友情とかお金とか (ソーシャル・ネットワーク)



The Social Network (2010)


友情の破綻と、お互いの目指した先が違った故の悲劇。

マークは、自分の立ち上げたサイト、facebookをもっといいものに、クールなものにしたかった。マークはお金の心配は多分してない。それはエドゥアルドが出してくれるから。一方エドゥアルドにすれば、どんどん規模が大きくなるサイトが収益を上げられるよう、スポンサーを捜し求める。それも当然。赤ばっか出してるサイトを運営なんて、とても恐ろしくてできないし、収益を上げなきゃ、どんどんお金は減っていくのが現実だから。

そしてふたりの友情。マークにとってのエドゥアルドはどのくらいの友人だったかは、正直映画であまり詳しく描かれていないけれど、エドゥアルドにとっては損得はなしの、facebook共同設立者以上のものが心にあったのではないかと。だから、彼にとって、株価によってその友情が数値化されたこと、お金に換算化されたことが、最後の一線を越えてマークを訴える手段に出てしまったんだろう。エドゥアルドは決してマークから損した額を返してほしかったのではないんだと思う。


L.A.で、自宅のプール前でエドウォルドと電話で話すマーク。東海岸の自宅で彼女にプレゼントしたスカーフが燃えているのに気づかずマークと電話で話すエドウォルド。あの画面の対比が面白かった。マークは人間関係に熱くはならない。エドウォルドはそうじゃないけれど。むしろエドウォルドが普通でしょう。


サイトひとつで世界を大きく変えられる力がある若者のエネルギーが感じられ、とても見応えがありました。キャストもみんな素敵。マーク役のジェシー・アイゼンバーグはこれが初めて作品を観る俳優。あの早口トーク。頭の回転は速いけれど、他人の意見には耳を貸さないだろうな、と思わせるオープニングシーン。マークは未だエリカを忘れられないよ、というエンディングも私は好きでした。

エドゥアルド役のアンドリュー・ガーフィールド。新スパイダーマン役に抜擢ということで、確かにスクリーン映えする、目鼻立ちがきりっとした、かなり容姿整った人で、ちょっと見惚れちゃいました。
ショーン役のジャスティン・ティンバーレイク。あら!なかなかの好演。マーク・ウォルバーグに続けって感じでしょうか。


噂に違わず非常に優れた作品でした。登場人物がひたすら会話しているだけで最後まで継続感が続くのは素晴らしいし、それをデヴィッド・フィンチャーが成し遂げたこともまた驚き。

追記

アンドリュー・ガーフィールドってもうすぐ公開の「わたしを離さないで」の主役3人のうちのひとりなんですね!!これは楽しみになってきた。
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コメント

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こんばんは!

若くても実力ある人を評価しなければ賞なんて名ばかりのものですよね。

今時のネット情勢を描いたスピードの速い作品ですので、もしかしたら「英国王のスピーチ」がかっさらってしまう可能性も大かと。そういう意味では発表がかなり楽しみです!

「わたしを~」はミニシアター系での公開になりそうですね。うーん、私は観にいくの難しいかも…。真紅さんの感想、今からもう楽しみにしてます♪

コメント&TBありがとうございました

トリみどりさん、こんにちは。
アンドリュー・ガーフィールド、オスカーには無視されてしまいましたね~(涙)。
レオも『ギルバート・グレイプ』で獲れなかったし、今も変わらず「男の子」に厳しいアカデミー協会ですね。
この映画、作品・監督賞はガチだと思うのですが、さてどうでしょうね?
『わたしを離さないで』もう楽しみで堪りません~~~~待ち切れない~~~~。

こんにちは

お返事おそくなりましてすいません。

マークよりめちゃくちゃな人…ちょっと興味あります!あぁそうか、マークはfacebook創始者であり、「芸術家」なんだ!ゴーダイさんの説明がすごくしっくりきました。

アカデミー賞にもノミネートされましたね。結果が楽しみです♪

今年もよろしくお願いします

トリみどりさんコメントありがとうございました!

この映画って私はエキセントリックと言われる主人公の言動にちょっと共感できちゃったので、他のブログでのコメントを差し控えようと思っていました・・・
私は大学で美術科にいたのですがマークよりめちゃくちゃな人って結構いるんですよね。
サイトのかっこよさを追求し収益を考えないマークはまさに芸術家。でもまわりはたまったものじゃない・・・

若者のエネルギー・・・私も肯定的に感じました。私も大学時代にあんな行動力のある人たちの輪に入りたかったような、そうでもないような・・・(汗
年齢問わずなにかを作ろうとする人ってかっこいいですよね。

こちらこそ今年もよろしくお願いします。