パーソン・オブ・インタレスト シーズン4総括

S4は、初期の頃に戻った感じで、S3より流れも内容も良かった。何よりリースくんがちゃんと活躍してたから!もうこれだけでありがたいから!!私のハードルも低くなったものよ…。
お気に入りの回は、02、06、11、14、20、22。特に11は、あまりにも面白くて何度も見ました。

それでもS1、2の頃に比べると、どうしちゃったんだ、な部分もある。

S3から仲間が増えたことで、S4もどうにも緊張感が無くなってしまって。特にそう思ったのは、Ep13であれだけ葛藤の末にフィンチの元を去ったルートが、Ep15ですぐにまたフィンチの危機を救うためにあっさり現われたこと。え、あれだけハロルドハロルドってくっついて回ってたルートが、Ep13で別れの言葉と共に去って行った展開はなんだったの、と。
これがS1、2だったら、フィンチとリースの2人しかいなかったから、フィンチが危機に陥ったらいかにリースが助けに来るか、リースがまずい状況になったらいかにフィンチは自分のスキルを駆使して救うのか、制作陣は色々知恵を絞ったと思うのですよ。その結果があの練りに練られた面白さ爆発のS1、2だったのだろうね。

そしてそして、もうほんとに大問題なのは、フィンチとリースのバディものなのになぜその2人を分けてしまったのか!それって視聴者は全くもって望んでないよ。POIは、タイプの違う対照的なあの2人が一緒だからこそ生まれるケミストリーが面白いドラマでしょう?私はかなり2人に肩入れして見てるからバイアスかけて見ちゃってるけれど、それでもS4におけるふたり一緒のシーンって、本当に本当に少なくて。泣けてくるくらい少なかったよ…。なにこの人たち、仲違いでもしてるの?ってくらい…。

もしかして、このままシーズン重ねていったらリースは自身の幸せを見つけ、フィンチも彼の新しい出発を応援するだろうからそのままコンビ解消、S5~6あたりでリースは退場してたかも、という想像もしました。それはそれでありかもしれないけれど、私はなかなか幸せになれないリースくんでもいいよ。というかこの人は「ロード・オブ・ザ・リング」のアラゴルンと同じで、傷ついてボロボロになって血に濡れれば濡れるほど壮絶に美しくなるキャラクター造形なので、定期的に不幸のどん底に叩き落したくなるんだよ…。S3Ep10が何よりの証拠じゃない。

あとはですね、リースのシャツのボタンが、S4では1つしか開いてないのも残念…!今までは、雨が降ろうが雪が降ろうが、隣にいるフィンチが帽子にマフラー、手袋姿でがっちがちに防寒してようが、リースくんはコート着ててもボタンは絶っっ対2つ開けてたからね~。S4では白いシャツの生地も少し厚手になってるし。あのうっすい白シャツが、いつも胸元で少しクシャってなってたのが最高だったんだな今思うと!(どんだけ細かいの私)


Ep16のケイレブのような、再登場の人物に、ハーパーをはじめとする新しく出てきた人物。けっこう増えてきたけど、ちゃんと回収できるのかな?S4放映中はまだ打ち切りが決まってなかっただろうから次々出してきたんだろうと思うけれど。
最初からS5で終了とゴールを決めて物語が展開していたわけではないので、広げるだけ広げてきた話を、S5で回収しないといけなくなってしまったのは痛い。果たして納得いくフィナーレとなるのか。それとも、いろいろと疑問を残したままで終わるのか。

イギリスでは6~13話くらいで1シーズンのドラマが多いんだけど、案外それくらいでもけっこう話を掘り下げられるので、S5の13話もいい結果をもたらしてくれないかな、という期待もしてます。最初からS5を終着点と決めて走りきったのが「ブレイキング・バッド」なんですよね。あーPOIもそうだと良かったなぁってどうしても思っちゃう。


あとはですね。S2セルDVDの特典映像で、撮影はNY、編集はLAでしてる、ていうのを流してたけど、制作陣は、現場をちゃんと見てるのかなぁ~って。現場でしか分からない、キャスト、スタッフ達が醸し出すその場の雰囲気や方向って絶対重要だと思うのですよ。もちろんNYとLAを行き来している人間はちゃんといるんだろうけれど。
そしてこのドラマのプロデューサーの多さ。話数が多いからそれだけの人数が必要なのだろうけれど、「船頭多くして船山に登る」になっちゃってないかな?とも感じました。

ちょっと辛口になっちゃったけれど、S1、2の展開の面白さ、脚本の素晴らしさを思うと、なんでこうなっちゃったの!?と残念に思う展開がいくつも見られたので。でも最終話が劇的に面白かったので、今シーズンは、「終わり良ければすべて良し」です。

