パーソン・オブ・インタレスト S3Ep19~22

Ep19
しょっぱなから、ショウとリースに、おめかししてふたりでミュージカル見に行って来てね、なフィンチ。演目は?と聞かれ、「マンマ・ミーア」(笑)。「SHERLOCK」でも、マイクロフトが両親を「マンマ・ミーア」に連れて行ったエピがありましたねそういえば。

同窓会に潜入エピソード。終盤にこんな面白い話を持ってくるなんて、珍しいよね?18歳前後で高校を卒業してるから、20年後の同窓会にリースとショウが潜入するにはどちらも年が上/下すぎるのでは?案の定すぐバレてるし。しかしこの回のサラ・シャヒの美しさ!彼女はやっぱりドレス姿でも黒が似合うし、髪をすべてアップにすると顔の輪郭がすっきりして素敵。なんでEp14の時にこんな風にドレスアップさせてあげなかったの。
ダンスが上手で浮気者だったフランクに成り済ましたリース。女性にバンバン頬をはたかれて、もういいとこなし。お気の毒様。フィンチにイヤーピース越しに話しかけるリースの口が引きつってるし、言葉も棒読みで笑えます。
リースの好みは金髪の女性。やっぱりね。

Ep20
大勢の犠牲者を出さないために、たった1人を殺すか殺さないのか?マイケル・サンデルの「ハーバード白熱教室」になってきたPOI。どんな理由であっても人を殺してはいけない、と決してそこは譲らないフィンチ。数字が出たんだ、マシンを救うためなら殺すことが必要、とリース。ショウも同意。その場にフィンチがいなかったら、リースは間違いなく議員を撃ってた。

結局、対象者の下院議員を殺しはしなかったけれど、考えの違いからくるフィンチとリースの分岐点になってしまい。リースとショウの後から付いてくるフィンチ。ふと街の防犯カメラを見上げて、そしてリースたちとは違う方向へ歩き出す…。廃図書館にも現われない。なんて切ないの。
マシンは今までのように対象者を「守る」「犯罪を阻止する」だったのが、ここで初めて「殺す」の指示を出してきたわけで。それは作ったフィンチがそうするように仕向けたものかと思ってたけど、そっか、マシンは進化してるのか。

フィンチはネイサンとグレースを失うという代償をすでに払ったけれど、マシンを作ったのが彼なら、滅ぼすのも彼でないといけない。落とし前をつけないといけないし、なんの犠牲もなしにそれを成し遂げることはできないはず。なので今回「人を殺さないようなことになるなら私は降りる」って言ったけど、それはもう無理な相談。

私は、フィンチはまだ生きているグレースと、いつか幸せになってほしいとも願うけど、それはあまりに非現実的な、お気楽すぎる未来にも思えるんだよね。

下院議員を救うために、リースが手首をちょっとひねって下向きに撃つ、という、変則的だけどめちゃくちゃかっこいい銃の撃ち方してました。
秘書とお楽しみの下院議員を、危機が迫ってると誤って察知して乗り込んじゃうシークレットサービスのリースもちょっとウケた。

撃たれたショウに肩を貸して街を歩くリースの姿を見て、あぁこのふたりは兄妹なんだな、と。ふたりの関係に、私の中でやっと着地点を見いだせたような。そして大概の兄妹がそうであるように、妹の方がしっかりしてるんですよねきっと。

Ep21-22

圧巻のラスト。フィンチがまた!まただよ3回目だよ!拉致られました。今回はグレースとの人質交換だったんだけど。フィンチは前回のエピで、マシンを守るためでも人は決して殺さない。でもグレースに少しでも危害が及んだら、「全員殺せ」("Kill them all")。ボスの凄みを感じました。
リースはひたすらフィンチを守るために動くけど、フィンチの心の中では一番大切な人はグレース。切ない片思い…。

公開裁判によって、フィンチはとうとうグリア、コントロールに顔がバレちゃったし、サマリタン起動でルートがなんとか出来たのは、必要な7人を守るために、彼らの偽IDははじき出さないよう細工をするのが精一杯。フィンチ、リース、ショウ、ルート、全員バラバラに別れて姿を消す。生き延びるために。
ラストのスローモーションと、ルートの独白。開けたパンドラの箱の最後に残ったのは希望。
もうあの廃図書館には戻れない。この先彼らはどうなるのか。マシンとPOI側が戦いを挑んで、圧倒的な力を持つサマリタンに勝つことはできるのか。

