LOST シーズン3

Lost Season 3 (2007)

S3は最後の3話が思いっきり面白かったです。そして、チャーリー!!!彼のエピはもう涙なしでは見られなかったよ……。ずるいよね、人生でいちばん素晴らしかった出来事を5つ書き残して遺書代わりにデズモンドに託すなんて。そんなの見せられたら泣くに決まってる。そして「ペニーの船じゃない」と大事なメッセージをマジックで手に書きなぐってデズモンドに伝えて。最後の最後までかっこいいチャーリーでした。
また、ハーリー、サイード、ソーヤーの活躍はしびれるほどかっこよかったね!なのにバーナード、お前はぺらぺら話しちゃってなんてことしてくれるんだ。

以下シーズン全体のとりとめもない感想を。
私は今までわりとロックに肩入れして見てたのですが、彼の人生がすごく悲惨であまりに気の毒で、途中から辛くなっちゃいました。あの父親、ほんとひどいよな。だから自分の母親が自殺したのは彼に騙されたと知ったソーヤーが殺しちゃったのは因果応報だと思ったし、同じ詐欺師であるジャック・フォードがなぜ「ソーヤー」と名乗るようになったのかも同時に明かされて、すさまじい復讐劇が展開されました。
生存者の過去を見ると、皆どこかで誰かと何らかの関係があったようで、それが徐々に徐々に明かされていくのも面白い。
しかしながら、ロックが潜水艇を爆破したのは、この島にいる限り自分は歩けるし、父親に追われることもないからという理由を知った後では彼に同情こそすれども、その潜水艇で島を出るはずだったジュリエットとジャック、特にジュリエットの希望を無残に打ち砕いたも同然で。自分の利己で他人を不幸にする道はなぁ。これはさすがにどうかと思った。
ヘンリー改めベンがロックに話す「魔法の箱」のくだりは、J.J.エイブラムスがTED2007で語った箱の中身の話に通じるものがあると思いました。
S3前半ではロックだけじゃなくて、不妊治療の専門医ジュリエットにもフォーカスが当たりました。彼女の姉が奇跡的に妊娠して生まれた子供の名がジュリエットの男性形である「ジュリアン」には泣けたし、彼女はそもそもベンを信用はしてないんだよね。だから島の仲間を裏切っているように見せかけて助けている部分もあり。このドラマってひとりの人間のいろんな側面を協力や裏切りの形で見せてくれるから、そこが面白くもあるんだけど、それが延々と続くとさすがにちょっと食傷気味でもあるねぇ。
その意味では、すべてを嘘で塗り固めているベンを全然信用できないし、どうにも好きになれない。いずれそれをひっくり返してくれるエピソードが今後出てくるのかな。ベンを演じてる役者を好きで見てるから、今よりもう少しは彼を好きになりたい(笑)。
あと、ベンは明らかにリーダー格の人間ではないと思うの。頭が良くて人をだますことにかけては天才的に頭が回るので、周りの人間は逆らうことはできないから従っているだけかなぁ。実際、ロックがベンたちの中に混じると、彼の押しの強さや説得力のある話に他のメンバーがロックを信用し始めて、それを見たベンがほんの少しうろたえる表情をしたのが印象的で。小柄(と言っても175cmだけどね)でなで肩のベンに比べると体格の良いロックは堂々として見えるってのもあるかもしれない。
あとベンはロックに対して憧れと嫉妬が渦巻いた気持ちを抱いていると思う。たぶん似た者同士……なのかな?ジェイコブに会うためにふたりだけで出かける後ろ姿にそれを感じられて。4年間半身不随で車いすの生活をしていたのに今は歩けるロックと、脊椎の腫瘍を取り除く手術を受けた後、まだ完治はしておらず杖をついて歩くベンの姿が対照的でした。
もしベンたちの中から、もしくは外部から嘘偽りのない本当のリーダーが現れたら、ベンは今の座からあっけなく転落するだろうね。彼は島という閉じられた空間で狭い人間関係の中で頂点に君臨してはいるけれど、裸の王様だと思う。そういう意味ではジャックとベンは対照的なリーダー。
でもジャックだって決してリーダーになりたくてなったわけではない。そのことを誰よりもハーリーは分かってて、ジャック、ケイト、ロック、サイードがいないキャンプ内で次にリーダーになるならお前、とハーリーに言われてソーヤーは「リーダーなんて嫌だ」って答えるんだけど、それに対してハーリーの「ジャックも嫌だったと思うよ」の一言はソーヤーにすごく突き刺さったと思う。私にも。
ジャックだって完璧な人間ではないから、本心とは逆のことを言ったり、自分も弱音を吐きたいけどぐっと我慢して時には無理やり笑顔を作って、時には真摯に多少強引なまでにみんなを引っ張っていく役割を演じざるを得ないシーンがたびたびあるんだけど、でもやっぱりこの集団のメンツを見ればリーダーはジャックなんだよなぁ。
ソーヤーは、ある意味気楽で気ままな一匹狼だから確かにリーダー向きではないんだけど、彼の反骨精神と逞しさは私は好きです。あと口の悪さも(笑)。


