POI S4 Ep21

Ep12でフィンチがコントロールに言った、「あなたの組織内にスパイがいるかも」のアンサーが、今回拉致されたシェリー
コントロールは今後どっちの方向に向かうのかちょっと楽しみ
前エピのことがあるからだろうけれど、リースが周りの人間に感謝の言葉を述べると0.1秒で死亡フラグ立つのでお願いやめて
ギプスの中にチップを隠すのって、盗聴器を隠してたと思われた(でも実際にはなかったけれど)「インファナル・アフェア」思い出すなぁ
まだまだショウの件を引っ張るのね~。私は正直どっちでもいいです…
マシンを脅して指示を出させる方法は、S1のラストとS2の最初の、フィンチを探すリースを思い出させる
日差しは春めいてきたけれど、まだまだ雪深いNY
ホームレス姿でストレッチャーで運ばれたフィンチが…!やだ可愛い!めっっちゃめちゃ可愛いです!60歳の男性を捕まえて可愛いだなんて失礼だけど、いやーん、マイケル・エマソンにこんなキュートな側面があるなんて!!惚れた
メガネがないと、きょろんとした目が際立ってよけい可愛く見えるよね、エマさん
ムッとしているフィンチをよそに、医者に扮したルートが「妄想型の統合失調症よ」って(笑)
フィンチっていつもルートに突然役割を振られるんだけど、すぐに合せるのがすごいしそれがまた笑える
ターミネーターなマルティーヌ。美人だし強気だし、私はすっごく気に入ってたのに!ルートとガチ勝負で首をひねられて死んで退場っていう展開は、非常に残念
開頭手術とかそういうのはなんかやり方チープに思えるんだよな。グリアってそういうこと指示する作戦を考える人間には思えない。もっと頭脳戦で攻めに来るタイプかと
「きみが死んだ瞬間、マシンは代理の人間を立てる」とフィンチは言ったけれど、実際はそうではなかったことが示された
Ep11でショウを救えなかったマシンが今回はじき出した答えは、「ハロルドは間違い(フィンチやルートの代用はいない)」「あなたたちは救う(今度は失敗しない)」
気送管、70年代のアメリカ映画でこれよく見たよー!懐かしいわぁ。つーかこれ気送管っていう名称なんですね。初めて知った
髭が伸びたイライアスがセクシーだな!
リースは撃たれた怪我がちゃんと治りきってから活躍してほしいです。S3Ep10の時はそれが語の展開に非常に効果的な役割を果たしていたけれど、S4はこれで2回目だし、その状態で彼が活躍するにはなんか中途半端に思える
前髪が降りるとちょっと若く見えるリース
イライアスはフィンチのことは知ってるけれど、その後ろにあるマシンの存在や役割は知ってるんだっけ?
ファスコも打たれ強くなったよなぁ!拷問受けてもジョークが言えるなんて、かっこよすぎだ
まーたーハーパーかよ!こいつ今までだったら絶対真っ先に殺されてるキャラだろうに、何でこううまいこと生き延びるんだろ
フィンチの隠れ家を本当は知っているのに、知らないと嘘をついているハーパー。この、全員にいい顔してる彼女の態度が私は大嫌い。小物でせこすぎる。どうしてマシンは彼女を選んだのよ
「あんたのボスはどこにいる?」「実は知らないんだ」。リースが知らないって…なんか本当にさみしいこの一言は。リースはいつだってフィンチの居場所を知っていたのに
イライアスとリースのやり取りが素晴らしい
「古い友人に会って、生きることの大切さを知ったんだ」
「ジョン、きみは高潔な男だ」
イライアスに対して笑みさえ見せるリース。この2人の絆がここまで深まるとは…!
「自分のせいで友人が死ぬのはどんな気分だ?」をそのまんまドミニクにきっちりお返ししたイライアス。リンクが本当に裏切者なのかどうか、ドミニクはちゃんと裏取れよ!この頭の悪さが見てていらいらする原因
今回は、アンソニー(スカーフェイス)の仇を取るために、ブラザーフッドに対して仕掛けた罠。イライアスはブレないよなー!
シェリーのスケジュール帳にあった、5月6日 15-04138 の数字の意味は?
次の最終話は、5月6日に起こることと、マシンの居場所が描かれるのかな?


さぁ、泣いても笑っても、シーズン4は、残りあと1話!!

