POI S1 Ep05

このエピはラスト、リースが上司の好みのものを初めて、しかも本人から教えてもらい、思わず溢れるはにかんだような笑顔がいちばんの見どころなんだけど(そしてこのシーンでこのドラマにドボンと落っこちた人は数知れず)、初回見た時は私はこれに気づかなかったんだよねー!登場人物の感情の些細な変化を読みとるのは好きだし得意だと思ってたのに、私はなんでこのシーンに気づかなかったんだろう。きっと当時は産後疲れだったんだな…ははは…。

私多分、もしEp10で面白いと思っていなければこのドラマ見るの止めてました。なので友人にS1のDVDを貸す時も、とりあえず10話まで見て!そこまで見ても面白くなかったら何も言わずに返却してくれていいから!って言って渡すんだけど、けっこうみなさん5話目くらいで面白い、と言ってくださって。ますます自分の見る目のなさを実感。

Judgement

*S1後半のネタバレあり

冒頭フィンチが朝食を取るダイナーにリースが現れて、おすすめのメニューは?とあのにやにやな顔で尋ねるも、自分で決めたら?と言わんばかりにメニュー表を渡して席を立つフィンチ。リースが表紙をめくると今回の対象者の写真が挟まれている
ちなみにこのお店、Lyric Dinerは残念ながら今年閉店してしまいました。私にお金があったら居抜きで買い取ってこのままの姿で再オープンさせたいよ!
ゲイツ判事役のデヴィッド・コスタビルはこの後もSUITSやブレイキング・バッドでも目にする俳優さん
IFTを辞職したので平社員(笑)としてのフィンチはもう登場しないせいか、今後は本来のハロルド・フィンチの姿が描かれるんだけど、これがまた大変な着道楽というか、男性の服装やこだわりについてはよく分からない私でも、うわ、おっしゃれだなー!と感心するスーツ姿の数々がシーズン通して次々と登場です。フィンチは間違いなく着道楽・食道楽だと思う
ゲイツの息子を助けに行こうと向かった先の路上で乱闘を繰り広げるリース。いきなり現れたと思ったら後ろから敵を蹴り飛ばし襲撃というまことに荒っぽいやり方。そしてむちゃくちゃスピード感あるキレッキレのファイトシーン
でもって至近距離から肩を撃たれちゃうリースなんだけど、廃図書館で応急処置だけすると着替えてすぐ出て行っちゃうから、この人こんなんで大丈夫なのか?って思って見てた。この頃のリースはやることなすこと全体的に荒っぽい
時間制限のある話は面白い。今回は裁判の被告を無罪にしないといけない、という条件が出されて判事さんはそうならないよう時間稼ぎをするんだけれど、息子の誘拐犯は金が目的じゃないからそれが通じなくて。こういうの見ててどきどきする
雨の中アンジェラ・マーカムと引き換えに息子を助けるリースがそれはもうかっこよくて。撃たれて地面に這いつくばる誘拐犯たちにあの醒めた視線で「ドライブに行こう」。そこにタイミングよく入る曲"Intro"(the XX) が素晴らしいの!
アンジェラを含む、今回の事件に関わった連中全員を縛り上げて金と一緒に部屋に閉じ込め、カーターとファスコに通報したリース。発見した彼女たちの手柄になっただろうし、その様子をリースは少し離れたところに停めた車の中から見ている。フィンチはフィンチで、アンジェラ裁判の検察側の人間に彼女の不正の証拠をファイルに挟み込んでおき、それに検察官が気付いたのを確認して傍聴席から立ち去る。彼らがかっこいいのは、人助けをしてることをいばったり声高に主張していないところだと思う。やるべきことをやって、でもそれは誰の仕業かは分からずひっそりと姿を消す、見返りなんて何も求めないっていうのがたまらなく切ない
息子とサッカーを楽しむ判事さんの後ろから静かに姿を現したリース。息子を救ってもらいお礼を言うものの、法を順守する立場の人間だからこそゲイツは彼のことを痛いほどよく分かっているようで、
"but I know that if people ever find out, when they find out, there won't anything I can do to protect you. "
だが、いつか世間にきみたちのことが知られたとしても、私は君を守ることができない
と伝える

そして再び、オープニングと同じダイナーでのフィンチとリース。ありがとう、仕事をくれて、と突然リースが素直にフィンチに吐露した原因は何だったんだろう?人助けをやり遂げた充実感や満足感からかな?再び人生が輝き始めた彼にとってはすでにフィンチは恩人になりつつあるし、これがEp10に繋がっていくのかと
突然お礼を言われて、「何だって?」と驚くフィンチ。それは仕事をくれたことに対するお礼。でもフィンチにとってはリースを雇ったのは贖罪も含まれているから、こんな自分にお礼を言われる資格はない、と思っているのも事実だろう。フィンチは多少なりとも心が痛んだろうし複雑な気持ちだったんじゃないかな。だから今まで鉄壁ガードでずっと秘密主義だった彼が、ここで初めてリースに自分のことをひとつだけ伝えて立ち去るその心境を思うと、決してギブアンドテイクではない何かがふたりの間に生まれつつある名シーン。
「エッグベネディクトがお勧めだ。私は何度も注文している」という言葉とともに再びメニュー表を渡されたリース。中を見ると、今回は何も挟まれていなくて。思わずこぼれる柔らかな笑みと、ほんの少しの驚き。そしてそれを隠すように口を覆う大きな手。このほんの数秒の中に、リースの細やかな心境が表現されてて本当に素晴らしいシーンでもありました。



Person of Interest Episode 5 - Judgement - Final Scene
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