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レディ・プレイヤー1

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Ready Player One (2018)


友達がいなかったひとりの男が作った理想郷の物話。
公開当時、題名がどうやっても理解できなかったんですが、確かこれはゲームのスタート画面に出てくる

READY
▷ PLAYER 1
  PLAYER 2

ていう意味だよ、みたいな感じで教えてもらって、あーなるほど!ってなりました。そして劇中No.1の熱い台詞は間違いなくこれ!
「俺はガンダムで行く!」
ヒュー! かっっっこいいぜ!! 同時に「著作権クリアしたのかすげーなスピルバーグ!」ってなった(笑)。さすがです。演じる森崎ウィンもかっこよかった。

主に80~90年代のゲームや映画流行満載の映画で、最後のほうはてんこ盛りすぎてお腹いっぱいな感はありましたが、楽しかった。ただ、ゲームしない私は仮想空間やアバターはなじみがないので、やっぱり現実の役者さんが画面に映ってるシーンのほうが好きだな。いろんな映画やゲームのキャラクターや設定が出てくるのも、そればっかだと正直美味しいとこどりの継ぎ接ぎに見えなくもないし、色鮮やかな画面と次々繰り出される戦闘やレースのシーンでごまかされてる感はあった。でもこれはネタはいっぱい、でもちゃんとひとつのお話として楽しめるよ、というギリギリのラインを狙ったのかもしれない。
全部拾い切ることはもちろんできなかったけど、それでもニヤリとする部分はたくさんあった。主人公ウェイドのアバターはファイナル・ファンタジーの主人公っぽかったし、「シャイニング」ではあのジャック・ニコルソンのシーンが出てきたらどうしようってめちゃくちゃ恐怖だったし、あとはなんだろ、あっ曲だ曲。いきなりオープニングがVan Halenの"Jump!"だし(オープニングにこれが流れるかっこよさは個人的には「ソー/バトルロイヤル」の「移民の歌」に次いでかっこいいと思いました)、個人的にこの夏聞きまくってるTears for Fearsの"Everybody Wants to Rule the World"もあったし、Twisted Sisterの"We're Not Gonna Take It"まで出てくるとは思わなかったです。

ベン・メンデルソーンはハリデーと一緒にオアシスを開発した人物、オグデン・モロー役だと思ってましたが、オアシス内に隠された三つの鍵を探すために総力をあげて仮想空間内に入り込むソレント社の社長でした。でもやっぱりこの映画でも悪役で、たまには悪役じゃないベン・メンデルソーンを見たいな。どの映画だと見られますかね?

しっかしサイモン・ペグがモロー役だとは思わなかったし、ハリデーに至ってはスピルバーグ作品の常連になりつつあるマーク・ライランスだとはねー! これにはびっくりでした。ペグちゃんってすごくない? スタトレシリーズ、スター・ウォーズシリーズ、ミッション・インポッシブルシリーズに加え、とうとうスピルバーグ作品にも登場って、人気のシリーズもの映画にすべて出演してる唯一の俳優なのでは!?

洋画界は今、空前の1980年代ブームだけど、だいたい過去のものって30年後にリバイバルするって言われているので納得。でもそれってつまり5年後くらいからは1990年代が来るのでは? わたしは'90'sの洋画洋楽が青春まっさかりだったから、もし本当にそのブームが来たら、懐かしさで萌え死んでしまいそうだ。

Running for Grace

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Running for Grace (2018)

"Jo, the Medicine Runner”改題。
1920年代、大流行したスペイン風邪はハワイ島の日本人移民をも例外なく襲い、幼いジョーはその風邪で母親を亡くし孤児となる。日本人と白人の混血なのもあり、どこへ行っても疎ましがられる存在のジョーを、アメリカ本土から島にやって来たドクター、通称「ドク」(マット・ディロン)がたまたま通りがかった時に、お金がなくてマーケットの店主に殴られているところを助けたことから、ジョーはその医者の手伝いをするようになるのだけど。
ある日偶然出会った、コーヒー農園の大地主の娘グレースと互いに一目で恋に落ちるも、身分の違いだけでなく、ある時突然彼女に結婚の話が持ち上がりさぁどうする、という典型的なボーイ・ミーツ・ガール映画でした。若いふたりの恋心がピュアでとっても初々しくて可愛らしかったです。だってさ、グレースに目を閉じてって言うからジョーはキスするのかなと思ったら、近くにあった赤い花を手に取ってそっと彼女の耳元に飾るんですよ。それがもう可愛らしくて可愛らしくて……!

