シン・レッド・ライン

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The Thin Red Line (1998)


長いし(2h50min)、戦争ものだし(どちらかというと苦手…)、テレンス・マリックだし(難解…)、と、避けて通っていたのですが、やっと見ました。

…うん、ごめん、こう、取り立てて書ける感想がなくて…。ほんとにもう、何年ブログやってるのか!という体たらくで。自然や風景の描写の美しさと戦争のむごさが対比して描かれていた、と思う。テレンス・マリックって、水中や海を描写するの好きですよね。


色んな人物のモノローグが入れ替わりで挿入されるので、戦争の意味や考えを色んな視点で見ることができる話の進み方は興味深かった。
あと、ウェルシュ曹長(ショーン・ペン。すごく良かった!)と部下のウィット二等兵(ジム・カヴィーゼル。当然だけど若い)の関係はなかなか良かったと思う。扱いに手を焼いているようで、実はウェルシュはウィットのことを大事にしていると思ったよ。「あなたにはまだ輝きがある」とウィットに言われたウェルシュの表情が複雑で、もう自分は色んなものを失くしてしまったと思っていたけれど、そうではないのだろうか?まだ大丈夫なのだろうか、と思いを巡らせるシーンは良かった。

わーほんともう、これ以上書けない。

キャストが豪華すぎて、え、この人が出てるの、うわー、この人もー!な3時間でした。だってさ、まだ売れる前のエイドリアン・ブロディやジャレッド・レトはもちろん、ジョージ・クルーニー、ジョン・トラボルタ、ニック・ノルティ、ジョン・C・ライリー、ジョン・キューザック、ウディ・ハレルソン、さらに、紅一点の女性はミランダ・オットーだもん!いったいどうやったらこんなすごいメンツが集まるんですか!?テレンス・マリックの20年ぶりの映画ってことで、みんなこぞって、はい!出たいです、出してください!な結果がこれなのかしら。すごい。


ちょうどタイミングよく、もうすぐ公開のテレンス・マリックの新作。クリスチャン・ベイルとケイト・ブランシェット。ほらまた海が出て来てますやん。

Knight of Cups  Official Trailer #1 (2015)

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コメント

非公開コメント

うわぁ、私、そこまでキャストに気が付かなかったです!!
凄い面子ですねぇ。で、そうか98年作品だったのか…

マリック監督のは監督の哲学というか、詩というか、独特ですよねぇ。新作情報まったく知らなかったので、ありがとうございます。

うわーん、ごめんなさい。こちらのコメントにお返事するのを忘れてしまっていました。恥ずかしい。

私は1998~2001年の映画の情報はすっぽり抜け落ちているので、この映画のことも全く知らずにいました。

作品には日本兵が出てくるのですが、ちゃんと日本人が当たり前にちゃんとした日本語を話すまっとうなキャストと演出で、それだけでも私は高く評価です。
ショーン・ペン、最近私の中で熱いです。

ジムさんはけっこう著名な監督達と仕事をしてるので、今更ながら驚きです。「パッション」も見ないとなー、と思いつつ、その内容と描写にかなり敬遠しています。てっきり「ブレイブ・ハート」の時みたいに、メルギブが主役も務めてると思ってたので、公開当時、色々物議を醸しだしているのを聞いて、こりゃ主役の俳優さん大変だな…と思ってましたが、それがジムさんだったのですねー、としみじみ思い返しております。


見ました〜!

おはようございます!

いや…大作でした。観客がダレるとかコストがとか考えずに、自分の表現したいものを妥協せずに作り上げた感が壮大でございました。
そしてカヴィーゼルが、若い!美しい!
若いから顔が細くてやたら眼がでっかいですね。リースの時はここまで大きいとは思わなかったんですが。この人顔が小さいんでしょうねえ。
監督がこの眼が欲しくてキャスティングしたのもわかります。
なんか戦地の狂気の中で1人だけ妖精みたいな場違い感というか、不思議なキャラに仕上がってました。
あと声。地声は細いんですね。見た目もそうなので繊細な感じにならないようにPOIではああいうウィスパーボイスなのかしら。あれはバットマンの影響かな?w

そしてこのウィットくんが、リースくんみたいにやはり単独行動して危険に鈍感だという……なんだろう。カヴィーゼルの解釈なのか、たまたまなのか。

No title

こんばんは。今日は肌寒いくらい涼しい一日でしたが、かおりんさんがお住まいのところはいかがでしたでしょうか。

ほんとこの映画はテレンス・マリックでないとできないなって感じのぜいたくなキャストと時間の使い方でしたね。

わたしは色んな人物の視点がころころ変わって描かれるのがすごく分かりにくくて。あともうちょっとでこの人に感情移入できそう、と思ったところで別の人にフォーカスが切り替わってしまって、あぁ~残念、といまいち乗り切れずに終わってしまいました。もう一度見たら印象変わるかなぁ……。
感想にも書いたように、ウィットとウェルシュの関係は好きだったので、もっと掘り下げてほしかったなとも思いました。

ところで冒頭でウィットは脱走してるんですよね? 戦地から脱走ってかなり厳しい懲罰をくらってもおかしくないとは思うんですが、特にお咎めなしだったような……? あかん、詳しい部分を覚えてなくてすみません。

