POI雑感 リース、ファスコ、フィンチ

S5ネタバレあり。
S5Ep11の冒頭で、雨の中リースとファスコがひとつの傘の下でルートの埋葬場所を見つめるシーンがありましたが、これ見て、あーS5でのリースのパートナーがファスコなのは揺るぎないし、フィンチと離れたリースはファスコとの関係がメインなんだな、って思った。S4でリースが刑事の身分になった時から相棒がファスコだったのはもちろん知っているけれど、それはあくまでジョン・ライリーの身分上のみであって、S1から続いてきたフィンチとリースのコンビが崩されることはないとずっと思ってたしそう願っていたけれど、S5のこのシーンが決定打かなぁ…。
傘ってこのドラマで象徴的に使われてたように思うの。S2Ep17で映画を一緒に見に行ったフィンチとリース。S3Ep14で美術館のレセプションパーティーに出席したフィンチとリース。両エピとも傘はひとつ。でもS4でハーパーを見送った時のフィンチとリースはそれぞれが傘をさしてました。まぁよく考えればこれが普通なんですが、この人たちはそれまでちょっと普通ではなかったので。今迄ずっと一緒だったのが、S4からは仮の身分になって離れた場所で別々のことをするようになったふたりの象徴に見えて。そしてS5でリースが傘を差した相手はファスコ。



もしもこのドラマが穏やかで平和に満ちたハッピーエンドな結末で終わり、フィンチ、リース、ファスコにその後の人生が続くとしたら、リースは案外ジョン・ライリー刑事のまま八分署で働き、その傍らにいるのはファスコになるんじゃないかと思いました。前にも書いたけど、リースがもし普通の人生を送るなら彼に必要なのは女性や恋人じゃなくてまず友達でしょう。実際ファスコはいい奴だし、亡くなったカーターのことも今は思い出として話せる相手だし、申し分ないんだよね、リースの人生におけるファスコって。一緒に飲みに行ったり趣味を楽しんだりする男友達っていうのが普通に想像できる。
「もし」の話が続きますが、居場所が闇の中ではなくなったリースは、決してフィンチが必要ではなくなったわけじゃないけれど、でもすべてが終わったらふたりはゆっくりと単なる上司と部下の雇用関係に戻っていって、いずれ最後はフィンチは解雇という形でリースを手放すことになるでしょう。もう彼を雇う必要はなくなったわけだし、それがいちばんふさわしい幕切れでもあるし、解雇ならフィンチとリース、どちらも納得の関係の終わらせ方かなと。
私は彼らふたりはこの先もずっと一緒にいるといいな、いてほしいなと思ってるけど、S5まで見てきた今、彼らの関係は「人生のある短い時期に深く深く関わって、そして最後はその関係が静かに終わっていったふたり」かなぁ。それっきりお互いもう二度と会うことはないけれど、長い人生を振り返った時とか死ぬ間際に思い出すような、そんな相手。…なんか「もしも」の話がずいぶん濃い方向になっちゃいましたが。

で、フィンチなんですが。孤独で闇の人生を送ってきたのはずっとリースだと私は思っていたし実際そうだったのですが、S5に入ったら、恐ろしいことに闇が深いのはフィンチもだったという…。シーズン通してフィンチの描写って、S2では過去の彼に何が起こったのかとネイサンとの関係はしっかりと描かれたけど、その他の部分の心理描写はそんなに多くはなかったように思うのですが…うーん、私の見方が浅いかなぁ。
リースはS3でカーターの死亡時、S4でカウンセラーのアイリスとの会話で、そしてS4Ep20で心情を丁寧に描写してくれたので理解が深まったけど、フィンチについては、マシンとの関係やマシンに教えてきたことは細かく描写されてきたけど、心理面はS5に入って突然な感じがするので、え、え、ちょっと待って、今までと違ってS5のフィンチはどんなことを考えているの!?と見てる私は少々戸惑っています。それなのにたった13話しかないので、その心情の細かいところはしっかり描き切らないで終わってしまうんじゃないかと心配…。
そしてここまで彼のダークな部分を出しておいて、サマリタンとのことが無事解決しても、その後果たしてグレースと一緒の人生を選ぶだろうか、とも思う。そうするとひとりで生きていくのは実はフィンチなのか…と思ってしまうのです。リースは仲間ができたけれど、フィンチだけは今もひとり。そんな彼は今後もマシンと共に生きる選択をするのか、それとももう十分と思った時彼は生きる意志を手放すのか。もしそうならそれはとても辛い。これってこんなに辛いドラマだったかな…いやこれ私の勝手な想像ですが…。
あと2話だけど、フィンチ、リースそれぞれだけじゃなく、フィンチとリースの関係もどういう地点に行きつくのか。S1、2であんなに色んなことがあったこのふたりが、曖昧だったり適当な最後で終わらせられたくはないんだよねー!


