彼らは死と共に生きる (ハート・ロッカー)



The Hurt Locker (2008)

殉死したトンプソンの代わりにリバティ基地所属ブラボー部隊に配属されたジェームズ。彼の特異性がいちばんよく出てたのは、防爆服を着こんで、爆弾がある場所に向かって一直線に、一切のためらいもなく、ちょっとその辺歩いてくるわ、みたいな気楽さで向かうシーン。こいつは勇敢なのか、アホなのか、感覚が麻痺しちゃってるのか、恐怖心はないのか。おそらくすべてが彼の中にあるのだろう。そして彼もまた、戦場に行った他の兵士と同じように、日常生活にはもう戻れないのだろう。たとえ妻や可愛い盛りの幼い息子がいても。

なんと虚しく、辛く、悲しい人生になってしまったのか、と思う。そしてそれを淡々と描いたところにこの映画の美学があるのだろう。

アカデミー賞の発表は明日ですが、多分「アバター」ではないだろうし、多分この作品だろうと思う。多分、ね。
関連記事

コメント

非公開コメント