で、ベンたちのいる島の生活がよく分かんないんだけど、レントゲンが撮れるほどの設備はあるけど外科手術は出来ない。そもそも外科医がいないかららしい。S3のはじめに出てきたベンたちの村らしき場所はごくごく普通のコミュニティで普通の生活が送れる場所なのに、その隣のオーシャニック航空が墜落した島では生存者たちが原始的な方法でサバイバルというギャップがなんだか不思議で違和感もあり。隣の島でロックが歩けるようになったりサンが妊娠したりと奇跡が起こるなら、ベンも手術を受けるんじゃなくてそっちの島に行けばいいのでは?
それと必要な人物、例えばロックの父親や不妊治療医のジュリエットを外部から連れてこられるだけの資金とか、島の外にいる人間とどうやって連絡をとっているのかとかも謎だし。
そしてベンにアレックスという名の娘がいたのはびっくりだったし、しかもその娘の母親はルソーって、まじかー!最終話で母と娘の感動の初対面というシーンなのに、母親が最初に娘にかけた言葉は父親であるベンを「縛って」ってすごい。

ジャックは外科医だけじゃなくて、脊椎専門の外科医だったんですね。半身不随の怪我を負ったはずのサラが彼の執刀で奇跡的に回復したのならうちの夫も診てくれよ~(受傷したのは20年以上も前ですが(笑))。
それにしてもJ.J.は何がなんでもマイケル・エマソンの脊椎に障害を負わせたいのだろうか。パジャマの袖がちょっと長めで可愛いって思うけど実際その長さで車いすこいだら袖口すぐにめっちゃ汚れるし擦り切れてボロボロになるよ、ってそこまでのディテールは誰も求めてないですね。はい。


村民のひとり、グッドウィンにPOIのネイサンことブレット・カレンが出ててびっくりしました。Ep13にはまだちょっと幼い顔つきのパトリック・J・アダムスが登場。ロドリゴ・サントロも生存者のひとりで出てましたが、彼、こんなに細い顔つきでしたっけ?しばらく分からなかった。

私はいまのところ、ロックがいいなくらいに思うだけで、大勢いるキャラクターの特に誰かにそんなに肩入れしたりお気に入りだったりはしないのですが、なのにどうして面白く見続けていられるのかな、とちょっと考えてみて、それは多分嫌いなキャラがいないからだろうなと思いました。事実、エコーが亡くなったのはとても悲しかったし、チャーリーは言わずもがな。それはストーリーだけでなく、出てくる人物すべてをなるべく平等にきちんと描写しているから気持ちよく視聴出来てるのかなぁと思いました。

そしてそして。
ドラマの核が、他のものたちとジャックたち生存者の駆け引き合戦の様相を呈してきて、シーズン通してそれがずーっと続くのですが、お話の終着点は生存者たちが無事発見・救助されて、全員元の世界に戻ることだよね?と思っていたら、なんと最終話では「その後の世界」がほんの少し描かれたみたいで。
ちょくちょく出てくる、髭を生やしたジャック。彼のシーンは今までと同じように過去のフラッシュバックかと思いきや、なんと島から無事生還して元の生活に戻った「その後」のお話らしい。何度も電話をして連絡を取ろうとしていた相手は元妻のサラではなかったという、ミスリードを誘う演出。夜中にケイトを呼び出したジャックは「島から出るべきじゃなかった」と言い、ケイトは「彼が心配してるから帰らなきゃ」。ケイトの言った「彼」とは?ジャックは最後にケイトに「戻ろう」とまで言っていますが、無事に島を出た後いったい何があったというの~!?

