ハリウッドでリメイクはお約束 (Millenium)

先日「ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女」を読了。スウェーデン発のミステリだなんて読む前からわくわく。読むきっかけは、私にしては珍しく、映画の原作だったから、ではなく、夫が先に3まで読了してたこと。先を越されて悔しい!とみみっちいライバル意識丸出しで読み始めたわけですが。

面白い。そして一番の疑問は、どうして主人公(?なのかなやっぱり)のミカエルはあんなに女性にもてるのか!

そしてそのモテモテ(笑)ミカエルに恋をしていると気付いたリスベットがなんだかすごく可愛くて!早く続編を読まなくちゃ!と、肝心のミステリはどこへ〜?な頭が悪い人の感想でごめんなさい。


で!本題はここから。当然のごとく映画化され、当然のごとくハリウッドでリメイクが決定なんですわ。リスベット役の女優が5人までに絞られた、というニュースは先日ちらりと小耳に挟みましたが、なんと!モテモテミカエル役にはダニエル・クレイグが決定!!あーいいかも!似合います。007が今のところ無期延期だから、暇でしょ(ヒドイ)。

リスベット役の女優と相性がよければ素敵な映画になりそう。あくまで相性が良ければ、のお話ですが。


ちなみにうちの夫の考えるミカエルは、フィリップ・トルシエだそうです(笑)。

どこまでが夢の中? (インセプション)





Inception (2010)

クリストファー・ノーラン節がうなりまくりの作品。「メメント」から一貫してハッピーエンドじゃない終わり方…なんですよね〜。

第一階層で雨の中のチェイス(夢なのに雨が降ってるっていうのが面白い!ちょっと「ブレード・ランナー」っぽい)、予定変更で会長の息子を拉致。第二階層でホテルの中。第三階層は雪山でのバトル。階層が下へ行くほど時間の流れが遅くなるけれど、最後に目覚めるのは各階層の人間が全員一緒でなければ、階層の下の下の下のさらに下の下の…虚無の世界に落ちたまま目覚めることがなくなる、という設定が面白い。

それにコブ(レオナルド・ディカプリオ)の妻との個人的事情が絡まって、よくぞここまで話を複雑に作れたな!とある意味感心です。私、1回眠ればどんどん階層の下にいけると思ってたので、まず現実世界で眠り、その夢の中(第一階層)でさらに眠り、その夢の中で…とエンドレス状態にならないといけないんですね。


で、複雑かつ理解できたならこの映画は完璧だったんだけど(「プレステージ」もそれなりに複雑だったけれど理解できた)、ちょっと謎というか、矛盾と言うか、理解できない部分も山盛りでして。


第四階層と虚無の世界で、妻のモル(マリオン・コティヤール)とコブがずっと、これは夢の中だ、いや違う現実だ、と遣り合ってるのが長いんだな!せめて第二階層くらいでやってもらえると短くて済んだのに(笑)。


建築設計の腕を買われて仲間に誘われたアリアドネ(エレン・ペイジ)がコブに質問する形でインセプションとは何か、とか、階層の説明がなされたのは観客にいい指針となったと思う。この映画のエレン・ペイジはいい!


で、他にも何人もメンバーを誘っておいて、実はコブのモルとの件に決着を付けたいからこの仕事を引き受けたってどうなんだ!とちょっと突っ込みたい。
しかもあんだけ念入りにプランを練っておいて、会長の息子(キリアン・マーフィ)が夢の中で武装化してることを知って、あっさり予定変更って、大丈夫なのか。

それがあだになったかどうかはわかんないけれど、インセプションの依頼主のサイトーは虚無の世界から戻れなかったのなら、このインセプションが成功しても何の意味もないんじゃないのかなぁ。電話一本でコブの身をクリアにできたり、航空会社を買収できるほどの人物なら、そんなせこい(失礼!)手段をとらなくてもいいような気がするんですが。


そんなこんなで自分が100%話を理解できたとは思えないので他にも色々と疑問点を書き連ねるとですよ。

話は年老いた老人(サイトー。演じるは渡辺謙)が岸辺に打ち上げられた男を前に「以前もこういうことがあった」みたいなことを言って、そこからインセプション以前の話が始まり、映画の最後もオープニングと同じシーンで終わるのね。ではなぜサイトーだけ歳を取り、コブは若いままなのか。

死んだら現実の世界に戻れるから!と列車に轢かれたのは、モルだけじゃなくてコブも?あ、でも彼がそういう意識をモルにインセプション(植え付け)したからコブはあの時轢かれて死んでないの?

そしてエンディング。コマは回り続けてた。ということは、コブは虚無の世界から戻れなかった。目が覚めたら飛行機の中で、サイトーも生きてて、自分は無事アメリカに戻り、愛するふたりの子どもたちに再会できた、というのも全部コブの夢の中のこと。という解釈で合ってる?
サイトーが年老いてコブの前に現れてるから、コブも現実に戻れなかったのは確かかな?

それとも実はあの直後、コマは止まったとか。いつもと違い、微妙にブレて回ってたから。つまり、コマはあの後止まっていればインセプションは成功。回り続けたら失敗、なんだろう。その判断は観客に委ねられているのかな。

うーん、もう一回見るべき?誰か正確な答えをー!!