POI S4 Ep20

Terra Incognita

超ド級の重たさを持ったエピソードでした。同時に素晴らしいエピソードでもあり。このエピで、私はリースの見方がガラッと変わった。
今回は、背景にずーっとずーっと悲しい旋律が途切れることなく流れていて、これがまた胸が締め付けられて苦しくなるほど。

S1Ep20で、カーターがそっと上着の内ポケットに入れた、ジェシカとリースが一緒に写った写真。あれがまさかこんな形でリースの元に届くとは。彼女はずっと返したかったのでしょうね。遺品が入ったボックスの中から出てきた時、ちゃんと白い封筒に丁寧に包まれ、ジョンへ、と宛名が書いてあって。

始めは、2008年にまだカーターが新人刑事で、ターニーの部下で仕事してた頃の事件と、2015年の現在に番号が出た人物が同一事件だったことで、カーターが生きてた頃の回想シーンが挟まれてるのかと思ったけれど。そうではなくて、冒頭の、銃声とうめき声と人が倒れた音は山荘で撃たれたリースであり、張り込み中の車内で、カーターは、「私は大丈夫(寒くない)」と言っているのに、車内のヒーターの温度をどんどん上げるリースに、あれ?と思ったら、瀕死の彼が作り出した幻にカーターが現れたのですね。

カーターは死に際のリースの元にやって来たお迎えであり、死ぬ間際にリースが会って話をしたいと強く願ったのは、もう亡くなって会えないカーターだったのだろう。

カウンセリングなんかより、こういう形でリースの過去や本音を引き出してもらう方がこちらもよっぽどスッと受け入れられるし、私はS3以降のリースの描写にどうにもこうにも違和感やそうじゃない感をずーっとずーっと引きずってて、それがおそらくS3以降のPOIを好きになれない大きな一因なんだけれど。

ジェシカを遠ざけたのは、彼女を悲しませたくない、という理由だけでなく、自分が大切に思う人を亡くしたくない、自分自身が傷つくからという恐れ。大事な人がいなければ悲しい思いをしなくて済むから。それは相手への優しさであり、同時に自分自身が抱える弱さ。それがあなたの本当の気持ちなのよ、とカーターは、死の間際のリースに伝える。

そもそもリースは最初っから自分の幸せを投げているけれど、今回はっきりと明かされた、彼の本当の気持ちを聞いてから今までの話を振り返ると、私自身やっと納得できた、というか腑に落ちたし、今までの彼にまつわるストーリー展開もやっと受け入れられたように思う。

愛する人を失う前にその人を手放して、誰か他の人に幸せにしてもらえ、と願ったのに、結局ジェシカの人生は不幸な終わり方でこの世を去った。それはリースにとって取り返しのつかない大打撃。そのショックからようやく立ち直ったはずだったのに、さらにカーターを亡くしてしまったリース。表面上は得意のポーカーフェイスで上手くやり過ごしてはいるけれど、今まで親しかった人間だけでなく、近づいてくる人をも遠ざけようとするのは当然かも。だって、もうこれ以上傷つきたくないから。

それでもカーターは、あなたはひとりじゃない、見守っている人がいる、と告げる。これは、HRを壊滅させるために、一人だけでやり遂げようとしたカーターに、ファスコやリースが言った言葉でもある。そしておそらくその時はカーターの心には届かなかった言葉。だからカーターは命を落とした、というわけではないけれど、自分が掛けてもらったにも関わらずその時は届かなかった大切な言葉を、カーターは同じく大切に思っていたリースに伝えたかったのだと思う。
だから、遠くから車のヘッドライトに気付いたリースが助手席を見るともうカーターの姿はなく、やって来た車の中にはリースを助けに来たフィンチがいたのは間違いないだろうから(S1Ep10と似た状況ってのもあるし)、もう私の役目は終わったわね、と言わんばかりに、カーターは消え去った。

リースは本当に、カーターを大切に思い、心から尊敬していたんだな、と改めて思い返す話でした。リースの、「この事件はひとりで手掛けたかったんだ。君を身近に感じられるように思えて」って、究極の愛の告白にしか聞こえない。


そしてこのエピソードで重要なアイテムは、写真。

全員、写真を持っていたんだ
誰もが写真を持っていたんだぞ

2度も繰り返して言ったリース。彼の初任務中に起こった、人生に強烈なインパクトを残した出来事。リースは写真を持ち歩くような大切な人を自分はもう持たない、と決めた。でもジェシカは、彼との写真を他の人が簡単には見つけられない場所に大事に保管していた。それはつまり、リースが遠ざけたにも関わらずジェシカは彼を想い続けていたに違いない何よりの証拠で。リースにとってはずっと、救えなかった後悔でいっぱいだったけれど、時が流れ、これからはジェシカはずっと自分のことを想っていてくれた女性だった、と、穏やかな心境にシフトする時期なのかも。