……だめだ、完全に"LOST"に首まで入沼だよ。連休明けたら続いてS4を見ます。


例によって例のごとく、夫はこのドラマも私の後ろで飛び飛びでチラ見してるのですが、そんな彼はマイケル・エマソンを見て、「あー、この人あれでしょ、あれ。『パーソン・オブ・インタレスト』のリース君じゃないほう」


リース君じゃないほう!



LOST シーズン2

Lost Season 2 (2006)

子どもがインフルエンザに罹ってしまい、外に出られないし買い物にも行けないし、とお世話の合間に見始めたらとんだ沼案件でした。
製作総指揮がJ.J.なのは知ってましたが、エグゼクティブ・プロデューサーのひとりにブライアン・バークがいて、この人POIでもプロデューサーでおなじみの名前ですね。ちなみに私は字面を見て覚えるタイプなので、この名前も読み方(音)じゃなくて画面に出る文字で見覚えあるなって。だから脳内では ブライアン・バーク じゃなくて、BRYAN BURK 。しかも白の大文字でインプットされてます(笑)。
あとこのドラマって出演者がたくさんいるせいか、オープニングのクレジットがABC順なのねー。これも面白い。
ちなみにS1は見てないのです。人から勧められた時に「S1見なくても話分かるから!」って言われて。ごめんね(誰に謝っているのか?)。

島という閉鎖された空間で、数十人が一緒に生活する中で、持っているものや目的が変わるごとに人間関係やその力関係、上下関係がくるくる変わるのが目まぐるしくも面白い。そして海や緑生い茂る景色が美しいこと!こんな状況じゃなきゃロケ地はハワイってのもあって、恰好のバカンス先なのにねぇ。実際はサバイバルドラマですね。銃以外はアナログな世界も面白いです。
「他のものたち」の対象って、ころころ変わるよね?最初はアナ・フレアがリーダーとなった、墜落した飛行機の後部座席に座っていた人たちの集団。その次はなんか黒い影みたいなのが島の木々の間をしゅっと通ったりするシーンがあったから、未知の生物とかそういうのかと思ったら、生存者を最初に3人、次に7人誘拐した集団のことを指しているようでもあり。
数字を入力すると元に戻る時間は108分ですが、なんで108分なんでしょうね?日本だと煩悩の数でなじみがありますが。
何度も出てくる「きみはいい人」もけっこう気になる台詞。

キャスト。
マシュー・フォックス演じるジャック・シェパード。この人どっかで見たことあるはずだと調べたら、「バンテージ・ポイント」(2008)で主役でした。そのジャックがリーダー格で主役のようで、それと正反対のタイプがジョシュ・ホロウェイ演じるワイルドな雰囲気の長髪お兄ちゃんソーヤー。ケイト(エヴァンジェリン・リリー)はいっつも目に輝きがあってはつらつとした女性で素敵ですね。
LotRでおなじみのドミニク・モナハンが出ているのは知っていましたが、売れない(?)ロックスターって役どころ、とても合ってる。彼が赤ちゃんをあやす格好がなかなか様になっていて。ちなみに時々一緒に見ている末の娘は、画面にアーロンが出てくると、あ、あかちゃん!あかちゃんだねぇ!と大興奮(笑)。こっちはつい、あんたもこの間まで赤ちゃんだったよね?と言いたくなりますが。
で、私はかっこいい女性が好きなのでS2のしょっぱなから登場のミシェル・ロドリゲスが大好きでして。彼女ほんとに男前だね!もう名前からいってかっこよくない?だってさ、「ミシェル・ロドリゲス」だよ?思わず「姐さん!」とか「姉御!」って呼びたくなるかっこよさ。
Ep18ではデイヴ役に「セックス・アンド・ザ・シティ」で、シャーロットの二番目の夫、ハリー役のエヴァン・ハンドラーが出てて懐かしくなりました。
そしてもちろんお目当てはヘンリー・ゲイル役マイケル・エマソン!あの、なんかこの人だけ演技違うんですけど?舞台出身だからかな……そしてあのぎょろっとした目がすごく怖くて。でも初登場シーンはいきなり後ろから矢で射られてそれが右肩に貫通したままハッチに連れてこられて、これ矢ガモかなって思った。
しかしながら武器庫内での尋問シーンがどれも心理的にじわじわくるの。初めて倉庫から出してもらってシリアルを受け取りながら、「自分なら気球の場所は嘘を言って、そこにおびき出して仲間に殺させる」。そう言ったあと、冗談だよ~ってはぐらかすのがめちゃちゃ怖くて。それ聞いてジャックとロックはすごく動揺しているし。
ヘンリーを尋問するジャックとロックの微妙な力関係を見抜いたうえで、特にロックに対しては彼をいらつかせるよう誘導しているような感じがして、この先のハッチ内の命運を握るのは実はヘンリーなのでは?と思わせる展開。腕力ではなく、知力と人を操る能力で攻めてくるいやらしいタイプ。で、結局こいつは「他のものたち」のリーダー格のような人物だったみたいで。ヘンリーが偽名なら彼の本名はなんなんだ。