停電で真っ暗なNY、という、異常な状況下がいい。

ハーシュが場をさらって行きました!ショウと一時休戦。ショウは今回初めて彼をファースト・ネームで呼んだよね!ジョージって。そして爆弾見つけたハーシュがウォーキートーキーでリースに「爆弾を見つけた、俺の勝ちだな」って、状況は明らかに彼の方が悪いのに、勝ちって言うのがしびれる。コートを脱いで、爆弾解体に手を付けるハーシュ。絵になる。
リースとハーシュの組み合わせは、意外にもなかなかいいね!こういうケミストリーなら大歓迎なのにな。
ルートの元に急ぎたいショウのために、自転車を奪ってあげるハーシュ。この後彼女は超ダッシュでルートのところへいったんだよね?そんなショウの姿をちょっと見たかった(笑)。

ヴィジランスのエピソードは正直いらんかったな。コントロールやグリアの前だとコリアーの小物感が際立って際立って、なんでこんな話突っ込んできたんだろう?
あとダイゾー!お前絶対日本人じゃないだろ!!
Ep17のケイシーがあっさり再登場。4年ぶりにリースの姿を見てぎょっとするケイシーに、「あの仕事は辞めたんだ」と律儀に説明。


DVD、最終話は恒例の音声解説付き。また制作陣の誰かかな?と思いきや、マイケル・エマーソン氏が自ら語ってくれてます。早口だけど、聞き取りやすい、クリアな英語ですね。そうすると、来シーズンの解説は、ジム・カヴィーゼル?それは多分ないだろうけれど、あのちょっと物憂げでアンニュイな話し方で解説されたら、私、多分、途中で寝る…(苦笑)。


ざっと流した感想ですが、続けてS3を総括するのでそっちで多めに語ってきます。

パーソン・オブ・インタレスト S3Ep16

Ep16 RAM

過去のストーリーがここで一気につながるエピ。このシーズン、人助け回はあまりエッジが効いてなくて、見ててだるいので、こういう神がかり的な回が来ると盛り上がりますね!私は毎回盛り上がりたいです本当は。

ルートが指摘したように、リースの前任者がいたよ、の巻。長身、金髪の男性ディリンジャーがフィンチの最初のパートナー。時は2010年10~11月、フィンチは事故から数週間後なので、まだ車いすに乗ってて廃図書館内で自己リハビリ中。

このディリンジャーの言動がわたしはいちいちイラッとして、どーにかしてくれコイツって思いました。まぁ後任のリースの良さをひきたたせるためかなとも思いますが。ディリンジャーが全く私の好みじゃないっていう私情もいけ好かない理由か。

対象者ダニエル・ケイシーは、CIAからも狙われていて、そのCIAっていうのがカーラとリース!わー!ここでもうフィンチと接点があったとは。さらに、フィンチはディリンジャーにこいつは誰だ?と尋ねられて「彼なら知ってる」「なぜ?」「長い話になるんだ」と言ってるので、なんで知ってるのかその辺の説明がほしい。今後出てくるのかな。



新旧パートナー対決


ちなみにこのエピ、クリスマスが近い、華やかな季節のNYなのに、出てくる人全員1mmたりともハッピーな雰囲気なし。

ケイシーを張ってるカーラとリースも、「この仕事が終わったらビーチで休暇でもとる」と話すリースに、「あなたが海パン履いた姿?」って、ちらっとリースの下半身に目をやるカーラがもうほんっとSですな。

このふたりが並んで歩くと身長差があまりないので、カーラも大柄な迫力ある女性なんでしょうね~。

ケイシーを狙う他の組織と打ち合いになった相手を1名とっつかまえて、カーラが拷問するんだけど、方法が、銃で撃たれた傷口に箸で山葵を突っ込むっていう!うわー!やめてー!あ、目に塗っても効くかもしれませんよカーラ様。そしてこの拷問の前に忠告とお膳立てをしてるリースがもうね、どんだけあんたカーラの下に敷かれてるのよって。恋愛感情0%で寝てるふたりですが、ベッドの上では間違いなくカーラが上。

