シリーズ最高傑作 (ボーン・アルティメイタム)




The Bourne Ultimatum (2007)

シリーズ最高傑作、という文句は本当でした。冒頭、たった10分ほどで、いったい何ヶ国ボーンが移動したか、というほど驚くほどのスピードで話が進んでいくのが心地よい。

映画の構成としても、2作目のラストが、3作目の冒頭ではなくて、途中のエピソードに繋がることが分かった瞬間、もうしびれましたよ!そしてパメラが伝えたデヴィッド・ウェッブの誕生日。そこにはちゃんと彼女からのメッセージがあったことを知った時の驚きといったら!映画ならではの醍醐味があの1シーンに全て詰まっていると言っても過言ではない。
そしてこのシークエンス、私には、「スプレマシー」から2年待ってたファンへのプレゼントだと思いました。


また、この作品、1、2作目の出来事を彷彿とさせるシーンがたくさんあるのに気付きました。
まず、N.Y.でのカーチェイス。ボーンが奪った車はパトカーですが、追っ手の車に突っ込まれ、そのまま橋桁にぶつかるシーンは、2作目でロシアのカーチェイスでロシア人殺し屋のキリルがボーンに追い詰められた状況とまったく同じなんですね。つまり、キリルの立場にボーンがなっちゃった。だからここで見てる私たちは、同じことが起きるかと思うのですが、さすがボーン。絶対死にません。やっぱシートベルトは大事だよな!としみじみ思いましたよ(笑)。


主人公ボーンの他に唯一3作通して登場するのがニッキー。1作目では彼女がこんな重要人物になるとはとても思えませんでした。
そして3作目の彼女は、1〜2作目のマリーを思い起こさせる行動が多い。ボーンと行動を共にした結果、政府から追われることになり、ニッキーもまた髪の色を変え、髪を切り、逃亡する。もしかして彼女もまた…?と思うけれど、ニッキーは、無事逃げおおせることができた。
マリーはインドで殺されてしまったけれど、今回はボーンは自分と行動を共にした人を守れた、ということを暗に表しているのでは。


「イーストリバーに飛び込んだボーンの死体は、捜索開始から3日をすぎて未だ発見されていません」
というニュースをTVで見たニッキーが静かに微笑むあの瞬間、ボーンは自由になれたことを私たちは知ることとなります。この映画の幕の引き方!なんて素晴らしいんだろう。もう本当に、泣けました。

ニッキーは、3日たっても見つからない人間は、普通なら死んでるけれど、ボーンなら間違いなく生きている、そう確証できる人間。あの笑みと、水の中を泳ぎだすボーンが向かう水面が多少なりとも光り輝いていたのは、自由と未来を手に入れた象徴ではないかな。かつて車ごと川に突っ込んだ時は、マリーにお別れのキスをし、またひとりになって旅立たざるを得ない状況でしたが、それと非常に対照をなすシーンだと思いました。


とにかくこの映画は、近年稀に見る素晴らしいエンディング。そしてこんなに濃厚なストーリー展開なのに、2時間を切る上映時間。某「パイレーツ〜」シリーズを作った連中には見習ってほしいですね!


音楽も、2作目と同じ曲でオープニングを飾り、そう、これがボーンシリーズ!と思わせる雰囲気がばっちりでした。全体的には、「スプレマシー」を元に、アレンジしまくってしまくって、な楽曲が多かったかと。
エンディングも、3作全て、mobyの「extreme ways」で統一しているところがまたニクイ。


マリーの兄役にダニエル・ブリュール。意外なところで豪華キャスト。
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コメント

非公開コメント

コメントありがとうございます

たおさんとこのブログで私が残したコメントは、後から読み返して失礼な文章だったと後から反省しました。気分を害したかと思います。ごめんなさい。

DVDが出たら、じっくり見直したいシーンが満載で、何度も見たくなっちゃいますね。

Unknown

こんばんは♪
スピード感・臨場感共に素晴らしかったですねぇ☆
前作との繋がりの構成も巧妙で、唸りまくった一本です!

