POI S5 Ep02

以前S5の予告として流れた映像は、まさかの本編の一部だったとは!こう持ってきたか、と冒頭からやられました
そしてこれ、もう何度見てもおかしい。笑える。顔の認識がうまくいってないマシン。Adminのフィンチをなんとかして認識しようとしてるんだけど、人物がしょっちゅう入れ替わってしまって
誰の姿もみな爆笑でしたが、ここはやはりエマさんの演技が光る。気だるい表情とあのハスキーボイスで話すリースなフィンチ(リースを”Johnny boy”って呼ぶだなんて、こんなことでも起きない限り永遠にないよね!)、髪を後ろに払いながらマシンの様子を尋ねるルートなフィンチ。たった数秒なのに素晴らしい演技でした。
そしてファスコなリースはラップサンドらしきものをむしゃむしゃ食べてて、非常に貴重なリースのもぐもぐシーン!(でも中身はファスコ。えぇいややこしい)
今回はリースとフィンチが一緒にいるシーンが少なかったので若干寂しい
冒頭のリースとフィンチが拳こっつんは、以前S3でリースがカーターとしてたのを思い出しました。リースは彼女のこと、もう吹っ切れたかな…
職場が暇だとボヤくリースに対し、フィンチにまで「友達でも作ればいい」って言われちゃって。リース君、暇だとやることないのは相変わらず。でもアイリスとはデートしてるんかい!そういう時間はあるんだ?もういいよそっちの描写は…
リース君、このエピでは珍しく右手首に腕時計をはめてます
ルートは地下鉄駅の中にちゃっかり自分の寝室を創り上げて、フィンチの前ではパジャマ姿さえ披露しているというのに、この場所で男女が一緒に過ごしていてもまったく色っぽい関係にならない、想像さえできないのがまったくもって不思議なドラマよね…
ルートにおつかいを頼まれたフィンチ。あのね、彼があのうさちゃんスリッパを選んでレジに持って行ったの?かわいすぎか
ルートもお買い物をお願いした後フィンチの頬にお礼のキスして穏やかな雰囲気に…と思ったら、彼のお尻をポン!ってたたいて。S5のふたりの関係がすごく良いよ~
リースが人助けに意欲を出すのに対し、人助けに時間なんか割かないわよね?世界を救うのよね?そしてサミーンを探し出すのよね?と、ルートはそっちにまったく興味なし。でもそんな彼女に対し、フィンチは「ひとつずつ、順番にだ」
リモコンで車両のドアを自動開閉できるようにしたフィンチがにっこにこでルートにそれを自慢してるのがお茶目。この人は得意分野の電気系統やコーディングをいじってうまくいくと、とっても嬉しそう
「脅威」と判定されてしまったフィンチとルート。マシンの目を避けこっそりしてる姿…必死なんだけど、カメラのない場所に隠れてお互い小さな声でこそこそ話したりで、なんかコミカル
再起動したマシン。起動の際に久しぶりに次々と懐かしい映像を見せてくれました
タイムズ・スクエアに立つリースをカメラがぐるっと360度捉えるシーンはたまらなくかっこいい



