エンド・オブ・トンネル


Alfinaldeltúnel-poster


Al final del túnel (2016)


ストーリー展開にもうひとひねり欲しかったな、という感想。
事故で車いす生活になったホアキンが自分の家の隣で銀行強盗をたくらむ一味が出入りしているのを知って、家の下を通る彼らが掘ったトンネルを利用して彼らが盗もうとしている金を横取りしようとするのが話の発端なんだけど。まず隣人たちの事情が気になって盗聴盗撮をするのは分かる。興味がひかれるから。で、次に自宅の2階とバルコニー部分を賃貸に出したら訳アリっぽい母娘が突然引っ越してきたのが、実は母のベルタも強盗グループの仲間ってことが分かって。でも彼女の娘に一味のリーダーでありベルタの交際相手ガレルトが娘に性的虐待を行っていることが分かって、制裁を加えるという目的が増えたんですが。
ホアキンが金に困ってる感があまり感じられなくて、切羽詰まって強盗の計画を知ってこれは千載一遇のチャンス!て思う感じがあまり感じられなかったのね。あとベルタをかなり長いあいだベッドに拘束して監禁するのにはちょっと無理があるんじゃないかと。
なによりホアキンは下半身が不自由で歩けない、という設定をもっと活かしてほしかったかな。本編ではトンネルの中やリフトのない部分を腕の力だけで進んだり昇り降りをしていて、それももちろんおぉ、と面白かったけれど、たとえば立ち上がれないから高いところにある何かに手が届かなくて彼の身に危機が迫る、とか、歩けないから早く移動できなくてヤバいことになる、とか、車いすに乗ってるからこそ健常者には気づかない目線や動きで反撃するとかね、肢体不自由を逆手に取った胸のすく場面を見たかったの。

でもなかなか面白い作品だったし、ラストでホアキン、ベルタとベティが一緒にあの家を去る時の彼らの服が似た色をしてて、なによりホアキンは以前は着ることのなかったであろう明るい色あいの服を着ていて、彼らの人生にきっとこの先幸せがあるだろうと思わせてくれるラストでした。
ホアキン役レオナルド・スバラーリャはマーティン・フリーマンに似てると思いました。ジョージ・クルーニーに似てると思うひともいるかもしれない。


ちなみにこの映画、ジャケットの写真に一発で惹かれて視聴を決めた、いわゆるジャケ買いならぬジャケ借りだったのですが、車いすの前輪を持ち上げるのってなかなか難しくて。しかもキャスター上げたまま静止してるのがすごい。私も以前このキャスター上げに挑戦したのですが、数秒後にものの見事に後ろにすっ転びました。あまりにも見事な転びっぷりで自分でもコントかと思った。

関連記事

コメント

非公開コメント