広大なコーヒー農園を所有し、そこで大勢の日本人移民を働かせ、コーヒー豆の取引で儲け大邸宅に住んでる大地主のダニエルソン。でも実はすでに破産一歩手前で、あと30日以内に家、農場、それに町に所有してるいくつかの建物もすべて差し押さえられるという通知を銀行から受け取っていて。
そこに渡りに船みたいに現れたのがドクと同じようにアメリカ本土からつい最近ハワイ島にやってきたレイズ医師(ジム・カヴィーゼル)。移動には主に馬を使う地に真っ赤なフォードの車を持ち込み、車内には瓶に詰められた様々な最新の薬を積んで身なりも派手でリッチな医者。島で10年以上働き、移動は自転車や徒歩という地味で質素なドクとまったく正反対のレイズをダニエルソンはドクより信頼していて、娘のグレースの怪我やここのところ思わしくない体調をセカンドオピニオンという名目で診療させたのをきっかけに両者は親しくなるんだけど。まぁこの辺はダニエルソンにはドクが気に入らないだけでなく、ドクがいつも連れてる日系人のジョーを自分の家に入れたくないというはっきりした人種差別があるんだけど。
人当りがよく陽気なレイズもすぐにダニエルソン一家に馴染んだと思ったら、なんといつのまにやらグレースとの結婚を望んでてびっくりなんですが。しかもこの医者、結婚の話がまとまりある夜ダニエルソンの家を訪れた際に若い女性を同伴してて、みんなが「?」ってなってるところに「娘のヘレンだ」って紹介して、はいーーーーー!??? てことはレイズには結婚歴があって、しかもこの人今度はおそらく自分の娘より年下の女性と再婚しようとしてるの? ヤバくない? ってここはわたしはドン引きでした(苦笑)。
しかしこのあと話は急展開、地主のダニエルソンは不慮の事故で死亡、続いてドクもレイズの車に轢き殺され、いったいどうなってしまうの? と見ているこっちはハラハラしっぱなし。
ダニエルソンが亡くなり、2週間後に控えた結婚式は延期しようか、と珍しく控えめに申し出るレイズにダニエルソン家のばーちゃんはいや、むしろ早めようって言うんですよ。財産があるらしきレイズとグレースの結婚が成立してしまえば、家も資産も自分の地位も持ちこたえることができるからっていう理由だからなんだけど、これほんとひでーよな。孫娘の意思はいっさい無視かよ。
ラスト、ジョーの早く駆けるその足は負けを認め、卑怯なレイズに島を出て行けと脅され言いなりになるためではなく、愛する女性の元へ誰よりも早く着くためのもの。生前のドクもまた、ジョーに彼女を諦めるんじゃない、まだ終わってない、と励ましていて。走って走って、レイズの車より早く走り結婚寸前のグレースを助けるのに間に合ったその姿はヒーローでした。まぁもしダメだったとしても、地元の人たちが大勢集まった前でドクを殺したのはレイズだよって言ってしまえばなんとかなるかな、なんて思いましたが。
だからこの映画の題名の"Running for Grace"は、恋した相手の名前グレース(Grace)だけでなく、目的のために誰かを貶めたりだましたり、ましてや殺したりするのではなく、尊厳を持って生きていくのに大切な「品位」(Grace)のために走る、という二重の意味があるんですよねきっと。
ドクの養子縁組がようやく通り、早く孫を結婚させようと焦るダニエルソンの母親の前で、僕はもう孤児ではなくちゃんとジョー・ローレンスという姓と名がある法的に認められた人間だときっぱり言い切るジョー。ここでドクの本名がイライアス・ローレンスだったことも明かされて、これは憎い演出でした。
そしていつもグレースを支え、かつ彼女の後見人にもなっているミズ・ハナブサが、ダニエルソン家はもう破綻してるってバラすと、なんだそれならもうグレースと結婚する意味はないじゃないか、こんなの詐欺だと怒りだすレイズ。彼もまた大邸宅やコーヒー農園等の財産目当てで結婚を決めたってことが分かって。ほんと御破算になって良かったよ、この結婚……。
レイズは怒りにまかせて式に集まった農園で働く日本人移民を見下しかなり汚い言葉でののしるんだけど。まぁわたしも日本人だからね、ここは見ててけっこう堪えました。
その後ジョーは正式に医学の勉強をして医者になり、グレースの家を診療所にして地元に尽くす人物になるという、最後は雨降って地固まる、なハッピーエンドでした。
とまぁこんな感じでお話はほんとごくごく普通だと思うのですが、実はエンドクレジットが全部流れ終わった最後の最後にものすごいオチがあって。
画面に地元の新聞がペラっと出てくるんだけど、一面を飾るのはレイズ医師の顔のアップ写真。それについた見出しが