楽しんで拷問をしてるカーラを「話が」と呼ぶリース。そこまでやる必要が?とカーラに尋ねる様子から、おそらく彼はもうこの頃には上からの命令に疑問を持ってたかな、と。


フィンチは自分の手の内は明かさずディリンジャーに仕事を振ってるので、当然ディリンジャーは不信感を抱くわけで。この辺が、次にリースを雇った時に最初にマシンのことを全部説明することにしたのかなぁ、と。
対象者を安全な所に避難させてくれって言われて廃図書館に連れてきちゃうディリンジャー。慌てて、ここはダメ!って言うも、ケイシーと話をしてみると、気が合うフィンチ。フィンチって、いつも未来ある青年に向けるまなざしが優しいんですよ。これ大好き。

そして、ケイシーが持っている、マシンのコードの一部が入ったラップトップPCは、例の、オルドスに行った、あのラップトップのことだった!

わー!これで線が繋がったね。s1で「カーラとリースがオルドスに回収に行ったラップトップ」は、s2で「カーラとリースがオルドスに回収に行ったラップトップはフィンチが売ったもの」であり、この回で、「カーラとリースがオルドスに回収に行ったラップトップはフィンチが事前にウィルスの中にさらにウィルスを仕込んで売ったもの」となり、さらに「カーラとリースとラップトップを空爆で殲滅させたのは「ノーザンライツ」のコントロールの命令」まで話が繋がったのです。
すげー!

金になる、とラップトップを持ち去り、ケイシーに用意した飛行機で高飛びしようとしたディリンジャーですが、ラップトップを狙う中国のエージェントに撃たれ死亡。それを木の陰から見ていたフィンチ。虚しさや申し訳なさ、無力さ。たくさんの気持ちを抱えたまま、ディリンジャーを埋葬する穴を、まだ傷も癒えていなくて思うように動かせない体でシャベルで掘り始める姿が本当に切ない。

「ディリンジャーくん、私は…」と呟いたフィンチのバックに流れ始める曲の題名が"I might be wrong"(私は間違っていたかもしれない)という、ドンピシャな選曲。

リースは「殺してきた」側だけど、フィンチは「死なせてしまった」側なんだよなぁ。直接手を下してきた罪悪感と、自分のせいで人が死んだ喪失感。辛いのはどちらだろう。

この回のマイケル・エマソンの演技が私は好きで好きで。シリーズ全体通して、落ち着いた雰囲気かつ、いつも説得力がある話し方なんだけど、この回はまだ体も心も回復していないのに無理無理人助けの仕事をはじめてるし、クスリを盛られて床に落ちながら、ラップトップを持ち去るディリンジャーに「お願いだ、止めてくれ…」と懇願するシーン。心が痛みます。


ダニエル・ケイシーは、リースが「あんたは殺す必要のない人間だ」と逃す。それを車の中で見聞きしていたフィンチの顔。あの瞬間、彼の中でのジョン・リースという人間の位置が決まったと言っても過言ではないのでは?



そして、ケイシーを生かしたこの決断が、今後どう出るのか。今までは、フィンチもリースも決断した内容が残念な結果に終わってしまっているので、せめてこの件は良い方向に向かってほしいなと思うのです。未来ある若者だし、ね。

ちなみに「死んだ証拠として奥歯を2本もらえないか?」って、ケイシーにペンチを差し出すリース。え…?あの、麻酔なしで…?消毒もしないんですか?当然、抜いた後の痛み止めも…もらえない…?ケイシーすごいな。


時が流れ2014年2月25日(これはこのエピソードの放映当日の日付、とのこと)。フィンランドで隠れて生活しているケイシーの元へ、ルートがやって来た…!以下続く。


新しい展開になりました。話としてはまた面白い方向に転がっていきそうだけれど、マシンがメインの話になると、今後ますますリースの活躍は見られなくなるだろうなぁ(しょんぼり)。


製作陣の中ではすべて流れも細かい設定も出来上がってて、それをこちらは小出しに見せられ、いいように手のひらで弄ばれてるドラマですね!最後は広げた風呂敷はきちんと畳んで、伏線はちゃんと回収してくださいね!お願いしますよ(切実)。

