AmazonプライムでHBO作品の配信開始

今朝なにげなくamazonプライムを眺めたら、なんとまさに今日から「ゲーム・オブ・スローンズ」の配信が始まっていました。それもS6まで。どういうこと~? と思ったらアマプラとHBOの間で契約が交わされたようでして。

「ゲーム・オブ・スローンズ」のシーズン1~6が本日からAmazon Primeで見放題に!

ということはつまり上記の記事にもあるように、「ウエストワールド」も近々配信されるのです。やったー!!私はもう見ちゃったけど、みんな「ウエストワールド」見ようぜ。特にPOIを完走したかたはぜひ!



砂上の法廷

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The Whole Truth (2016)


大好きな「フローズン・リバー」の監督、コートニー・ハントの作品。邦題もなかなかよいと思います。
キャストも描き方も音楽も全体的にとてもとても地味なんだけど、それがかえって最後のどんでん返しに向かうじわじわ感がありました。
私は最初、母親のロレインと息子のマイクが結託して夫であり父親のブーンを殺してお互い庇い合ってると思ってたんですよ。そしてずっと黙秘を続けていたマイクが法廷で父親から虐待を受けていたと衝撃の事実を述べるんだけど、その証拠はどこにもなんにもないわけで。この部分が少し弱いとは思いましたが、さて弁護士のラムゼイはマイクがそう言うのをあらかじめ知っていたのか? それとも本当に知らなかったのか?
死人に口なしとはよく言ったもので、母親と息子が証言台に立って話すことで、ブーンという人物を妻と息子に暴力をふるう極悪非道な男だと描き上げて陪審員の心理を操作しているようにも見えました。もしそこまで考えてやってたとしたら、特にマイクは父のように法律家を目指して勉強しているのもあって、ラムゼイよりもずっと策士でそうとうな切れ者だな、とも。
最後の最後にブーンを殺したのは実はロレインと恋仲になったラムゼイだったことが分かるのですが。そこに予期せぬマイクの帰宅で計画が狂ってしまった。マイクはラムゼイがブーンを殺したことを知っている。でもラムゼイはそれを知らない。だからこの裁判で最後に笑ったのはマイクってことになるよね? 今度マイクがそのネタでずっとラムゼイを脅し続けることもできるわけで。
そのすべてを第三者というか傍観者の立場で見ているのが新米弁護士のジャネイル。彼女の得意な分野は人の嘘を見抜くこと。だから彼女はラムゼイもロレッタもマイクもみな嘘をついていることが分かるんだけど、ラムゼイが言う「弁護士は皆 選択を迫られる 真実の追求か 依頼人の利益か」という言葉。ラムゼイは自分の仕事に忠実に弁護をやり遂げた(=裁判に勝った)のだけど、真実は闇に、しかも殺人を犯した当の本人によって葬られたというのがなかなかに背すじの凍るドラマでした。
ハッピーエンドな話じゃないし、暗い終わりかただけど私はこういうの好きです。ちょっと「真実の行方」(1996)に似てるような。もうだいぶ前に見たっきりなのでうろ覚えだけど。
ロレッタ役がレネ・ゼルヴィガーだったことにはびっくりでした。以前の面影がまったくない。エンドロール見てもまだ信じられなかった。
弁護士をしているけれど事務所を構えていないらしいラムゼイは、演じるキアヌ・リーヴスが長いこと家を持たずホテル暮らしをしていたことを反映してるようにも思えました。キアヌにはバイクに乗る姿がほんとによく似合う。

POI 少しだけ小ネタ

年が明けても相変わらず時間の許す限り見てます。

・撮影監督
Teodoro Maniaci …S1
Stephen McNutt…S2Ep01,03,05,07,09,11,13,15,17,19,21
Manuel Billeter…S2Ep02,10,12,14,16,18,20,22 S3Ep01,03,05,07,09,11,12,14,16,18,20,22
Tom Houghton…S2Ep04,06, 08
Gonzalo Amat…S4Ep02,04,06,08,09,11,13
David Insley…S3Ep02,04,06,08,10,13,15,,17,19,21,23,S4Ep01,03,05,07,10,12,14,15,16,18,20,21,22,S5

一度まとめてみたかったので。
個人的にはS1、S2はフィンチとリースの人物の美しさが際立っていて(撮影監督がふたりに恋してるとしか思えない。そうでなければあんなに美しく撮れるはずがない)、S3、4は画面全体の調和や色のトーンが決まっていると思う。411の色を限って使ってるエピとか、S3Ep21、S4Ep19の画面に白と黒しかないシーンは美学さえ感じます。

