スター・ウォーズ雑感 (ネタバレあり)

素晴らしい映画を見た後は、ずっと余韻が残っているもので。色々記事を探してみました。この先も気になったものはここにちょくちょく継ぎ足していきます。

・J.J.エイブラムスを知るのに非常に役に立った記事。

J.J.エイブラムスの「8つの顔」

この人の脚本家デビューって「心の旅」(1991)だったのか!私、映画館で観てます。彼の名前を知ったのは多分「アルマゲドン」(1998)の時かな。

スター・ウォーズの新作を任される、という非常に大きな重圧、かつ、失敗したらその後のキャリアも危ういんじゃないの?という心配も跳ね返し、過去ふたつの三部作の1作目にそれぞれ則って、オビ=ワン・ケノービ、クワイ=ガン・ジンに続き、ハン=ソロを殺す、という、強烈なシークエンスを入れながらも、これぞスター・ウォーズ、と絶賛される、ものすごい超ド級のウルトラCを繰り出してきた手法に、ただただ絶賛するしかない。


・ケン・レオンの、ちょっと切ないインタビュー。

「フォースの覚醒」に中国系アメリカ人、ケン・レオンが出演。亡き兄に捧げるSW愛とは。

・クラシック3部作に主要キャストはもとより、作曲家ジョン・ウィリアムスや脚本家ローレンス・カスダンらが存命、というのも奇跡だと思う。


私自身は公開直前までまったく関心なくて無視を決め込んでいたのに、急に観る気になったのには理由が2つあって、1つは、Rotten tomatoesメーターで、公開後も90%越えのフレッシュだったこと。

もう1つは、こちらのツィートにやられたこと。



分かりやすいね、私(笑)。
でも何の予備知識もなし、予告さえ見ず、まっさらな状態で見ることができたのは、非常に幸運だったんじゃないかと今は思う。


なぜ今回「フォースの覚醒」がこんなにも支持されているのか、について。私なりの雑感。

あんなにクラシック三部作(エピソード4、5、6)に熱い想いを抱いていたのに、新三部作にはさっぱり心動かされなかった私。「シスの復讐」で、オビ=ワンがアナキンに「愛していたよ」(I loved you)と、もう過去形で語ったシーン以外はほんとーうに心に残るものがなくて。莫大な製作費がかかってるだけあって、画面はゴージャスだし、特殊効果(って言うのか今?CG?)もすごいし、ライトセーバーでの殺陣も早くて激しくて、でもなんか心がこもってないと言うか、SWという作品にもう愛が感じられなくて。
ストーリーは、4、5、6を補うための政治的背景が強かったし、登場人物の誰にも感情移入が全くできなかった。

クラシック三部作なんて、特殊効果は見ればびっくりするくらい初期の手法だし、ライトセーバーでの戦いも、すごくゆっくりなテンポなのに、絶妙な間があって見応えあるし(この「間」というのは、日本人の感性には合うのでは、と思ってる)、特にEP4で、沈む2つの太陽を眺めながら、冒険に出たい、広い世界を見に行きたいのに、今の状況から抜け出せない閉塞した状況を嘆くルークのシーンに、どれだけ沢山の感情が込められていたか、に尽きる(そのシーンの背景の音楽も、心に沁みる旋律で本当に素晴らしい)。

EP4からは、予算はないけど絶対にいい映画を作ってやろう!世界をあっといわせてやるんだ!という作り手の根性が強く強く伝わるのです。でも新三部作にはそれがなかった。


ジョージ・ルーカスがSWの権利をディズニーに売ったときにはがっかりしたのが正直な気持ちだったけれど、一方で、今回「フォースの覚醒」が成功したのもあって、SWは彼の手を離れた方が良かったとも言える。だって彼は、SWのことになると冷静ではいられないもの。
クラシック三部作をデジタルリマスター化したところまでは、まぁいいかな、と思った。技術が進歩したお陰で、公開当時には出来なかったシーンを完成させることができたし、新しく撮り直したシーンに差し替えられた場面もけっこうあった。6のラストは音楽も代わってたしね。ただ、公開時に映画館で観た思い出がある人は寂しく感じたかも。

しかし彼はそこで止めとけば良かったのに、さらにDVDボックスセットが発売された時に、「ジェダイの帰還」のラストシーンに、ヘイデン・クリステンセン演じるアナキン・スカイウォーカーの亡霊姿を継ぎ足しちゃったっていう。いくら何でもそれはやりすぎだし、それをやったら、これから技術革新が起こるたびに永遠にクラシック三部作を改竄することになるでしょ。それは改悪以外の何物でもない。


ルーカスは今回どういう思いでこの作品を観たかは知らないけれど、ファンの感想や反応がいちばん正しい評価なのでは?SWは、ルーカスの作品ではあるけれど、彼の手を離れて、ひとつの文化になった。そして次の若い世代が新しい物語を担っていくのです。映画の中で、ルーク、ハン=ソロ、レイアから、レイ、ポー、フィンに引き継がれていくように。
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コメント

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No title

こちらにもお邪魔します。
実は、今回見てる時、ちょっと10分ほど意識が遠のいたんです。懺悔…
どうもJJ映画は、意識が飛ぶ瞬間があるというか…(オットも冒頭でとんでたそうで、バカ夫婦、困ったもんです(T_T))
で、そのJJの初脚本がまさか「心の旅」とは!!あれですよね?ハリソンとアネット・ベニングのですよね??え~~~。びっくりです。私も映画館で見ましたわ~。
DVDボックスにそんなことしたりしてたのね、ルーカス…^^;
でも、これはひとつ、エピソード1~3も見てみるか、という気にやっとなれました。

それです!

コメントありがとうございます。大喜びでくるくる舞っております。

そうです、「心の旅」はハリソンとアネット・ベニングが夫婦のお話です!ハリソンが記憶喪失になっちゃって、家族の愛と絆を取り戻す映画でしたよね。秋に公開だったのもあって、しんみりするお話でした。わー、わー、懐かしいなー。

売れっ子のJJも、始めは脚本からコツコツとキャリアを築いていったんですね。私としては、彼は監督にプロデューサーにと、何本も同時進行の作品を抱えているから、色々手を広げすぎなんじゃないの?と思ってますし、大きく広げた風呂敷を畳めないっていうのもちらっと聞いたことがあって。

「LOST」の時は一時期視聴率が低迷して、最後は夢オチで終わらせるんじゃないかって言われてた時もあったけど、10シーズンも続いたから円満に終わった…んでしょうきっと(見てないから分かんなくて!)。

いずれにせよ、SWの続編が楽しみになって来たし、JJでもそうでなくても素晴らしいSWが見られるのなら私は大歓迎です。

SWのEP1-3ですが。1は観なくても大丈夫です(苦笑)。