パーソン・オブ・インタレスト シーズン3

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Person of Interest Season 3 (2013-2014)


自分でもびっくりなんだが、しょっぱな1話目のラスト、NYの街を歩くフィンチ、リース、の間にショウがいて、私はものすごくショックを受けたのです。フィンチのとなりにはリースがいないと。リースのとなりにはフィンチがいないと!2人の間には、誰にも入らないでほしい!それくらい、私はものすごくこの2人を好きになってた。いつの間にやら、ですよ。リースのことは前々から好みだったけど、フィンチなしのリースはもう考えられない。


で、このシーズン。S1,2の今までのリースはどこに行ったのか。制作陣は、リースはもう2シーズン分活躍したからいいよね、と思ってるのか、本当に、びっくりするくらい、いいとこなしでした。フィンチとリース、この2人が軸で活躍してこその「パーソン・オブ・インタレスト」ではないのだろうか。それとも私がリースをすごく好きだからそういう風に見ちゃうんだろうか?
もちろん、まったく同じことをずっと続けていては、視聴者に飽きられるのは重々承知だし、視聴率が命のアメリカドラマ界で厳しい戦いを勝ち抜くには、思い切った展開が必要なことも分かるけれど。
なぜ、リースと違うのはせいぜい性別なだけ、な、ショウというキャラクターを持ってきたのか。リースと丸被りな新しいキャラなら、当然そちらに重点が置かれるよね。戦う相手の規模が大きくなって、フィンチとリースの2人だけでは手が足りなくなってくるのなら、彼女はピンポイントで必要な時に登場、とか、NY以外で起こる事件を担当、とかで使ってほしかった。シーズン後半なんて、リースじゃなくてショウが敵の膝撃ってるじゃん!

ゾーイ・モーガンが素敵なのは、出てくるタイミングと回数がほどよいからなんだな、と今更ながら実感。

個人的にはジム・カヴィーゼルの目のキラキラ度もダウンして残念すぎる。

そしてルート。マシンの管理者権限を一手に引き受けた上、指示に従えば100%それを実行できる。銃は2丁持ちだし(ジョン・ウーか!鳩飛びまっせ!)、強すぎる。アナログで戦っているリースが気の毒に思えるくらい。
マシンの管理者はルートとリースなら、なぜマシンはルートにばかり連絡や指示をしてくるのか?ここは私の理解不足だけど。

1話完結の、対象者を守るいつもの話も脚本が甘かった。事件に関わるメンバーが増えたから、状況を皆でシェアしないといけないせいか、簡単に対象者をセイフハウスに連れてきてるし、結末も、なるほど、と考えさせらえたり、そうきたか!と唸る内容でもなし。
今まで暗黙の了解で存在していたルールをけっこうあっさり変えられちゃって、それをすんなり受け入れられたらもっと楽しめるんだろうけれど、私はどうしてもだめだった。

あと、敵対してた人物とあっさり組んじゃうのも。ルートなんて、フィンチを誘拐した張本人。リースからしたら絶対に許せない奴でしょ?緊張感が感じられない。ピリッとした雰囲気がなくなった。そんなにショウとルートを一緒に行動させたいなら、スピンオフでやってくれー。

ということで、最初から不満ばっかりですが、このシーズンは、あまり好きじゃないし、今後ももうS1、2の時ほど夢中にも、好きにもならないと思う。好きなエピソードは?と聞かれても、10、16くらいしか出てこない。


文句ばっかり言ってても悲しいので細かな感想も。

1話目に出てくるフリートウィーク。これは"Sex and the City "でサマンサが、「街中にセーラー姿のいい男が溢れる時期よ~!」と言ってたのを思い出しました。今思うと、SatCでNYの色んな事を学んだおかげで、今このドラマですごい役に立ってます。

ルートがスマートフォンを通して、マシンからモールス信号を受け取っているシーン。ルートがコントロールに「あなたは中年だから、この音が聞こえないのね」って言ってるモールス信号。私はかすかになんか音がするなーって分かったんですが、これって本当に、若ければ若いほどよく聞こえるの?あと3年後くらいに同じシーンを見たら、私はもう聞こえないの!?と、ちょっとショック。


仮病のベアーを獣医さんに連れて行って、「人間の食べ物は与えていませんか?」と尋ねられて、絶対あげていない、と答えるフィンチ。「…たまにあげてる」って言ったリースをキッと睨むフィンチがすごく好きなんだけど、2人の間に犬を挟むと急に夫婦になってるのよね、この2人(笑)。レイラの時もそうだったなー。動物と赤ちゃんには誰も勝てないね。

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フィンチの服が、ものすごーくおしゃれなんですよね。私はファッションのことは、まして男性の服はさっぱり分からんのだけど、カーターの葬儀に出席した喪服でさえ、よーく見ると大きなチェックの柄が入ってたし、ローマのシーンでは、NYではしないような、かなりハイカラな色を選択してたし。いつもスリーピースで、夏はどうしてるんだ、とかどうでもいいことも気にはなるけど、ファンブックでも出して、彼の今までのワードローブを全部見せてほしい!メガネはいつも同じかな?