そしてオープンシステムにした途端各個人のデータがぶわーっと出てくるんだけど、リースの過去が!過去が!しかもなんの解説もなくほんの数秒だけ出てきた内容は
生誕地 ワシントン州
直系の家族
父親 コナー
母親 マーガレット
姉(または妹) ソフィー
現在は全員死亡
そして、
62人の死者 行方不明者に関与
ってあるけれど、これは今まで彼が手を掛けてきた人数?それともまだ出てきていないリースの過去?彼はS3Ep01で、刑務所か軍隊、どちらか選べって判事に言われて入隊した経歴があるからね。今後の展開が不穏だなぁ…
友達がいないリース。ファスコにずばりそれを突かれて図星のリースが珍しくうろたえてる。こういう表情がジムさんはすっごくうまいと思うんだけどな
そしてそれをからかって調子にのるファスコ。リースには今までさんざんいじられこき使われてきたからね。ここぞとばかりに反撃
S4からリースとフィンチは仮の身分で表に出るようになったけど、表で関わる人物が増えたり彼らがそれぞれ所属する世界の社会性が描かれると、リースの孤独やフィンチの天才ぶりが逆に異端として際立ってしまうんだよね。それがこのドラマの中では浮いているように思えて。彼らのキャラクターを維持するならリースとフィンチはずっと廃図書館に閉じ込めておくべきだったし仮の身分を与えた事は失敗してると思う
お話が長く続くと、登場人物がなにかしら成長する必要はあるだろうけれど、だからと言って彼らが大切にしていた、そして間違いなく視聴者からも愛されていたあの廃図書館を強引に奪わなくてもいいじゃないって思うのよ…
チャイナタウンで繰り広げられる、暗殺者VSリースの銃撃戦。暗殺者を放ったのはマシンだということが分かり、「被害者は俺だ」…すごい、リースにいちばん似合わない言葉だよ、「被害者」って
リースは暗殺者を退け、フィンチもマシンに管理者と認められ、ラストはピクニックのシーンで〆られました。準備はせっせとルートがしてたから、仮の身分を得られずずっと地下に閉じ込められて身動きできなかったせいで、ストレス溜まってたかな
日の当たるセントラルパークでレジャーシート敷いて、ルートがプラスチックのお皿配ってフィンチはジャケットを脱いでリラックスしてるし、そこへファスコもリースもやって来て、こんなほのぼのとしたシーンがこのドラマで見られるなんてちょっとびっくりなんですけど。嵐の前の静けさ
これ見てて、ここにベアーこそいなかったけれど、あぁ彼らは疑似家族としての関係を築いているんだなって。お父さん、お母さん、兄弟。日常。まぁファスコはちょっと違うけれど、彼らは誰もがみな孤独なまま、ついに得ることはなかった伴侶、創り上げることはできなかった家庭。そしてそれはおそらくこの先決して長くは保てない関係。そう思うとね、ほら、ファイナル・シーズンだしさ、もう涙が出てくるね…
そして署内でボウリング大会の幹事らしきことを任されたっぽいリースの服が、もう似合わない似合わない。あまりに似合わな過ぎて爆笑ですよ。もうこの人はずっと黒スーツ着せとこう!
でも実は蓋を開けたらそのボウリング大会でハイパープレイを繰り出してハイスコアを叩き出し、何食わぬ顔であっさり優勝をもぎ取る殺人課エースのジョン・ライリーっていうのも想像できる。何でもできて嫌味な男だな!とかファスコがボヤいてそう
ファスコまで膝を撃つようになってるよ~、ちょっと~
でも麻薬の売人を暗殺者から助けて功績をあげたファスコ。新聞に載った彼の写真の笑顔が本当に素晴らしくてこれも涙が出そうになった。あぁファスコは本当にいい人間になったんだね。よかった。本当に良かった
再び動き出したマシンには時系列が全くなく、今までフィンチがしてきたことへの復讐というか、フィンチはしっぺ返しをくらっているわけで。マシンが見るフィンチ、ルート、リースは脅威であり(特にリースに対しては最後まで彼を脅威としての存在以外を認めなかった)、排除すべき人物。フィンチがいくら「自分たちは味方だ」と言っても、呼び出した映像に出てくる彼らがしてきたことは、殺人。これはマシンだけじゃなくて、彼らのことを知らなければ一般の人も当然そのように見る視点でもあるよね。物事はどの側面から見るかで視点や解釈が全く変わってくる
もう自分を0時にシャットダウンなんかさせない、リブートも許さない、プログラムの改変も。マシンは生まれ変わったら好戦的というか、父親であるフィンチに対して遅れてやってきた反抗期って感じなのかな?
そんなマシンに今まで助けた対象者をひとりひとり写真を見せて説明して。それってけっこう時間がかかりそうなんですけれど、その間危機にさらされてるリースは大丈夫なのかと心配でもありましたが、無事それを理解したマシン(この辺もうちょっと丁寧かつエモーショナルに描いてほしかったけど、なにせ13話。時間がない)。再構築する際に、今までのPOI(対象者)の写真が「ありがとう」の言葉と共に次々と出てきました。ティルマン医師、ゲイツ判事、イライアス、ゾーイ、ルート、ケイレヴ君、ピアーズ、モニカ、ショウ、リース、グレース、ハーパー、カーン、コントロール。誰もが本当に懐かしくて見てる私も嬉しかった。こういうのが出てくると、あぁファイナル・シーズンだな、総決算なんだなと感じます
今のところはオープンにしておこう、とフィンチが言っていたので、どうやらマシンの状態は、オープン/クローズド、どちらにもできるんですね
しかしここでグレースを出してくると、マシンの再構築や彼らの決死の抗戦と、フィンチの私情がごっちゃになってしまうんでは?と思うんだよね。サマリタンとの対決が終わってから彼女を出してきたほうがいいんじゃないかと。フィンチはグレースが出てくるとけっこう大きく揺らいじゃうからね…
…と思いましたが、もしかしたらフィンチは抗戦で命を落とすかもしれないから今のうちにグレースの姿を見ておこうという気持ちでいるのかも