パーソン・オブ・インタレスト S3Ep11-14

Ep12
リース家出。かつて父親と過ごしたコロラド州のバーで飲んでる。フィンチに頼まれたファスコが連れ戻しに来る。リースに何を言われてもめげない。それどころかリースに説教。ファスコ本当に変わったね!以前はリースに散々脅されどつかれいいようにあしらわれてたのに~!しかも、2年前から禁酒してる。オーダーが、「バーボン&ソーダ、バーボン抜きで」って、じゃあ最初からノンアルコールの飲み物を頼めばいいじゃん!(笑)

最後、表に出ろ!やってやろうじゃないか!なベタな進行で雨の中けんかして留置場行きのファスコとリース。あんたら何やってんの…(ファスコ役ケヴィン・チャップマンとリース役ジム・カヴィーゼルは同い年ってのを考慮するとよけい面白い)。


自分たちのしていることを、リース「運命を少し先送りにしてるだけだ」、フィンチ「トランプを切り直しているだけ」と、痛いほど理解している。これね、ほんとにね…。


Ep13
助けに来たリースに、本当に嬉しそうだったフィンチ。変わったなぁフィンチ。そうか、時は流れ、様々なことが起こり、色んな人と出会い、人は変わるんだね。

でも戻っては来たけれど、「マシンの方向性にもう信用が持てない。この仕事は辞める」とフィンチに伝え、再び去る。「行かないでくれ」とフィンチ。最初の頃の、「嫌なら辞めてもらって結構」くらいのツーンとした彼が、こんな言い方するようになるなんて。

フィンチの少年時代と学生時代。よくこんなに雰囲気似てる子見つけてきたな!と驚き。父親から「ハロルド」と呼ばれていたので、私の「ハロルドは偽名なのでは?」はあっさり解決。
そりゃアーパネットに不正侵入したら政府から追われるよねぇ。こんなに若い時にもうヤバい橋を渡っていたとは。

Ep14
コロラドにいても追っかけられたリース、今度はとうとう海外逃亡。やさぐれてまだ飲んでます。荷物もなし。ほんとーにこの人はミニマリストなのね。見てて清々しいくらい。
でも彼はマシンのもう一人の管理者。人からは逃げられても、マシンにはどこまでも追っかけられるわけで。フィンチに「マシンは俺の辞表をまだ受け取ってないのか?」
もうすぐ離陸なのに、携帯電話の使用を止めない迷惑な隣の席の客に、伸びをするふりして一発食らわせるリース。これ最高でした。ほんとにね、飛行機の中ってこういうお客いるんですよまったく…。

啖呵切って家出したわりには、事件発生で、こまめにフィンチと連絡取ってるリース。
機内で上映の映画がヒッチコックの「北北西に進路を取れ」。これはS1Ep11に続くオマージュ?

飛行機の中、銃を使えないので接近戦。こういうリースを見たかった。
「あんたら開発者は制御できないものを作って、問題が起きても責任を取ろうとしない」って、対象者のオーウェンに言ってるようでいて、実はこれはフィンチに向かっての痛烈な言葉。そりゃそうだよね。「ボスのボスが嫌いだ」とも。リースはマシンと相性悪いわ~。

飛行機が到着したローマまで迎えに来たフィンチ!しかも、プライベートジェットだし、現地にひいきの仕立て屋がいるなんて!ごめん、私、彼の資産状況を完全に見誤ってたよ!!

自分には結局人助けしかない、とリース。人は自由意志の元で生きている。マシンがそれ以上の力を持たないよう、社会保障番号だけが送られるように作った、とフィンチ。
それでも人助けを続けていく使命がある、と。今回のことで諦め、というか、それが自分の行く道、と悟ったような感じ。カーターの死が大きすぎて、これからの方向を見失っていたのかな。リースは、他の人より時間が必要だったんだと思う。


デ・キリコの展示を見てから帰ろうと思うけれど、きみも一緒に来ないか?と誘われ、断ったリース。悲しそうな顔から、リースの「スーツを仕立てたい」「民間機はこりごり。一緒に乗せてくれ」という頼み(というか、フィンチにちょっと甘えてる♪)を聞いて一転、ぱぁっと嬉しそうな顔のフィンチに、2人の立ち位置がまた大きく変わった瞬間だなーって思いました。「また」って思うのは、前回大きく変わったのはS1Ep10の、リースが撃たれた時かな、と思ってるので。

デ・キリコって、フィンチが閉館後のグッゲンハイムでグレースに見せた絵の作者だよね。2人で行きたかったイタリアに、フィンチは1人で来たのかと思うと、それはそれで切ない。


