MOJO 観賞

mojo_board-1 mojo_board-2 mojo_board-3 haroldpintertheatre


MOJO wikipedia Mojo (play)

マチネ2回、ソワレ1回を見ました。そのうち2回は最終日のお昼と夜の回です。

初観賞当日の開演前に寄った本屋さんで、たまたまこの劇のスクリプトを売っているのを見つけて何気なく買っておいたんだけど、買って良かったよ。だって台詞が下町アクセントで難しいから。特に、スキニー役コリン・モーガンが何言ってるか、すっげー分かんねー!
1回目の観賞後ホテルに戻って、慌ててスクリプトとにらめっこですよ。それでも100%理解できたわけじゃないけれど。でも、ポッツがシドニー、ミッキーがマイケル、と呼ばれることもあったりして、1回目では「?」だった部分が、2,3回目ではクリアになったので、スクリプト読んでおいて良かったな、と。

それにしても、何度も椅子が飛び、机が真っ二つに割れ、人が逆さづりにされるし、リンゴ飴が配られ(外国にもリンゴ飴ってあるんだね)、銃がぶっ放されて死人も出る、けっこうハードな舞台です…!
そしてポッツ(ダニエル・メイズ)とスィーツ(ルパート・グリント)がよく煙草を吸うのですが、舞台用の、ハーブで出来た偽物煙草(って言えばいいの?)を吸うと、ストールの席に、その煙草の香りがふんわりと漂いました。音、動きだけじゃなくて、匂いまで!非常に舞台のライブ感を味わえました。


1回目の感想は、ルパート・グリントのボケの間(ま)が非常にうまい!え、彼、これが舞台デビューなの?上々じゃない。
2回目はドレス・サークル(2階席)から見たので、舞台を見下ろすような位置。1回目の、ストール(1階席。3回中この席がいちばん良かった)からは分からなかった、机の上に何が載っているかとか、1幕で出てくるケーキが2幕目ではちゃんと途中まで食べた跡があるとか、そういう細かいところをチェックできただけでなく、ポッツとスウィーツの、ふたりでしゃべりながら椅子を動かすタイミングと動き方がまったく同じだとか、そんな些細なことも分かったので、この席もまた良かった。
ポッツ役ダニエル・メイズのノリノリさが伝わりました。
3回目は、もうこれで最後!と言わんばかりに、みなすごい勢いでの熱演。非常に充実していました。


自身のストーリーの理解度は、70%くらいかな…。特に、ベイビー役ベン・ウィショーは複雑なキャラクターで、彼の過去は何気ない会話でサラッと明かされる程度なので、はっきりとは分からないのですよ。でもその分彼の表情や動きは見ごたえのあるものにもなっていました。

あと、マチネに比べると、ソワレは、2幕での照明が違ってるように思えた。薄暗いシーンはより薄暗くなり、ベイビーの独白が活きてました。


以下はキャストの感想。

ベン・ウィショー。初めて舞台のベンを見たんだけど、最初、えっこういう声をしてるんだ!と感じたのですよ。たぶん、自分の声が、自分自身に聴こえている声と、録音した声が違うと感じるのと同じ理由だと思うんだけど。映画やインタビューで聞いているのより、もっとパワフルで、身体の底から出てる、力強い声でした。

舞台に出てきた彼を初めて見た時は、「うわー、本物だ…動いてる…話してる…」と信じられなかった。しかも、らせん階段の下から歌いながら登場なので、まず歌声が聞こえ、続いて本人登場。この歌声って…まさか…うわぁ、ウィショーくんだぁ!という感想。ということで、ファーストインプレッションは「歌うウィショー(姿はまだなし)」でした。

そして、歌う!(めっちゃ上手い!)踊る!(これまた上手い!!) えーなにそれどういうこと!?演技だけじゃなくて、歌も踊りもいけるなんて。それから、1幕では上半身服を脱いでるシーンがありますが、確かに痩せてはいるけれど、がっちりしてて、かつキレイでしたよー。なんでいつも映画やドラマではあんなに痩せて見えるんだろう?「着痩せ」ならぬ、「スクリーン痩せ」?(そんなんあるんか?)

あと、髪型をオールバックにしているので、さらに頭がちっこく見えるし、頭の形、耳、鼻筋、あごの線等、顔のパーツががはっきり分かります。ほんとに美しい…。衣装の青いズボンは、生地が薄めみたいで、椅子に座る時なんかにお尻の形がくっきりきれいに見えました…すいませんそんなところばっかり見てて。

やたらとスキニー(コリン・モーガン)につっかかるベイビー。ズボンの生地が同じで、マネしただろう、とか、全員に謝罪のリンゴ飴配っておきながら、スキニーにだけは5ペンス払え、ないなら誰かに借りて払えってあんた…!

