POI S3 Ep13

いつの間にかAmazonプライムでPOIがS3まで見られるようになってました(S4以降はプライム会員も有料)。すごくびっくりした…。私はS3のDVDを持っていないのでとてもありがたいです。せっかくなので早速1話見ました。このエピ見るのはちょうど1年ぶり2回目。

4C



タイトルの"4C"は「予見する」という意味の"foresee"と掛けてます
今エピは最初から最後までこのビジュアルでやさぐれ野良リース。それなのにこんなにかっこいいっていう…(怖)
リースが出国の際に使ったパスポートは「ジョン・ワイリー」名義。冒頭の空港のシーンは実際にJFK空港内で撮影されています
「預け入れの荷物はありますか?」「ない」…ない!海外に行くのに手荷物が何にもないってどうなの
離陸直前なのに延々携帯電話を使い続ける客に、通路挟んで隣のリースが背伸びをする振りをして長い腕を伸ばしてそいつをぶん殴るシーンがもうほんとに最高で大好きで。というのは私、以前アメリカからの帰国便で、離陸前にあれは確かバシネットの数が多すぎて規定違反になるから使用をとりやめるよう言われたのかな…ちょっとその辺の記憶は曖昧なんですが、そう言われた客が機内でずーっと客室乗務員と揉めてたことがあって。最後はその乗務員が「あなたが規則を守らない限りこの飛行機は飛びません!」って強く言ってようやく騒ぎが収まったことがあって。で、その客は離陸後もずっと自分は悪くない、なんであんなこと言われなきゃいけないんだ、みたいなことを周りの乗客に延々話してて。もうね、ほんと頼むお前が決まり守らないと飛行機飛ばないんだよ帰れないんだよ勘弁してくれよっていうことがあって。このシーン見た時、10年以上前の出来事なのに突然そのことを思い出しました。困った客って飛行機だろうが何だろうがほんとどこにでもいるのな…
機内のトイレの扉に付いてるLavatoryって書かれた部分のカバーをパカッと開けると外からも開けられるロックがあるってこれほんとなの?今度飛行機乗ったら実際に確認してみたい…(笑)
次から次へといろんなことが起こり、乗務員のホリーはうんざり気味。本当は教師を目指していたけれど、この仕事を選んだの。世界を見てみたかったし、色んな人に出会えるかと思って。なのに現実は全然違った。助けてくれる人は誰もいない。そう言いながら、もう飲まないとやってられない、とばかりにリースから勧められてやけくそにアルコールを口にするのがすごく可愛いです
仕事は辞めた、もう関わらない、俺は知らない。そう言ったのにリースは機内で起こる事件を無視することは出来ず、なんやかんや言いながら結局フィンチと携帯で連絡を取りつつ、対象者に近づいてくる暗殺者を鮮やかに倒していくのだけど。でもこのエピでのリースの言葉はどれもこれも非常に辛らつで、オーウェンが実は有用な番号なのが分かると「俺には何も言わなかった、あんたのマシンと同じように。情報をすべて握って分けようとはしない」。言われたフィンチは何も言い返せず。これ、フィンチはS3Ep16でもデリンジャーにほぼ同じことを言われてるんですよね。そして今回の対象者も自分の情報を小出し小出しにして、最後には実はこいつがブラックマーケットのスフィンクス本人だったということが分かって。フィンチとオーウェン、情報の出し方がシンクロして描かれています
他にも「マシンは俺の辞表を受け取ってないのか?」「ボスのボスが嫌いなんだ」とリースの口の悪さというか怒り大爆発というか
そして決定的な台詞は「お前ら開発者は自分では制御できないものを作り、問題が起きるとその責任を負おうとしない。お前のつくったもので何が良くなった?それで暴力を止めたつもりか?」。これ、オーウェンを通してフィンチに言い放っただけじゃなく、たぶん全話通して後にも先にもリースがいちばんひどくフィンチを傷つけた言葉じゃないかな…
そんな大物であるオーウェンを抹殺しようと乗客として乗り込んだ刺客が次から次へと現れては彼に襲い掛かってくるわけで。密室での事件は面白い。そして機内では銃が使えないから接近戦に持ち込んでガンガン倒していくリースがそれはもうかっこいい
オーウェンが有用か無用かを見極めるために、ショウがレストランの店員になって客として店内にいるハーシュの元にやってくるのですが。ハーシュは飲み物に自白剤を入れられたのに気付かずそれを飲んじゃって、最後は席から倒れるという…ハーシュ、お前ほんとにショウの上司なのか?しっかりしろ、大丈夫か!?っていっつも思ってた。S3ラストのハーシュを見なかったら私の中ではたぶんずっと残念な人だった
結局今回の対象者は乗客130人全員でした。マシンは飛行機が墜落するのを防ぐためにリースに番号を送ってよこしたんですが、飛行機の操縦席のドアがあんなに簡単には開かないだろうとか(特に9.11の後ではね)、墜落を回避するためフィンチが遠隔操作でジャンボジェットを操縦して着陸させるってそんなバカな、いくらなんでもそれはないだろう、とか突っ込みたいところはいくつかありますが、あっもしかしてS2Ep17でフィンチがセスナを操縦してたことは今回の伏線だったのか!?
リースは最初にホリーに尋ねられた時は「仕事は辞めてきた。今は無職」。着陸後にもう一度彼女に聞かれた時は「仕事は人助け」。命を救ったオーウェンからは呆れた顔で、「人助けが仕事?どうかしてるね」と言われてます



