日本の未来はどっちだ? (シッコ)



Sicko (2007)

この映画を観るきっかけになったのは、先日読んだ「ルポ 貧困大国アメリカ」(岩波書店)でした。そこには本当にこれが先進国の現状なのかと思うひどい現実の数々が挙げられてまして、その中に描かれている問題のうちのひとつ、医療を映像版にしたのがこの映画と言えるでしょう。

市場主義が悪い方へ、悪い方へと行き渡った結果だと思いますが、企業が自身の利益のみを追求したらこうなるのだな、という見本ですね。
そしてアメリカという国の国民独特の考え方を政府がうまいこと利用した成れの果て、という感じがしました。国が国民の医療を管理したら旧ソ連(社会主義国)のようになるよ、キューバは永遠にアメリカの敵だよ、という考えを刷り込まれちゃって、自分自身の頭と心で母国とその将来をちゃんと考えているのだろうか?と疑問に思うことがたくさん。それは「ボウリング・フォー・コロンバイン」を観た時も同じように思いましたが。

比較のために他国の医療制度も取材されてましたが、イギリス、フランス、カナダ、共に医療費はタダでした。

キューバで薬を買い、病院で治療を受けたアメリカ人女性が、「(アメリカでは)120ドルする薬がここでは5セントですって?バカにしてるわ」と涙を流すのですが、その涙はあまりにもむなしく、この映画でいちばん印象に残ったシーンでした。


さて、日本はどうでしょう?前述の本を読んだ時にも思いましたが、どうも日本の行く先は、アメリカに近いような気がします。これから医療費がタダになるより、どんどん値上がりする方が現実味がある。それはいいことなのか悪いことなのか?他人事ではなく、まさしく私が自分の頭で考えていかなければいけないことですね。
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