CON ARTIST ARRESTED FOR MURDER

そう! なんと彼は医師でもなんでもなく詐欺師だったんですよ!! あ~~~なるほどそういうことだったのかー!!! だからフグの毒で自殺した会計士も適当に何回か吐かせるだけで匙を投げておしまいだったし、当然高いところから落ちて重傷を負ったダニエルソンにもなにもしないまま、というかできないまま死なせちゃったんですねー。すっっごく納得! 腑に落ちてめちゃくちゃすっきりした! もうほんと、最後の最後にやってくれたね! まさかのオチで大爆笑。一気に印象深い映画になりました(笑)。
レイズはいっつもお酒飲んでるせいか、妙にハイテンションでやたらと陽気で、車のハンドル握っても飲んでるからこれまんま飲酒運転じゃん? この人いつか事故って死ぬのでは、と思いながら見てたんだけど、最終的には詐欺師だったことが分かったので、彼の言動全てが「あぁなるほどねぇ」ってなった……(苦笑)。でも昼食の席でグレースを前にはにかむ姿は可愛いな。彼女を好きになった気持ちは本当だったのかもね。

ただ、人物描写はもうちょっと掘り下げてほしかったなという印象。特にドクは行きずりで助けたジョーを自分の家に一緒に住まわせ、助手だけでなく医学の手ほどきもし、法に阻まれつつも彼を自分の養子にしようと奮闘までしているのだけれど、彼をそうさせる動機はなんだったんだろう、という疑問はあった。見たところ40代後半くらいの独身男性のようだけど、ドクのバックグラウンドをもっと知りたかったな。そのドクを演じるのはマット・ディロン。彼を懐かしい~! と思う世代です。多分最後に観たのは2004年の「クラッシュ」だと思うけど、でも容姿はあんまり変わんないね!?
登場人物でいちばん好きなのはミズ・ハナブサ(ルミ・オオヤマ)です。彼女がいちばん冷静で周りをよく見てた人だったなぁと思ったし、劇中のナレーションも落ち着いた彼女の声だったのがすごく良かったの。

そして特筆すべきはハワイ島の壮大な景色の数々。息を呑むほど美しい。あんな綺麗な場所がいくつもあるんですね。ただただ感嘆でした。ハワイ島に行きたくなります。

BTS Running for Grace

Variety Film Review: ‘Running for Grace’

オーシャンズ8

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Ocean's 8 (2018)


