パーソン・オブ・インタレスト S3Ep08~10

シーズン3もEp10はやっぱりキラーエピソードだった!
いつもみたいに全話見てから感想書こうかと思ってたけど、強烈だったので感想書きます。
Ep08~10でひと続きのお話。

Ep08
カーターの求めに、リースの武器をこっそり横流ししたショウ。防犯カメラの映像を見たリースが「あれは俺のグレネードランチャーだ」って。武器の管理はしっかり!だからフィンチに怒られるんだよ~。

イライアスがお料理してる~。

正義の人カーター。正直、一線を越えてしまって、しかも誰の助けも断り、ただただHRを挙げるために突っ走る彼女。やりすぎなんじゃないかとも思う。ファスコもリースも彼女に「心配してる」「困った時は一番に助けを求めろ」って言ってるんだよね。誠実さやバカ正直な手段では、もうHRを壊滅させられないことを知ったカーター。だから愛する人たちを巻き込みたくない。本当に、正義の人。

Ep09
アンソニー・クインを連邦捜査局まで連れて行くカーターとリース。クインの逮捕を食い止めたい上からの息がかかって、地下鉄も道路も移動手段はすべて封鎖。そしてリースのクビにかけられた懸賞を狙って街中のゴロツキどもが、彼らを狙ってくる!しかも、イヤーピースでフィンチと連絡を取るために必要なリースの携帯をクインに壊され(油断してたねリース)、連絡も取れない!

モルグに身を潜めたカーターとリース、なんとキスしましたよ!びっくり。イヤじゃなかったけど、必要なシーンでもないなと私は思いました。正直。

そして、フィンチにはリース以外にも前任者がいたことがルートの口から明らかに。前任者(達)はなぜクビになったのか?そして今回もまた彼らのように、フィンチはリースに対する処遇をどうするのか?(見捨てることも可能って意味ね)

自分の息子を人質に取られたファスコ。でも息子のところにはショウが助けに行ってくれて。「私はこっちを助けることを選んだ。だからあなたを助けることはできない。ごめん」っていう彼女のスパッとした判断がこのエピソードでは活きてた。

いい、いいんだ、それでいい。そう電話越しに答えてその後のファスコの、息子は助かった、なら次は俺だ!という気迫で殺されそうになったところから手錠抜けして相手を絞め殺して。すごくいいシーン。

クインが逮捕され、カーターはとうとうやり遂げた満足感と安堵。リースと軽口をたたきながら(「俺の武器は?」「証拠品だから返せない」の台詞から、リースが丸腰なのが分かる)署から出てきたら、待ち伏せていたシモンズに2人とも撃たれ、カーターは死亡。リースも重傷を負う。

リースの腕に抱かれながら、息子の心配を何度も口にするカーター。そう、タフな彼女も、家に帰れば一児の母。彼女の息子への思いを想像するだけで、もう涙で涙で。まだ成人前の子どもを残してこの世を去るなんて、どれだけ辛いことか。
リースに言った、カーターの最期の言葉、"Don't let this..."は、"Don't let this change you."とのこと。つまり、私が死んでも、あなたは変わらないで(復讐には走らないで)って言うんですが。

以下、Ep10へ。


Ep10 The Devil's Share
この回は、題名、映像、音楽、役者、脚本、すべてが、本当にすべてがパーフェクト!!台詞はすべてここに書き起こしたいくらい名言の数々。こんなに濃厚な話をこのドラマで見られて、私はものすごく幸せ。

リースのバイタルサインで幕を明け、シモンズのバイタルサインで終わるエピソード。いつものテーマ曲とナレーションはなし。
テーマは「復讐のためなら命を奪って良いのか」、そしてもうひとつ、これはEp8~10に共通で、「人は変われる」。

セーフ・ハウス内のベッドに横たわる重傷のリース。傍らで見守るフィンチは喪服姿。腕時計の時間を確認すると、ショウと一緒にカーターの葬列を遠くから見守る形で出席(その間にリースはセーフ・ハウスを出ていってしまう)。2人を映したあと、カメラが手前に引くと、葬列から少し離れたところで一緒に座っているカーターの夫と息子。悲嘆にくれる2人。もう一度フィンチにカメラが戻ると、隣のショウがいない(このカメラワーク、非常に素晴らしい)。
街中の警官をとっ捕まえて、シモンズの行方を尋ねまわるショウ。カーターは、ショウの数少ない友人だったものね。
シモンズは偽造パスポートを購入、高跳びの準備。その偽造パスポートを作った連中の車に大型トラックで横から突っ込むリース(これ、カーラと同じ手口)。膝撃ちどころじゃない、今まで保っていた理性のタガが外れて、何が何でもシモンズを見つけ出して殺すつもりのリース。ただし、クインの護衛(U.S.marshalやSWATもいるのに!)も含めて誰も殺してないだけ、カーターの言葉をギリギリで守っているのか。
この無精ひげでやつれたジム・カヴィーゼルの凄みと殺気がすごくて!
以前フィンチに言った、「あんたは俺がまともな人間だと思ってたのか?」という言葉を思い出した。そう、リースは本来こういう人間だったっていうことを。

