POI S2 Ep12

Prisoner's Dilemma

表面ではカーターVSリースの尋問応答、しかもふたりは本当は協力関係にあるからそれをドネリーに悟られないようにする必要がある上にカーターのイヤホンに途中からはフィンチからの指示も入ってくるし(カーター大変だ…!)、水面下ではカーターに指示を出すドネリーVSリースの供述に合わせたデータを瞬時に作り上げるフィンチ、そしてそれを即刻検索するドネリーの戦いが二重の構造になって激しい展開を見せるのが素晴らしくて、POIの実力ここに極まれり
さらにこの回はハーシュは出てくるしライカーズってことで収監中のイライアスも登場、盛り沢山だなー!
この頃のジムさんは顔の輪郭がものすごくしゅっとしててビジュアルが大変に好みです

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えっニューロシェルでリースの血痕って採取されてたんだ!?そうだっけ??私全然覚えてない!また見返さないと…
ほぼ黒に近い取調室。ライトが机の天板に反射してカーターとリースの顔を下から照らしあげ、そして禍々しいくらいに異様な色を放つリースのオレンジ色の囚人服。クリス・フィッシャーが監督の回はどれも色やライティングにこだわりを感じる
"I just wanna go home."…家に帰りたい。そう、フィンチの待つ廃図書館に
質問に対するジョン・ウォーレン(リース)の答えって真実と嘘が入り混じってるからそれが不思議な状況を作り出していて、聞いてるカーターも見てるこちらもどこまでが真実でどこからが嘘なのかがはっきりとはしない。ただ、付き合っていた彼女に関する答えだけは名前こそ違うけれど紛れもなく100%真実。ジェシカとのこととその顛末、そしてそれに自分も間接的に関わっているフィンチには、痛ましい出来事がリース本人の口から語られるのを聞くことになり、以前捜査でジェシカの母親に会っているとはいえ、書類上でのみリースの軍歴とジェシカとの関係を知っていたカーターにとってもそれは初めて聞く内容
"Ever been in love?""Once."…この"Once"の重みに泣ける
刑務所内の運動場でリースに絡んできたにーちゃんって、S2Ep01に出てきたベアーの元飼い主だった奴か!
廃図書館にいるベアーが、さみしくって自分の寝床にリースの上着とシャツを持ってきてその上に寝そべっているのですね。フィンチが取調室のカメラと音声をハックして、リースの声がPCモニターから聞こえるようになると鳴いてテーブルに足を掛けるのが愛しい
リースもまた、カーターの過去、特に軍での出来事を自分への取り調べという形で知ることになり。このふたりのつながりは見てて非常に好ましく応援したくなる姿なの
ドネリーがカーターとリースのつながりに気付いたのは、ジョン・ウォーレンをわざと運動場に放って暴行を受けた時の反応を見るよう仕向けたドネリーに対してカーターが怒りを爆発させた部分だったけど、私は残る3人のうちのひとり、マカヴォイが免責と引き換えに口を割ったと思ったらケリーが自殺して(正確にはハーシュが殺した)、あと1歩だったのに!とその後の尋問に熱くなったからかなぁと思ったのですが
リースのために脱獄計画を立て、あんなに苦手で嫌ってる銃まで手に取って、「準備は出来たよ刑事さん!」って言うフィンチが最高に笑えて愛しくて可笑しくてそして泣けてくる!
釈放が決まって私物を返してもらい、悠々とライカーズを後にするリース。歯ぎしりが聞こえてきそうなドネリーの憮然とした顔
そしてそして。釈放された日の夜にすぐ会うのはいくらなんでも早すぎるでしょう!と思っていたら案の定…ちなみにこの時のリースとカーターの背景に映るNYの夜景がたいへんに美しい。行きたくなるよねこんなの見せられたら
リースだけじゃなくてカーターにも手錠がかけられてたのか。そりゃそうだよね。リースを弁護するカーター。車の後部座席でお互い無言で顔を見合わせるふたりの姿がなんていうか、同じ運命を辿ることになってしまったもの同士にしか分からない雰囲気を漂わせてて。カーターとリースは常に同志なんだよなぁ。そしてそれがものすごくしっくり来るのよねぇ…それ以外の関係はもう考えられないもの
そして最後の最後にまさかのカーラ再登場。ねぇ、CIAはみんな横から大型トラックで突っ込んでくるのが得意技なの?
ドネリーは、スーツの男の過去のパートナーという想像もしない人物に撃たれて死ぬだなんて考えもしなかっただろう。ずっと追ってきたスーツの男を逮捕出来てゴールは目前だったのに
カーラはなぜドネリーは撃ち殺したけどカーターには何もしなかったんだろう?もう死んだと思ってたのかなぁ?そんな詰めの甘いことを彼女がするとも思えないし、カーラの目的にカーターは特に関与しないから生死は関係なかったのかな