2幕の最初はベイビーが、奥の机の上に、ころんと丸まって寝ている状態で始まるのですが、身体の向きが、右を頭にしているときもあれば、左を頭にしている時もあって、気分で変えてるのかな?とか、あの寝ている状態で10分以上の時間があるので、その間はどんなこと考えてるんだろうね?今日の夕食何にしよう、とか?(ほんとどうでもいいこと)

1幕途中で、ベイビーが脱いだボタンシャツをたたむシーンがあるんだけれど、ほんっとうに丁寧に、きれーいに、きっちり畳んでいたので、ベン自身がそういう性格なのかしら。

前述の踊るシーンは、1幕の床が、2幕用の床のために仮作りのものなので、ステップを踏むとその音がリアルに場内に響くのが、いつまでも耳に残ってます。

ポッツ役ダニエル・メイズ。回によってアレンジを色々してくるので、面白い。そして彼はビールや他の飲み物を飲むシーンで、本当に中に入っているものをごくごく飲んでる(ビール瓶の実際の中身はもちろんお酒ではないよ)。汗もすごく掻くし、ライトもあたるから、よっぽど喉が渇くんだなぁ。

スキニー役コリン・モーガン。もう、訛りがすごい印象が大き過ぎて…!ごめん。耳がぴこん、と出てて可愛い。
ラスト、ベイビーに撃たれて死んじゃうんだけど、撃たれた頭の部分からドバドバ血が出て、最後はシャツまで真っ赤に染まるんだけど、あれどういう仕組みになってるんだろう。
銃が売ってるのを見つけたので買っちゃったんだー~♪なんて無邪気に言ってるスキニー。おいおい大丈夫か!?と思ってたらその銃で撃たれちゃって、もう、これ笑っていいの!?かなりブラックなお話ですよほんとに。

シルバー・ジョニー役トム・リス・ハリス。2幕目で、合計15分くらい逆さに吊るされているシーンがあるので、見てるこっちも、大丈夫なの!?とハラハラ。いったん降ろされて、また吊られて、再び降ろされる頃には、もう顔が真っ赤で、そのまま階段を駆け上がっていく設定なので、ホント心配!


さてここで、千秋楽の回のちょっとしたハプニングやNGシーンを書き留めておこうと思う。この回はもうこれで最後、と言わんばかりに、キャストが飛ばす飛ばす。特にダニエル・メイズは、いつもに増して最初からノリノリでした。

・冒頭、ステージに上がる前のシルバー・ジョニーが、舞台裏で身体を馴染ませてから、階段を駆け下りる前に、"Come On!"と気合いの言葉が!
・1幕、ミッキー(ブレンダン・コイル)が投げた椅子が、セットの階段から一番下まで落ちていき、椅子が落ちるカタン、カタンという音を、ルパートとミッキー役ブレンダン・コイルが最後まで聞いてから次の台詞を言う
・1幕ラスト、ベイビーが踊るシーンで、近くにあったシルバーのジャケットが入っていた箱を、ベンが踊りながら蹴り飛ばした!おっ今日はベンも勢いあるね!
・2幕序盤で、1幕ラストにベイビーがまき散らした銀色の紙ふぶきが、1枚だけ天井からひらひら落ちてきた。キャスト(誰だったかは忘れました。多分ブレンダン・コイルとルパートだったかな)がそれをちょっとの間見てました
なんで天井から落ちて来たかと言うと、1幕の床は幕間に舞台裏の天井に上げられて(カーテン越しに、モーター音と共に上に釣り上げられるのが見えました)、その時に紙吹雪がくっついてたんだと思う
・2幕最後、ミッキーが投げた椅子がバーカウンターの向こうに飛んでいき、ぶつかったガラスか瓶が落ちて割れる
・2幕でベンが多分台詞のミス。リチャードがなんたらかんたら~、の台詞があり、そのあとまたリチャード、と言うところを、レイチェルって言って、すぐにまたリチャードって言い直してた(多分。多分です!)
・この回はお客さんの笑いがかなりあって、過去2回見た時には笑いがなかったシーンでも今回はあって、かーなーり、劇場内の雰囲気が良かったんですね。
そして2幕の途中、ダニエル・メイズが台詞を言ってる最中に、口に入れてたガムが誤ってぽろっと床に落ちちゃって。それをダニエルとルパートがじっと見つめ、次にふたりが顔を見合わせたので、お客さんみんな大笑い。さらに、なかなかその笑いが止まらないので、ルパートが劇を続けるために放った一言、

"Anyway..." (さてと…)

が、そりゃもう絶妙な間(ま)で!今まで溜まってたコップの水が、ついにここで臨界点を超えて溢れてしまったかのように、館内は弾けたようにみんな拍手喝采、大大大爆笑でした!!これ、本当に面白かったです。

