LOST シーズン6 (ファイナル・シーズン)

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LOST Season 6 (2010)


ついに完走しました!といってもS1は未見なので本当には完走してないんだけど最後までは見たよということで。そして、なるほどラストはこう持ってきたのねと納得はできました。ジャックが島に残ることに固執する理由が、自分にはこの島で役割がある、と考えていたのはS5でも示されていたけれど、その使命はジェイコブの後を継ぐことではなく、島を守るために自分が犠牲になり、本当の後継ぎはハーリーに託した、というのには驚いた。今までリーダーだったジャックが僕は残る、飛行機には乗らない、帰らないって意固地になって言い始めるのは正直違和感があったけれど、振り返れば、お話の幕を閉じるには彼の死はふさわしいと思う。ジャック自身の意志はともかく、彼はずっとリーダーだったからジャックがラストを〆ました感があってよかった。

フラッシュサイドウェイズの描写は、んー、どうなんだろう……やはり必要だったのかな。リビー、チャーリー、アナ・ルシアといった、シーズン途中で姿を消した懐かしい面々をふたたび拝見できたのは嬉しかったですが。オーシャニック航空815便がもしL.A.に無事到着していたらどうなっていたか。そこから先は誰もが決して幸せな道を歩めたわけではないんだけど。なんかね、私はもし飛行機が落っこちなかったら、少なくとも誰の助けも来ない、どこにあるのかも分からない、何もかもが怪しい島に着いてそこでサバイバル生活を送るよりは絶対幸せな人生を送れたんじゃないかって思ってたのですが、そうでもないんだよね……。飛行機が落ちても落ちなくても彼らの人生は辛かったり不幸なままで、そうたいして変わらなかったようで。
島での生活は過酷で、結局は最後まで自分ではなく島とそこに住むジェイコブの意志に翻弄されるままだったけれど、でもその島で誰かに出会い、その人を大切に思い愛するようになった、そんな相手が見つかったという意味では人生にいちばん大切なものを見つけられた、ということを言いたかったのかな。愛が大切だよってことが6シーズンかけて言いたかったことなのかな、と。きっぱりとは言い切れなくてあいまいな感想ですが。
ただ、ジェイコブには実は双子の弟がいたことが描かれたあたりで、あーこれはキリスト教の考えに基づくお話だな、と分かったので、私はこのドラマに対しての理解はたいして深くはありません。ラストでジャックがロックに刺された場所は脇腹だったしね。父のクリスチャン・シェパードと息子のジャック・シェパード、どちらも意味深な名前だし。そういや名前と言えば、ロック、ルソー、ファラデー、みんな著名な学者の名前ですね。

あとは雑感。
島の人を襲うあの黒い煙の正体はジョン・ロックだったのにはびっくりでしたが、黒いもくもくは誰かの体を借りて人の姿になってるってことで合ってる?ロックの姿をしているのは、ロックが死んだから彼の体を自由に使えるようになったってこと?
島を出るにはメンバー全員が揃ってないとだめ、って劇中で何度も言われてたのに、サイード、サン、ジンとどんどん死んで行っちゃうから、いやいやこれじゃ出られないのではと思った。
島から出るのはオーシャニックの乗客だけだと思ってたのですが、マイルズやリチャードも一緒だったんですね。そして機長のラピーダス。飛行機を飛ばすには彼がいないと話にならないから絶対外せないキャラクターだったかとは思いますが、思うにこの人、島の運命とはまったく関係ないのにいちばん派手に巻き込まれた人物ではないかと。なのに案外ひょうひょうとして生きてるし。彼の生き方はちょっとうらやましいかも。
そのラピーダスが操縦桿を握って飛ばしたアジュラ航空の飛行機。息を引き取る直前、竹林に体を仰向けにしたジャックが見上げた空に飛んで行った飛行機。あれは無事飛んで行ってどこかに着陸したのでしょうか。
ファイナル・シーズンでやっとチャールズ・ウィドモアが島にやってきて、今頃になってようやく島に来たの!?という印象はあった。でも彼の最期は素晴らしかったねー。まず彼の隣に立つナンバー2のゾーイはロックにあっさり首を切られて死亡だし、ロックの隣にいたベンもベンで躊躇なくウィドモアを撃ち殺したのには、驚きましたが正直すっきりもしました。ベンはついに娘の復讐を遂げたんですね。ロックとベンの人を殺すことに対するこの迷いのなさってやっぱりすごく似た者同士だなと思う。
島を守る後継者にハーリーがなったのは正直びっくりしました。彼の良いところは自分をよく見せよう、かっこよくなろうっていうのがなくて、私はそれがとても好きで。だから同じく島に残ると決めたベンに「ここをよく知る人の手助けが必要なんだ。手伝ってくれる?」って素直にお願いできるし、それを聞いたベンはすごく驚いていたけれど、でも彼は今までずっと思いが報われなかったのがここでようやく初めて誰かに頼られ、役に立てる存在になれて嬉しかったと思うよ。ベンはもう裸の王様ではないね。
ラストの教会。ここで島に関わったメンバーが全員集まるんだけど、彼らは全員どこかの時点でもう死んでいる。そしてベンだけは「外にいる」と言っていたので、彼はハーリー亡き後、島を守って今も生きていると解釈してます。

