リチャード・ギア2連発 (ハンティング・パーティ、消えた天使)

どっちもちょっと暗い作品だったので、鑑賞後はあまりいい感じではなかったのだけれど。


The Hunting Party (2007)

「ハンティング・パーティ」の、最後の15分ほどかな?「ここから先は、あくまで理想」と銘打った上での終わり方が、私はこれはサイモン・ハント(ギア)の彼ならの考えられる解決の仕方(そうしたい、という願望)がね、あぁ、私ももしかしたらそうするだろうな、という解決方法でした。人が生きるうえでの目的で、お金は実は本当には大切なものではないのかも。
彼は、自分の中でけじめをつけられない限り、一生引きずってしまう経験をしてしまったから、あの解決方法しかなかったかな、とも思います。


The Flock (2007)

さて、「消えた天使」は監督が「インファナル・アフェア」シリーズのアンドリュー・ラウ。ハリウッド初進出作。あの重苦しい、それでいて力がある見せ方(話もけっこうゆっくり進むような気がするが、それが苦にはなりません)は、健在でした。ストーリーは、すごく暗かったのもあって、あまりいいとは思いませんでしたが…。これのクレア・デインズは好きです。


ということで、2日連続リチャード・ギアを見ましたが、ごめん、どちらもまぁまぁ。「運命の女」を超えることはなかったです。

日本の未来はどっちだ? (シッコ)



Sicko (2007)

この映画を観るきっかけになったのは、先日読んだ「ルポ 貧困大国アメリカ」(岩波書店)でした。そこには本当にこれが先進国の現状なのかと思うひどい現実の数々が挙げられてまして、その中に描かれている問題のうちのひとつ、医療を映像版にしたのがこの映画と言えるでしょう。

市場主義が悪い方へ、悪い方へと行き渡った結果だと思いますが、企業が自身の利益のみを追求したらこうなるのだな、という見本ですね。
そしてアメリカという国の国民独特の考え方を政府がうまいこと利用した成れの果て、という感じがしました。国が国民の医療を管理したら旧ソ連(社会主義国)のようになるよ、キューバは永遠にアメリカの敵だよ、という考えを刷り込まれちゃって、自分自身の頭と心で母国とその将来をちゃんと考えているのだろうか?と疑問に思うことがたくさん。それは「ボウリング・フォー・コロンバイン」を観た時も同じように思いましたが。

比較のために他国の医療制度も取材されてましたが、イギリス、フランス、カナダ、共に医療費はタダでした。

キューバで薬を買い、病院で治療を受けたアメリカ人女性が、「(アメリカでは)120ドルする薬がここでは5セントですって?バカにしてるわ」と涙を流すのですが、その涙はあまりにもむなしく、この映画でいちばん印象に残ったシーンでした。


さて、日本はどうでしょう?前述の本を読んだ時にも思いましたが、どうも日本の行く先は、アメリカに近いような気がします。これから医療費がタダになるより、どんどん値上がりする方が現実味がある。それはいいことなのか悪いことなのか?他人事ではなく、まさしく私が自分の頭で考えていかなければいけないことですね。

出ないのか〜(泣)

もうこの映画の続編ってだけで嬉しいのだけれど、キアヌ出ないんですか…。
彼、ぜんっぜん外観変わってないので、17年ぶりに出演しても無問題だと思うのですが。うぅ…(泣)。

キアヌ・リーブスを大ブレイクさせた「ハートブルー」の続編製作中

のんびり脱獄 (アルカトラズからの脱出)

Escape from Alcatraz (1979)

時代の違いのせいかな〜、この映画はわりとのんびり脱獄計画が進んでいったように思うんですね。なぜだろう。見ていた自分が眠かったから…もあるかも…ごめんなさい。

ただひたすら穴を掘るのは「ショーシャンクの空に」と一緒ですが、この刑務所、独房の通気口の穴を広げて人が出入りするくらいの大きさまで掘れば、あとはもう排気ダクトや金網、排水パイプを伝ってけっこう簡単に外に出られたように見えたのが原因かも。1日12回ある点呼は、夜はまったくしなくていいのか、とか思ったし(寝ているところを起こされる点呼ははやりハタ迷惑だからか?)。

イーストウッドは、淡々として見えるけど実はやるときゃやるんだぜ、という雰囲気がいいですね。

図書室係の黒人との最後の会話が粋でした。

友へ チング

CHINGU (2001)

ジュンソクとドンスが、仲のよかったふたりなのに、進む道が違った為に、最後は友情が悲劇で終わった、というのがこの映画のいちばん描きたい部分だと思うんですよ。が、残念ながら、その道が別れた決定打がさらっと描かれていたので、その後のお互いの別々の道、というのがそんなに重く感じられなくてですね、最後も、うーん、まぁこんなもんか…と思いました。

思うに少年期、青年期の描写が長すぎて、押し出したい友情の描写が薄れてしまったのではないかと。

ジュンソク役のユ・オソンが良かったですね。韓国人俳優は、ハン・ソッキュやソン・ガンホなど、一見ぱっとしないおっさん俳優が実は味があってすごくいいですね。