S4Ep19



・屋上
今思えばこれも、

(S1Ep10)

これも、

(S2Ep13)

ふたりの大きなターニングポイントは、みんな屋上でのことでした。だからS5Ep13でも象徴的に使ったのかな。最後の屋上は、今もまだ言葉がないけれど。



ハウス・オブ・カード シーズン3

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House of Cards Season 3 (2016)


友人のご厚意でS3のDVDを貸していただきました。
フランク・アンダーウッドと妻クレアの関係が、フランクの伝記を書くことになった作家トーマス・イェイツによって今まで見て見ぬふりをしてきた負の部分があぶり出され、最後にとうとう大爆発してクレアが出ていくという最高に面白いシーズンフィナーレでした。
わたし、このドラマの時の経過がちょっとよく分からない時があって、フランク対ヘザー・ダンバーの戦いは中間選挙……でいいのかな? ここにジャッキー・シャープも立候補するのは、え、そうだっけ!?ってびっくりしたんだけどなにか見逃していたかもしれない。政治ドラマはくるくるぱーの私には難しい。でもとても面白いです。
ヘザー・ダンバー役エリザベス・マーヴェルがめちゃくちゃかっこいいですね!下ろした髪が内側に巻いたような感じなんだけど少女っぽくならず、それでいてガチっとしたいかにも政治家って雰囲気を和らげてて素敵。このドラマに出てくる女性ってみな闘志があってかっこいい。
ロシアの大統領役にラース・ミケルセンですっごくびっくりした。しかもめっちゃプーチンに激似でこれってどうなのって思うくらい似てた。

さてS3のフランクとクレアを除いたいちばんの注目株はといえば、やはりダグラス・スタンパーだと思います。S2のラストでレイチェルから頭を殴られ重傷を負ったものの、死にはしなかったけれど長期入院&リハビリが必要な体になったので、事実上ホワイトハウスの首席補佐官という任務を下ろされてしまうんですね。でもダグは現場に復帰したい。それと同時進行でレイチェルの行方を追うために前に接触したことのあるハッカーのギャビン(J・シンプソン)に国外に出る自由と引き換えにハッキング能力を持つ彼を脅してレイチェルを見つけ出させる。
現場復帰を望むダグはまずヘザーに近づき情報を提供し、スタッフになることを申し出て、そのあとヘザーを裏切り、クレアの日記の破棄を条にフランクに対して件首席補佐官に返り咲くことを求める。
一方、レイチェルは死んでた、というギャビンの報告に呆然とし、自暴自棄になるも実はそれはギャビンが自由の身を得るためについた嘘であり、実はレイチェルはまだ生きてた。この、誰もが重要なシーンで自分の身を保証したり地位を得るために出す切り札(カード)を持っているという展開が最高に痺れますね!

そしてシーズンフィナーレは、ダグがレイチェルを見つけて彼女を殺し穴に埋める終わり方でした。フランクだけじゃなく、ダグもとうとう手を汚したのかと思うとこれはかなりの衝撃でした。ダグとレイチェルの関係はとても不思議奇妙で、でもだからといってふたりが恋仲になったり関係が改善したりうまく行くとはとても思えないので(つーか、そんな安易な展開は嫌だ)、こういう決着はありかな、とものすごく納得でもありました。
このラストシーン、レイチェルとダグの心情を本当に細やかに描いてて。命乞いをするレイチェルに、彼女に好意を持つダグはいったんは逃がすんだけど、彼女と反対の方向へ車を走らせるもUターンをしてまた彼女の元へ戻る。そして次のシーンでは、死んだレイチェルを穴に埋め、上からシャベルで土をかける。
文章で書くとたったそれだけのシーンなのに、見てるこちらはダグの迷いや決断はいかばかりだったかとおおいに想像をあおられる素晴らしい場面だったし、演じるマイケル・ケリーがもう大絶賛な演技で、私の中でただ今マイケル・ケリーが大ブレイク中である。レイチェルを失ったと知った瞬間の表情が最高でした。