リースは、辛いことがあるとお酒に走っちゃうのね。メンタルが繊細で、温情があって、おそらく職務に冷徹になりきれなかったリースを、CIAで組んでたカーラはしばしばイラッときてただろーな。そこが彼の人間味でもあるんだけど。


Ep13
"Welcome back, Mr.Reese!"とものすごく嬉しそうなフィンチの声から始まる13話。さっそくイタリアで仕立てたスーツで登場、「ニュー・スーツの男だ」って、なんのひねりもない呼び名(笑)。

リースが武器を隠してあったのが、図書カードを分類して入れるカードケース。わーこれ懐かしい、久しぶりに見た!以前は図書館には必ずカードケースがあって、そこから本を探したんだけどね。今はPCで検索できるから、もう姿を消しつつあるもの。あぁここは時が止まってる廃墟の図書館だなぁって実感。


そして、リース復帰回なせいか、大サービスな内容でもうぶっ倒れそうでした。なんと、美術館のパーティに、フィンチとリースが!「一緒に」出席なんですよ。まじか!公式すごい。鈍い私でも分かる。もうこれはブロマンス超えてるよ!
ショウはプラチナゲストで出席、フィンチは招待状をもらってリースを同伴って、その違いがさっぱり分からないんだけど、服装がブラックタイ指定なので、ブラックタイってことは、はい、つまりフィンチもリースもタキシードで!タキシードで!!出席ですよぉうぅぅぅうう!わぁああああ!!!
視聴者の誰もが考える、「なぜフィンチorリースがショウを同伴していかないのか?」な疑問は華麗にスルーして話は進む。

で、ボウタイがうまく結べないリース。フィンチに「靴ひもと一緒。練習すればできる」って言われるも、何度やってもダメでイラつく姿が珍しい。「暗闇で逆さになった銃を解体することが出来る俺が!くそっ」なリース。美味しい。
でもS1ep8の回想シーンで、カーラと一緒にいるリースはボウタイしてるんですよ。きっとカーラが結んだんだな、嫌味のひとつでもいいながら。カーラ怖い。



結べなくてごめんなさい


そんなリースにジャケットをかけてあげるフィンチ。そこにやってきたショウの台詞がこれまた破壊力120%。

"Hate to interrput this mildly erotic moment gents,"
(なんだかふたりしてエロい雰囲気のところ邪魔しちゃってわるいんだけど)

って!ショウから見てもそういう風に見える2人なんだ。

さらに(まだある)、パーティの受付の女性が、フィンチに向かって「連れの方、ゴージャスね」それを聞いたフィンチのまんざらでもない顔が!ドレスアップしたパートナーを褒めてもらってそんなに嬉しいかフィンチ!

ここでまだ始まって10分も経ってないという。死ぬ。

まぁこんな内容がずーっと続くわけでもなく、残念ながら美術館内に騒動が生じておしまい、なんだけどね。もっと見たかったなー!以前、「エグゼクティブ・ディシジョン」(1996)で、パーティに出席してたら緊急事態が起きて、タキシード姿のまま出動するっていう映画があって。主役のカート・ラッセルが、劇中長いことタキシード姿で戦うお話を思い出しまして(今確認したら過去にちゃんと記事書いてた)。
だから、パーティの出席者が美術館内に閉じ込められてそこで対象者を探すとか、そういうストーリーにしてほしかったよ今回は。そしたら最後までふたりのタキシード姿見られるでしょ!みんな見たいよね!?

はぁ、すっごく美味しい回でした。このエピは、BGMもちょっとノリノリで、3Dプリンターを嬉しそうに試すフィンチとか、付け髭のうさんくさいリースとか、ビルの設計図を持ってきて仲良く参加するファスコとか、いつもと違う雰囲気で楽しかった。
ラストは暖炉の前で、カーターに献杯。これにてカーターを弔う一連の流れは終了。

POI S3 Ep09 オフショット

シリアスな展開の回だったので、和みます



Giovanni Rufino Photographer of People and places for c​ommunications
(POI以外のドラマの写真もいろいろ)

パーソン・オブ・インタレスト S3Ep08~10

シーズン3もEp10はやっぱりキラーエピソードだった!
いつもみたいに全話見てから感想書こうかと思ってたけど、強烈だったので感想書きます。
Ep08~10でひと続きのお話。