ハーシュが街中でいきなり銃をぶっ放したのは有名なフラットアイアンビルの前だね?ここはS1Ep22でフィンチがヘンリー・ペックを説得したのと同じ場所
ファスコはフィンチに頼まれて即引き受けた美人モデルの護衛(笑)。全編キリキリと胃が痛くなるほどの緊張感でいっぱいのエピに清涼剤のような笑いを提供してくれました。好きよファスコ
「俺を売るのか?」「そんなことをしたらチェス友を失う」(吹替)。イライアス、チェス友って。チェス友って!何それちょっとママ友みたいなノリ、でもチェスが付くとすごく知的に聞こえる。私も言ってみたい、「チェス友がさぁ~」(←このバカっぽい言い方で既にアウト)

フラッシュバックは任務初期の頃のリース。相変わらず煮え切らない態度のリースにカーラが喉元締め上げ銃を突きつけて、ボーイスカウトかプロの暗殺者、どっちか選びなさい、って迫るのもゾクゾクするけど、そのカーラを力ずくで壁に押し付け体制逆転、"I love this work."(俺はこの仕事が好きだよ)ってカーラに強引に口付けたリースのものすごい男らしさと本能的な行動を見て、あ、これだ、このシーンが私がこのドラマの深みにはまった瞬間だったのを鮮明に思い出した!通算35話目にしてやっとかよ、と過去の自分に突っ込みたくもありますが…。恋に落ちたのはS1EP10だけど、深みにはまったのは間違いなくここです
ここでついにリースが暗殺者として生きることに腹を決めた、そして引き返せなくなった人生の重要な分岐点だと思うの。この決断をしなければ自分からジェシカに別れを告げることもなかっただろうし、違う道を進んでいたリースが間違いなく存在していたはず
もしPOIにスピンオフがあったら私はカーラの過去が見たいな。どうして彼女はこの仕事に就くことになったのか、CIAにはどういう経緯でいつごろからいるのか、マーク・スノウとはいつ出会ったのか、とかね
回想シーンのカーラ役アニー・パリッセがめちゃくちゃ美しい。ダークヘアで強い女性。このドラマはほんとにこういう女性を描くのがが好きね

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この回のカーターのシックな服装が素敵なんだけど、思うに彼女はS1の初めの頃はもっと明るかったり色んな種類の服を着てたのに、だんだんこういったダークな色の服を着ることが多くなって。これは彼女の思考や行動がリースに影響されてきたってことなのかも。人物の服装の色が心理状態を表す表現方法ってけっこうあるので、このドラマもそういうパターンかな?と。
ライカーズを後にするリースの後姿。シンメトリーな背景にはっきりとした遠近、そのど真ん中を歩くリースの姿を最後はピントを大きくボカしてて。非常に美しい構成




Person of Interest 2x12 "Prisoner's Dilemma" - Reese walks out of prison (The Who - Eminence Front)

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コメント

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アクションもイケてるファスコ(笑)

トリみどりさん、こんばんは~
やっとここまで視聴しましたぁ^^

このお話はトリみどりさんが書いてらっしゃるように二重構造でドキドキハラハラ、そしてリースフィンチドネリーカーターと、凡人じゃない人たちの攻防戦に、めちゃ緊張させられました。
架空の人物データをサクサクと作り上げていくフィンチさんが魔術師に見えた(笑)

そんなドシリアスな3人とはとても対象的なファスコ(笑)
HRがらみでうかぬ顔が多かったファスコですが、今回は役得な任務でよかったねーと心から思いました。
いやーーーこういうファスコの使い方、大好きですー(笑)

お笑い担当ファスコ!?

おはようございます。ちびくまさんのペースでゆっくりご覧になってるのとてもよいですね。
このエピはまさに手に汗握る展開で、取り調べという状況の中で全員が火花を散らしていかにしてここを切り抜けるかの心理戦が素晴らしいと思います。リース&フィンチv.s.ドネリーの対決は、表向きは人間同士、裏ではコンマ1秒を争う情報戦が繰り広げられているのがまたすごいです。

こんなピリピリした内容だから、よけいにファスコのお茶目なパートが活きましたね!保護を頼んだ美女は本当のモデルさんだそうで、この話でも彼女自身の名前で出演だそうです。最後の「連絡してね、ライオネル♪」って言って去っていくのが素敵…。

引き続きちびくまさんがPOIを楽しまれますように。