さてこのドラマの感想を書くことは、イコール主役のケヴィン・スペイシーの問題にも触れないといけないとも思いますので、そのことについて少し。
お借りしたDVDには特典映像がふたつ入っていて、そちらもとても楽しみました。ひとつのドラマを作り上げるのに、大勢の人が関わり、皆でいいものを作り上げようとする心意気がとても伝わってきた、よい特典映像でした。
私たちがTVで目にするのは演じる俳優さんだけだけど、その後ろには決してTVに映ることのない、たくさんのスタッフがいるのですね。だけどそういう努力や心意気を主役を演じる俳優が自分の身勝手な行為ですべてを台無しにしただけでなく、彼がしたことで肉体的にも精神的にも傷ついたスタッフがいたというのはとうてい許せることではない。
映画やドラマが出来上がる過程において、その中の誰かが、それがたとえ新人女優であろうと裏方であろうと、傷つけられたり精神的に追い詰められたリすることは、一度もあってはならないのです。辛い思いや嫌な目に遭ったことを言えない人たちがいるままで出来上がった映画やドラマなんて、たとえそれが傑作であっても、被害に遭った人たちにはなんの意味もなさないのです。今までもこれからも、こんなことはもう二度と起きてはいけない。心からそう思います。

スペイシーの件でこのドラマは今年放映予定のS6で終了が決まり、スペイシーはもちろん降ろされ、主役はクレアになるとのことです。そして一時期はダグ・スタンパーやトム・ハンマーシュミット、レイモンド・タスクらが出るスピン・オフの企画(記事はこちら)もありましたが、想像以上に問題の根が深いことが分かってからはその企画自体も立ち消えになったみたいです。
私としては、S2の感想の時にダグの過去を見たいな、と書いたくらいなのでスピンオフは大歓迎だったんだけど(ついでに言うとギャビンも出してくれると嬉しいな、なんて)、ちょっと残念ではありました。
個人的にはスピンオフがなくてもワシントン・ヘラルド紙のルーカスとハンマーシュミットはまた出てくるべきだよなぁとも思っています。初期の時点でフランクの不正を暴き出した有能な彼らによって、ぜひ現職大統領を追い詰めてほしいのよね。

ところでこのドラマはPOIに出てた俳優さんが多数出演しているのもPOIファンの私には楽しみでもあるのですが(こちらの記事によると総勢12人も出演しているとのこと。すごい!)、誰が出るのかは敢えて知らないでいるので、S1でボリス・マクガイバー、S2でジミ・シンプソンの登場は驚きと嬉しさがありましたが、今回のS3では1エピのみでしたなんとカーラ様ことアニー・パリッセのゲスト出演。さらに吹替では作家トーマス・イェイツの吹替を滝さんがしてて、いったいなんなんだこのドラマは。ついでに言うとイェイツ役ポール・スパークスもPOIに1話(S2Ep16)だけ出てます。
ついつい脳内で彼らをPOIでの役柄に変換しちゃってて、ヘザーとダグのシーンはアリシア・コーウィンとマーク・スノウだし、ダグとギャビンのシーンはスノウとピアースだし、若干脳に混乱が生じてます(笑)。


円盤に印刷された画像がこれまたかっこよくて。眼鏡をかけたマイケル・ケリーがたまんねーな、っておっさんみたいな感想をこぼしてみたり。




キングスマン:ゴールデン・サークル

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Kingsman: The Golden Circle (2017)

マシュー・ヴォーンはこぢんまりした映画作りのほうが合うのでは? と思うのは私が「レイヤー・ケーキ」を好きだからだろうか。
前作はエグジーの成長物語だったけど、今回はなにをしたかったのだろうか。アメリカのステイツマンと協力してふたつの組織が悪を倒す、な話だと思ってたし確かにそういう話でもあったしステイツマンの中に裏切り者がいたのもお約束な展開だったけど。
ハリー・ハートの復活は嬉しかったけど引き換えにキングスマンメンバー(マーリン含む)全員を死亡させましたって感じがなー! ファンから愛されてるキャラを惜しげなく殺しちゃうのがストーリー展開上必要な時もあるだろうけれど、このシリーズに限ってはそれはなしだろうよ……。わたし、ロキシーが大好きだったのでなんかとっても悲しかったし残念だった。

現場に出ることになったマーリンがスーツ姿で登場したときは、あまりの足の長さに目が点になりました。つよしはモデルも務まるね。すげー。

エグジーはおつきあいしてる女性が一国の王女様なんだけど口の悪さとなまりは変わってなくて笑った。でもじゃあその彼女が結婚したいと思うほどエグジーのどんなところが好きになったんだろう? という疑問もあってですね。ふたりの背景の設定が薄いなぁと思いました。

チャニング・テイタムはもうちょっと活躍しても良かったのでは……?

ハル・ベリー演じるジンジャーエールはステイツマンにおけるバックアップ担当なのでマーリンと同型のキャラクターなんだけど、もともとマーリンが007のQに寄せて作られた人物なので、ここはぜひマーリン、ジンジャー、Qの3人で並んでほしいなと思いました。バックアップ組のスピンオフもいいのではないだろうか。クロスオーバーでQも出そう。

感想は以上です。