フィンチのファッションと言えば彼の帽子も素敵。POIには冬がほんっとうによく似合うけれど、それにしてもあの大雪はすごい。多分ロケを強行したっぽい。あんなに吹雪いても誰も傘ささないし。




さて。私がS3でもっとも衝撃を受けたこと。それは、ラスト、あの廃図書館から出なくてはいけない日が来たこと。
あの場所は、フィンチの城であり、フィンチとリース、ベアーの"home"だった。どんな修羅場も2人でくぐり抜け、帰って来る場所があった。
朝日がさす廊下を歩きながら、「おはよう、フィンチ」と登場するリースが、この先もずっと当たり前に見られると思ってた。

居眠りしたり、ドーナツ食べたり、傷の手当したり、銃の手入れをしたり、腕立て伏せしたり(笑)。
ベアーの定位置は、フィンチのデスクの下。
梯子、武器庫、棚の後ろの隠し扉、閉架図書の凝った柵、蛇腹の扉、そして最新鋭のコンピュータ。
ディリンジャーがいた頃の図書館は、なんだか寒々しくて寂しい場所だったのに、今じゃ暖かくて心地よい、離れがたい場所になってた。

そしてあのガラスボード。対象者の写真を貼り、たくさんの資料を貼り、フィンチとリースが隣に並んで、時にはボードを挟んで向かい合わせになって、議論し、冗談を言い、物思いに沈んだ、象徴的な物だったのに、NYPDに踏み込まれて、あのガラスボードが粉々に砕け散った瞬間、今迄のPOIが終わった、決定的なシーンでした。

さよなら廃図書館。そしてそこでのたくさんの幸せな時間よ。もう私、堪えられなくて、大号泣です…!

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このドラマが最後はどうなるのか、という興味はあるけれど、フィンチとリースの物語、という意味ではもう見る価値はあまりなしかな。もうここまで来たら、「毒を食らわば皿まで」な心境で、付いて行くけどさ。


最後の最後は、フィンチとリースが初めて話をしたクィーンズボロ・ブリッジの下の公園の、あのベンチで〆てほしいな、とささやかな希望をちょっと書き残しておいたり。
なんだろう。フィンチとグレースが一緒に幸せになってほしいとも思うし、フィンチとリースで有終の美を飾ってほしいとも思うし(何度も言ってるけれど、それが「死」で終わったとしても)、フィンチとマシンのケリもきちんと付けてほしいし、こう、ものすごいウルトラCを繰り出して、全てが解決、見てるこっちは、おぉおおお、そう来たか!とTVの前で身悶えるような着地点が、私は、欲しい!…要求多すぎですね!(苦笑)


前シーズンまでは、終わるとすぐに次を見始めたんだけれど、さすがに今回は、ショック&面白くなさの度合いが高すぎて、S4を見る気分にまだなれない。S1を見直して、重箱の隅つつきしてます。

年末年始はジム・カヴィーゼル祭りもしようかな。


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コメント

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はじめまして

こんばんは。早速、訪問させていただきました。同じくfc2ブロガー様、しかも大先輩とはしらず失礼致しました😰
あまり他のブログに訪れることがないので(皆様、お上手なんですもの)、なんだか緊張。
私もゆっくり読ませていただきますね!
私の時々暴走してる文章とは比べものにならない、わかりやすい感想で勉強になります~。

こんにちは!さっそくのコメントありがとうございます。
観たら書かずにはいられない記録魔で、気が付けば10年が経過しております(苦笑)。

どうぞリラックスして遊びにいらしてくださいな。
最近はtwitterに移行される方も多く、ブログを始められる方がいらっしゃるのはとっても嬉しいです。他の人の感想って、読むのすごく楽しいですよね。解釈の違いとか、あそこはそういう意味だったのか!とか。

如月さんが暴走なら、私は毎回大暴走な感想ですが、楽しんでいただければ幸いです。