自分を欺くことはできない (戦火の勇気 再見)

大学生の時、お金がなかった私は少しでも映画館でたくさん映画を見ようと、名古屋市内の映画館で3ヶ月に1回くらいの割合で開催されるオールナイトによく足を運んでました。確か料金は1200円で、上映は3本。けっこういい組み合わせのことが多く、友達を誘って、コーヒーとドーナツを持ち込み、なんとか3本観てたんだけど、今思うとオールナイトで観た映画、あまり内容を覚えてないの…かも(汗)。

どうしても一緒に見に行く連れが見つからない時は、ひとりで行ってましたが今思うとけっこう危ないことしてたなぁ…。若かったのね、私。


さて、そんなオールナイトで見まくった映画をもう一度観てみよう!で選択したのは「戦火の勇気」。別にわざわざお金を払ってこれをレンタルしたのではなく、図書館で無料で借りたので気楽に見ました〜♪




courageunderfire.jpg



Courage Under Fire (1996)

ジャケットもキャストも、デンゼル・ワシントンとメグ・ライアンが大きく前面に押し出されているし、当時見たときもふたりが主役だと思ってた。でも見返すと、メグ・ライアンは回想シーンにのみ出てくるので、意外にも台詞はそんなに多くないし、むしろ当時戦場で何が起こったかを証言する若手兵士ふたりが主役と言っても過言ではないことに自分でも驚いた。

戦闘の恐ろしさから逃げ出したかったモンフリーズ(ルー・ダイヤモンド・フィリップス)とイラリオ(マット・デイモン)。上司であるウォールデン大尉(M・ライアン)の指示に従えなかったばかりか、最後は彼女を見捨て、結果見殺しにしてしまったふたりは罪の意識に耐えられず、結果、モンフリーズは自殺、イラリオは麻薬使用の上、勝手に軍を離れ、行方をくらますことに。

思えば彼らにウォールデンにまた従う、もしくは謝罪する、違う道を取るチャンスは何度もあったはず。だけど、彼らは保身に走り、援護に来てくれたへリの操縦士に「ウォールデン大尉は?」と聞かれ、「彼女は死んだ」と答えたあの瞬間から、彼らはその先の人生において、決して逃げられない重い十字架を背負ってしまった。
「彼女は死んだ」と答えたモンフリーズ、その彼を呆然と見つめるも、何も言えず、ふたりの間で暗黙の了解にしてしまったイラリオ。あの瞬間が、この映画の一番の見所でしょう。

他人に嘘はつけても、自分を欺くことは出来ない。それを彼らはどれだけ思い知ったか。できることならあの時に時間を戻して大尉を救うことに気持ちを傾けていたら。彼らの人生は、まったく違ったものになったでしょうね。


ルー・ダイヤモンド・フィリップスは「ヤングガン」シリーズのイメージがあるけれど、この映画の彼はとても良かったと思います。マット・デイモンも出てたんだねー。見始めて思い出しました。びっくりするほど体重を絞ってました。
ちなみにデンゼル・ワシントン率いる隊の狙撃係に、ショーン・アスティン。けっこういろんな人が出てますわ。


監督は、エドワード・ズウィック。この後「ラスト・サムライ」や「ブラッド・ダイヤモンド」を撮ってます。んー、手堅い感じ。

関連記事

コメント

非公開コメント

No title

TBありがとーございます!
生き延びようとする本能は誰にでもあるんですが、そこに他者を押しのけてまでもってエゴが入ってしまったが為に生まれた事件でしたねぇ。エゴで動いたモンフリーズ以上に、いくらでも救う方法があったにも関わらず無言を貫いてしまったイライオの背負った物は大きかったんでしょうねぇ。
本作のルーは、ホント良かった!

No title

おはよーございます。わ、コメントありがとうございます。嬉しいです。

そう、引き返せるチャンス(本当のことを言うこと)は何度もあったと思うんですよ。それを逃した、というか、どうして正しい道を選べないんだきみたちは!と。若いからかな…、それとも戦場という特殊な状況で、いつもなら出来る正しい判断を狂わされてしまったのか。

ルーはこれを機にまたキャリアが伸びるかと思ったのですが、残念ですね。

トラックバック

戦火の勇気 (Courage Under Fire)

監督 エドワード・ズウィック 主演 デンゼル・ワシントン 1996年 アメリカ映画 117分 ドラマ 採点★★★ 自分としては大分大人の対応をしているつもりなんですが、それでも言