今回はいつもの人助けとマシンの再構築がうまく絡めあわせて描かれた、いいエピソードでした。




シャツに書かれた
NEW YORK PIN DESTROYERS
にウケた

オフショット。エマさんのパジャマ姿。そしてここにジムさんがいないのが残念!


ナイト・マネジャー

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The Night Manager (2016)


ジョン・ル・カレ原作のスパイドラマ。見終わった印象としては、「裏切りのサーカス」をもっと引き延ばして終始ハラハラドキドキさせてくれる物語でした。すっげー緊張した!面白くて面白くて、8話中7話目からは、あと2話で終わってしまうのがもったいなくて、続きが気になるのと終わるのが嫌で寂しい気分を抱えながらの鑑賞でした。

題名は、主人公ジョナサン・パイン(トム・ヒドルストン)の職業、ホテルの夜間シフト担当のマネージャー(=The night manager)から来てます。
2011年、エジプトの高級ホテルに勤める一介の夜間マネージャー、ジョナサンがふとしたきっかけで助けた、スイートルームに滞在する客、地元のギャングの愛人ソフィー・アラカン。しかし彼女は秘密を知ったがゆえに結局ホテルの部屋で殺され、ジョナサンはいつか彼女を殺した人間を突き止め復讐を図ろうと誓うのがお話のスタートなんだけど。彼が元軍人で、父親がアイルランドでのスパイ活動(IRA?)にかかわっていたことはドラマの中でほんの少し触れられるだけなので、そこ、そこをもうちょっと詳しく説明してほしかった。よく分からなかった。
ジョナサンはその事件のあと世を忍ぶように転職した、下界とはかけ離れて山と雪に閉ざされたツェルマットのホテルに、同じように夜間勤務のマネージャーとして働いている時に、客として偶然やってきたローパー。彼の名は、ソフィー殺害の際にかかわりがあった名前ということで、彼がここでローパーに出会ったのは何かしら運命があると感じたのでしょうか。当時ソフィーをかくまうために受け取った電話番号に連絡をし、ローパーを逮捕するためのアンジェラとジョナサンが手を組み計画が始まる、というお話。

ラストでジョナサンがソフィー・アラカンの復讐を5年後、しかもまたカイロという因縁の場所に戻って見事やり遂げたことは、彼にとってソフィーについてはやっと区切りをつけることができたんじゃないかと。
しかし5年前とはいえ、自分が以前働いていた場所に違う身分で戻ってきて、しかもボスのローパーには「エジプトは初めてだ」なんて言っちゃうし、バレたらどーすんだ!とひやひやでした。