Ep08
カーターの求めに、リースの武器をこっそり横流ししたショウ。防犯カメラの映像を見たリースが「あれは俺のグレネードランチャーだ」って。武器の管理はしっかり!だからフィンチに怒られるんだよ~。

イライアスがお料理してる~。

正義の人カーター。正直、一線を越えてしまって、しかも誰の助けも断り、ただただHRを挙げるために突っ走る彼女。やりすぎなんじゃないかとも思う。ファスコもリースも彼女に「心配してる」「困った時は一番に助けを求めろ」って言ってるんだよね。誠実さやバカ正直な手段では、もうHRを壊滅させられないことを知ったカーター。だから愛する人たちを巻き込みたくない。本当に、正義の人。

Ep09
アンソニー・クインを連邦捜査局まで連れて行くカーターとリース。クインの逮捕を食い止めたい上からの息がかかって、地下鉄も道路も移動手段はすべて封鎖。そしてリースのクビにかけられた懸賞を狙って街中のゴロツキどもが、彼らを狙ってくる!しかも、イヤーピースでフィンチと連絡を取るために必要なリースの携帯をクインに壊され(油断してたねリース)、連絡も取れない!

モルグに身を潜めたカーターとリース、なんとキスしましたよ!びっくり。イヤじゃなかったけど、必要なシーンでもないなと私は思いました。正直。

そして、フィンチにはリース以外にも前任者がいたことがルートの口から明らかに。前任者(達)はなぜクビになったのか?そして今回もまた彼らのように、フィンチはリースに対する処遇をどうするのか?(見捨てることも可能って意味ね)

自分の息子を人質に取られたファスコ。でも息子のところにはショウが助けに行ってくれて。「私はこっちを助けることを選んだ。だからあなたを助けることはできない。ごめん」っていう彼女のスパッとした判断がこのエピソードでは活きてた。

いい、いいんだ、それでいい。そう電話越しに答えてその後のファスコの、息子は助かった、なら次は俺だ!という気迫で殺されそうになったところから手錠抜けして相手を絞め殺して。すごくいいシーン。

クインが逮捕され、カーターはとうとうやり遂げた満足感と安堵。リースと軽口をたたきながら(「俺の武器は?」「証拠品だから返せない」の台詞から、リースが丸腰なのが分かる)署から出てきたら、待ち伏せていたシモンズに2人とも撃たれ、カーターは死亡。リースも重傷を負う。

リースの腕に抱かれながら、息子の心配を何度も口にするカーター。そう、タフな彼女も、家に帰れば一児の母。彼女の息子への思いを想像するだけで、もう涙で涙で。まだ成人前の子どもを残してこの世を去るなんて、どれだけ辛いことか。
リースに言った、カーターの最期の言葉、"Don't let this..."は、"Don't let this change you."とのこと。つまり、私が死んでも、あなたは変わらないで(復讐には走らないで)って言うんですが。

以下、Ep10へ。


Ep10 The Devil's Share
この回は、題名、映像、音楽、役者、脚本、すべてが、本当にすべてがパーフェクト!!台詞はすべてここに書き起こしたいくらい名言の数々。こんなに濃厚な話をこのドラマで見られて、私はものすごく幸せ。

リースのバイタルサインで幕を明け、シモンズのバイタルサインで終わるエピソード。いつものテーマ曲とナレーションはなし。
テーマは「復讐のためなら命を奪って良いのか」、そしてもうひとつ、これはEp8~10に共通で、「人は変われる」。

セーフ・ハウス内のベッドに横たわる重傷のリース。傍らで見守るフィンチは喪服姿。腕時計の時間を確認すると、ショウと一緒にカーターの葬列を遠くから見守る形で出席(その間にリースはセーフ・ハウスを出ていってしまう)。2人を映したあと、カメラが手前に引くと、葬列から少し離れたところで一緒に座っているカーターの夫と息子。悲嘆にくれる2人。もう一度フィンチにカメラが戻ると、隣のショウがいない(このカメラワーク、非常に素晴らしい)。
街中の警官をとっ捕まえて、シモンズの行方を尋ねまわるショウ。カーターは、ショウの数少ない友人だったものね。
シモンズは偽造パスポートを購入、高跳びの準備。その偽造パスポートを作った連中の車に大型トラックで横から突っ込むリース(これ、カーラと同じ手口)。膝撃ちどころじゃない、今まで保っていた理性のタガが外れて、何が何でもシモンズを見つけ出して殺すつもりのリース。ただし、クインの護衛(U.S.marshalやSWATもいるのに!)も含めて誰も殺してないだけ、カーターの言葉をギリギリで守っているのか。
この無精ひげでやつれたジム・カヴィーゼルの凄みと殺気がすごくて!
以前フィンチに言った、「あんたは俺がまともな人間だと思ってたのか?」という言葉を思い出した。そう、リースは本来こういう人間だったっていうことを。

