POI S5 Ep12

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エピソードタイトルが実行ファイルの拡張子なので、前回出てきたICE-9(アイス・ナイン)と名付けられたウィルスをネットワーク上で起動する話だろうということは最初から分かったし、おそらく彼は全てをひとりでやり切るつもりでもいただろうから、今回の話の展開はだいたい読めた…かな。八分署はもう出てこないのでは?という私の予想は見事はずれ
リースとショウが戻った地下鉄の基地の電話が鳴り、マシンがはじき出した対象者はグリア(偽名でですが)。グリアは今回加害者ではなく被害者。なぜならフィンチがグリアを殺そうとしているから
冒頭でフィンチがウィルスソフトの持ち主から奪ったのは、そのソフトだけでなく彼の車と麻酔銃。その銃で撃ったNATO職員になりすましてフィンチが因縁のNSAに侵入するのは非常にスリリングでした。開発したマシンを売るためにネイサンが交渉していたアリシア・コーウィンやデントン・ウィークスはNSAの人間だったし、とうとう最後は本丸に乗り込んだのかぁ、と感無量でもありました
フィンチはISAのイントラネットにICE-9をアップロード。最後に音声認識システムでパスワードを入れるところまできたのだけど。これをアップロードしたらマシンも死ぬことになるのですが、多分生前のルートが仕込んだプログラムが作動してマシンは生き残るんじゃないかと
リースが狭いダクトの中に入るのを渋る理由がなんと「チャーリーとチョコレート工場」が理由だなんて、もうすごく可愛すぎるー!!この時のリースの目が少し泳いでて渋~い顔(かっこいいという意味じゃなくて、苦虫を噛み潰したような、という意味です)がね、もうほんと、彼のこういうお茶目な部分、もっと見たかった!
迷彩服姿のショウが被るベレー帽が非常によく似合ってました
リースとショウの後ろの扉が開いて現れたのはフィンチ!このシーンはめちゃくちゃぞくぞくしました。すげぇフィンチものすごくかっこいい
リースは今回NSAに忍び込むためにショウと一緒に迷彩服姿になりましたが、彼はもうフィンチの前でスーツの男でさえなくなりました。ふたりの歩む道はもうとっくに別々になっていたし、フィンチの方も、今はマシンとルートと共にある三位一体の人生。そこに他の誰かや何かが入る余地はもうないかな

