POI S3 Ep11、12

Ep11 Lethe

Ep11~12は、ハロルドが人工知能を開発しようと思ったきっかけ、サマリタンの誕生と起動に至る経緯、リースの家出が同時進行で描かれます
私未だに分かってないんですけど、なぜルートはマシンと交信できるの?S2Ep22で受話器を取って管理者になれたのは分かるけど、あれは24時間限定じゃなかったの?そしてその後もマシンからのメッセージを受け取れるなら、なぜ同じく管理者になったリースには何も伝えてこないの?
対象者のアーサー・クレイプールはネイサン・イングラム、ハロルドとMITで同期だった
「サマリタン」の名が初めて出てくる回
アーサーの妻だと名乗った女性、コントロールですが、この人以前ちらっと出てきたことあったよね?だから彼女を見ても、あ、この人ニセものやん、ってすぐ分かったのですが
アーサーとフィンチが一緒にMITの歌を歌うのを聴いたショウは「リースは聞けなくて残念ね」と言うのですが、実はもうリースは過去にフィンチが歌うのを聞いたことがあったりして、と想像してみるのも面白い(フィンチが歌うのはS5Ep07にもつながりますね)
私がサマリタンパートで最初に気に入らなかったのは、MITの親友というたった3人の内輪の中から世界を大きく揺るがすことになるマシンとサマリタンという人工知能がふたつも生まれているということなんですよ。いくらなんでもちょっと身内すぎて世界が狭すぎることないですか?
9.11の後、政府が開発を進めていた監視システムの開発は全て打ち切られ、サマリタンの開発が止められたのは2005年2月25日。これはネイサンとフィンチがマシンを1ドルで売却した日。政府はマシンを選択したので他のシステムは不要となった
フィンチの元を去りコロラド州に来たリース。コロラドは軍人だった父親が所属していた基地がある場所だから。フィンチに頼まれてリースを連れ戻しに来たファスコ。ずっと前から断酒しているファスコは、バーという酒を提供する店にいるのに、バーボン・ソーダ、バーボン抜きで、とオーダーしている
リースはお酒すごく強そうだよね~
ファスコの断酒は2年前。本当は秘密にしておきたかったけれど、リースがファスコに初めて会った時に酒を断つことを決めたとファスコ自身がリースに語った
今までのリースとファスコの立場が完全に逆転している回。それはやっぱり前エピで、カーターの遺志を汚すことなくシモンズを逮捕したファスコと、彼女の願いを聞き入れずに引き金を引いたリースの違いからきているのは間違いないと思うのです
リースに向かって外に出ろ、と言った後、出入り口から続く階段を、なんとファスコがリースの背中を蹴り飛ばして落としてるんですよ!これすごいよね、ほんと。ファスコは今までとはもう全く違う、善の側に立つ人間になったんだなと改めて感じました。ガチで勝負したらリースが勝つに決まってるだろうに、それでもファスコはいい加減目を覚ませといわんばかりに何度でもリースに挑んで
しかし雨の中大の男ふたりが殴り合いで最後は駆け付けた警官に逮捕されるって、私はどうしてもこの一連のシーンは笑ってしまう……


とんでもなく足が長いカヴィーゼル

フラッシュバック
1969年、1971年 子供時代のハロルド
「どれも大事な部品だからなくすなよ」「中を開けてほしくないなら、もっとうまく作らなきゃ」はマシンの基本の考えともいえる。あーそうか、だからフィンチは頑なにマシンにバックドアを作ろうというネイサンの提案を拒んだのか!
このころから既に物忘れが多くなっている父親
ハロルドが初めて作った記憶装置。それは認知症を患った父親のためだった。マシンの原型は、誰かのためになるもの、助けるためのもの。その姿勢は子供の時にもう確立されていたのですね
「覚えて考える装置(マシン)を造ればいい」という息子に、「壊れたものがすべて直せるわけではない」と答える父親。これも色んな意味を示唆しているよね
1979年 青年時代のハロルド
父親の認知症がかなり進み、寒い冬の夜を徘徊していた父親を保護した警官から「施設に入れることも考えた方がいい」と助言される

Ep12 Aletheia
一瞬とはいえなぜハーシュが黄枠なのか?
金庫でサマリタンのバックアップHDを壊せば問題はすべて解決すると考えたフィンチとアーサー。こんなに頭のいいふたりなのに、そして今までずっと何事にも用心深く慎重にやってきたフィンチが他の危険性を考慮することはなかったのか。実は金庫内に一緒にとじこめられた職員の女性がグリアの手下でHDを偽物とすり替えていたというオチもなんだかなー。サマリタンのパートになると途端にマシン側が後手後手になってしまうのはなぜなんだ
前エピのラストで逮捕されて、留置所にふたり仲良く入れられたリースとファスコ。ファスコの「家(home)」の定義は"友達がいて仕事があるところ"。そこへ帰ろうとリースに言うのですが。仕事=人助けだろ、と言うファスコに、あれは人助けじゃない、運命の先送りだ、と切り捨てるリース。救ってもいつかは死ぬ。今日が明日に延びただけ。Ep11~のリースはどこまでも後ろ向き
フィンチ達のピンチに駆け付けた(コロラドからよく間に合ったな)リースに、"Mr. Reese, I am inordinately happy to see you!" って、本当に嬉しそうに声を震わせてまでの歓迎だったのに、リースが戻ってきたのはフィンチにお別れを言うため。マシンの基準が信用できない、と言うリースに何も言い返せない、引き留めることもできないフィンチ
これはね~、ほんと、どちらが悪いわけでもないし、どちらかというと今までちょっとリースは調子に乗りすぎてたよね、という感もある。リースが変われたのは間違いなくフィンチのおかげなんだけど、仕事は番号をはじき出すマシンから提供されているからね。その辺はリースも分かってはいるけれど、でもマシンは形を伴わず会話もできないから、当然目の前にいてマシンを造った張本人のフィンチに矛先は向くわけで。マシンはこれ以上信用できません、人助けはもうやめます!と言わずにはいられないだろうね
フィンチはフィンチでカーターが亡くなっているからリースの心情を思うと責められても当然と思っちゃってるので強く出られないし。リースの言葉は自分を責めているとフィンチは思っているだろうしね。どうにもこうにも肝心な時にすれ違ってしまって、見てる分にはそれがまた歯がゆくていいのですが……