S6は島の歴史となぜジェイコブが島を守らないといけなくなったのか、ということに時間が割かれたので、目まぐるしく変わる人間関係や力関係の変化が少なかったのはちょっと寂しかった。そういう意味では全話通して一番面白かったのはS2、3、4でした。ジャックとソーヤー、協力し合う時もあれば反目することも多々あって、私はこのふたりのいざこざや連帯はすごく面白かったし、だからこそラストの教会で肩を抱き合う姿はすごく泣けました。


さてシーズン通して好きなキャラクター、印象深い人物を挙げてと問われると、とてもひとりには絞れないのですが。
ソーヤー……1974年に吹っ飛ばされてからのソーヤーが実はすっごく好きで。ダーマ内で頼れるリーダー格にまでなってて性格も前より落ち着いた感じになってたんだけど、でもそれは明らかにジュリエットのおかげだと思うのです。そしてあの口の悪さ、とてもとても好きです(笑)。あと、よく眼鏡をかけてるのですが彼は近眼なんですか?さすがに老眼鏡って年じゃないよねぇ?
ジュリエット……彼女は島を出たい、元の生活に戻りたいってずっと願っていたのに結局最後までその願いはかなわなかったのが私は本当に悲しかった。なんとしても島を出て姉と甥っ子に会わせてあげたかった。S6では死んだはずのサイードが生き返ったのにジュリエットは死亡だなんて、それって単にソーヤーとの関係を悲恋に終わらせたかったからじゃないの!?と思えてちょっと腹が立ちました。
サイード……好きではないんですが、印象深いという意味で。彼、ほんと強いしだいたいのことはこなせるので、無人島にひとりになっても絶対生きぬける人物ですね。
ダニエル・ファラデー……実は彼の体型がめっちゃ私の好みです!うん、それだけ!!(笑) こういうひょろっと痩せっぽちでしゅっとした男性大好き。いつもきちんと白いシャツを着て細身のネクタイを締めてたのも超好み。ふふふふふ。
ベン・ライナス……多分このドラマ内でいちばん数多く殴られてた人。フラッシュサイドウェイズの中でも善人にも関わらず相変わらず殴られてたからさすがにちょっとかわいそうになった。
私、もしLOST→POIの順で見てたら、このフィンチって人、本当は悪い人なんでしょ、きっとS1ラストあたりで本性が明かされるに違いない、くらいには思いながら見てたかも。それくらい強烈なヴィランだったし、そして何と言ってもあの目力!何もかも見透かしているようで怖いくらい。JJとPOIの製作陣は、あの目はすごすぎるから今度の役には眼鏡を掛けさせとこうって考えたね絶対。


下記のサイトで島の地図が紹介されてて面白かったので。
人気テレビシリーズ「LOST」を鑑賞する時、お手元に!!、プロのカルトグラファーが作った謎の島の完璧な地図!!

あとNG集も楽しませてもらいました。シリアスなドラマであればあるほどキャストが出すNGはギャップがあって面白い……大好き……。


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