こちらこそよろしくお願いします♪

私も、映画が終盤に差し掛かると(研究所の階段を伝って屋上に逃げるシーンの辺りです)、あぁこれでボーンの旅路が終わるのかと思うと淋しくて。彼にお別れを言えなくて何度も映画館に通ってしまうのかもしれません。

ボーンの言語能力、すごいですよね!映画で見る限り、英(母国語)、仏、独、伊、露、西の6ヶ国語ですね。まだまだ他の言語もいけそうな気がする(笑)。

マット祭り、まだもうちょっと続く予定ですので、暖かく見守ってやってくだせぇ。

こちらこそ今後ともよろしくお願いいたします。

なかなかないですよね

とにかく映画館で見てなんぼ!の作品ですよね。
加えて、シリーズものって、たいてい「後から付け足し設定」とか、「だんだん面白くなくなる…」のが定説ですからね、もうこれは、快哉を叫びたくなりました。

劇場に足を運ぶことすでに3度目になりそうな自分が怖いです…(笑)。

はじめまして

トリみどりさん、こんにちは♪
TB&コメントありがとうございました。

ボーンシリーズの最終章は期待を裏切らない傑作でしたね。
映画館を出る時、思わず心の中で呟きました「最高っ☆」って(笑)
シリーズを通すと、一体何ヶ国が舞台になり、
また、ボーン君は何ヶ国語を喋っているんでしょう...
アクションだけではなく、頭脳戦や彼の知的な部分も魅力の1つかと。
ラスト、海から浮上するシーンはボーンの再生を感じ取れました。
完結してしまうのは寂しいけれど、完成度が高い分、
やっぱり、終わらせてね~って感じでしょうか。
ところで、「マット君祭り」楽しいです♪
またお邪魔させてくださいね。今後ともよろしくお願いします。

大好きなシリーズ!

TB&コメントありがとうございました

これはもう、文句なしにシリーズ最高傑作でした
1と2をDVDで見たのですが、どうしてもこれは劇場で見たかったのです!!

そして、大満足!!
あの緊迫感、スピードを大画面で観る事ができてうれしかったです。

内容は。。あのラストのニッキーのニヤリ♪
最高でした!

一期一会

人との出会いと同じように、映画もまた出会いは一期一会かな、と思います。
ちびくまさんにとってはこの映画が、たとえ前2作を見てなくても出会えた映画なんじゃないかな?だって、映画館で見ることもない人もいるだろうし、これを数年後TV放映されてるのを初めて見て、映画館で見たかった!と思う人もいるだろうし。

こういう映画は映画館で見てこそ!の醍醐味がありますよね。
マットがかっこよく見える不思議な映画でもあります(笑)。

私も

観て来ました。あ、TBさせていただきます♪

私は前2作を観ていないので・・・(涙)
ちゃんとシリーズ通して心から楽しみたかった!と痛切に思います。

いらっしゃいませ~

jesterさんと映画のお話が出来るのとっても嬉しいです。TBコメントありがとうございます。

すぐ泣いちゃう私は、ニッキーが微笑んだあのシーンがすっごく気に入ってて、泣けてきちゃうんですよ。

私ももう一度観に行くつもりですよん。jesterさんもぜひぜひまた行きましょうよ♪

またまたお邪魔します

こんにちは。何回も来てごめんなさい~

>「イーストリバーに飛び込んだボーンの死体は、捜索開始から3日をすぎて未だ発見されていません」というニュースをTVで見たニッキーが静かに微笑むあの瞬間、

あそこ、なかなか動かないので、思わず祈りましたが、よく考えるとあのまま動かないで終わるわけないんですよね(爆)

前のほうで見ちゃったので画面酔いしたけど、頭の中で「アルティメイタム~~」という言葉がなぜかずっとこだましてます。また見れということか??

うわぁ、反省です!私、反省ですよ~(恥)

落ち着いてトリみどりさんの文章を読ませていただいて、あ、そういうことだったのか!!と何度も。
すみません、アホな感想書いて終わってしまった自分には、まだまだ全然ボーンへの愛が足りません。

明日の夜、改めて鑑賞し直し、出直しです。

スプレマシーがあまりに素晴らしかったので、私、こちらはスプレマシーほどには熱を上げられなかったんですけど、なんのことはない、集中力、注意力が欠如していただけでしたわ。

そっかぁ、そう見たらいいんだなぁととても勉強になりました。ありがとうございます♪
(マット、ごめーん)

こんにちは。アルティメイタム観賞、おめでとうございます!

スプレマシーとアルティメイタムのあのつながりは、私には2年の間があったので、もう大興奮でしたが、観た人によっては、あれがあると、スプレマシーの話の内容が変わってしまうからあんな風につなげないでほしかった、という意見もあり、なるほどなー、と思った次第です。


記憶は戻ったけれど、孤高で孤独なボーンに、もう泣けて泣けて。大好きな3部作になりました。これでマットに堕ちました(笑)。