マリーゴールド・ホテルで会いましょう

marigold_hotel_poster.jpg



The Best Exotic Marigold Hotel (2011)

「人生での本当の後悔は、何もしなかったこと」という台詞だったかな?それがいちばん心に残りました。人が今までの自分から、何か新しいことに挑戦しようとするのは、歳を重ねれば重ねるほど難しく、やってみようって思えなくなってくる。それを打破するのは、何か大きな出来事が自分に起きないと、なかなか決心できないと思うのですよ。

なので前述の台詞を聞いたとき、ちょっとね、ドキっとしました。自分の人生が終盤に差し掛かった時、ああしておけば良かった、とか、こうしておけば良かった、と思っちゃうタイプだなー私は。


終わりよければすべて良し、を何度も口にする、すごーく前向きなホテルのオーナー、ソニー役に、「スラムドッグ$ミリオネア」のデヴ・パテル。ホテル経営にはわりと強気で楽観的なのに、彼女の事となると自信がないんだけれど。でも最後が良ければ大丈夫!っていう、彼の根拠なき(笑)自信はインドという国の性質もあいまってか、すごくポジティヴでいいね!て思えた。


この作品を見ようと思ったのは、こちらの記事を読んだから。

視力低下で台本が読めないジュディ・デンチ、「引退はわたしの辞書の中で最も失礼な言葉」

3/15に「あなたを抱きしめる日まで」の公開を控えてますし、いつまでも活躍していて!と、応援したいです。

ウィショーお仕事一覧表

舞台と映画とTVの仕事が全部まとめて載ってるところがなかったので(多分どこかにあるんだろうけど見つけられなかったので)、自分で作った。私もそうとう暇やね。カッコ書きの説明がないものは映画。


1999
ザ・トレンチ The Trench
Mauvaise Passe (English Title: The Escort)

2000
Black Cab (TV)
Other People's Children (TV)

2001
Baby (ショートフィルム)
My Brother Tom

2002
Spiritual Rampage (ショートフィルム)

2003
Ready When You Are Mr. McGill (TV)
The Booze Cruise His Dark Materials (舞台)

2004
Hamlet (舞台)
77 Beds (ショートフィルム)
Jの悲劇 Enduring Love
レイヤー・ケーキ Layer Cake

2005
ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男 Stoned
Nathan Barley (TV)
Mercury Fur (舞台)

2006
パフューム ある人殺しの物語 Perfume: The Story of a Murderer
The Seagull (舞台)

2007
アイム・ノット・ゼア I'm Not There
Leaves of Glass (舞台)

2008
情愛と友情 Brideshead Revisited
Criminal Justice (TV)
...some trace of her (舞台)

2009
ザ・バンク/堕ちた巨像 The International
ブライトスター いちばん美しい恋の詩(うた) Bright Star
Love Hate (ショートフィルム)
Cock (舞台)

2010
テンペスト The Tempest
The Pride (舞台)

2011-2012
The Hour (TV)

2012
The Hollow Crown (Richard II) (TV)
007/スカイフォール Skyfall
クラウド・アトラス Cloud Atlas

2013
Lilting
Beat (ショートフィルム)
The Zero Theorem
Teenage
Days and Nights
Peter and Alice (舞台)
Mojo(舞台)

2014
Suffragette ←いまココ(撮影中)
The Lobster ←もうすぐココ (3/27アイルランドで撮影スタート)
Foxtrot (TV映画)
Mercury

2015
Bond 24 ←2014年10月クランクイン、2015年4月か5月にクランクアップ予定

ウォリスとエドワード 英国王冠をかけた恋

we_poster.jpg



W.E. (2011)

この件以来、私の中でジェームズ・ダーシー株が急上昇!ということでチョイスしました。


"W.E."はウォリスとエドワードの頭文字ですが、この映画では、ウォリスとウォリーのふたり、"We"(私たち)をも表わしているのね。今と昔、時を超えて話がリンクしているのは、「ジュリー&ジュリア」(2009)や「めぐり合う時間たち」(2002)と同じような構成。
主人公のウォリーは、なんと母も祖母も、ウォリス・シンプソン夫人の大ファンだったから「ウォリー」と名づけられた女性。しかし結婚生活に愛はなく、自分がかつて勤めていたオークション会社・サザビーズで、エドワード8世と妻ウォリスのウィンザー夫妻が残した遺品が競売にかけられることになり、その品々を見学に行っているうちに…、というお話。