彼がヘンリー・ゲイルと名乗っていた男は気球で世界一周をしている途中で墜落してこの島に落っこちた人物だったんだけど、飛行機といい気球といい、この島ちょっと色々墜落しすぎなのでは?まぁ海に囲まれている場所だから、海からやってくるか空から落っこちてくるかどっちかしかないからなんだろうけどさ。と思っていたら、電磁波のせいでこの島にはいろんなものがガンガン落っこちてるの?システム停止の鍵を回したデズモンドは死んじゃったの?捕まったジャック、ケイト、ソーヤーはどうなるの?けっこうなクリフハンガーでS2は終了。

週末にちょっと休憩挟んで、続けてS3見ようと思います。



ブラックリスト シーズン2

The Blacklist Season 2 (2015)

S1のラスト、ベルリンとは誰か?トム・キーンはどうなるのかで終わったのだけれど、始まってみれば、重要人物かと思われたベルリンから標的はアラン・フィッチに移り、ベルリンはレッドにあっさり殺されて(これはびっくりした)、それと同時期に現れたフルクラムと呼ばれるものが主題になってきたんだよね。同時進行で、トム・キーンは実は最初はレッドに雇われてリズを守るために彼女に近づいたのが途中で寝返ってベルリンの側についたことも分かった。なのでS1でリズが自宅の床下から見つけた何冊ものパスポートはレッドが用意したもの。本名はジェイコブ・フェルプス。まぁこれも本当の名かどうか分かんないですが。
後半はリジーがレナード・コールの協力を得てフルクラムを解読、これをネタに国家機密局の局長(=結社の一員)を脅してレッドの暗殺を止めさせるんだけど、それが原因でテロ行為にかかわった容疑者として追われることになるのですが。S2最終話、黒幕のトム・コノリーをFBI捜査官であるリズが撃っちゃダメでしょう!しかも目の前に上司でもあるクーパーがいて、彼も必死に止めたのに。そんでもってレッドに電話して「助けて」って、そんなの正直納得も同情もできないなぁ。
最終話ラスト、指名手配犯になった彼女を追わざるをえなくなったレスラーが、リズの写真をガラスボードにぺたりと貼ってからの悲しそうな顔が、見てるこっちも辛くて。一緒に働いてきた仲間や誠実なパートナーにそんな表情させないでよって思いました。

トム・キーンがまさかまたリズとよりを戻すのもびっくりでした。彼はリズとそのまま敵対する関係で、ベルリンのことが片付いたら彼ももう出てこないかな、とまで予想してたので。リズも、自分の人生をめちゃくちゃにされたってすっごく怒ってたのに、なんかもう情が移っちゃったというか、窮地に追い込まれた時に助けてくれた、というのもあるかもしれないけど、結婚時とは違う濃密な仲になるのは私としては、ええぇぇ、でした。
エリザベス・キーンってどうにもこうにも真ん中に一本筋の通ったのものがないキャラクターで、そのせいですごくブレやすくないですか?あと、「私のせいで」って何度も言うの、ほんと勘弁してほしい。いやそれあなたのせいじゃないから、て何度も言いたくなった。
だめだ、主役を好きになれないとあまり楽しめないね。
あとはレッドが危機に瀕しても割とあっさりと助かってるので、拘束されたり瀕死の重傷になっても、あーでも大丈夫でしょ?それ、最終的には助かるでしょ、と思っちゃう。あんまり緊張感がない。デンベが超有能だしね。
ブラックリストに載ってる犯罪者の起こす事件にやたらとウィルス性のものが多いのもちょっと気になったり。