S3、4はずーっとシリアスな展開だったので、ちょっと息抜き回もあると良かったなー。S4Ep17でもちょこっと書いたけど、フィンチとリースが休暇を取るとか、今までに助けてきた人たち総動員で逆に彼らを助けてあげる回、とかね!あれから成長したレイラとか会ってみたいじゃない。


もう身分はバレちゃってて隠す必要もなさそうだし、刑事と教授は辞表でも出して、S5では元の身分に戻って下さい。そして思う存分「リース君」「フィンチ」って呼び合えばいいよこの2人は!もう離ればなれにはならないでずっとずーっと一緒にいてほしい!!
使うと身分がばれるから凍結してたフィンチの資金も、もうガンガン使っていこうぜ!あの思い切りのいい半端ない額のお金の使い方もこのドラマの魅力じゃないの。フィンチはあの高級なスリーピースのスーツを着てこそのハロルド・フィンチだもの!


さて、色々と書きましたが、S5、というか、この物語のラストを色々想像しておりまして。考えられるのは次のパターン。

1.フィンチとリースが死ぬ (S1Ep01「遅かれ早かれ共に死ぬだろう」)
2.フィンチが死んでリースは生き残る
3.リースが死んでフィンチは生き残る
4.フィンチとリースの両方生き残る

それに加えて、

A.サマリタンは壊滅、マシンは存在し続ける
B.サマリタンもマシンも壊滅

を掛け合わせると、色々組み合わせが生まれるんだけど。マシンが滅んでサマリタンが残るのは絶対にないと思うので除外。それと、ファスコは死なないと思う。彼は法を守る側の人間だしカーターの遺志を継いでいるので、ファスコは死なせてはいけないと思うの。もし彼が死んだら、このドラマに正義や法はなくてもいいことになってしまうので。

何度も言ってるけれど、私はフィンチとリースがともに死ぬラストはウェルカムなので、1×Bがいいかな。マシンがなくなったら人助けはもう出来ないけれど、フィンチもリースもいなくなるならそれ自体の存在意義はもうない。2人が今までしてきた人助けやスーツの男はNYで都市伝説になって、彼らは人知れずひっそりとその人生を終わらせるのはあまりにも美しいラストじゃないかと。
フィンチは自分の造ったマシンの責任を取る必要があるから、2×Bもあり。そうするとまた大切な人に死なれるリースは不憫かなぁ。
自身の運命は全てフィンチに委ねたリースに重点を置くと、3×Bの可能性も。リースは今までも散々死亡フラグ立ってるし、こっちの心構えはできてるよ。
4×Aか4×Bの結果になると、ハッピーエンドではあるけれど。そこへどう持っていくかのストーリー展開では「あり」かなぁ…本編がそうなりつつあるような方向だし。

でも私はこのドラマにだるだるの甘ったるい、万事がうまく行きました的なおめでたいラストは求めていないのですよ。もう奈落の底につき落されても、これしかなかった、くらいの痺れるラスト求む。

最後に動画を2つ。
・2015年10月のNYコミコンで流れたS5のティーザー

Person of Interest 2015 New York Comic-Con Sizzle Reel

マシンは調子悪くて人物の認識がうまくいかない状態。どうやらS4のラストから2か月後くらいのことみたいで。なんでルートがパジャマ姿?ルートになったフィンチが髪をかきあげたり、リースになったルートがいつものけだるい話し方するのが大爆笑。エイミーとエマさんの芸達者ぶりが光る。ファスコになってるリースがもぐもぐしてる(!!)し、ルートになったフィンチがリースを"Johnny boy"って呼んでるし。最後は認識した人間全員がルートになっててもうめちゃくちゃ。マシンはずっとリースのことを"Primary Asset"で認識してるんだけど、最後には彼を"Analog Interface"って表記してる。うーん、なんでなんで??

これを撮影してるキャスト達を想像するのも面白いよね。みんな、撮っては何度も衣装チェンジしてまた撮って。
えぇっと次は誰だっけ?
俺はこんな食べ方しねーぞ!
首の角度はこのくらい曲げるとどうかな?
違うわ、髪を振り払う時はこんな感じよ
もっと気怠く話した方が良くないか?
(さてそれぞれどのキャストが言ってそうな言葉でしょうか)
とかね、とかね!みんなそれぞれ相手の演技にアドバイスしたりダメ出ししてたらいいんじゃないかな!

・クリス・フィッシャーが、自身が監督したPOIのエピソードを再編集した動画をup。

Chris Fisher Director/Producer

バックに流れる音楽が変わると印象が全く違う。彼の手掛けたエピはどれも秀作。S5Ep13の最終話も彼が監督なので、楽しみにしてます。

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