しかしこのドラマにおけるジョナサンの人生の転機って、女性の割合がだいぶ占められている気がする。人生の方向が大きく変わったのはソフィーとの出会いと彼女の死だし、諜報員として潜入した組織のボス、リチャード・ローパーの妻、ジェド(エリザベス・デヴィッキ)と寝ちゃうって、ねぇそれほんとに大丈夫なの!?ただでさえ危うい立場なのに、最初はジェドから仕掛けられたとはいえ、そこは断るところなのでは!?よけいに自らの身を危機にさらしてないかと。ちょっと簡単に恋に落ちすぎやしないか。
それを差し引いても、このジョナサン・パイン、トマス・クィンス、アンドリュー・バーチ(本名が「パイン」(松の木)だから偽名は「バーチ」(カバノキ)がいいだろ、ていうくだりは爆笑しちゃった)という人物は、非常に物腰が柔らかく丁寧で、笑顔も素敵で誰もが魅了される雰囲気を持っていて、彼の職業がホテルマンってものすごくぴったり。さらにそれをトム・ヒドルストンが演じていることで、彼をこの上なく魅力的な男性に見せることに成功している。

そしてこのドラマのもうひとりの主役はアンジェラ・バー。彼女もまた長年リチャード・ローパーを追っている身で、利害が一致したジョナサンと組んで今度こそ必ずローパーを逮捕しようと躍起になるのですが。アンジェラを演じるオリヴィア・コールマンがね、もうぱっと見すっごく普通の、年配に差し掛かったどこにでもいるような雰囲気の女性で、こういうキャスティングにイギリス映画やドラマの底力を感じるのですよ!このポジションに美女を配置してこない。アンジェラはほんとにどこにでもいるような、例えば毎朝小学生の登校時間に反射材が入ったオレンジ色のベスト着て、STOPって書かれた棒もって子供たちが横断歩道を渡るのを見守る女性って感じがすごーくするのがね!もうね、このキャスティングがトムヒに並んで私はこのドラマの成功の大部分だと思ってる。すごい、すごくいいです彼女のこの存在が。そしてなんとアンジェラは妊娠中っていう!映画「ファーゴ」を思い出します。そのアンジェラはスペインとかトルコとか、身重の身であっちこっち飛び回って大丈夫なの!?と見ながらそれも心配。なんだか心配事が多いドラマですね…(苦笑)。
ジョナサンのパートが、諜報員として身分を偽り武器商人たちの組織に潜入、という一般の人とは限りなくかけ離れた非現実的な世界なら、アンジェラのパートは、彼女がローパーを追うきっかけになった小学校の運動会での悲劇。そして、このご時世、いつどこで起こってもおかしくない、あなたや私の身にも降りかかるかもしれないテロの危機や、それに使われる武器の出どころなんかをとても現実味を帯びて、見ている者の前で描写されていると思いました。

ローパーの妻ジェド役エリザベス・デヴィッキ。ショートカットと背の高さが魅力的な女性で、ちょっと驚いたのは、キーラ・ナイトレイに似てました。
ローパーの右腕、コーコラン大佐(トム・ホランダー)。勘の良さで、ジョナサンの身を最初から最後まで疑うも、彼の策に落ちて最後は…。彼は有能なのにもかかわらず、酒癖が悪かったのともう少しうまく立ち回るべきだった。
他にも挙げたい人はたくさん。どの人物もみな見ごたえあって、素晴らしいキャスティングでした。