ジェシカが持っていた写真が、カーターの手を経由してリースの元にやってきたのも、すごく意味があると思う。彼が心から愛して、今はもう亡くなっている2人。

リースは、自分の弱さを認めて受け入れたら次は明るい場所へと歩き出す時が来たのかもしれない。


このドラマは、メインは人工知能を巡る攻防戦だけど、それと並行して「人は変われる」「あなたはひとりではない」がテーマとして根底に存在しているので、リースも変われる時が来たんだよ、というのを示した回なのかな。


S4まで見てからS1、2を見返すと、その頃のリースって、本当にめちゃめちゃ強くて話し方も一貫して上から目線で強気だし(それがまた見てて小気味いいし爽快だったしね)、相手が誰だろうが、怖いものなしで自分のルールにのみ従って道を突き進む凄腕元CIAエージェントなんだけど。でもそんなリースのメンタル面(主に弱さ)を、良い方向で暴いてくれた今回のエピソードを私はすごく好きだし、こういう表現方法なら大歓迎です。


今エピで、最初に流れるキャストのクレジットの最後に、

Guest Starring  Taraji P. Henson

って名前が出た時、私は本当にうれしかった。セルDVDの特典に収録されているNGシーンや撮影風景を見ても、タラジはいつも明るくてパワフルで、現場を元気にするムードメイカーだったんだろう、と容易に想像できる。今回の、久しぶりのタラジとの共演で本当に嬉しそうなジムの気持ちが伝わってくるし、お互いの演技が、タラジとジム、それぞれの魅力を引き出していて、その結果がこんな見ごたえのある素晴らしい作品になったんだろうな、と感じるの。本当にね、息のあった2人の演技が久しぶりに見られて、カーターが、そのカーターを演じたタラジがいなくなったことが、今更ながら悔やまれます。ジムはタラジのこと大好きだと思う。

こんな素敵な女優さんに出会えて、私は嬉しい。POIに感謝。


それにしてもリースが撃たれたのって、そして死にかけたのって、シーズン通してこれで何回目なんでしょう…。

POI S4 Ep19

しょっぱなからリースの「いつか俺がいなくなる時が来る」に寂しさいっぱいになってしまった
今エピのジム・カヴィーゼルはめっちゃ目がキラキラしてます!
「私が銃を手にするときは、すべてを失うときだよ」。これ後々効いてきそうな台詞だな
対象者が頭の回転早い人やPC関連の人物だとフィンチの魅力が増します
「『偏執狂だけが生き残る』(Only the Paranoid survives)、だろ、フィンチ」。この台詞、S1Ep13に出てきたね
「セラピストは身を固めたがるわよ」。ゾーイの指摘にはまったくもって私も同意
わー、POI初!?リースがもぐもぐしてる!今までもぐもぐしてたのって、オルドスでカーラと非常食食べてた時だけだもん。あっベアが舐めちゃったフィンチのドーナツをつまみ食いもあったか。でもお箸は使えないみたいですね…(笑)
「説明してみて。私の理解は早いよ」(Try me. I'm a fast learner)。このサラッと言っちゃう何気なさが天才フィンチのかっこいいところ
人工知能への興味がかなり高かった対象者のカーン。もしグリアに殺されなかったら、どうなってたかな
リースの上着のポケットにはいつも結束バンドと目出し帽が入ってるんだろうな
マルティーヌはなんで髪を黒っぽく染めたの?
ルートが盗んだあのアタッシュケースの中に入ってたのは何?分からなかった


S4も残すところあと3話。このまま一気に見てしまいたいような、まだ終わらせたくないような。足踏みしてます。


エンジェル・アイズ

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Angerl Eyes (2001)


悲しく辛い映画でした…。

ロングコート姿で、ふらふらとシカゴの街を歩いては見知らぬ他人に親切にしてる男、キャッチ(ジム・カヴィーゼル)。
なぜ彼が本名ではなく「キャッチ」と名乗っていたのか。車社会のアメリカで、車に乗らずに歩いて過ごしてる理由。終盤でその謎が明かされたシーンは、もう胸が締め付けられるほど悲しかった。大型トラックが突っ込んできたとはいえ、前方不注意だった運転手の自分のせいで遭った交通事故で、妻とその日が誕生日だった幼い息子を亡くしてただなんて。小さな子供が犠牲になるお話は本当に辛い。