ちょっと話が逸れますが、もしS3ラストで廃図書館を出ずにフィンチとリースががあのままずっとあの場所に留まったとしても、もし彼らが仮にS5の後また人助けの仕事に戻ったとしても、S1、2の頃の雰囲気や関係にはならないと思う。あれはあの時期にあの場所であのふたりだったからこそ築き上げられたもので、廃れた図書館という場所で、お互いが探り合いつつも壁が少しずつ崩れて距離を詰めていく過程を、2011~2012年の時のマイケル・エマソンとジム・カヴィーゼルが演じたハロルド・フィンチとジョン・リースだからこそ生まれたものだと思えて。だから今またあの場所で同じ役者が同じことをしても、S1、2と同じようには絶対にならないと思う…うーん、うまく言えなくて意味が伝わりにくい説明ですみません…。
そう思うとS1、2で生まれた数々の名シーンは、今見返すと、廃図書館は暗く寂しい場所なはずなのにすべてがきらきらと輝いているの。あの廃図書館は、ニューヨークという大都会の中にポツンと存在した、誰も知らない、誰も中を見ることのなかった宝石箱に等しいですよ…。
それはもうすぐ最終回を迎え、彼らにさよならを言わなければいけない時が来ても自分自身の心の支えになるような気がする。あと2話見たら、新しい彼らの姿を見ることは永遠にないしそのことは本当に本当に悲しい。でもS1、2を見れば、あの頃のフィンチとリースにはいつでも会える。そう思えばそんなに悲観的にならずにすむかな…とね、思うのです。
もうね、先日もお料理しながら"Fake Empire"聞いてたら突然号泣しちゃって涙が止まらなくて。自分でも大丈夫なのか!?な毎日で辛い。この作品にこんなに心を持ってかれるなんて、もうほんと、見始めた1年とちょっと前には予想だにしませんでした。

私は人間関係や感情面をあれこれ考察するのが好きなので、S3から人工知能メインの話になっていったこのドラマが描きたい内容と私が見て感じた事は多分だいぶかけ離れてしまっていると思う。正直AIの内容や描写は難しくて理解しにくくてもうさっぱりで。繰り返し見たら理解できるのかなと思いつつもそこまでの気力はなく。今回の記事もきっと見当違いなことを書いているんだろうなーって思うけれど、でもまだ最後まで見ていない今しか書けないことかな、とも思って書き残しておこうかと。特に今回は「もしも」が暴走してる現実逃避な記事なのでS5全部見てから読み返したらとても恥ずかしいですね、きっと。

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コメント

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いよいよ・・・

トリみどりさん、ご無沙汰してます。
過酷なファイナルの展開に、自分のブログだけで精一杯になってしまい、コメントを書く心の余裕がなかったんですが・・・今日、12話を見まして、とうとう残り1話となり、いよいよクライマックス、愛するリース&フィンチのラストエピソードが来週やってきます。そんな時、こちらの記事を読ませていただきまして、過去のあれこれを思い出し、思わず私も涙でした。
本当に、S1,S2とS3の中盤カーター殉職までは、私にとっても宝物です。これ以上好きになれるドラマは今後ないかもしれない、と思えるくらい。
ファイナルに関しては色々と不満もあれば満足もあって複雑ですが、どこかもう、最後まで見守らなければ、という使命感で必死に見ている気がします。
多分、来週の私は使い物にならない(笑)燃え尽きそう。S3後半以降、私の望むドラマとは違ってしまいましたが、それでも愛してましたので・・別れはツライ。号泣する気持ち、本当にわかります。心が折れそうです。

いよいよですね

如月さんこんにちは。こちらこそご無沙汰しております。いったいどうなるんでしょうね、最終回。
私は10話あたりから割と冷静に粛々と視聴してるので、今は結末がどうなるかよりも、終わってしまうという事実の方が辛いです。13話目が放映されたら、その後はどう頑張ってももう次はないという現実がとても悲しくて。ドラマのグランドフィナーレをリアタイで迎えるのは初めてなのもあって、すごく動揺しています。

もはや日常生活に支障をきたすくらい思い入れの強いドラマになっちゃってますよね。

13話を見て落ち着いたら、いえ、落ち着かなくても、というか落ち着く日がすぐ来るとはとても思えないですが、また色々お話しましょうね~。