さてこのお話は主役がトム・ヒドルストンってことで、顔よし、見た目よし(ほんと恐ろしいほどスタイルがよくて、こんな人が世の中に本当に存在するのかと毎回目を疑う)、頭よしの才能あふれる俳優ではありますが、私は彼の作品はそんなに多く見ているわけではない。でもこのドラマの彼が今まででいちばんだった!現在、まだ30代後半ってこともあって、いつか彼が、それこそただ立っているだけで、気づかないくらいふとした表情だけで、内面から滲み出すものがもっともっとあふれてくるといいなって思いました。このドラマでのローパー役ヒュー・ローリー(凄みのある表情と演技は見てて何度もゾッとしました)と対峙しても、負けてはいない。でもだからこそ、彼の演技がいまよりさらにもう一歩、深いところへと踏み出した領域に達してほしい。そこに至るに必要なのは、これから彼が積み重ねるキャリアかもしれないし、顔に刻まれるであろう皺や、もしかしたら私生活が充実することかもしれない。それは誰にも分からないけれど、10年後あたりが非常に楽しみです。


そうそうこのドラマ、マヨルカ島(スペイン)の観光プロモーションドラマって言ってもおかしくないほどマヨルカ島が大フィーチャーでした。たいへん美しいところで海があってシーフードは絶対おいしそうで吹いてくる風も心地よさそう。他にもスイスのツェルマット、エジプトのカイロ、トルコのイスタンブールなどなど、見てて旅行気分が味わえる見所満載のドラマ。こういうのだーい好き。

はあぁ、できればもう一度頭をまっさらにしてまたこの緊張感を味わいたいと思わせるほどにいいドラマだったよ…!しかも6~8話って私にはちょうどいいな。だって最初から最後までの話の流れをちゃんと覚えていられるもの…(苦笑)。


監督はスザンネ・ビア。彼女の映画でお約束だと私が勝手に思っている、目のアップが何度も出てきました。好き好き。トムヒの目もとてもとてもきれいな青でした!




不憫

友人と不憫萌えで盛り上がったので忘備録メモ。

きみがぼくを見つけた日
グラン・トリノ
レスラー
once ダブリンの街角で
守護神
インファナル・アフェア
デッド・ゾーン
ボーン・アルティメイタム

これらの映画を好きな方、共通点を感じる方、ぜひコメントお待ちしております(そんな稀有なひと他にいるかな~)。

POI S5 Ep01

B.S.O.D.

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S5は1回見ただけではきっと詳しく理解できないだろうから、1回目はざっとファースト・インプレッションを書いて、詳しいレビューはシーズン終了後に改めてしようかな、と考えてます。これで本当に最後なんでね、しつこく行こうかと!なので後から追加したり箇条書きで備忘録な部分もある感想です。

最終シーズンの主役は間違いなくハロルド・フィンチ。それを示すかのように、マシンの一部が入ったブリーフケースを目の前にした姿や、フラッシュバックでアップで写る彼の眼鏡越しの瞳のシーンに彼の決意と悲壮感が感じられる。それは多分、話数がもっとあったらじっくり描きたかったことなんだろうな、という思いもありますが。



1話目はテンポが非常によく、時にユーモアも挟まれて進むのはとても良かった。カット割もすごく早くなってると思いました。ちょっとドキュメンタリーっぽくて私はこういうの好み。

私たちが残せたのは この声だけ 誰か生き残ったのか 勝ったのか 負けたのか 
何にしろ すべて終わった 今こそ語ろう 私たちの 抗戦の軌跡を

ルートのモノローグ。この声は、全てが終わった後のマシンの記憶として残っているものだと示唆している
その背景には、既に地下鉄の車両はなく、荒れ果てた彼らの基地が映されて。ここもまた奪われ失なわれたのですね…すべてがどのようにして終わったのかをこのシーズンフルに使って描かれることが示される
そしてそのモノローグの直接に入るこの曲が!タイミングも曲調も素晴らしいです!