始まって5分ほど、台詞いっさいなしでスローモーション画面で進み、バックにJohnny Cashの"Hurt"が流れる演出。冴えまくってます。

同時に進行するフラッシュバック。フィンチ、ショウ、リース、ファスコそれぞれの過去が「面接」という形で回想。
・フェリー乗り場での爆破事件のあとのハロルド(このシーンでは名字がレン)。
あなたは神ではない。人の生死に関与する(control)ことはできないのです、とカウンセラーに言われ、「ではもうひとつ質問が。罪悪感は本当に消えますか?起きた出来事が実際に自分のせいだとしても」

・研修医として働いていたショウ。患者や家族の気持ちの分からないあなたは医師に不適格、と烙印を押される

・迷彩服姿のリース。国のために躊躇なく相手を殺せるか?たとえそれが子供でも?と、愛国心を問われているが、実はその面接相手を殺すのが任務。躊躇なく撃ち殺してそのことを証明。笑みさえ浮かべている

・ファスコ。「『悪魔の取り分』さ。クズ野郎は相応の罰を受ける。天は公平ってことだ。当然の報いさ。眠れてるかって?あぁよく眠ってるよ、赤子のようにな」と、不正を働いていた仲間を射殺したことは刑事として当然、と正当化

戻って現在。
リースがクインを殺そうとしたその時、やってきたフィンチ。"Mr.Reese..."と、静かに、諭すような言い方。続く台詞が素晴らしい。
「ジョスが合法的な方法で彼を逮捕するために犠牲にしてきたものは?」
「全てだ」
「そう。君がクインを殺せばそれを無駄にすることになる。彼女はそれを望んでない」
「なぜもっと早く殺しておかなかったんだろう。なぁフィンチ?」
崩れ落ちるリース。
「私たちの目的はそうじゃない。我々は人助けをしてるんだ。君が助けてる(We save lives. YOU save lives)」
「全員じゃあない」
「きみは死にかけてる、ジョン。助けたい」
「いやだ」

フィンチの説得を振り切り引き金を引くも、弾が空で(普段のリースならそんなことは絶対にないから、このシーンでいかに彼がぎりぎりかが分かる)、クインを撃てなかった。そのまま意識を失うリース。

後を継いだのはファスコ。高跳びに失敗したシモンズとガチ勝負の中、
「俺はラッキーだった。カーターに出会った。彼女は俺を信じてくれた」
「人は変われると。いい警官、父親、人間に」
「カーターに俺は救われたんだ。彼女の行いを汚させはしない」
このファスコの台詞に、もう私は泣いて泣いて。どんなに殴られても蹴られても、何度でも立ち上がろうとするファスコは、もう大丈夫。過去と決別しシモンズを逮捕、8分署にしょっぴく。ファスコ、堂々の凱旋!

シモンズの最期はイライアスの部下、スカーフェイスによって絞殺。
そう、これは、リースがシモンズの居場所を突き止め、ファスコはシモンズを逮捕、イライアス(とスカーフェイス)がシモンズを絞殺と、バトンを次々渡していったストーリー展開。本当に本当に素晴らしかった!カーターの仇を、彼女を愛する、彼女に恩がある人たち皆でとったんだ。

撮影のライティングも良かった。クインがいるホテルの中が、薄暗くて、カーテンで光が不安定に入るんだけど、リースのめちゃくちゃな心とリースとクインが対峙している心理を表してたかな。

ひたすらに圧巻の回、そしてジム・カヴィーゼルが壮絶に美しい回でした。

私はね、フィンチにも「人は変われる」「あなたはひとりではない(気にかけている、心配している人がいるよ)」と声をかけてあげてほしい。彼にもいつか安らぎの場所や、幸せを手に入れてほしいと心から願ってる。それが「死」という形であっても。