最終話でリズの封印されていた過去が明らかになったので、大きな謎は解明されて一応一区切りという感じ。アメリカのドラマはS2でいったん区切りをつけるのがお約束かな?
S3ではレッドとリズの逃亡劇がメインになるのかなとは思うのですが。残念ながら、この先いったいどうなるの!?という切実さは私にはないので続きはいつかまた機会があれば。


あとはキャストのことを。
S2はジェームズ・スペイダーもエグゼクティブプロデューサーに名を連ねています。
レッドの元妻にメアリー=ルイーズ・パーカー。これまた懐かしい名前です!スペイダーとメアリー=ルイーズ・パーカーが夫婦役ってすごい。
Ep09から出演のデヴィッド・ストラザーン。国家機密局の局長って、まんま「ボーン・アルティメイタム」のノア・ヴォーゼンと同じやないか!と突っ込みました。
そしてEp16の監督がなんとアンドリュー・マッカーシー。先日見たばかりの「トゥルー・カラーズ」で、ジェームズ・スペイダーとアンドリュー・マッカーシーは似てるって書いたばっかりだし、前述のメアリー=ルイーズ・パーカーといい、なにこの80年代を思わせる懐かしい名前の数々は!悶絶しちゃいました。

印象的だったエピソード。
Ep14の人身売買という名目のオークションにレッド自身がかけられちゃうのは最高にエロいシチュエーションでしたが、残念ながら体中散々細かく採寸されてタキシード誂えられて髭もしっかり剃られてきれいにおめかしされても、私はレッドには全く萌えないので……(苦笑)。
あとは、Ep03、04に出てきたミスター・ヴァーガス。彼、最高ですね!家主が留守中、家の中に大型犬をお留守番させていたことに対して「こんな狭い室内に閉じ込めておくなんて!ちゃんと散歩させてあげないとだめじゃない!」とか、「私は血を見るのが大嫌いって何度も言ってるでしょう!?レディントンさん!」て常に逆切れしているヴァーガスに大爆笑。レッドにため口きける人物ってみんな個性的で面白いよね。レッドもまったく嫌な顔せずまぁまぁ、みたいな感じでいつもと違ってなだめる立場になるのもお茶目。

で、私のお気に入りは相変わらずドナルド・レスラーなのですが、Ep17のリズの誕生日回がとても素敵で。レッドからお祝いに渡されたワイン。「大事な人と一緒に飲みなさい」と言われたんだけど、その日に発生した事件は夜遅くにようやく解決、リズが友達と一緒に食事をすると嘘を吐いた店の料理を、レスラーはテイクアウトしてくれたのですね。夜中の本部、薄暗い部屋の中、リズはレッドから贈られたワインを開けて、ふたりで一緒にささやかに誕生日を祝いました。「大事な人」に該当したのはレスラーでした。
もうね、このシーンのレスラー、なんて心の優しいいい男なんだ!と涙が出そうだった。一時は鎮痛剤の過剰摂取に傾いて危うくヤク中かと思われたけど、この友達以上恋人未満ってもう大好きすぎるシチュエーションだったし、このエピで私はレスラーに落ちたといっても過言ではない。もしS3を見るなら間違いなく彼目当てだね。


ブラックリスト シーズン1

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The Blacklist Season 1 (2014)

話にスピード感があって一気に駆け抜けました。面白かった!そして当然ですが解けないままの謎は次シーズンに持ち越し。
リズとレッドの関係は?まぁ普通に考えれば親子かな、とは思うのですが。レッド本人がはっきり否定してたから違うんだろうと思いつつ、アメリカのドラマはなんでもありだから実は親子なのかもしれない。最終話で見えたレッドの背中のケロイドは明らかに火傷によるものだろうし。
レッド自身もかつて家族がいて娘(リズ?)がいたのと、レッドとリズの養父との関係がカギを握るのかなぁ。この辺りはS2で解明されるのかな、と。あんまり引っ張りすぎても視聴者は離れて行ってしまうだろうし。この辺のさじ加減は本当に難しいね。
「ベルリン」の正体は?なぜ執拗にレッドを狙うのか?そしてトム・キーンの正体は?トムがリズに近づいたから芋づる式にレッドもリズの元に現れたんだけど、リズが所属しているからとはいえ長いこと指名手配されてたレッドがFBIに出頭した上、貴重なブラックリストまで提供するくらいだから、そうとうな理由が存在するんだろうと推測はできます。最終話でトムは撃たれたけど当然まんまと逃げおおせたよね。こんなおいしいキャラ、話の進行上あっさり殺すはずはない。
トム・キーンはパッと見優しそうな男かつ善良な夫に見えるんだけど、目の奥が、目の奥がつねに心から笑ってないんだよー!(怖) リズに近づくのが目的だったから、きみのことは殺さないよって言って去っていったけれど、初めて一緒に迎えた朝、ベッドのはじに揃えて置いてあったブーツの埃の上に、リズが書いたハートマークを見てやられた、と言っていたから、それなりに愛情はあったんでしょう。でもさー、とどめを刺しておけってレッドに言われたのに結局リズはトムを撃てなかったのか。詰めが甘すぎる。
と、ここまで書いてきて、S1にちりばめられた謎が何一つ解かれていないことに気付いちゃったんですが。これレビューする意味あるのかな?