私は最初、事故のショックか後遺症でキャッチは記憶喪失なのかな?もしくは実はゴーストで、シャロンにだけ見える、とかかな?と思ってましたが、そうじゃなかったんだね。だから、事故当時の記憶を思い出そうとすればいつでも思い出せるけれど、そうしない、出来ない、というのがまたね…。

何もない、暗い部屋でひとりでひっそりと生きるキャッチ。キッチンの引き出しの中には小さな男の子が好む人形のおもちゃ。おそらく息子の形見でしょうね。室内にほんとに何もない様子は、つまり彼の心の空虚を表しているわけで。でもシャロンと出会って、ちょっとずつ家具が増えて、犬が一緒に住むようになって。


シャロン(ジェニファー・ロペス)の家族が抱える問題もこれまた身に刺さって辛い。夫に暴力を振るわれてるのに、そのまま死ぬまで添い遂げるつもりの妻。娘のシャロンにはそれが理解できないし、父は息子のことはかわいがってるけれど、「私に娘はいないものと思ってる」。
シャロンは父も母も愛してる、歩み寄りたい、でも父のしている、母への暴力は許せない。なぜ母がそんな父とずっと一緒に生きているのか。私は正しいことをした(DVの父親を警官の自分が逮捕した)のに、認められらなかった、という理不尽な思い。それでもシャロンにも幸せな子供時代はあった。カメラの前で話した10歳の時の楽しい思い出は、おそらくシャロンにとって家族みんなが一緒で幸せでいられた、最後の思い出だったんだろうな。このシーンは涙がこぼれました。
「フェアじゃない」。そう、人生は理不尽だらけ。それでも彼女は自分を曲げることを良しとはしない人間なんだ。でもそれでいいと思う。

両親の仲が悪いと、子どもって、すごく不安定になる。そっか、その部分が自分に当てはまるからシャロンの描写は見てて辛かったんだな。


ジェニファー・ロペス、すっごく良かったですよ。警官という職業に付いていて、タフだけどなんとかしてキャッチを助けたい、という思いがそんなに押しつけがましくなくて。キャッチ、もとい、スティーヴのデータを調べてもうだれも住んでいない彼の自宅に入るのは、職権乱用&不法侵入じゃん、と思うものの(笑)、1年前の大型トラックの大事故でシャロンが手を取って励ました被害者はキャッチだった、というのはいい設定だった。

直接話すのは照れるから、と、わざわざ留守番電話にメッセージを吹き込んでやり取りをするキャッチとシャロン。なんだか微笑ましい。やっぱりデートには行ける気分じゃないから、とシャロンが電話したその時間には、車を持たないキャッチはすでに家を出ててすれ違いとか、携帯電話が主流の今ではもうほとんど見られない演出だね。
デートに使うカフェがタリーズなんだよね。2001年の作品なので、シアトル系カフェチェーンが爆発的に人気だった頃かな?

劇中にかかるジャズ、"Nature Boy"が、これでもかというほどトランペットの音色が切なく悲しい曲で。「リプリー」で流れた、"My Funny Valentine"に負けないくらい切なかった。次またこれ聴いたら、私多分泣くわ…。

この曲のシーンがそのままyoutubeにあったので。
Angel Eyes - Nature Boy (Trumpet)

この曲、「ムーラン・ルージュ」や「忘れられない人」でも流れるとのことで。どっちも見てるけど当然覚えてない。


ジム・カヴィーゼルが、また!また!泣いてます!泣いてない映画はないのか!!いつものおっきな瞳からぼろぼろ涙が流れると、もうどんだけきれいなの、と見とれてしまう。この人は悲しみを抱えたり、空虚な心を目で表現するのがものすごくうまくて魅力的なの。目力もすごいし。だから泣かせたくなるのかも。
そしてもちろん、この映画の時の目はきらっきらですよ!!


ということで!スクショを撮りまくりました。

     

はじまりのうた

beginagain-poster.jpg


Begin Again (2013)


私は普段、音楽はほとんど聞かなくて。だから家の中も無音だし、TVもつけっぱなしにしないしラジオもめったに聞かないし。でも、「once ダブリンの街角で」は本当に大好きで、一時期サントラも狂ったようにこればっかり聴いてました。余談だけど私のiPhone内は9割が洋楽と映画のサントラです。

さぁ、その「once」の監督、ジョン・カーニーの新作です!舞台はNY、主演はキーラ・ナイトレイが演じるシンガー、グレタ。彼女を見つけてプロデュースするのがマーク・ラファロ演じるダン。そこに、友人のスティーヴ、元彼のデイヴ、ダンの妻と娘が絡んでいく進行がうまいし、なにより最初にグレタがNYのライヴハウスでいきなり舞台にひっぱりだされて歌う設定がリワインドで描かれる前半がむちゃくちゃいい流れで分かりやすいし、グレタとダンが出会うまでの経緯が分かって、すっと2人に感情移入できるし、これすごく脚本がいいです。