フラッシュバック
母親はいなくて、父と子のふたりだけの人生のハロルドもそうとうに孤独な少年~青年時代を送ってきてると思う
「友達のようなものだ。学習して、父さんを守ってくれる」……ハロルドは動機が父を助けるためなので、友好的な人工知能を造ろうとしている
少年時に作ったデバイスは「記憶する」ものだったが青年期ではもっと発展して、「(人を)見て、学んで、助ける」デバイスへと進化
1980年、ハロルドは自宅で使うPCに電力が必要なので(ってここ全然意味が分からないのですが)政府のArpanetをハッキング。これが原因で政府から追われることになる。逃げる前に施設にいる父親に会いに行くが、父親は息子の顔を見ても誰だか認識できない。ハロルドが窓の外を飛ぶ鳥を指さし、あれ(鳥の名前)は?と尋ねても答えられなかった
S1でリースに頼まれてファスコが調べた結果、フィンチのいちばん古い記録はMITに在籍していたハロルド・レン。多分大学入学と同時にその偽名を使い始めているので、前述の施設でハロルドが尋ねて父親が答えられなかった鳥の名は、レン(Wren=ミソサザイ)ではないだろうか

この2話で出てきたフラッシュバックからフィンチの過去を検証。1981年に大学対抗試合でいたずらを仕掛けた、というセリフがEp12であったので、その時だいたい20~22歳くらいとすると、1961年前後生まれになるんだよなー。でもこれだと下記で検証するリースとそう年齢が変わらなくなっちゃうしなぁ。フィンチとリースの年齢差が10歳未満ってちょっとありえないですよね?リースの仮定を動かすと今度はリースがぐっと若くなっちゃうし。まぁ制作側はそこまで細かく作り込んでないと思うので大真面目に考えているとどこかで無理が出てきちゃうのですが。フィンチは本編で年齢は明かされてないですが、S3の時点で54歳くらい?演じるエマさんの1954年生まれを基準にするともっと上の59歳になるし、そもそもエマさん自身が見た目年齢不詳だし、こればっかりは分かんないなー!
ついでに言うと、S1Ep11でフィンチはカーターに対して「泳げない自分を兄が水の中に突き落として必死に手足を動かしたら泳げるようになった」と言ってるんだけど、今回のフラッシュバック見るとハロルドに兄弟はいないようだし
ちなみにアーサーが言ってた大学対抗試合でしかけたいたずらというのはこちらかと

続いてリースの過去も検証しますが、ここから下はS5ネタバレあり。また、次エピソードのEp13はすでにこちらでレビュー済です。

S3Ep11で語られたリースの父親について。S5Ep02で名前が明かされたリースの父コナーですが、ベトナム戦争に4回出征して無事戻って来るも、2か月後に働いていた精錬所("refinery"って言ってるのでおそらく精錬所かと。後述の火事の事故にも合致するし)の事故で亡くなった、と言っている。その父親が亡くなった時リースは何歳くらいだったのでしょうか?バーに貼ってある父親の写真はわりと若く見えるし、でもS5Ep13に出てきた父親の葬儀の時のリースは多分9~11歳くらい?ベトナム戦争が終わったのは1975年。4度も出征しているから戦争終結ぎりぎりまで戦地にいたと仮定して、帰還後の事故であっけなく亡くなったと言っているので、逆算するとリースは1966~68年あたりの生まれじゃないかと。そうすると演じるカヴィーゼルの1968年生まれにもだいたい合うのでおかしくはないかな。フィンチと同じく本編でリースの年齢は明らかにされてないけど
S5Ep13では、リースの父親は火事で4人を助けて死んでいったと語られてるので、S3Ep11の"事故"とはその火事のことを指しているんですよね?S5Ep13は辛くて見返せないので記憶が曖昧ですが
さらにS5Ep03ではカーラはリースの母親を"Adoptive mother"と言っているので、リース自身は養子なのではないかと私は推測してて。おそらく孤児院かどこかで育ってコナーとマーガレットの元に引き取られたけれど、S5Ep02でオープンシステムになったマシンが出してきた情報では、前述の父親だけでなく母、姉(か妹)のソフィーは既に死亡とあったので、リースはつい最近とかではなくかなり前に唯一の身寄りをすべて亡くしてひとりぼっちだったかと。少なくともCIAにスカウトされた時点でもう家族は誰もいないはず
なので、リースにとってコロラドのバーや父親が所属していた基地とその周辺は、家族の思い出がある数少ない場所かなと思います


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