のっけから主人公のデビー(サンドラ・ブロック)はダニー・オーシャンの妹で、そのダニーは亡くなっていたという衝撃の幕開けでした。まぁこれは男性版オーシャンズはもう続編は絶対に作りませんってクルーニーが宣言してるからじゃあ殺しちゃってもいいかなって思ったけど、でもでもやっぱりわたしは「マジか!」ってほんとびっくりした。
お話自体はオーシャンズ11に似てはいるよね。デビーの練りに練った計画には宝石を盗むだけでなく、自分を騙して刑務所送りにしたクロード・ベッカー(リチャード・アーミテッジ)に復讐を果たすプランも一枚かましてたし、そもそもデビー=ダニー、ルー=ラスティって感じで配置と役割は分かりやすすぎるくらいだった。
でもコン・ゲームものって銃もほとんど出てこなければ誰かが殺されることもなく、見ているこっちも見事に騙されて、あー面白かったって映画館出た後は足取りも軽く家に帰れる、そういう楽しいテイストが大事だと思うので、いちいち細かいところに突っ込みは入れず楽しんで見られたらもうそれで十分って単純なわたしは思っちゃう。それにこれは全員女性ってことになにより意味がある映画なので。
そしてそして、11シリーズからのルーベンとイエンの登場にはとっても盛り上がりました! ルーベンなんて13の冒頭で心筋梗塞起こしていちばん死にそうなおじいちゃんだったのにさぁ……(笑)。

8人ともキャラが立ってたし、ダニーの死因とかデビーとルーの関係とか描写されなかった部分はたくさんあったし、これいくらでも続編可能ですし期待。わたしとしては9、10、と作って10の終わりがなんらかの形で11に繋がってて「うわー、そうきたかー!」と驚くような仕掛けや演出があるといいな、なんて思いました。

メインふたり、ルーとデビーがほぼパンツスタイルでスカートを履かなかったのがすごくよかった。しっかしサンドラ・ブロックほんとにかっこいいですよね。「スピード」(1995)の時から変わらないし、ケイト・ブランシェットにいたってはこの方何歳でしたっけ!? てなった。スカジャンがとってもよく似合ってた。そういやふたりとも「オーストラリア出身の料理人」と「ドイツ人のヒルダ・シュナイダー」という国籍ネタもあって思わずにやり。

宝石を盗み出すのもメットガラという年に一度、ヴォーグ編集長のアナ・ウィンターが指定したテーマに沿ってセレブたちがとびきりゴージャスに着飾るイベントに狙いを定められてるのもあって、これはもう観客も素敵な服来てドレスアップしてメイクもばっちりキメてハイヒールかつかつ鳴らしながら観に行こ! 気分が上がります!! わたしはそうしました。ヒールの高さは5cmだったけどね!

ミッション・インポッシブル/フォール・アウト

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Mission:Impossible Fall Out (2018)


お話は前作のほうが面白かったけど作品としてはとても見応えあって、そしてこのシリーズはこれで完結でもいいかな、と思いました。ハンリー長官(アレック・ボールドウィン)、亡くなっちゃったしね……うっ……。
キャラクターが多すぎて人物描写が散漫になってしまった感はあった。イルサ(レベッカ・ファーガソン)、ベンジー(サイモン・ペグ)、ルーサー(ヴィング・レイムス)は前作からの続投なせいか、今回は新たにウォーカー(ヘンリー・カヴィル)とホワイト・ウィドウ(ヴァネッサ・カービー)が登場したわけですが。イルサってすごく魅力的なキャラクターで、だからこそ前作に続いての登場だったわけで。だったら今作も彼女の活躍をたくさん描けばいいんだし、今回残念ながらブラント捜査官(ジェレミー・レナー)の出演がなかったので彼に変わるキャラクターとしてヘンリー・カヴィルの出演だったのかなとも思うんだけど、前作と同じメンバーで話が進んでも全然構わないのになぁ。カヴィルがあまり魅力的なキャラクターじゃなくて引き込まれなかったのが……。
サイモン・レーンも(ショーン・ハリス)引き続き登場だけど今回の彼はほとんど拘束姿であっちこっち移動させられてるだけの扱いで残念。前作の細いフレームの眼鏡に黒のタートルネック姿がクールでかっこよかったのに、今回ずっとひげぼーぼーだったのがなー! ちなみに組織名の「アポストル」(Apostle)、つい最近覚えた単語だったので、あっそれ「(キリストの)使徒」って意味だよね、知ってるぜ私、ふふふ……てなりました(苦笑)。
そして何度もピンチに陥ってるのにベンジーはなんであんなにオシャレさんなの? 蝶ネクタイ、とっても似合ってた。可愛いよベンジー!

