ひと休み。



2013 BAFTA

めちゃめちゃ長くて綺麗な指にうっとり。彼のどこが一番好きかと問われたら、間違いなくこの美しい指と大きな手と答えるわ。


季節が春に変わったので、この冬の素敵な思い出はそっと心の奥にしまって、この4ヶ月、アホみたいに更新してきたブログもここらでちょっと一休み。
振り返ると、何かに取り憑かれたかのように書いてたな~。3年くらい経ってから読み返すと、きっと赤面かもね。


「パフューム」にていったんベン・ウィショー祭りもおしまい。


パフューム ある人殺しの物語

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Perfume: The Story of a Murderer (2006)


原作既読なのでそっちと比較する感想になりますよ。あとウィショー多めで。


原作は、グルヌイユはやるべきことをやった感があったので、死刑にならなかったのは副産物。あそこで死刑になっても彼にとってはそう重大じゃなかったと思う。あくまで私の感想だけど。そして最後は、自分で自分の人生を、あの方法で終わらせた。なので、自殺、自死とはちょっとニュアンスが違うような。究極の香水を作り上げた今、これ以上生きていく意味はもう彼にはなかったかな、と。

映画は、最初に嗅いだ赤毛の女の子の至高の匂いをその後も求めたけれど、ついにその最初と同等のものは得られなかったのでは。人々はグルヌイユの香水から愛を感じ、その力は世界を動かすことさえ出来たのに、彼自身は孤独なままであることを知ってしまったから、自分の人生を終わらせることにした、という感じ。

最初にあの赤毛の女の子を殺してしまったのが、グルヌイユの人生の方向を決めた、というのがより強く描かれてたかな。

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このシーンの表情がすごく官能的かつ悲しげなのは、自身の人生をもう終わりにしようとグルヌイユが決めているからかも。好きです、この表情。


最後のオチは、原作を読んでいたので知っていたけれど、彼の人生の落とし前の付け方というか、終わらせ方がものすごく衝撃で。でもイヤな感じはしなくて。本当に不思議なキャラクターなんだよね。原作も良かったけれど、映画の主人公の造形も期待を裏切らない出来だったので、かなり満足度高し。

グラースでグルヌイユが見つけた、赤毛の女性ローラ役にレイチェル・ハード=ウッド。なにぃ、15歳だってぇ!めちゃめちゃきれいな女優さん。あの赤毛が見事で、かつものすごく似合ってる。そういえば「ラン・ローラ・ラン」の主人公も赤毛だった!

ローラの父リシ役にアラン・リックマン。実は私、原作を読んだ時、リシ役はジェームズ・ダーシーを脳内キャスティングしてました。しかも45~48歳くらいのダーシーで。町の皆が連続殺人で恐れ慄き、大騒ぎしている中、リシだけが冷静かつ的確な判断を下すことができる人物、でも自分の美しい娘を溺愛し、殺人鬼は次に自分の娘を狙っている、と気が付いて、彼の裏をかこうと行動する部分なんかが。イギリス旅行中に読んだので、ちょっとそっちに傾いた読み方してたのかも。それを言ったらアラン・リックマンもイギリス人だけど(汗)。
それと、原作での処刑台のシーンで、なんとリシまでもがグルヌイユに「私の息子になってくれ」と跪くくだりが好きでね。

でもこの映画って、グロいシーンはどこまでもグロく、美しいシーンはひたすら美しく、要するにアクの強い、かなりクドい映画化なので(笑)、映画版のアラン・リックマンはいいと思います。


グルヌイユが弟子入りするジュゼッペ・バルディーニの店が、始めは閑古鳥が鳴いていて、店内もシケた雰囲気(ほとんどモノクロ)だったのに、繁盛するにしたがって、店内に色が付いていく(モノクロからカラーへ!)のが見事だったなぁ!
バルディーニの下で働くシェニエの出番がほんの数秒だったので、残念。このパートはちょっとおかしみがあって、映画のなかで一息つけるシーン。ダスティン・ホフマン、うまいな。


私は、生命力が強くてどこまでもしぶとく生き抜くグルヌイユというキャラクターはけっこう好きなんだよね。だからか、山を降りたグルヌイユが町のエスピナス公爵の実験台になって(もちろんグルヌイユもその立場をしっかり利用してるんだけど)、お風呂に入れられ、小綺麗なお召し物に着替えさせられ、あちこち連れ回されるシーンが好きだったので、それが出てこなかったのは残念だわ~。ずーっとばっちいグルヌイユをキレイにしてほしかったのかも(苦笑)。


匂いを「保存」することに執着したグルヌイユ。銅や鉄から香りを抽出しようとしたのは、なるほどそうきたか、と興味深かったけれど、でも猫は、猫はやめてー!!泣きそう…。

これ、映画館で観たら、音楽も絶対素晴らしかったと思う。逃したのが残念です…!