キャスト。レオはここ最近いいですね!軽い身のこなし(この映画ではちょっとやせてるかな?)、銃捌き、決まってます。相変わらず嫁のことで悩んでるけど(笑)。
謙さんかっこいいけどやっぱり死んじゃうのね〜(泣)。マイケル・ケイン(個人的にはもうちょっと出てきてほしかった)やキリアン・マーフィ(意外と普通だった)はノーラン映画の常連さんになりつつあります。
トム・べレンジャーとルーカス・ハースには全然気付きませんでした。


なんだか疑問しか書いていない感想になっちゃったけれど、そんだけ面白かったんです。


あとどうでもいいことちょこっと。
京都に向かう東海道新幹線内に、あんなにいくつもコンパートメントはありません。11号車に多目的室という名の個室は1室あるけど。
サイトー、コブ、アーサーが乗ったヘリは、飛び立ってすぐにミッドタウンが見えたので、ヘリは六本木ヒルズから飛び立ったと思われます。


笑えた台詞は

「どうせ夢の中なんだから派手にやっとけ」
You mustn't be afraid to dream a little bigger, darling.

「観光客も仕事しろってか」

思い出を共有してるから…かな (サンシャイン・クリーニング)



Sunshine Cleaning (2008)



またもや「出来の良い姉とダメな妹」のお話。「出来の悪い兄/姉と優秀な弟/妹」の話はないものかと真剣に思う。そういう作品ご存じの方は教えて下さい。

で、一人っ子の私がそれでもお互いを思いやったり仲直りできたりできる理由を考えた。多分、多分ですよ、兄弟姉妹って、同じ経験をしているから、同じ出来事・同じ思い出を共有しているのですね。だから、あのときはああだったよね、そうそう!みたいな感じで、懐かしさやその時の気持ちを思い出したりする相手がいる。一人っ子の場合、親以外に思い出を共有できる人がいないので、親が覚えてなければそれまでだし、その時の思いや気持ちが違うと、自分ひとりでそれを大事にするしかないわけで。

というよくまとまりのないまま映画の感想に突入。

面白かったです!犯罪や事故の現場の事後処理のお仕事を始めたローズとノラの姉妹。反発しつつも収入の良さにがんばり、いつしか訪れる現場の痕跡や人間関係に想いを巡らす彼女らになんだか不思議な思いを抱きながら見てました。気持ちの悪い仕事なのに、すでにこの世を去った人々、残された人々等、ひどく人間味のある痕跡を、段々手際よく仕事ができるようになった彼女たちが、自分のことで精一杯だったのが、徐々にそういうことに気や目が行くようになっていくのが見てて共感できた。

そしてドタバタな彼女らを冷静かつ温かい態度で見守ってくれるクリーニング道具の店長ウィンストン。彼の存在がこの作品を落ち着いた感じにしていて、キャラクターが良かった。

ローズとノラの姉妹を演じるエイミー・アダムスとエミリー・ブラント。エミリーの方はこの映画ではゴスメイクに真っ黒衣装だけど、なんか似てる〜。

姉妹の父親役アラン・アーキンも、「50歳の恋愛白書」よかこっちのしょーもない親父っぷりの方がええですね。

そういう最後なのね… (シャッフル)




Premonition (2007)

サンドラ姉さんのサスペンス。1週間がごちゃごちゃに入れ替わってる!夫が事故死するのを止められるのか!?とけっこうドキドキで見てたんですよ。リンダ(サンドラ・ブロック)が無事入れ替わりの謎(というほどでもないか)を解いて、しかも浮気未遂の夫ジムと仲直りまでして、ふたりはまた幸せな夫婦生活を送っていた前の頃のように戻れるのか。良かった良かった。

と思ったら!やっぱり夫の事故死を避けることができなくて。…えー!えー!!えー!!!でした。

なんかさ、「やっぱり過去は変えられなかったか、と思ったら変えられた!」なラストだと想像してたので、「うまくいきそうだったがやっぱりダメだった」な方が、見てるこっちもダメージが大きいよ…しくしく…。

最後、思い出の家を去ることになり、引っ越しのためにベッドから立ち上がったリンダのお腹が大きいのがハッピーな終わり方、なんでしょうかね、作った側としては。私としては3人目が産まれるよりジムが生きてて欲しかったんだけどな−。


という結果でした。サンドラ姉さんはやっぱりもう少し明るい映画がいいです。暗くても見応えあったのは「完全犯罪クラブ」。

正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官



Crossing Over (2009)

不法滞在中で、どうにかしてアメリカ市民権、永住権を得たい人々のお話。不法就労を摘発する捜査官マックス(ハリソン・フォード)を中心に、様々なドラマが繰り広げられる。

正直、不法に暮らしているのだから結果はあまりいいものではないエピソードが多いのだけれど、「ルポ・貧困大国アメリカ」などを読んでいると、どんどん格差が広がり、皆がチャンスを掴めるアメリカン・ドリームはもうないような国なのに、それでもかの国を目指してやってくるのは、その人たちの母国がアメリカ以上に貧しいからなんですよね。

あと、大人の都合や事情で子どもが犠牲になるのはちょっと見ててあまりにも理不尽かつかわいそうでならないです。


クレアとギャビンのカップルのエピソードが対照的で好きでした。グリーンカードを発行する仕事をする男性と偶然知り合い、体を売る代わりにカードの発行をしてもらう取引をしたクレア。敬虔なユダヤ教徒であると偽り、審査当日に年配のラビの前で祈りの文句を歌ったことが評価されたギャビン。

結局クレアはそのことが見つかり強制送還、ギャビンは無事カードを発行してもらうことができたんですね〜。クレアはオーストラリア出身だから、別にアメリカじゃなくてもいいんじゃないの?と思うのですが、もっと大きな国で成功したいのかな。

ギャビンを演じるのがジム・スタージェス。「ラスベガスをぶっつぶせ!」に出てましたmね!歌もうまくて私はけっこう彼が好み〜。


それと、酒屋強盗に加わったものの、居合わせたお客に救われた形で無事翌日の宣誓式に出席、アメリカ市民権を得ることができた韓国人の少年。若者は未来があるんだから、それをつぶさないように!!


目線がもうすでにだいぶおばちゃんな感想ですね。