そして私はフィンチの台詞がとてもとても好きで。フィンチがマシンの機能に込めた思いはこの一言に集約されてると思います
「マシンの不透明性への君の不満は理解している。だがあえてそう作った理由がある。マシンは番号を告げるだけ。なぜなら人間的な要素を残すべきだと思ったからだ。特に人の運命を決定づけるような重要な場面には。人には自由意志がある。それには大きな責任がともなう。時には大きな喪失も」
「大いなる力には、大いなる責任がともなう」というセリフは映画「スパイダーマン」(2001のトビー・マグワイア版だったかと)に出てきて、この映画を見た時私はこの言葉にとても感銘を受けたので、このドラマでも同じような台詞がフィンチの口から出たことは妙に嬉しかった
フィンチにとって大きな喪失はネイサンとグレース。しかしリースにとっては、マシンと関わるようになってから、カーターという大切な人を亡くなったことが初めての大きな喪失。彼はとてもショックだっただろうし、どうしていいかも分からなかったのだと思う。そしてフィンチの言葉は、この先もそういう大きな喪失がまたあるということを示してもいるかと。それでもこの仕事を続けると決めたリース。彼はこの時点で最終的な覚悟をしたのかな、と思う。カーターを失ったのと引き換えに悟った自分の使命。自分にはこの道しかない、と



「彼女のことは私も心から残念に思う」。亡くなって初めてふたりの間でカーターのことが出てきて、この時のリースはほんの少し涙ぐんでるんですよね…それを悟られまいとするかのように、大きな手のひらを口元に持ってきて。そしてここまでリースはずっとフィンチと目を合わせようとしていない。このシーンは本当にエモーショナルで、見てるこちらもとても泣けてきます…ジムさんはこういう細かな感情の演技がとてもとてもうまいと思うのです
誘われた美術館には行けないと返事をしたリース。悲しそうな顔をしたフィンチに「新しいスーツを仕立てたいんだ」と。フィンチにお願いという形で仲直りを持ちかけるリースの不器用さ。そしてそれを聞いて顔中に笑みが広がるフィンチ。やっとやっと、いつものふたりに戻れました。長かったね。もう離れてはダメだよって言いたくなりますね。そして席を立ったふたりはまたいつものように一緒に並んで立ち去っていくラストシーン。リースはいつも片足が不自由なフィンチの足並みに合わせて歩いているのですよね。しみじみします

対象者のオーウェン・マシューズはITに長けてるしピアースみたいなキャラクターで面白かったし、再登場してもいいんじゃないかと思える人物でした
このエピでは、名乗ることなくあれこれ忠告してきたリースがオーウェンに"Mr. Dark and stormy"と呼ばれてたり、席を立ちあがる時リースはオーウェンを警護している保安官に"Have a nice day, Marshall."と言っているし、馴染みだったりなかなか気の利いたセリフがいくつも出てきて、耳も楽しませてもらいました

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