マシンがフィンチに見せたマシンがない世界の描写は面白かったし、過去エピソードの懐かしいシーンの数々がフラッシュバックのように呼び出されました。きっと視聴者の誰もが想像したこと一度はあると思う。もしマシンが存在していなかったら、フィンチ、リース、ファスコ、ショウ、ルートの人生はどう違っていたのかを
ファスコはHRのメンバーのひとりとしてカーターに逮捕されてクビ、カーターはこのことで昇進。この世界には私の大好きなシマンスキー刑事が出てきました。嬉しかったー!
フィンチはネイサンと立ち上げたIFTで、マシンに似たシステムを開発して政府との契約を結んでいる…でいいかな?ただ、ハロルドはそれよりもっと良いものが造れたのではないかと少し後悔している。また、ハロルドはグレースと出会えなかった
ISAのショウはコールと組んで任務に就いており、特別顧問局の人間に化けて、世界を監視しているシステム(前述のネイサンとフィンチが造った、マシンを生み出すより前のものかと)が存在すると知ったヘンリー・ペック(S1Ep21)を暗殺。上からの命令には疑いを持たず任務を遂行
リースはDVをふるっていたジェシカの夫ピーターに制裁を加えて彼女を救ったものの、ジェシカはリースの闇の姿を目の前で見たことで彼を拒絶、絶望したリースが自殺した遺体がイースト・リバーで見つかったのが2011年9月16日、つまりフィンチがリースを拉致った、じゃなかったスカウトした日でした。なぜかリースだけはマシンなしの世界の中では姿を現すことなく描かれました。つーか、名前の分からない人間が埋葬された後の墓標って、亡くなった日付なの!?これほんとなんですか?
ルートはサマリタン側に付き、グリアの元で邪魔する者を消す仕事についている。なんかこれはすごくルートらしいなと納得してしまった。マシンがない世界で彼女が神とあがめるのはサマリタン。ドラマの中で何度も繰り返されたように、マシンがなくてもいずれどこかで誰かがマシンと似たものを作るはず。ルートは当然と言えば当然だけど、サマリタンを崇拝するようになるんですね。
この「マシンのない世界」でいちばんショックだったのは、マシンがなくても結局リースはジェシカを失っていたということ。S2Ep22でリースの「7年前、彼女の前で口をつぐんだ時に運命は決まっていた」という言葉が今回図らずも証明されてしまったわけで。私はマシンがなかったらリースはジェシカと幸せになれたんじゃないかと思ってたんですよ。でもそうじゃなかったなんて。
じゃあどこまで時を戻せば彼らは幸せになれたのか一生懸命考えたんだけど、極論は「リースが望むジェシカの幸せは、リースが彼女に出会わなければ叶った」になっちゃうんだよ。これじゃ「バタフライ・エフェクト」(2004)と一緒じゃないかー!(「バタフライ・エフェクト」は究極のアンハッピーなハッピーエンドだからね。何言ってるか分かんないかもしれないけど素晴らしい映画なのでぜひ見てみてね。おすすめだよ)
リース自身が幸せになるには、それこそ最初の生まれた時からやり直さないといけないくらい、なぜ彼の運命はこうも過酷なの…?泣けてくる…同時に最終話の彼の行きつく場所はもう決まったも同然じゃん…
リースはフィンチに雇われてその身を捧げるのとジェシカを救えず自殺するの二択の人生しかなかったというのも悲しすぎる…辛い、どんだけいろんなものを背負った人物なのよ。2011年9月16日に死ぬはずだった彼が、マシンが創り出されたことでそこから生き延びたのなら、フィンチの言う「人には自由意志がある」のなら、余分なはずだったこの先のリースの人生が幸せになったっていいじゃないの。そのあたりどうなの!?マシンに問い詰めたいよ私は
いやしかし、いつの間にグリアのおじいちゃんは偽名と偽の身分でNSAの中枢部にまで入り込めるようになってるわけ?突然すぎやしないか。そしてサマリタンとマシンがつがいとして存在する理想郷を実現させるためにフィンチと共に自分も死ぬって、ちょっとドン引きですよ私!やばくないかこのおじいちゃん。フィンチは巻き込まずにひとりで死んでくれー!で、実際グリアは先に死んじゃってフィンチはぎりぎりで無事助かったという、なんだか超無駄死にな最期だったグリア。すごい笑えない退場でした
前回からフィンチ自身がゴッド・モードとなり、リースとショウに攻撃の指示を細かく出せるように。館内は爆破予告が出てるから、全員退避する中(爆破はフェイクだと思うのですが…NSAが吹っ飛んだらヤバくない?)、外から開けることのできないドアの向こうに姿を消したフィンチ。"Goodbye, John."の言葉と共に



サーバにアップロードしたアイス・ナインを起動させるのは、フィンチの声で認識させる8文字のパスワード、"DASHWOOD"。これはS2Ep22でハロルドがグレースにプロボーズの際に使ったジェーン・オースティンの本「分別と多感」に出てくる登場人物の苗字なんですね。このエピの最初でも地下鉄駅でショウが手にした本としてちらりと出てきましたが、マシンはそれを知っていたし、ハロルドの心の中には常にグレースが存在しているわけで。やっぱりグレース>フィンチ>リース なんだよね…もうこればっかりは仕方ないよね…
そしてそのパスワードを声で入力、フィンチは一言"Thank you."、と。この最後の言葉はぐっと来ました

ワシントンD.C.から8分署に戻ったファスコは、トンネル内で見つかった大量の死体にファスコが関わっているとFBIのルルー捜査官に疑われて…と思ったらなんとルルーもサマリタンの手先だったのですねー。死体は全部自分が殺したと告白。ファスコはルルーに撃たれたものの、防弾ベストを着てたから助かって。そしてファスコはルルーに銃を向けた。彼はルルーを殺すのだろうか?



次回、最終回です。



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