ということでS1はキャストのことを書いとこう。主役はジェームズ・スペイダー。80~90年代の映画でおなじみの俳優さんなので、ドラマの主役と聞いて驚いたのはもちろん、重ねた年齢、恰幅の良さに坊主頭と、私の知ってるジェームズ・スペイダーとは全く変わっていて、昔の面影まったくなし!最初見た時とてもとても驚きました。でもね、このくらい変わっちゃえば以前の印象とは似ても似つかない人物になって、先入観がなくなって逆にいいのかもしれない。ちなみに彼の出演作でいちばんのお薦めは「僕の美しい人だから」(1990)です。これは邦題も素晴らしい。

ミーラ・マリクとドナルド・レスラーがお気に入りの登場人物ですが、私、ミーラ役のパーミンダ・ナーグラになんとなく既視感があって、絶対この人以前どこかで見たことがあるって思って調べたら、やっぱりそうだよ!「ベッカムに恋して」で主役のサッカー大好きな女の子を演じてた人だったよ~!!この映画大好きなので、再会できてめっちゃくちゃ嬉しいです……なーのーに!S1ラストで殺されちゃった!ひどい!ミーラのシーンが毎回の楽しみだったのに。これほんとに許すまじのご立腹でした。

レスラー役ディエゴ・クラテンホフは、名前から言って絶対ドイツとか東欧系だと思ったらカナダ人で、こちらもimdb見たら「パシフィック・リム」でヤンシー役だったんですね。そっかローリーのお兄ちゃんだったのか!もう彼のことは「お兄ちゃん」としか呼べない(笑)。そして顔と名前がなんかマッチしない。ディエゴって感じがしない。デヴィッドとかロバートとかジョンっていう感じがする。
ミッドシーズンの、足撃たれてレッドと一緒に拘束する箱の中に立てこもるエピと、恋人が撃たれて命を落としてしまうマコ・タニダのエピは印象的でした。ドナルドと婚約者(というか、いつの間に婚約者になってたんだ?)のお話はこの先サイドストーリーとしてずっと続いていくかと思ったので、S1のしかも中盤でもう終了でびっくりしてしまいました。婚約者さんもレスラーも、ちょっと気の毒……。

それにしてもキャスティングにおける映画とドラマの境目ってほんと曖昧になってきたなぁ。昔はもっときっちり線が引かれていた印象があったので。出演者の過去作を知るたびにいちいち驚いております。

お話は面白いです。ただし萌えはない。レッドとリズの間に存在するだろう何かしら特別なものが私には感じられなくて。たぶんこれ、どうにもこうにもレッドとリズの吹替は合ってないと私が感じているからかも。リズ役の声優さんが、たまたま同時進行で見てる「ダウントン・アビー」のメアリーと、ちょっと前まではPOIのショウと同じ人が当ててるってのがタイミング悪かったのかなとも思うけど、いっつも怒ってるし怒ると声高に叫ぶのがどうもダメで。もうちょっと落ち着こうよ、リズは本来はプロファイラーではありますが、あなたFBI捜査官だよね?もう少し冷静になってくれーって思っちゃう。
リズ役メーガン・ブーンもスペイダーも、字幕で見ればふたりとも地声はとてもいいのに。あ、でも14話目だったかな、レッドの即興おかま演技は最高だった。リズが「はぁ?」って顔してそれを見てるのも爆笑でした。
レッドとリズには興味ない私は実はレスラーとリズの組み合わせが好きでして。トムに腹を立ててるリズに「旦那、一発殴ってやろうか?」って言ってくれるレスラー。自分は恋人を亡くしてしまったのに、トムとのことを気遣うレスラー。仕事上での付き合いだから、普段はお互い苗字で呼び合うのも好き……X-filesもそうだけど私こういうの大好き……。
あとアラム。アラムいいね!先日S4放映記念でクーパー捜査官役ハリー・レニックスとアラム役アミール・アリソン来日してましたが、ということはこのふたりはS4にも出てるんですね。良かった~。海外ドラマはたとえ主役であろうと死んじゃうこともじゅうぶんありえるので。