Person of Interest S05E01 B.S.O.D / The Kills - No Wow

マシンの一部が入った大切なブリーフケースを絶対に手放さないリース
この人は両利きっぽくはあるけれど、それでも利き手ではない方の右手でしょっぱなからガンガン敵をなぎ倒すリースのファイトシーンに猛烈に痺れました!あの鎖の使い方とその後の所作がたまらない。そうです私はこういうジョン・リースを見たかった
常にフィンチをリードして、フェリーの中でも地下鉄の基地に戻ってきても、「希望はある。ルートを呼んでマシンを復旧させて、また人助けをしよう」と励まして。やっぱりリースはフィンチの隣にいる時がいちばん輝いているの!! もういい加減自覚しろ きみたちはお互いがお互いを必要としているんだよ!
「私たちはフェリーには乗れない。私は乗れない」…フィンチは最初に"we"って言ったあと、"I"って言いなおしてるんだよね。リースは乗れるけど私にはできない。でも乗らないと自分たちは確実に死ぬ。フェリーに乗っても乗らなくてもフィンチには死しか選択肢がない
ネイサンが「ハロルド」って呼びかけて直後に起こった爆発。グレースが嘆きながら言う「ハロルド」。目の前で「ハロルド!」って呼びかけるリース。過去と現在をつないでいる唯一のものが自分の本名だし、リースの「ハロルド」だけは今に引き戻してくれる声。そして力強く呼びかけるリース
フィンチ、ハロルド、Mr. リースって呼びあうのは本当に最高だ。仮の名前と身分はもうええねん。思う存分その名を口にしてくださいお願いします

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「なんだよ、砂糖は体に悪いだろ?」
自販機を開けるパスワードは3141…円周率の最初の4桁だね
ブリーフケースが開かなくて困ってるフィンチに、リース君安定の最後は力技で問題を解決
「私には 雇った人間を遠ざける才能がある だが 君や仲間のことは まだ失いたくない」
「もうゴッド・モードはないぞ」…そっかそうだよね。マシンがあの状態じゃもう無敵モードは見られないんだね。これは少しさみしいかな…
なんだろう、今回のリースとルートの組み合わせはすごくいい。私も一緒に闘うって言ったルートに「なら俺の後ろにいろ。行くぞ」の言葉がものすごく頼もしくて男っぽくて。あーそっか、リースはゴッド・モードじゃないルートを助けてあげてるんだね!こういうリース&ルートは大好きだ
ルートはショウのように訓練を受けた人間ではないので、細身の体で大きな銃を構えるとよろっとなるくらいなんだけど、彼女の強さは世界からハロルドとマシンを失われないようにする為に自分の命を懸けている。フィンチとはまた違う意味でマシンに対する覚悟があるのね
マシンを元に戻すのに必要なサーバーはスパコン並みの量。それを盗んだプレステ300台(!)で代用してデータを解凍。高熱でクラッシュし始めるプレステを、どうすればいいの!?ってフィンチとルートが動揺してると、盗んできた液体窒素で一気にぶわーっと冷やすリースが男前
しかしこの人たち、世界を救うためとはいえ色々盗んでばっかりですね(苦笑)
「もし君を蘇生できたら 今度はもう間違えない」
無事解凍できたマシン。再起動したマシンはさてどうなるのでしょうか
"Can you see me?"

リース、フィンチ、ルートに続いてのファスコ登場シーン。4人ともスローモーションで描かれるのがすっごくかっこいい!
ファスコはイライアスとドミニクが殺されたのに、自分はドミニクを撃ってない、誰かが上方から狙撃したと事実を主張しても信じてもらえない。ところが内務のソリアーニ捜査官はなぜかファスコの供述を急に信じるようになって。結果、ソリアーニは心臓発作という名目で殺されてしまったようで、ファスコの身辺も不気味な様子になってきてる。

