POI S3Ep16

RAM

2010年のクリスマスの時期のお話。リースと共にダニエル・ケイシーを張っているカーラが露店でトナカイの飾り物か何かを手に取っていますが、このドラマで唯一季節感があるシーンなのでは?



フェリー乗り場での爆破テロがあったのが2010年9月。ネイサンが残した廃図書館内に、生前彼が独自で調べていた対象者たちの写真とデータがありましたが、ここにジェシカも含まれていたためフィンチはリースのことを既に知っていた、で決まりかと。初回はなんで知ってるのか疑問だったし、いつかそのあたりは描かれるのかなと思ってましたがシーズン最後までその謎は解けなかったのでもうこの線しか残ってない
フィンチ、リース、ショウ以外で廃図書館の場所と中を知っていてかつ今も生きている人物は今回の対象者ダニエル・ケイシーのみ(アリシア・コーウィンは死亡、レオンは目隠しして連れてこられたので場所は知らない)。自分が関わったシステムにフィンチは詳しい、つまり造った本人だと薄々勘付いていたし、フィンチも彼には好感を持っていたのでそういう意味でもケイシーは再登場して活躍してもよさそうな人物でしたが(実際再登場したけれどほんの少しだった)、ケイレヴ・フィップスとキャラが被るってのはあるかも



フィンチと打ち解けたケイシーがとってもリラックスしてる表情がいいね

フィンチはケイシーをラップトップから引き離せば彼を救えると思ったし、実際新しい偽のIDとプラハへ逃れるための飛行機まで用意していたけれど、実際にケイシーを救ったのはフィンチ自身でもデリンジャーでもなく、ケイシーを殺すはずのCIAエージェントの男だったこと。そのCIAエージェントであるリースがケイシーを逃したのを車内から実際に目撃したフィンチにとって、彼の中でのジョン・リースという人物と位置はこの時揺るぎないものになったと思う。そういう事実があった上で、ラップトップの件がなくてもデリンジャー亡き後リースを雇っていたのかどうかはちょっと気になる。そしてもしラップトップ回収を命じられたのが他のCIAエージェントだったら、フィンチとリースの運命はここまでこじれなかったのかなとも思う
2010年にリースと撃ち合っていたことをランバートは覚えているのかな
銃を向けた相手(デリンジャー)の雇い主がハロルド・フィンチなのを知らないリース
デリンジャーを撃ったのがショウであることを知らないフィンチ
デリンジャーが手にしているラップトップはフィンチの元から持ち出されたことを知らないショウ
誰もが目の前の相手の後ろに隠れていてその時は見えなかった人物、かつその後深く関わることを知らずにいるのを、視聴者の私たちだけが知っているこの面白さ。初回はそのあまりの面白さに唸りましたが、このエピソードは本当に何度見てもよくできてます

そしてデリンジャーがフィンチに言った言葉の数々は、リースに言われたのとまったく同じ。「運動しろ」「現場に出ろよ」「都合のいい情報だけ握って分けあおうとしない」。それでもやはりいちばん心に響くのは「仕事をくれてありがとう」。デリンジャーはラップトップを持ち去る時にそれを言ったけれど、リースはそれをS1Ep05のあのダイナーで言ったわけで。しかしリースはデリンジャーとは違い、フィンチに対して心から感謝したからこそ出た言葉。同じ台詞を違う人物から二度聞いたフィンチの心境はいかばかりかと思う。でもリースに対してはデリンジャーとはまったく違う感情を抱いたのだろうし、心も痛んだろうし、デリンジャーに対する罪の意識は未だ拭えていないとも思う。だからこそリースに好きなメニューを教えたのだろうなと思うと、あのシーンはいろんな意味が含まれていますね
そしてリースを雇った時に「君に必要なのは生きる目的だ。具体的には仕事だよ」と言った言葉からも分かるように、リースにとって「仕事をくれてありがとう」の「仕事」はイコール生き甲斐であることは間違いなくて、その生き甲斐をくれたフィンチに対してリースが抱いた思いは…あぁあああ、もう泣けてくるのでこのあたりでやめときましょう

リースのスクショましまし。目がきらっきら…



以前もレビューしたのですがもう一回書いてしまった。実はフィンチにはリースの前にもパートナーがいた、という誰もが驚いたであろう、かつ確かに過去に誰かいてもおかしくはないよね、という目から鱗な視点、そしてフィンチ、リース、ショウ、コントロール、ぺンツー、ランバート、とこの時点での主要メンバー全員が過去のある時点でも関わっていたという見事な描き方。それが例のラップトップにまつわる話、というのも素晴らしい内容でした。それほどにこのエピソードは発想の転換がすごい上に、過去エピソードの一部(しかし時系列としてはこのエピより後の未来の出来事となる部分)を拾いつつ、緻密な計算がなされた驚愕のエピでした。


実は先月見た最終話は大満足なラストではあったけれど、それでもけっこうなショックを受けていたのか、それ以来過去エピソードを何ひとつ見返すことが出来なかったのですが。でも今季節がちょうどクリスマスだし、見返すにはいいエピソードかな、とね。久しぶりにリースとフィンチに会えたなーってなんだか嬉しかった。そもそも愉快で楽しいハッピーエンドな話ってほとんどないですしね、このドラマ。

POIは、年内に全シーズン通しての感想を総括して書こうと思ったのですが、よくよく考えたらS3、4、5は1度しか見てないし、慌ててまとめる必要もないかな、と思って。この先もこのドラマとはまだまだのんびり長く付き合っていくつもりです。


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