このウォリーの人生や生活を表すかのように、彼女の出てくるシーンは、とにかく黒が多様されてて。服、傘、写真の額縁、と、淡い黒から濃い黒までそりゃあもう色々と。それほどに彼女の人生はくすんでしまっているんでしょうね。そしてまた、愛を取った決断が、人生の苦悩の原因にもなっているウォリスと重なり、ウォリスとウォリーがお互い言葉を交わすシーンは、いかにも映画的表現で、私は好きだった。ウォリスに励まされるようにして前へ、新しい人生へ、と、一歩一歩踏み出すウォリーに、励ましの言葉を送りたくなる。

私はラスト、もしエフゲニーと一緒の人生を選ばなかったとしても、ウォリーは、もう大丈夫だと思う。ウォリスの人生は、1986年にもう終わってしまっているけれど、ウォリーはまだ、これからなのだから。彼女は、今まだ自分の人生を生きているのだから。

これってマドンナの監督作品なのですね!彼女の、強く生きよ、というメッセージが感じられて良かったな。


ウォリーを演じるのはアビー・コーニッシュですが、彼女、こんなにごつかったっけ…?ちょっとびっくりしました。これが初めて見る彼女の出演作品なんだけど、「キャンディ」(2004)の時はもうちょっとすらっとしてなかったっけ?思い違いだったかなー。そうすると「ブライト・スター」(2009)もこんな感じですかね。DVDが手元にあるけど、英語字幕だけだから、まだ見てない。

ウォリス役アンドレア・ライズブロー。初めて知った女優さんですが、なんというか、全体にセクシーさが漂っていて、色っぽいんだよなぁ。首や腕の皺もはっきり見えるのに、それがまた女性らしくて。最近私はそういう所に美しさを感じます。自分も年を取ったからかな。

エドワード8世が退位したのが1936年(そういや「クラアト」の作曲家パートの話も1936年だった)。彼の退位に伴い、弟のヨーク公=ジョージ6世が国王となったのですが。「英国王のスピーチ」はこのジョージ6世のお話。そして彼の娘エリザベスが王位を継ぎ、今のイギリスの女王なんですなー。こう、昔の出来事だったんだね、くらいの認識が、ちゃんと現代にまでつながっていると分かると、途端にぐっと深く理解ができるわぁ。
しかし弟も大変だったね、急に王位の座が回ってきちゃって。それを望んでいたタイプの人間でもなかったみたいだし。

エドワードも、退位後の人生の見通しがちょっと甘かったように思うわ。弟や家族の了承が得られなかったのは辛かっただろうし、退位後は死ぬまでイギリスに戻れなかったっていうのは、失ったものの大きさを如実に語っているように思います。


さて個人的にダーシーさんの出てる中でいちばん好きなシーン。

we_jamesdarcy-1.jpg

we_jamesdarcy-2.jpg


煙草を片手に初めてウォリスと踊るシーンなんて、もう最高にセクシー!

映画小ネタあれこれ

・2008年制作の、ジェニファー・ローレンスの初主演作「早熟のアイオワ」が日本でも公開。監督は、なんとロリ・ペティ!久しぶりに聞いたよ彼女の名前を。一線で活躍してなくても、ちゃんとどこかで、こつこつと映画に関わってきてたんだなぁって、なんか嬉しくなりました。


・2014年のサンダンス映画祭に参加された方の日本語レビュー。

サンダンス映画祭2014/その1 ユタ州のスキーリゾートに映画おたくが集う10日間。
サンダンス映画祭2014/その2 フレッシュな才能との予期せぬ出会い!

ウィショーの"Lilting"つながりで読みましたが、いいなぁ、この雰囲気。横浜フランス映画祭に行った時がそうだったけど、会場全体が、お祭りかつゆるーい雰囲気で、でも不思議なことにこぢんまりした規模。スタッフやキャストが普通に会場でお酒飲んで歓談してたり、上映後のティーチインやサイン会がとってもフランクな感じで。
あの雰囲気を味わっちゃうと、映画祭に行きたくなる。あれは病み付きになります!