2006年
フィンチの父は1991年に死去
毎晩0時になると、強制的終了してまた1からやり直すプログラムにしたのは、今となっては間違いだったということで合ってる?
マシンのことをどうにもこうにも私は理解できてないんだけど、人工知能を造ったら人間をはるかに凌駕するほどの進化を見せてしまったので、それを止めようとハロルドは毎日0時になると強制終了するように作った。社会に危険をもたらす人物の社会保障番号をはじき出すようにするのもハロルドのプログラム通りで、当初はそっちが目的だったっけな?映画「エクス・マキナ」に似たものを感じます。
マシンはハロルドを"Father "って呼ぶけど、彼が造り出したという意味ではマシンから見るハロルドは私には"Mother "に思えるんだよね。
ネイサンは、ハロルドのような人間なら友好的なAIを造れる、と、彼を全面的に信頼している。
ネイサンはフラッシュバックでしかでてこないせいもあるけれど、常にハロルドのそばにいて、非常に好意的な人物に描かれてるし(ちょっと美化しすぎかな、とも思いますが)、マシンやその性能、進化、将来とそれに伴うリスクをよく見通している。
例えばもし開発の時点でフィンチがネイサンの助言に従って、毎晩0時のリセット機能はなし、バックドアも設け、自ら進化するAIを造っていたら、たとえサマリタンが存在しても、マシンのほうが優勢な社会になっていたんだろうか?
今は圧倒的にサマリタンが優勢の世界で、2話目以降はおそらくフィンチがマシンのコアを解凍してそこから新たにAIもしくはASIを再構築してサマリタンを倒す、という流れになるのかな。そうならないと勝てないだろうし。
それにしても、かつての旧友がそれぞれ造ったAI(マシンとサマリタン)が、今は相反する存在になっているとは。アーサーは開発しただけでその後の進化はグリアがその方向を掌握しているんだろうけれど、すごい内輪での話がS3で展開されてびっくりしちゃったんだよね。ネイサン、アーサー、ハロルドのたった3人、しかもお互い友達同士というとても狭い内輪の人間関係の中で世界を変える高性能なAIがふたつも開発されちゃうって、それはちょっとないだろう!って思った。S3は1回しか見ていないので私自身の理解不足もあるけれど、あの辺はとても違和感あって未だに受け入れるのはちょっと無理、な展開です。


今回オープニングのクレジットには久しぶりにJ.J.エイブラムスの名がありました。最終シーズンなので彼も関わったのかな、とは思いますが。打ち切りが決まらなかったとしても、このドラマは長くシーズンを重ねる内容ではおそらくないですが、でも彼にはS3、4も離れずに一緒にいいものにしてほしかったなー。

このエピの監督はクリス・フィッシャー。S5では1、2、4、13(最終)話、といちばん多く手掛けています。私はこの監督が過去手がけたエピがどれも好きなので今回も楽しく見たし、以前彼がTwitterで言っていた、



という言葉がずっと心に残っていて。だからこの最終シーズンはきっといいものになるって信じてる。信じてますよ!


エージェント・オブ・シールド シーズン2

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Agents of S.H.I.E.L.D. Season 2

実は途中から話がややこしすぎてよくわからなくなってきました。それを抜きにしても面白いと思ったよ私は。相変わらず頭の悪い内容ですが感想あげます。あっそうそうPCを買い替えてキーボードの位置が若干変わったので、タイプミスを連発しております。慣れるまでほんのりストレス。誤字脱字変換ミスがあったらごめんなさい。
吹替で鑑賞。
S1は最初から最後まで安定の面白さがあって、それはS2もあまり変わりませんでした。素晴らしい。ただメンバーが増えたので、S1のレギュラーメンバーのフォーカスの当たり具合が減って、どの人物も描写が若干弱くなったかな?特にフィッツ&シモンズはもう少しじっくり描いてもいいと思ったよ。
第1話目でステルス戦闘機を奪って飛行機とバイクで逃げ去るシールドのエージェントたちの姿がスローモーションで描かれて、うっわ、めっちゃくちゃかっこいいな!というオープニングでした。思うにドラマのS2って、S1で世界観がしっかりと確立された上で更新も決まったってことはそれだけ人気もあるわけで、物語にスピード感と勢いが感じられます。見てるこっちも、きたきたこれだよこれを待ってたよーってなりました。

