>

マット・デイモン



文句なしの活躍でしょう!
最もコスパがよい俳優(@Forbes誌)、最もセクシーな男優(@PEOPLE誌) 今までのキャリアの総決算な1年。シニカルな笑顔もまた良し

マイケル・ケイン



出演する映画全てが私には魅力的な方でした。来年のジュード・ロウとの共演「スルース」も期待

<女優>

フェリシティ・ハフマン



観ててこの人は本当は男?女?どっちなの?と思わずにいられない名演

<監督>

ポール・グリーングラス



「ユナイテッド93」を撮ったのがこの監督で良かった、と今更ながら思います

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この1年、ブログと通じてたくさんの方々と映画のお話が出来まして本当に幸せです。訪れたくださいました皆様、本当にありがとうございました。
来年もまた、よろしくお願いいたします。そして皆様にも私にも、素敵な映画との出会いがありますように。

ではよいお年を。

「名前」に込められた思いとは (その名にちなんで)

残念ながら、この映画は原作の魅力を出し切れないままでした。心情的にスケールの大きい作品ですので、それらを全て事細かに映像化、は、難しいだろうな、とは思いますが、キャストが良かったので私はちょっと残念です。

映画での焦点は私はお母さんのアシマかな、と思いましたが、一緒に見に行った夫は「お父さん(アショケ)だと思った」と言いますので、観る人によって視点は違うものですね。
ゴーゴリの名前の由来とその名前によるコンプレックスが描き切れていないので、題名の「その名にちなんで」の意味が伝わって来なかったのが惜しい。

そういう意味で、父と子の名前に関する件にはそれほど大きな関わりのないアシマの人生が、この映画ではよく描かれていたのが好印象だったのかな、と思いました。お見合い相手の靴をこっそり履くシーンが良かったなぁ。


ゴーゴリと結婚したモウシュミが実は以前からの知り合いのフランス人と付き合ってることがばれるシーンはいかにも、な バレ方で、あれはいただけなかった。


監督は前作の「モンスーン・ウェディング」が良かったので、今回は、原作に出てくるエピソードをただ映像化しただけ、という感じが否めないので、非常に残念でした。

仲良きことは… (世界で一番パパが好き!)



Jersey Girl (2004)

あまり面白くなかった理由は、やっぱどーーーーしてもベン・アフレックが受け付けないからなんだろうなぁ。

ですので彼以外の感想を(笑)。
私、ジョニー・デップの新作の「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」のストーリーを全然知らないのですが、思いもがけず、この映画で子どもの発表会として出てきたので予習(?)できちゃいました。にしても、エグい話ですね〜。しかもそんな話を学校の学芸会で10歳前後の子が家族と演じるもんだから、観客、ドン引き…(笑)。だって他の子はみんな、「キャッツ」の「メモリー」を歌い上げてるからね。

この学芸会では、出し物がミュージカルですから、ベン・アフレックもリヴ・タイラーも歌ってるんですよ。ふたりともめちゃうまいが、吹替え…じゃないよね?このシーンはとても素敵〜。

そして、学芸会には来ないと思ってたお父さんが来た時のガーティ(娘)の表情が本当に嬉しそうで、思わず「良かったね!」と声を掛けてあげたい。

この映画のリヴ姉さんはちょっと不思議ちゃんな女の人。そんなリヴがまたとっても可愛くて。
ん?なんかこの映画、ベンが出てなきゃけっこういい映画じゃないか。

ちなみにこの映画をきっかけにベンとジェニファー・ロペスがフォーリン・ラヴでございますよ。


面接に来たベンを落とす採用者の役でマット・デイモンがチョイ役出演。

いつまでも夢見ていたい (ギャラクシー・クエスト)



Galaxy Quest (1999)


本日で仕事納め。1年お疲れ様でした。
疲れているときにはコメディ!