主役のウィショーですが、グルヌイユの動物的な生き方、かつセリフが少なく、内容が内容なので、有る程度のキャリアがある俳優にはこの役を引き受けるリスクは高かったのかも。そう思うと、まだキャリアが浅い、あまり名前が知られていない彼がキャスティングされたのはすごく良かったのでは?彼もよく引き受けたな、と。

ちなみに私の中のグルヌイユは18~20歳くらいのイメージで、演じるウィショーもそれ位に見えなくもない(撮影当時は24歳)。
セリフが極端に少ないから、身体で訴える力が多くを占めていたし、何よりあの暗闇での目力がすごい!

処刑台の上から香水の力で人々を動かすシーンは、舞台俳優の本領発揮!こちらも魅入られました。
うーん、ほんっっとうに、めちゃめちゃ化ける俳優だなぁ。そしてその凄みにただただ圧倒されました。すごい俳優を知ってしまった。


それにしても、ベン・ウィショーは、青空のもと白いTシャツ姿で爽やかな笑顔、よりも、サスペンダー姿がデフォルトのクラシックな時代を背景に、暗さが宿る雰囲気が本当によく似合う。さらに、そこに淫靡さや得も言われぬ色気が加わると、もう向かうところ敵なし!彼の作品を選ぶ基準や役作りをね、こう、目の前で本人にとうとうと語ってもらいたい…。


特典映像も見たかったので、今回はプレミアムエディションDVDを手に入れたよー(見たら満足しちゃう人なので、この後売っぱらっちゃう予定。誰か見たい人いないかな?)。

メイキングが約60分。バルセロナでの撮影が多くて、へぇー。香水の聖地グラースでも撮影。そういやグラースには、自分で香水を調合して作ることができる工房があるって聞いたよ。

他には東京国際映画祭で来日してたティクヴァ監督とウィショーのインタビューもちょこっと。あんまり今と変わんないウィショー(監督も)。歳取らないなー!体型が変わらないからよけいそう感じるのかしら。インタビューは相変わらず緊張気味。森から連れてこられた小動物。


撮影時のオフショットやプロモ中の写真もネットにたくさんあるのに、なぜか来日中のインタビューはほとんど残ってない(泣)。


しかし私のトム・ティクヴァの認識って、「ラン・ローラ・ラン」から一気に「ザ・バンク」まで飛んじゃってて、その間の作品がすっぽり抜け落ちちゃってる。「ヘヴン」も見てるのにティクヴァが監督って全然意識することなかったし。なんだかとってももったいないことした気分。


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この辺猫っぽい

THE HALF

開演30分前の、舞台俳優達を撮影した写真集"THE HALF"の作者Simon AnnandのHP。

The Half

その写真展が2010年にV&Aで開催された際のショートフィルム。

The Half - the photography of Simon Annand

観客が席に着いて、舞台が始まるのを待つ間、俳優達の、上演への準備・ウォーミングアップやテンションの上げ方。そして開演すると、誰もいなくなる楽屋のがらんとした静けさがとてもよく表されてて。BGMがその雰囲気をまた上手くアシストしてて、短編映画みたい。


この写真集、気になります。表紙のケイト・ブランシェットの神々しいまでの美しさといったら…!

すごいラインナップだった

実家の父親の本棚を改めて見てみたら、実はすごいラインナップだった。





これもあったよー



お宝ざくざくでした。

あら可愛い♪

たまたま友人が、「確かもうすぐ『マーリン』放映されますよ」って教えてくれて、鬼検索したら、TOKYOMXっていう、こんなチャンネルあったんだ!という局でシーズン1が昨日から放映でした。吹き替えだけどね…。

正式タイトルは「魔術師マーリン」(The Adventure of Merlin)。わ、なんかコリン・モーガン可愛い♪と調べたら、もう6年前、22歳頃にシーズン1に出てたのね。どうしても舞台"mojo"のあの強烈なコックニーアクセントが頭から離れない!


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ちょっと前髪ぱっつん気味。


彼、「ダブリンの時計職人」に出てたんだ。これ、見たかった…(や、今もまだ上映中ですが。観に行けないのですでに過去形)。