自分が起こしたレーベル会社をクビになっちゃったダンは、ある意味発掘したグレタに対しては儲けとか考えずにもう無心で、純粋に良い音楽を世の中に送り出したい気持ちが強いし、グレタは、有名になりたいわけじゃない、自分の生み出した大切な曲を、何かしらの形で残したかったんだろう。両者の気持ちが一致して、バックバンドを集めて、メンバーはもちろん無報酬なんだけど、グレタとダンに共感した、いやこれ音楽だから、共鳴、かな?共鳴した人たちが集まって、レコーディングを重ね、アルバムを作り上げていく過程が、もう涙で。ずーっと泣きながら見てました。最近私の涙腺どうしちゃったんだ!

そしてゲリラライヴならぬ、ゲリラレコーディング。これ、すっごく素敵ですよね!コンサート会場で録音したライヴ盤はあるけれど、レコーディングを外で1発録りするって素晴らしいアイデア!!

NYの象徴的な場所、セントラル・パークやワシントン・スクエア・パーク、地下鉄の駅で録ることもあれば(そして無許可なので地下鉄でNYPDに追いかけられる)、ビルの屋上や、路地裏も使って。録音に騒音が入っちゃうから、と、うるさい子供たちを買収(笑)して、さらにバックコーラスまでやらせるダンのやり手な姿も垣間見えて。

そしてバックバンドに、ベースを弾いてるダンの娘も引き入れるのだけど、ダンと娘のヴァイオレットのセッションがまたいいんです!曲の合間に、ヴァイオレットを誘ったグレタが彼女のアンプを調整してあげたり、曲が終わるとダンが「最高だよ!」って娘に近づくんだけど、ヴァイオレットは持ってたピックを父親に投げつけて、ダンからのハグもちょっとイヤそうに、でもやり遂げた満足感もあって、受け入れてるのが、とーってもリアルな「難しい年頃の娘と問題を抱えたお父さん」な図でね。作ってない感じがすっごく良かった。ものすごく何気ないシーンなんだけどね。

何気ないシーンと言えば、グレタからの電話を受けたダンが、よし、やろうってアルバム作りにGOサインを出すと、それを聞いたグレタの顔に、カメラが少しだけズームして顔がアップになるの。これも、ものすごく良かった。

グレタの元彼、デイヴ。一緒に住んでたロフトで、LAから帰ってきたデイヴが新曲をグレタに聞かせるんだけど、その曲調が以前と変わった=浮気をしてる、に気付いたグレタ、すごい。でも、音楽でつながっていた2人だもの、気付くのは当然かも。

デイヴの携帯の留守電に、別れの曲を吹き込んだグレタ。彼女はもうここで、彼への気持ちはすっぱり断ち切ったんだれど、デイヴの方は未練たらたらで。成功して、商業主義に進んだデイヴ。自分が好きな方法で表現することを優先したグレタ。どっちが良い、悪い、ではない。でも、デイヴとグレタが一緒に作った曲が、ライヴ会場で、グレタがこの曲はこうあるべき、と主張した、オリジナルのバラードバージョンで歌われても、あぁ、そうか、グレタは悟ったのだろう。2人で作った曲は、もう自分たちの手を離れてしまったんだ、と。

ラストは、制作したアルバムを、グレタとダンが、せーの!でネットにアップロード。儲けはいっさい考えず、売価は1ドル。それを、ダンにお世話になったラッパー、トラブルガムがツィートしたことで、1晩で1万DL。このあたり、いまどきな展開でいいよね。私も買うよ!

冒頭に、ダンの車のバックミラーにぶら下がってたイヤホン用のスプリッター。あれはちゃんと深い意味があったんだね。うまい演出です。

デイヴ役の人、歌がめっちゃ上手だなぁって思ってたら、マルーン5のアダム・レヴィーンだった。そりゃうまいはずだよ!

久々にキーラ・ナイトレイが魅力的で。彼女が着ているワンピースがどれもとっても素敵。ヴィンテージなのかな?ちょっとクラシックな服が多くて、真似したくなります。


そうそう、これは余談&びっくりだったんだけど、イギリスからNYにやってきたデイヴとグレタが一緒に住む広~いロフトが、なんと「パーソン・オブ・インタレスト」で、リースがフィンチから贈られたあのロフトと同じだった。びっくり。