片や、延々と放送が続くドラマに出続けてもううんざりしている俳優陣、片や、大人になってもその熱狂的なファンであり、ファンの集いに集まる熱狂的な視聴者。いつまでもその世界を好きな人達をうまいこと描いてましたね。私もきっと、傍から見たら映画好き過ぎのかなり可哀想な人だと思います。

ちなみに、コミックのファンの集いだと「コミコン」だけど、ドラマの集いだと何て言うんでしょう?ちょっと分かりませんでした。

で、そのファンの集いで催されるサイン会や、俳優自身によるパフォーマンス、お約束の台詞も多数登場、一緒に写真撮影、などなど、ファンならどれも涙ものの演出盛りだくさん。でも、現実を知っている俳優達は、もう冷めきっちゃってる。どうやら昔ほどの人気はもうないようですし。

ところが彼らを本物と信じる異星人たちから信頼され、だんだん結束が固くなる6人。お約束の展開と分かっていても、心地よい笑いと感動があるラストでした。

この異星人たちがまたキモ可愛い系。「チャーリーとチョコレート工場」のウンパルンパを思い出す…(笑)。


キャストで特筆すべきはアラン・リックマン。「ロビン・フッド」でも爆笑お笑いキャラでしたが、ここではずーっと苦虫を噛み潰したような顔をしていて、でも半分エイリアンという設定柄、頭はトカゲってのが可笑しい。これ、ハリー・ポッターのスネイプ先生に通じるものがあるなぁ。
コメディもオッケーな俳優はやっぱりうまいな、と思います。

それを言うならこれのシガニー・ウィーバーもなかなか。「エイリアン」シリーズに出てた彼女だから、半分はセルフ・パロディも入ってるのかな、と思いました。

ボーン・アルティメイタム 総括



REMEMBER EVERYTHING
FORGIVE NOTHING



ボーンシリーズに関しては、すでに夢中を通り越してすっかりヤバい人になリ果てている今日この頃。久しぶりにどっぷり浸かった映画です。実のところかなりの回数劇場に足を運びましたが、まだ足りない。


感想を上げるのは2回目なので、重箱の隅つつき的感想をだらだらと。

1回目を見てから分からない部分は色々調べたり、ネットで他の方から教えてもらったりして知識をたくさん増やしたおかげで、このシリーズに関しては背景や細かい部分までよく注意して見ることが出来たし、この映画自体が、見れば見るほどさらに理解が深まる、映画らしい面白さが詰まった作品。


この映画、世界を舞台に壮大な追いかけっこっていうのを今さらながらに実感。そして、ボーンは追われている身のはずなのに、気が付いたら敵の懐にいきなり飛び込んで単刀直入に要点を突いてくるのが爽快。
ロスを追ってたはずのCIAのモニタにいきなりボーンが出現、ノア・ヴォーゼンが
"Jesus, that's Jason Bourne!"
と驚くシーンによく現れてますね。

また、ボーンが銃に頼ってないのが好き。思えば「アイデンティティー」で、貸金庫の中に入っていた銃をそのままにしてまた金庫に戻しちゃうシーンを見て「え、銃は持っていかなくていいの!?」と驚きましたが、彼は銃に頼らなくても十分な戦闘能力があるのですね(記憶がなくてもどうやら体がそれを知っているようだ)。
また、身の回りのものをすぐ武器に出来る。これ、ちょっと漫画の「マスター・キートン」を思い出します。
不要になった銃は即捨てちゃうところもいい。ロスを追ってきた追跡者を殴り倒した後、彼らの銃を取り上げてゴミ箱と思わしき入れ物にポイっと捨てちゃうところが好き。
しかも、彼らの持ってる分全部捨てようとして、敵のひとりがまだ意識ありそうな感じを見てとるや、銃のグリップ部分で殴り倒してる念の入れようがなんか好き!(ここまで来ると、もう何やってもかっこよく見えてしまう)


1回目に見て分からなかった、ウェッブが研究所で最初に撃ち殺した男。あれは本物のジェイソン・ボーンなんだそう。これは原作を読んでないと分からないかも。彼はジェイソン・ボーンの身分を乗っ取ったんですね。存在しない人間をでっちあげてたと思ってました。

この映画の唯一気になる点を挙げるとすれば、まぁ個人的な願いではありますが、回想シーンのデヴィッド・ウェッブは、「アイデンティティー」の頃のマットが良かったなぁ…。もちろん無理な話なんですけどね。
なぜならこの映画、回想シーンと今のボーン、まったく変わらないので(汗)。


私、アルティメイタムのラストシーンは、スプレマシーの川に落ちるシーンとダブらせて以前感想書きましたが、あれはアイデンティティーの最初に繋がるんですね。見当違いしてました。
アルティメイタムの後改めてアイデンティティー見たら、まさしくそうでした。