そんな感じで、劇場内の一体感が生まれた、最高の回でした。


終演後のカーテンコールでは、キャストに花束が渡されました。観客もスタンディングオベーション。キャストの何人かは泣いてたみたい。残念ながら私の席(ストールL列)からは分からなかったです。さらにこの回は原作者のジェズ・バターワースも見に来ていたとのこと。


以上レポおしまい。続いて終了後のバックステージの模様も記事を別立てして書いておきます。もうちょっとしたお祭り状態だったので。


あーあ、こんな素晴らしいものを見せられたら、次回またウィショーが舞台に立ったら観に行きたくなってしまうではありませんか。



最後にもういっこ、どうでもいい話。劇のパンフレットを、まだ劇場内が空いてない時間だったので、バックステージドア内で買ったんだけど、4£だったので5£紙幣出したら、お金を受け取ったおっさんが、10ペンスを10枚=1£でお釣りくれまして。毎日苦心して小銭を減らそうとしてるのに、何この仕打ち(笑)。
そのお釣りを待ってる間に何気なくそばの壁を見やったら、キャストとスタッフの出席一覧チェック表みたいのが貼ってありました。その時すでに開演90分前だったので、スタッフ1人を除いてみんな楽屋入りしてました。

関連記事

コメント

非公開コメント

こんばんは♪ 寒いですね~。早速お邪魔いたしますね~。
拙宅のほうにコメントいただいているのに朝は気が付いていなくて…ありがとうございました♪
(それと、朝見えないコメント設定にしたもの、もしよろしければ公開設定にしちゃってくださいね)

ウィショーくんが卒業した演劇学校、す、すごいですね!!
28人て!!!超エリート校ではありませんか。
ウィショーくんてものすごい人だったんだ…と、衝撃ですよ。(気楽に愛でてる場合じゃなかったわ。ウィショーくん、すみません)

さらに、こちらの記事!!
も、早速前のめりです。臨場感が伝わりますもん!!(コーフン)
いいですねぇ、この舞台の空気感♪
他のいろんな役者さんの躍動感、その時々の劇場の空気を私もなんだかおすそ分けしていただいちゃった気分です(幸せ~♪ありがとうございます)

魅力的な方がいっぱいですね。いいないいな。
やっぱり生ですよねぇ。舞台は。中毒性ありますもんね。何度でも見たい芝居ってありますよね。

ボケの間がうまい役者さんて大好き!!いいなぁ。

ちょっと真剣にロンドン用の貯蓄&英語再勉強せなあかんワ。わたし。
リスニング、ぜーんぜんダメなんです(恥)いつもテケトーでフィーリング?みたいなノリで聴いてるばっかりで。
トリみどりさん、すごいです。私とても一人でイギリスへ旅には出られませんです。(でもお金は貯められるな。がんばります~^^;)

千秋楽をご覧になれてほんと良かったですね♪
やっぱりちょっと違いますものね。
貴重なお話をたくさん、本当にありがとうございます。

お芝居は、スピード感のある、ギャング?たちのお話なんでしょうか??(勘違いかも)
ウィショーくん、てっきりやせっぽちだと思ったのに、がっちりしてるんですね。それはそれで嬉しいな。
お尻レポ、大事です!ありがとうございます(笑)

おつりは、おじちゃん、わざわざ小銭にしてくれたとかですかね???も~^^;

こんにちは!先日の"Meet Ben"へのコメントを公開にしました。もし差し支えあったらまたお申し付けくださいね。辺境なブログで他に誰も来ないので(汗)、にぎやかしに来てください。

私のレポなんかで伝わりましたでしょうか~。1950年代のロカビリーっぽい音楽が流行り始めたナイトクラブが舞台で、ポッツ、スウィーツ、スキニーは使用人、ミッキーがそのクラブの偉い人、ベイビーは、クラブのオーナーの息子、という設定です。ていうか、それを最初に書かないと!追記しておきます。

ベイビーは、父親から性的虐待を受けてきて、サイコでクレイジーな性格なんです。だから、ぎょっとするシーンもありますが、それをウィショーくんがやるんですから、もう見ごたえありますね。彼、本当に何でも出来るように思います。

椅子が飛び、机が真っ二つに割れ、死体が出て来て、吊りさげられる人もいるという、かなり動きの激しい舞台だと思うので、そういう部分は分かりやすかったです。

私は今まで見た中で、一番面白かったのは、劇団☆新感線の「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」です。20年近く前ですが。

英語のリスニングは、私は割と得意ですが、逆に読み書きがだめですねぇ…。文法とか、全然ダメです。だからTOEICでいい点取れません。そもそもTOEIC自体、もう10年以上受験してないわぁ。