トムヒ/トム・ヒドルストンってこんな人

ちょっと、ちょっと待って!うそでしょ、世の中にこんなハイスペックな人がほんとにいるの!?学校の成績は優秀、演技力ばっちり、スタイルもめちゃめちゃ良くて、礼儀正しくレディに優しく。何か国語も話せて歌もダンスも物まね(ウィル・スミスの物まねなんて最高に決まってる)もうまくて、ノリも良くってファンサービスは天下一品。それゆえ繰り広げられるイケメンパブリシストとの攻防戦。目の色は、私好みの「環境によって変化」(いや誰もあんたの好みは聞いてない)。

もう、もう、将来彼と結婚する女性が現れたら、それはいったいどんな人なんでしょうか…。すごい気になる。

ヴィゴもそうだけど、何か国語も話せる人って、たいへん耳が良いのと、言語処理能力が極めて高いんだろうなーって思います。
あと、女性への礼儀や態度とかファンサービスとかね。もうね、家族、特にお母さんの愛情や教育が、本当にきちんとされていたんだろうなぁと思います。
私の息子、将来女性に優しくあってほしいので、つまり母親である私の、彼への態度が今まさに試されているんだよね…(もう遠い目)。いや、別にトム・ヒドルストンには無理だけどさ、容姿的にも能力的にも。


・今朝の新聞に載ってた広告。


映画・ドラマで知る英国の魅力

も素敵だけど、その下のBritish Airwaysの広告もいいなぁ…(成田-ロンドン間エコノミーが往復45,000円)。





さて。最近小ネタ記事が多いけど、ブログ内でどのように記事をジャンル分けしたらいいですかね…。全部"cinema miscellaneous"カテゴリに突っ込んできた結果、記事数200以上となってしまってますね…(死)。

30アサルト 英国特殊部隊

Age-of-Heroes-Poster.jpg



Age of Heroes (2011)

結局生き残ったのは、刑務所を脱走したレインズ、本物のベーオウルフのガールフレンドで、イギリス行きを希望していたジェンセン、そして通信技術担当のロールライトの3人のみ。2~3日歩いてやっとスウェーデンにたどり着いたラストですが、食糧、武器、服装、と、全てに置いて不足していただろうから、かなり厳しい行程だったのでは。とにかく寒い!そして大量の雪。進もうと思ってもなかなか思うように動けない状態。あれだけでやる気なくすわ…。ドイツ軍はススーッとスキー利用でしたけど、確かにそっちの方がずっと早い。


厳しい訓練を積んだ特殊部隊のメンバーに、ひとり技術担当のロールライトが加わるんだけど、彼は実戦に乏しいから、レインズは出発前に、上司(ショーン・ビーン)から、もし必要なら撃ち殺せ(秘密保持のためでしょうね)って言われてたんだけど。

ラスト、レインズを助けたロールライトが、
「君の任務は僕を送り届けるか、撃ち殺すかだろう?(君が)ここで死んだら、誰が僕を撃つ?」
ていう台詞がね、もうね…(泣)。あぁこいつはちゃんと知ってたんだ、自分の立場を。

(どうでもいいけど、技術オタク、でも実践はダメっていうキャラクターって昔っからいたんだな)

そして、当然ショーン・ビーンは死ぬ役です。しかし、ファンとしては、ちゃんと彼の死に様を見せてほしかった!なんかうやむやにフェイドアウトな退場の仕方だったので、惜しい!


訓練をスコットランドで行うんだけど、これは向かうドイツの寒さを設定しての事なのかな。とにかく画面からひしひしと寒さが伝わる風景で。ハイネックのセーターやブーツ、大きなベレー帽ってのは、おしゃれでもなんでもなく、必要だからあの形状になった!というのが非常によく分かる(ベレー帽は、戦地で眠る時に、足を帽子の中に入れて足先が冷えないようにするためのものでもあります)。

james-d-arcy-age-of-heroes.jpg


いい作品でしたので、音楽が何だか仰々しいのが気になりました。もっと淡々と流れる音楽でも良かったと思うよ。


ところでこれは実話って本当なんですか。そしてこの特殊部隊(SASの前身)を立ち上げたのはあのイアン・フレミングなんですね。そして劇中でも彼らに命令を下す役としてフレミングが出てくるんだけど。映画の中で彼が「フレミング」って名前を呼ばれることがめったになかったので、エンドロールの役名で知るまで分かんなかったよ…。

そのイアン・フレミングを演じるは、ジェームズ・ダーシー!背が高い!彼と並ぶとショーンでさえ小さく見える…。白のハイネックセーターやスーツ姿がいやになるほど似合ってました。

ageofheroes_james.jpg

悩める上司