交錯する思い (トランスアメリカ)

Transamerica (2005)

(元)父親とその息子、お互いの気持ちが通じ合うかと思いきや離れてしまう、ほんとに複雑で、そして切ないストーリー。

もし、ブリーが性同一障害ではなかったら、もしトビーが義父から性的虐待を受けていなかったら、と、「もし」を何度も考えてしまう、そんな気持ちでいっぱいでした。

性転換の手術が無事終わったのに、「心が痛むのよ」と泣き出すブリーにこちらも涙、涙。そう、手術の跡が痛いんじゃなくて、心が痛い。切ないブリー。

キャストが秀逸でした。

フェリシティ・ハフマンは残念ながら今までの作品は見たことがないですが、淡々とした話し方、ちょっと「ん!?」と思わせる性的な雰囲気(服の色の好みとか髪型ね)、すごいなーと感心。

ケヴィン・ゼガーズは、あのくらいの年齢の子が持つ以上の雰囲気を十二分に出していて、彼の力にちょっと感動すら覚えました。
口では生意気言っても、まだティーンエイジャーの男の子。危うい感じが、小さい頃気に入っていたサルのぬいぐるみを持つ姿によく表されてて、かなりドキドキしちゃいまいました。
そんな彼だから、ブリーに「結婚しよう」と言う彼に、そのあまりにも純粋な気持ちと、ブリーがまだ本当のことを話していない事実に気付き、悲しい気持ちになってしまうんですね。

最後は決してハッピーエンドではないけれど、それでもL.A.でブリーとトビーはまた再会したし、性が変わっても、きっと親子の縁は切れないでいる、と思いたい。
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