そしてウィットは明らかに戦場向きな人間じゃないですよねぇ。だからこそあのラストでもあるのですが。
ほんとこの人はときおりこの世の人間らしからぬ雰囲気を醸し出していて、妖精さんっていう言い方はある意味真実ですね。ふふふ。


この映画のカヴィーゼルはびっくりするほどほっそいですよねぇ。顔のサイズはもちろん、首もすらりとしてて、そして手足もひょろんと長い。彼のあの大きな目と真っ青な瞳と長すぎるほどのまつ毛はワンセットで魅力的ですね。
声は、そうですね、確かに体の大きさのわりにはそう低くないですし、音量も大きくもないような。他の作品見てても、役柄のわりに大声で叫んだり声高に何かを主張するといったシーンは意外とないですね。
私は未見ですが、セルDVDには特典映像で他の出演者とともにカヴィーゼルのインタビューも入っているそうです。

キャリア初期の頃の映画でもありますが、この作品が出品&金熊賞を受賞したベルリン国際映画祭に出席してるのもあって、検索すると当時の画像やインタビュー動画がたくさん出てきます。さらにびっくりなことに、プロモ来日までしてるのに、その時の記事や写真がまったく出てこないのはほんとうに不思議でなりません。なかったことにされてるのかしら……?


かおりんさんはお次はカヴィーゼルのどの映画をご覧になるのかしら? と楽しみにしてます♪


No title

こんにちは。
こちら(大阪)もここ数日は過ごしやすく、台風の影響もさほどなく過ごしています。トリさんのお住まいの地域は如何ですか?台風は東の進路を取ったみたいですが影響はありませんでしたか?

シンレッドラインは群像劇で、誰の話というわけではなく、撮ってる時は誰をどれくらい使うか分からなかったそうですね。撮った映像を材料に、監督のセンスと才能で編集段階で焼き上げた即興レシピの料理のような。
モノローグが誰のものかわからない所などありましたが、軍功を焦る上官、誤って手榴弾で股間を吹っ飛ばす新兵、部下のために命令を拒否る中隊長、恐怖から体が動かなくなる兵卒、従軍中に妻から離婚を言われる兵士など極限の状態の心理はよく伝わって来ました。
一番わからなかったのがウィットの心理です。脱走して担架を運ぶ部隊に追いやられて、僕はC中隊を家族のように感じてるといって、本体に戻してもらったり。ウェルシュへの信頼故だったんでしょうか?
あなたの輝き〜云々はアドリブだったそうですね。

以下はネットで拾ったカヴィーゼルのインタビュー記事からの抜粋で自分の言葉でシンレッドラインを語ったものですが、クリスチャンじゃないのでイマイチ意味が分かりません(笑)

「これは瞑想を通して、悲劇を超越した戦争の悪について語る映画であり、聖書の創世記の物語でもある。映画の始まりでウィットは楽園に迎えられるが、アダムとイヴのように罪を犯して追放される。そして日本軍と米軍はカインとアベルのように兄弟で殺し合いを繰り広げていくが、戦場を覆う暗雲のあいだからこぼれる光やラストシーンは、どんな闇にも光があることを物語っているんだ」

私の感じたことは、青い海と黒い人が暮らす島に、勝手に黄色い人と白い人がやって来て戦った、今はみんな去ってしまって何も残ってないのにあんなに殺しあった、あれはなんだったのかという強烈に寂寞とした思いでした。それを更に際立たせたのが、カヴィーゼルの透明な笑顔と青い海の美しさだったので、マリックがカヴィーゼルを寵愛したのが解る気がしました。

次のカヴィーゼルの作品はですね、大脱出の字幕版を昨日見ました!またそちらにコメントしますね。
オーロラとか、unknown とか、エンジェルアイズとか、 トリさんのレビュー読んで観たくなった作品がいっぱいあるんですけど、TSUTAYAのカードを失くしてしまいましてorz

おはようございます

おはようございます。こちら(東京)は今朝は湿度の低いからっとしたお天気で非常に気持ちよいです。おかげさまで台風の影響はまったくありませんでした。


わたしはこの映画、オープニングに出てくる海や砂浜があまりに美しくて、これほんとに戦争映画なのかな? と思ったのは覚えています。「プライベート・ライアン」や「プラトーン」等の戦争映画とは明らかに一線を画していますね。そういえば「プライベート~」とこの映画は公開年も一緒ですね。

あーなるほど、監督がああいう風に編集したのかぁ。そしたら演じてる役者もどんな映画に仕上がるかは撮影中は分かんないですよね。意図した演技をしてもそれが編集で生かされなかったりカットされたりすることも多々あるだろう役者さんは大変だなぁとも思います。

カヴィーゼルはインタビューを見たり読んだりすると、基本真面目な人だなぁと思います。転載して下さったインタビュー記事は、えーっと、正直私もよくわかんないです(ごめん!)


難しい映画の後は娯楽大作でリフレッシュいたしましょう。「大脱出」を選ぶとはお目が高い!良い選択をされました(笑)。
まだ未見の映画がたくさんある状態、うらやましいかぎりです~。


TSUTAYAは店頭にない作品でも取り寄せができるので、マニアックだったりマイナーな作品も手が届くのはとてもありがたいです。
かおりんさんもぜひ再発行しましょ~。

ではよい日曜日を!