手を洗ってー!! (コンテイジョン)

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Contagion (2011)


ラストに DAY 1 を持ってくるのはうまい!しかしながら、この映画は話が淡々と進む、ドキュメンタリーのような乾いた感じ。何かすごくドラマチックな人間ドラマとかはない。

でもそれだからか、ミアーズ(ケイト・ウィンスレット。まさか途中で死んじゃうとは!)が、寒がってる隣りの男性に、朦朧とした意識の中自分のコートを手渡そうとするシーンと、デジカメに残った妻の写真に涙するミッチ(マット・デイモン)が印象的。

感染局とかWHOとか、専門機関の専門家(と専門用語!)が多く出てくるから、よけいに市井の人のミッチが好印象だったのかも。

奥さんは斯々然々、こういう理由で亡くなりました、と医者に説明されてるのに、「じゃあ妻と話がしたいんだが」と言うミッチ。あまりにも突然で、妻の死が冗談か何かとしか感じられないのをうまく表してるなぁ。

娘の彼氏が「僕たちは発症してないし」とか何とか言ってキスしようとするのを見つけて、うちの娘に何するかワレー!なお父さん(笑)。まぁウィルスどうこうの前に、それが普通だと思うけどね。でも娘の高校卒業のプロムパーティをささやかに家でお祝いしようと用意してくれる姿…。おそらくもう学校に通うとか、友人に会うとか、今まで普通にしてきたことが一切できなくなっちゃった娘(思い切りドレスアップして彼と出掛けるプロムパーティも、きっと楽しみにしてたはず)に、出来る限りのことをしてあげたいお父さんに…涙。

そんな優しい温厚な旦那さんがいるのに結婚前に付き合ってた男と浮気してた妻ベスって。左手薬指に光るでかいダイヤのリングまでしてるっていうのにさー!その指輪をしてる資格なしだよ(ぷんすか)。


それと、ワクチンを開発するのに成功した医師役のジェニファー・イーリーの、あの柔らかい穏やかな表情、前向きな姿勢が良かった!この女優さん、初めて見ましたが、他にも「英国王のスピーチ」に出てたんだ。知らなかった。


逆に、発言に影響力を持つブロガー、アランは、なんかうるさいというか、映画の雰囲気ちょっと壊してるかなーと。こういうイヤなヤツの役もジュード・ロウはうまいんだけどね。

マリオン・コティヤールの美しさも素敵だった!(ケイト・ウィンスレットと同い年。そして私と同い年だなんてー!)しかしながら、農村に拉致されて、ウィルスが出来るまでの長い間、彼女はずーっとそこにいたみたいで。WHOの職員なんだし、誰も助けようとか思わなかったのかな。彼女も子どもたちに色々教える学校の先生みたいな役になってるし。なんかあのパートはすごくのんびりしてるように感じた。


店の商品買占めは、この春の震災後、私の周りにも実際起こったことだったので、とてもリアル。日本は暴動こそ起こらなかったけど。


最後、DAY 1 で、ベスの勤める会社が恐らく開発のために森林を伐採してるのが原因で、巡り巡ってその会社の社員が新しいウィルスにかかっちゃったよ、と、因果応報的なことを言いたかったのかと。

しかしあのレストランの料理人。生の豚肉を触った(血も付いてるし!)手は、頼むから、頼むからちゃんと洗ってー!!


ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、マット・デイモンが「リプリー」(1999)以来同じ映画に出てるけど、3人が同じシーンには出てないのでこれは特に問わず。もし出てたらちょっと嬉しかったかもな。

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コメント

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「コンテイジョン」でしたね

トリみどりさん、こんばんは。
ジェニファー・イーリー、『英国王』ではジェフリー・ラッシュの奥様役だったのではないかな。。
でも、特に印象に残る演技ではなかった気がしますね。
この方、BBCドラマの『高慢と偏見』でコリン・ファースの相手役(っつーか主役ですが)だったんですよ。

この作品だったか『マネーボール』の時だったか、『ミレニアム』の劇場予告が流れて、もう、大興奮!!
私はオリジナルも原作もスルーだったので、フィンチャー版がお初なんです。うれしや~♪

感染~

もはや伝説と化しているBBCドラマの「高慢と偏見」、まだ、未だに!観てないんですよ。これはもう見なきゃ!ですね。こうして私の見たいものリストがどんどん伸びていく…(笑)。

ミレニアム、面白そうでしょー!原作もとても読み応え(ボリュームもあるけど、読みやすいんです)あるし、それの映画化、さらにハリウッドのリメイク、と、とどまるところを知りません。最近文庫で発売されたので、買って再読しよっかなー、なんて思います。

私、真紅さんにお詫びを申し上げなければ。「ロード・オブ・ウォー」に出てるのはミシェル・モナハンじゃなくてブリジット・モイナハンでした。お恥ずかしい。記憶力落ちました。


コンテイジョンの話、全然してませんね(汗)。私は概ね肯定的な感想ですが、けっこう「つまんない」「淡々としすぎ」という感想も聞かれますね。

TBありがとーございます!
作品自体は今一歩入り込めなかったんですが、ラストのピタゴラウィルススイッチに「物事の出だしって、案外こんなもんなんだよなぁ・・・」と面白く思ったもので。

こちらこそTBありがとーございます!

豪華キャストが勢ぞろい、の割には、それぞれが勝手に動いているせいか、淡々として終わってしまうんですよね。私は概ね肯定的な感想なんですが。


そうそう、我が家も1歳の時の息子は移動動物園のウサギにびびって大泣きでしたよ。ヤギなんかもう近寄れもしなかったと思います。

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