始まって5分ほど、台詞いっさいなしでスローモーション画面で進み、バックにJohnny Cashの"Hurt"が流れる演出。冴えまくってます。

同時に進行するフラッシュバック。フィンチ、ショウ、リース、ファスコそれぞれの過去が「面接」という形で回想。
・フェリー乗り場での爆破事件のあとのハロルド(このシーンでは名字がレン)。
あなたは神ではない。人の生死に関与する(control)ことはできないのです、とカウンセラーに言われ、「ではもうひとつ質問が。罪悪感は本当に消えますか?起きた出来事が実際に自分のせいだとしても」

・研修医として働いていたショウ。患者や家族の気持ちの分からないあなたは医師に不適格、と烙印を押される

・迷彩服姿のリース。国のために躊躇なく相手を殺せるか?たとえそれが子供でも?と、愛国心を問われているが、実はその面接相手を殺すのが任務。躊躇なく撃ち殺してそのことを証明。笑みさえ浮かべている

・ファスコ。「『悪魔の取り分』さ。クズ野郎は相応の罰を受ける。天は公平ってことだ。当然の報いさ。眠れてるかって?あぁよく眠ってるよ、赤子のようにな」と、不正を働いていた仲間を射殺したことは刑事として当然、と正当化

戻って現在。
リースがクインを殺そうとしたその時、やってきたフィンチ。"Mr.Reese..."と、静かに、諭すような言い方。続く台詞が素晴らしい。
「ジョスが合法的な方法で彼を逮捕するために犠牲にしてきたものは?」
「全てだ」
「そう。君がクインを殺せばそれを無駄にすることになる。彼女はそれを望んでない」
「なぜもっと早く殺しておかなかったんだろう。なぁフィンチ?」
崩れ落ちるリース。
「私たちの目的はそうじゃない。我々は人助けをしてるんだ。君が助けてる(We save lives. YOU save lives)」
「全員じゃあない」
「きみは死にかけてる、ジョン。助けたい」
「いやだ」

フィンチの説得を振り切り引き金を引くも、弾が空で(普段のリースならそんなことは絶対にないから、このシーンでいかに彼がぎりぎりかが分かる)、クインを撃てなかった。そのまま意識を失うリース。

後を継いだのはファスコ。高跳びに失敗したシモンズとガチ勝負の中、
「俺はラッキーだった。カーターに出会った。彼女は俺を信じてくれた」
「人は変われると。いい警官、父親、人間に」
「カーターに俺は救われたんだ。彼女の行いを汚させはしない」
このファスコの台詞に、もう私は泣いて泣いて。どんなに殴られても蹴られても、何度でも立ち上がろうとするファスコは、もう大丈夫。過去と決別しシモンズを逮捕、8分署にしょっぴく。ファスコ、堂々の凱旋!

シモンズの最期はイライアスの部下、スカーフェイスによって絞殺。
そう、これは、リースがシモンズの居場所を突き止め、ファスコはシモンズを逮捕、イライアス(とスカーフェイス)がシモンズを絞殺と、バトンを次々渡していったストーリー展開。本当に本当に素晴らしかった!カーターの仇を、彼女を愛する、彼女に恩がある人たち皆でとったんだ。

撮影のライティングも良かった。クインがいるホテルの中が、薄暗くて、カーテンで光が不安定に入るんだけど、リースのめちゃくちゃな心とリースとクインが対峙している心理を表してたかな。

ひたすらに圧巻の回、そしてジム・カヴィーゼルが壮絶に美しい回でした。

私はね、フィンチにも「人は変われる」「あなたはひとりではない(気にかけている、心配している人がいるよ)」と声をかけてあげてほしい。彼にもいつか安らぎの場所や、幸せを手に入れてほしいと心から願ってる。それが「死」という形であっても。
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