ゲストでEp07のフレデリック・バーンズ役にロバート・ショーン・レナード。うわーお久しぶりです!!吹替は牛山さんでしたがこれがまたびっくりするくらい合ってなかった。牛山さんって頭が良い人や学者・研究者の役を当てることが多いよね。
Ep20ではアラン・アルダとライナス・ローチも出てました。ライナス・ローチってあんまり歳取らないね。Ep21にはPOIのドネリー捜査官ことブレナン・ブラウンも登場しました。

それにしてもこのドラマ、一話完結の物語、背景に少しずつ明かされる登場人物の過去やいくつかのサイドストーリー。劇中に流れる印象深い音楽、ミッドシーズンの9~11話あたりに必ずやってくる大きく話が動く展開に激しい既視感が。そうです、こういう展開はPOIで散々勉強させてもらいました。最終話での、クーパーとレッドを逮捕したマーティン捜査官がベンチに座って話す場所はなんとクィーンズブリッジ・パークだったし、だいぶ意識してるんじゃないの?と勝手に思ってます。


(左奥に見える野球のバックネットのもっと左側、さらにずっと後方から撮ると画面に橋が斜めに入ってPOI S1Ep01の例のあのシーンになるよ♪)

最後に音楽のことを。
Ep03 "Here With Me"がシーンと合ってて美しかった。
Here With Me - Susie Suh x Robot Koch

そしてEp02でまたしてもNina Simone - Sinnermanが流れました。シャーロック、POIに続いてこれを海外ドラマで聞くの、私なんと三回目ですよ。みんなどんだけこの曲が好きなの。でも確かにピアノから始まるイントロやスピード感あるドラマチックな曲調と最後再びピアノで終わる展開はかっこいいから、使いたくなるの分かるような気もします。
Ep04の Up Past the Nursery / Written by Suuns & Performed by Suuns も良かったです。


S1はテレ東で平日毎日放映されるのを録画してその日の夜に見ましたが、性格上溜め込んだら絶対見ないことが分かっていたので、毎晩必死になって消化しました。なのでここ1か月は平日ブラリス、週末映画って感じで視聴中ですが、その気になれば1か月で1シーズン約22話を完走できるんだなってことも今回分かりました。
テレ東はひき続きS2を放映するので、それが終わったらいよいよ「LOST」を見るべき……?見たい見たいと思いつつなかなか手を出せないドラマリストのトップに長いこと鎮座しているので、今年こそはいい加減見てしまいたい。


ハウス・オブ・カード シーズン1

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House of Cards Season 1 (2013)


これは全話通して見てから感想を書いた方がいいだろうドラマ。S1は壮大な序章といった感じで、回りくどい道をたどっているように見えて実は着実に大統領への座への地盤を固めていくフランシス・アンダーウッドの世界と価値観。しかしまさか彼がピーター・ルッソを亡き者にするとは思わなかったし彼のその選択で政治ドラマにミステリーが絡む方向へ舵を切って俄然面白くなってきたし、この件がのちのちフランクの足を引っ張る事案であることは間違いないなとも思う。

キャストが映画ではおなじみのケヴィン・スペイシーにロビン・ライト。しかもこの二人が夫婦役。しかし私が気に入ったのはダグラス・スタンパー役マイケル・ケリー!すっごくいい味出してるし眼鏡姿も素敵。しかしながらダグがジリアンに私的な思い入れで住む場所や仕事を斡旋していることがいずれ何かしら問題になってくるのでは?と予想。まぁ頭の悪い私の予想なんてそうそう簡単に当たりはしないでしょうが。

このドラマは吹替で見たのですが、S2以降を見ようと思ったらネットフリックスを契約する必要があるし、吹替も見られるのでしょうか。契約したらそれこそどっぷり浸かっちゃいそう。悩む。

…と思って調べたら、レンタルもあるのですね。それだ、それにしよう。月額制のものは、誘惑に勝てない私には他のことを全部放り出してしまうのでとても無理だ。