パリを、ロンドンを、車で、バイクで、そしてトム自身が走る! 走る! ひたすら走る‼︎ BGMがパーカッションを多用しててすっごくジェイソン・ボーンっぽかったです。パリのあの道、ボーンが古いミニで爆走した場所だよねって思うシーンがちょいちょい見受けられました。カーチェイスやバイクシーンはすっごく明るい007やボーンって感じでした。
そして私はミシェル・モナハンが好きすぎて、ジュリアが出てきたシーンでは泣いてしまった。だってさ、愛しているからこそ互いの身の安全のために別を選んでそれぞれ別々の場所でもう会えない状態で生きることを選んだふたりが偶然(実際には偶然ではなく故意にでしたが)再会できたんですよ。ジュリアは再婚してたけど、それを知ったときイーサンがほんのわずか見せた彼女の幸せを願う嬉しそうな、でも少し悲しそうな表情がたまらなく切なかった。


今回出演のなかったジェレミー・レナーはちょうど今公開中の「ウィンド・リバー」で補完したいです。

シン・ゴジラ

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シン・ゴジラ (2016)


ふだん洋画ばっかり見てるので久々に邦画見るとつい比較してしまうのですが、決してどちらかが劣っているとか優れているというわけではなくて、気がついたことを色々と。
この映画、はじめからスピーディに話が進むしカット割りも多いし早いし、手持ちカメラも多用してドキュメンタリーぽいのが見てて気持ちよかった。どうでもよくなる恋愛パートも一切なし。
登場人物が早口で、でも確かにのんびり喋ってたらとても2時間以内には収まらないなぁ、とも。あっこれ2時間以内にまとめたのもすごくよかった。ダラダラ長引かせないの正解。
的確に作戦を立て、堅実にそれを実行する頭脳戦の展開は「オデッセイ」(2015)に似てるとも思いました。泣き叫んだり情に訴える人っていなかったような気がする。その辺もすっきりしてた。
官邸内や対策本部のシーンはシンメトリーに撮られた画が多くて、彼らが統率された、または整った状態を現わしてるのかな、とも。その本部が攻撃を受けて首相以下重要ポジの官僚が何人も亡くなり、対策本部が立川に移ってからそういうシーンはほとんどなかったので指揮する側も混沌している様子を意味していたのではないかと。
場所や官僚、その肩書等、とにかくやたらめったら文字での説明が多かったけど(「以下略」には大爆笑しました!)、これって識字率ほぼ100%の日本だからできることですよね。アメリカだとそうはいかないから、ハリウッド映画ではその人はどういう人物で身分はどれくらい偉いのかとかいう説明は、良くも悪くも型にはまった人物描写で観客にパッと理解させて押し切る必要があるのかな、とも思いました。
カヨコ・パターソンの口紅は、わたしはもっとはっきりした濃い赤を塗ってもいいんじゃないかなぁって思ったのですが……落ち着いたベージュだと従順そうな女性に見えてしまって。外観はそう見えても中身は違うよ、というギャップを描きたかったのかもしれない。わたしお化粧のことあんまり分からないから見当違いの解釈かもですが。
しかしまぁゴジラが暴れてあちこち壊された街はこのあとどうなったんだ。あと序盤でなんとしてもゴジラの都内への侵入を食い止めろ、というセリフがあったけど、えーなにそれ、東京都さえ大丈夫なら近隣県はどうなってもいいのか、ちょっとそれひどくない? と思っちゃったよ。現に多摩川渡ってすぐの神奈川県はめちゃくちゃでしたやん。
血液凝固剤を投入されて固まっちゃったゴジラはあのままあの場所に置いておくの? 破壊されつくした東京駅周辺の復興はどうなるのかしら。あと無人の電車や新幹線に爆弾詰めてゴジラに向かって走らせるってこれJR東日本とJR東海は怒らないのか……といろいろ疑問はあったけど、楽しく見たよ! ほんとだよ!!

最初に出てきたゴジラがめちゃくちゃおとぼけ顔でかわいかったですが、彼は最初に出現した場所にちなんで「蒲田くん」って愛称がついてるんですね。ウケた。