心臓持ちません (アルゴ)

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Argo (2012)

今までのベン・アフレックはなんだったの?すべて「能ある鷹は爪を隠す」な言動だったの!?な化けっぷりがすごいベンアフ。とうとう、とうとう!オスカーですよ!!そして作品賞受賞の時のスピーチがなかなか良かった。それを聴いている、笑顔だけど泣きそうな表情の妻のジェニファー・ガーナーがまた良かった。

「ゴーン・ベイビー・ゴーン」の完成度は素晴らしかったですが、今回は、ハラハラドキドキ度がひっじょーに高い話で。ラスト、空港で別室に呼ばれ、晴れて無罪(?)。やっとゲートをくぐれたかと思ったら今度は飛行機に向かう車のエンジンがかからず、さらに乗った飛行機の離陸の順番は2番目、と、もう、早く、早く彼らをうまく逃がしてやってー!と、誰にそれを願ってるか分からないけれど必死になってる自分がいて。無事イランを脱出できた7人。ホッとしたというか、どっと疲れた。それくらいのハラハラドキドキ映画でした。

「架空映画大作戦」とも言うべき、奇想天外な脱出案を作り上げたCIAのトニー・メンデス。んなバカな、な案が通っちゃうのがアメリカなのか。当時「スター・ウォーズ」が発端の、空前のSFブームに、亜流、B級、なんでもありな作品もポコポコ生まれた時流にうまいことのっかった作戦…なのかねこれは。

架空のSF映画「ARGO」。あの絵コンテ、まんま「スター・ウォーズ」やんけ!と突っ込みどころ満載で笑えました。

その案を持って6人のアメリカ大使館職員の隠れるカナダ大使館へと現れたメンデス。そんな脱出プランをいきなり聞かされても、命がかかってるっていうのに、そりゃ冗談でしょ!?と、簡単には同意はできないよねぇ。しかし、彼が本名と自分の履歴を語り、真摯に協力を求めるあたりから、その奇想天外なプランが、命を懸けた脱出劇になっていくのが、面白くてスリリングで、片時も目を離せないストーリーになった。

トニー自身もまた、たとえこの作戦が成功しても、公にされることのない手柄。むなしさだってあるだろうに、それが任務、という思い以上のものが伝わって、彼が、そして彼を演じるベン・アフレックが、すごーくかっこよく見えるんだな!

作戦終了、帰国後にこっそり自分のカバンに入れて持って帰った1枚の絵コンテ。あれだけが、この作戦における彼の存在証明。ささやかで、存在感のあるあの1枚が、何かすごく好き。


シリアスで、緊張感のある脱出劇と並行して進む、ハリウッドでの架空映画の進行部分が、肩の力が抜ける笑えるパートを担ってて、すごくいいリズムで話が進んでいったのも挙げておきたい。


改めて、アカデミー賞受賞おめでとう。次回作、大いに期待。

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