ボーンはいつも相手を呼び出す時「1人で来い」("Come alone")と必ず念を押している、シリーズ通してこの台詞を言われた人は、コンクリン、ニッキー、ロス、パメラと、4人もいますね。
まぁ、話し合いたい相手や敵を呼び出す時に「ふたりで来い」とか言う人はいませんが(笑)。


ウォータールー駅でのロスとボーンの連係プレー。これは、靴ヒモを結ぶフリをさせて、

「…4…3…2…1…立て。

それでいい(that's it)」

と、一瞬だけロスと接触して「よく出来ました」って感じでボーンが彼を褒めるような素振りがかっこいい。
混雑する駅を逃げるだけなのに、どうしてあんなにスリリングで緊張感がある画が撮れるのか。監督の手腕にただただ感嘆するのみ。

ラスト、ボーンが研究所の非常階段を上って屋上に逃げるシーン、音楽も相まって、見る度に、あぁこれでジェイソン・ボーンの話はとうとう終わりを迎えるんだな、と思うと、何とも言えない寂しさがこみ上げて来る。私はきっと、彼にさよならを言えなくて、何度も映画館に足を運んだんでしょうね。

彼の自分探しの旅路をもっと見ていたかった。けれど終わりは必ず来るもの。
そして、イースト・リバーに落ちた彼が泳ぎだして闇に消えていくそのシーンに、彼はやっと今、呪縛から解き放たれて、自由になったんだ、という嬉しさがこみ上げる。
しかしまた、彼は孤独であり、孤高のままこの先の人生を生きていくのだろうと思うと、その人生の重さに涙が出てしまう。
そして彼は、マリーとの写真をこの先もずっと大事に持っているのだろう。


エンドロール。バックにボーンの行った街、持っているものなどが無機質な線で表されたあと、最後に結んで出来たのはボーンの肖像。そしてそれを背景に、監督の名前がクレジットされるのがもう、たまらない!最後の最後まで素敵な映画でした。

音楽は、アルティメイタムだけじゃなくて、アイデンティティー、スプレマシーのものもガンガン出てきたので、音楽もまた総決算という感じですね。あぁますます好きの度合いが高まっちゃうじゃないか。


キャストのこともお話しましょう。デヴィッド・ストラザーン、彼は「グッドナイト・グッドラック」のエド・マロー役。気付かなかった。
狙撃者パズは「ドミノ」のエドガー・ラミレス。髪型が全然違っててこれまた気付きませんでした。

パメラ・ランディ役のジョアン・アレン。今年51歳。…えーーーーーー!!! すごい、すごすぎる。これが一番驚いた。


マットのことを一言も書いてないね、私。アルティメイタム見た後マット祭りしてるくらいだから、相当気に入ったことは間違いないです。本当ですよ。信じて(笑)。

研究所でハーシュ博士に「なぜ俺を選んだ?」と問い、「君が我々を選んだのだ」と聞かされたときのあの表情がものすごくいい顔してるんですよー。もうどうにかなっちゃった感じがね、いい。あれはマット・デイモンじゃなくて、ボーンであり、ウェッブだった。


この映画は、確かにハリウッド映画だけれど、3作通じて監督の信念、つまり、この映画はこうありたい、という姿勢が貫かれているのが感じ取れる。
もしそうでなかったら、きっとアイデンティティーもスプレマシーも、別バージョンのエンディングが採用されて(だって、スプレマシーの別バージョンエンディングなんて、ボーン、ロシアでネスキーの娘に謝った後ぶっ倒れて目が覚めたら病院、隣りにパメラ座ってますから。そんなラストはイヤだ)、きっと陳腐な終わり方をしていただろう。

ですので幾多の過程を経て出来上がった、奇跡のような3部作だと個人的には思っています。
だから正直今色々と囁かれている続編はいらないですね。
もしありなら、ボーンの過去の話、かなぁ。そうすると演じるのはマットではなくなるだろうし、彼が演じてのジェイソン・ボーンですから。もうこれでおしまいにしてほしいのが切なる願い。


http://www.youtube.com/watch?v=mksipzy48WM
「アイデンティティー」の別ver.エンディング

http://media.mattdamonfan.org/play.php?vid=120
「スプレマシー」の別ver.エンディング