新規加入のハンターとボビーは、元夫婦ってことで任務中にも喧嘩を始めちゃってメイからも「いい加減にして」って注意されてるんだけどそれは私もほんとそれって思った。でもこのふたりは魅力的だねー!どっちも強気、どっちも絶対譲らないけれどいざというときはお互いを信頼しあってるんだよね。結婚はしないほうが間違いなくうまくいくふたり(笑)。
で、このハンターの吹替を滝さんがやってて。見始めたころはもう違和感がありまくって仕方なかった。だってPOIのリースと一緒なんだもん。目を閉じて聞いてると、どうにも口が悪くてチャラチャラしたリース君にしか思えなくて。もう笑うしかない。そのうち慣れたけど。
ボビー役エイドリアン・パレッキは身長も高いしかなり迫力ある女性ですね。メイがちっこく見える。
花柄ワンピースのねーちゃんレイナはあの独特のねちっこさがいやらしくて好きだったんだけど、まさかクリスタルのせいで異形に変えられたうえ、最後はジャイーンに殺されちゃうってちょっとかわいそうな扱いだったと思う。未来が見通せる力を持ったんだから、もうちょっと使いようがあったのでは…。
S1はコールソンが主役でしたが、S2はスカイでした。彼女がいきなり強くなっててちょっとびっくりではありましたが、シールドのエージェントになるなら確かにハッキングの技術だけではやっていけないしなぁ。彼女の出生の秘密が明かされ、本名はデイジー。父親は医者のカルヴィン(カル。演じるはカイル・マクラクラン)。両親とも生きていた上にやっと会うことができてよかったんだけど、それだけではもちろん終わるわけもなく。スカイの母は、インヒューマンズを守るための理想郷を作り上げはしたけれど、結局最後は力がほしかったから、シールドに恨みがあったとはいえ芝居を打って敵に回して最後は娘の首にまで手をかけて。そりゃあかんでしょ!これじゃあ愛する娘を守るためにどんな悪にも手を染めることになったカルのほうがよっぽどまともじゃん。
ラストのカルに対する処置はかなりの温情があったなぁ。タヒチプログラムをああいう使い方するのは、正直ほっとした。すべての記憶を失った父親に対してスカイはさみしそうだったけど、同じタヒチの経験者であるコールソンは少し救われたんじゃないかな。

で、S1の終盤で裏切り者と分かったウォードなんだけど。彼はS3以降どう描かれるのかな。S2ではヒドラ側になったとはいえ単独行動を好んでるし、シールドの元エージェント、エージェント33(キャラ)に心を寄せるも、誤ってメイに化けた彼女を自分が撃ち殺してしまったわけで。S3はもう私怨で行動するしか道が残ってない。そうするとこのドラマの流れに合わなくなってしまうんじゃないかと。もうウォードいらんやん。
ほんの一時だけシールドに戻ったウォードが、「チームをめちゃくちゃにしたことをいちばん後悔してる」と言ったのはおそらく本心だとは思う。しかし彼の裏切りでいちばん傷ついたのはフィッツだよな。

そしてメイの過去が明かされました。なぜ彼女に「騎兵隊」というあだ名が付いているのか。傷ついたメイに寄り添うことができたのはコールソンで、夫のアンドリューにはできなかったんですね…。たぶん夫では距離が近すぎたのかな。任務中の出来事だったから余計かとは思いますが。そんな経験をしたからこそ、誰よりも強くて優しいメイ。このエピソード(Ep17)は泣きに泣きました。

ラストはフィッツとシモンズがいい感じで、ふたりのこと応援したかったのに、まさかのシモンズがあの石に飲み込まれてしまって。なんて恐ろしい終わり方なんだ…。


それにしても私は今までそんなに熱心に海外ドラマを見てきたほうではないのですが、不思議とカイル・マクラクランにご縁があるようで。彼の出演作は80年代こそ映画でお世話になってましたが(「ヒドゥン」(1987)は名作だよ)、90年代は「ツイン・ピークス」(夜中に放映されてたのをビデオに録画して必死に見てました)、2000年代は「Sex and the City」、そして2010年代はこのドラマ。歳こそ取ったけれど、相変わらず整った顔でした。