POI S5 Ep07

QSO

今回はかなりとっ散らかった感想なのでいずれまたきちんとまとめることが出来れば。

サマリタンはじわじわと社会を侵食しつつあり、戦闘員たちはサマリタンに感染した電子機器を介して暗号で連絡が取れる世界になってきてるということを描いたエピ…かな?今回はマシンが出した番号ではなくて、ルートがリースに調べてほしいと頼んだ人物を追って話が進みます。
ショウがあっさり博士を撃ってさっさとシミュレーションを終わらせたと思ったらそれは実は現実でした、というのは読めた。今回はグリアじゃなくてランバートがショウを連れ出したんだけど、私、実はランバートとショウの組み合わせって好きで。いつも食えない感じ、でもグリアほど狡猾ではなくちょっと脇が甘いランバート、味があっていいわぁ。演じるジュリアン・オヴェンデン(やっと俳優さんの名前を覚えたよ)もとても良いなぁ!もっと出てほしいなランバート。

ファスコ、良かった良かった助かったんですね。けれどルートから自分と息子のパスポートや身分証明書の類を渡されて、国を出て身を隠して、と言われるところまで来ていて、とても複雑…。
フィンチやリースと行動こそ一緒にしているものの、未だにファスコだけに真実を話していないのは、ファスコ自身だけじゃなく見ているこっちもそれがいい判断だとはそろそろ思えなくなくなってきてるのも事実。そしてもしマシンやサマリタンのことを知ったファスコはどう出るんだろうか?
しっかしファスコの病室の前の廊下でリースとフィンチが見張ってるシーン。ただベンチに座っているだけなのに、ふたりともものっすごくセクシーじゃないですか!?なにこれ色気ダダ漏れですよ。



で、ファスコはイライアスが生きてるのを知ってたんだっけ?いつの間に?
そして今回のファスコの言葉は非常に重い。
「ライオネル。すべての情報を明かしていないのはきみの身を守ろうと思って…」(いつも「刑事さん」って呼びかけてたフィンチがライオネルって呼ぶのは初めてでは!?)そう言ったフィンチに、
「守ろうとした結果がこれだぞ!あんた周りが見えてるのか!?」
ファスコに見えていてフィンチが見えていないものは何か。フィンチはマシンを開発しサマリタンと敵対したことで、マシンと共に人類を救うという壮大な使命を背負ってしまった。しかし市井の人々(=ファスコ)にはその脅威はまだ見えていない。
クルーパやブルースが死んだこと、地下に大量の遺体があったのを見つけたことは、刑事とはいえ事情を知らされていないファスコにとってはかなりショックな出来事。しかしフィンチはマシンが出す番号を通して、もう長いこと人の死に慣れすぎてしまっているのかも。リースはすでにそういう人間だけど、ファスコが受けたような衝撃的な死に対する感覚はおそらく初期の頃のフィンチにもあったんだろうけれど、時が流れてもうだいぶマヒしちゃってるのかも。「木を見て森を見ず」ではなく、森(人類)は見えているけど木(個々の人間)は見えなくなってきている、という感じかなぁ。
オープンになったけれどマシンに対して人がどう行動するか、それを選択するのは本人の自由。フィンチもルートも基本はその考えだけど、今回ルートはDJのグリーンは自分の身を危険にさらしても暗号のことを公にすると決めたから、死んでしまったのは仕方ない、という考え。でもその考えには全く賛同できないフィンチ。「傍観者であることは加害者と同じだ」。フィンチは313でも言っていたように、人には自由意志があるからマシンからは社会保障番号しか出ないように造った。その番号をどうするかはその人の自由に任せている、と。その線でいくとルートの行動は明らかに人道的ではないけれど、彼女なりの選択。しかしフィンチは、かつては番号を見捨てていた自分が今はすべての命を救いたいと考えている。あっそうか、フィンチはルートに以前の間違っていた自分を見ているのかな。しかし意外にもマシンも「グリーンが選択した結果」って返すし、マシンはもうフィンチの手から離れつつあるのでは?

そして「シミュレーション」。マシンとサマリタンの仮想シミュレーションと、ショウのサマリタンの下で何千回と受けているシミュレーション。ここまでしつこく描写されるとこれも何かしら意味があるのかと思えてきて。何度シミュレーションを繰り返したとしても、そこに人的要素が加わる限り現実はシミュ通りにはいかないことが今後のストーリー展開の鍵になるんじゃないかと予想。今は負けっぱなしのマシンにも、もし人的要素が加わったら。その人的要素とは誰か。もしもの話なのでかなり危うい仮説でもあるけれど、それによって勝てるかもしれないし、その勝利と引き換えに何かや誰かを失うことも十分考えられるよね。


今回はラジオ局のDJ、マックス・グリーン(この人の吹替の声がものすごくいいですね。DJという職業にぴったり)とリスナーのウォーレン・フランコの命を犠牲にしてショウとのコンタクトを成功させたルート。しかしそのやり方はフィンチの主義に反する方法。この結果にフィンチはかなりはっきりとルートを非難したし、リースもルートの強引なやり方にめったにない怒りが爆発で、
"Now explain to me. What the hell are you thinking offering yourself up to those guys?"
「どういうことか説明しろ、自分の身を彼らに差し出すだなんて、いったい何を考えてるんだ!?」
と。こんな強い口調のリースは本当に珍しい。ここのリースはルートの心配もあるけれど(その後「そんな行動を取ってたらいつか命を落とすぞ」と言っている)、フィンチが次の手のために慎重に行動しようとしているのにその足並みを乱したことへの怒りかな。リースはいつだって対象者とフィンチを最優先に考えて行動する人だから。
しかし最初はグリーンをサマリタンからの危険(暗殺)から守るために隔離しようとしたのに本人が拒否したから、この件は誰にも話さないという条件付きで彼を自由にしちゃったのはリースとルートにとって手痛い失敗でした。

さてこのドラマ、S3からは「チーム・マシン」って表記されるようになったけれど、フィンチ、リース、ショウ、ルート、彼ら4人はどう考えてもチームには思えない。チームなら助け合って進むはずが、力関係がアンバランスで皆が同じ方を向いて行動をしているようにはまったく見えないし、それまでのフィンチ&リースのふたりだけでやってきた繊細かつ絶妙な関係を崩してしまったんだよね。そしてS5になってもルートは相変わらずリースを見下す発言があって、見てて違和感がありありで。
実際、今エピでのルートは他の命をないがしろにして自分とショウ優先の行動。そしてそのことへの罪悪感はあまりない。むしろルートがリースに「もうちょっとでショウにメッセージが届いたのに!」("I almost had her, John!")と掴みかかれば、それに対してグリーンを保護した後「いったい何考えてるんだ!」と怒るリースのやり取りの方がずっと見応えあるんだよね。ここ、このエピで私がいちばん好きなシーンでした。つまりこれって彼らはチームじゃない設定の方が面白いんじゃないの?お互い仲良くしなきゃいけない理由も特にないんだし。だから私の感想にも「チーム・マシン」と書いたことは一度もありません。



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